日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

贅沢な鎖

2005年09月29日 | 着物の日々
着付けの先生に、この前の博多献上の半幅帯の長さが長い気がする(9月28日の日記参照)、という話をした。

すると、半幅帯で長い目の帯を準備してくださって、
お稽古をつけてくださった。

つのだしという結び方。
やめる間際にも教えてもらっていたけれど、
結び方を忘れてて、結べなかった。

それがこの写真。

「自分で、絵を書いておいたり、
結び方をどこかに書いておくなりしないと、
忘れるからしておきなさいよ」

といわれてはや数日。忘れかけている(笑)←笑ってる場合かよ。

「今は便利よね。ケータイで写せるんだから」

と、先生が撮ってくださった。

慌ててブログに記録するから、
私よ、忘れずに、困ったら、これを見なさい。

        
        こんな風な内側。「わ」は上でいいのよ。(←独り言です……)

     ★

これからも、気軽に着物を着ていきたいということで、
気軽な帯の結び方、一重太鼓の結び方も、見てくださり、
一応合格点を貰う。

「これからは、もう、母がある程度のものは、
そろえてくれたので、
自分で、リサイクル着物屋さんに行くようにして、
その時その時の気軽さで買って、
自分の趣味で着ていきたいと思います」

「三宮の、駅の高架下とか、結構あるのよ」

「え!本当ですか!」

……なんて、お話をしていた日の夕方に、
母から電話があるなんて。

「あのね、作家さんの着物、買ったのね。
で、今までは、年齢と共に太っていくと思ったから、
大きめで作ったけれど、
子供も産まないことだし、
もうすこし、小さめサイズで作ってもらおうと思っているのね。
だから、明日でいいから、
バスととヒップ、自分で測って、連絡頂戴ね」

と、きゃぴきゃぴ言う。

自分のを作りなさいといったけど、
「あたしの楽しみだと思って、ね」なんていう。
もう反物注文済みだった。

「あたしはお人形か?」と、
言いそうだったのを、ぐっとがまんした。

本来なら、孫に向かうべき、愛情のエネルギーなんだろう、と、
最後の最後で思ってしまったから。

大人になってしまうと、
贅沢な鎖のような愛情なんだけどね。

最新の画像もっと見る