日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





「上」の続き)


 具体的にいきましょう。その「日中共同声明」は外務省のホームページで全文を読むことができます。

  http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_seimei.html

 その中から今回関係する部分を以下に抜き出してみました。

 (一)日本国と中華人民共和国との間のこれまでの不正常な状態は、この共同声明が発出される日に終了する。

 (二)日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。

 (三)中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。

 ……(一)の手前には前書きがあり、(三)の後ろに(九)まで続くのですが、これらは割愛。問題は(二)と(三)ですね。

 まず(二)ですが、いわゆる
「一つの中国」支持を日本が承認しているという趣旨です。「中国といえば中華人民共和国だけ」ということで、台湾の「中華民国」はこの声明においては消滅しています。「承認する」と明記してあるので、日本はこの点において言い逃れはできません。

 厄介なのが(三)でして、ここは声明文作成において日中間で大きく揉めた場所でもあるそうです。この項目においてはまず中国側が、

「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。」

 と一方的に宣言しています。それに対して日本側は、

「日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。」

 という実に微妙な文言になっています。中共政権が「台湾はうちの領土だ」と一方的に宣言したことに対し、日本はその立場を十分に理解し、尊重するそうです。(二)のように
「承認する」という逃げも隠れもできない文言ではありません。

 「理解する」「尊重する」
というのは主観的な言葉とでもいいますか、たとえ中国側が、

「理解されていないぞ」
「尊重されていないじゃないか」

 と異を唱えても、

「いや、日本側としては十分に理解しているし、尊重しているよ」

 と澄ました顔でバッサリと斬り捨てることができるのです(ちなみにポツダム宣言第八項は「カイロ宣言の条項は履行され、また、日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国並びにわれらが決定する諸小島に局限される」というもので今回の件には直接関係していないので省きます)。

 中国側は当時、この(三)についても「日本側はこの中華人民共和国政府の立場を承認する」としたかったらしいのですが、ここで日本側の一官僚が強硬に反対して粘りに粘り、ついにこの曖昧な表現で落着したそうです。その粘りは周恩来をして「法匪」と言わしめるほどだったとのこと。

 私はその「法匪」とまで呼ばれた方の名前をつい失念してしまいましたが、その方の執念の粘りがあったればこそ、30余年を経た現在、日本は台湾問題に対して柔軟なスタンスを取り得るのだということを忘れてはならないと思います。

 ――――

 要するに台湾について、それが中共政権の領土であるという中共側の言い分を
「理解しているし尊重しているけど、正式に承認してはいないから」と言うことができるのです。現に陳水扁のアクションに対する外務省報道官談話が正にその論法ですし、今回の安倍官房長官によるリアクションでも同じ使われ方をしています。

 台湾は中共政権の領土だと日本政府は承認していない。「化外の地」な訳です。だから台湾への関与も中共政権に対する内政干渉にあたらない。さらにいえば麻生外相のように台湾を「国家」と呼んでもいいことになります。

 ただ台湾が「台湾国」という名称ならともかく、現実には未だに中華民国を名乗っているため「台湾という国家」と言ってもそれは虚構の世界ということでちょっと具合が悪くなります。

 極端な話、……机上の仮定ではありますが、もし台湾が「台湾国」と名乗りを改めて主権の及ぶ範囲を現実に則した形で憲法改正を行えば、日本は「台湾国」との国交正常化が可能です。ただ現在は「中華民国」である以上、「日中共同声明」で「中国といえば中華人民共和国だけ」ということを正式に承認している日本は、台湾と国と国という付き合いを結べないだけです。

 もっとも現実には中共は武力侵攻による台湾併呑という選択肢を捨てていませんし、台湾も中華民国のままです。加えて米国との関係もありますから、そうスパッと切り替わることは難しいでしょう。ただ「日中共同声明」は上述したような余地を残したものであり、現に最近日本政府はその曖昧な部分を巧みに用いていることは覚えておいていいでしょう。

 ――――

 さて、今回の麻生発言に対する中国側の「無理を承知の抗議」です。もう一度該当部分を引用しますと、

 日本政府は「中日共同声明」の中で、台湾が中華人民共和国の不可分の一部であるという中国政府の立場を理解し、尊重すると表明しており、また中華人民共和国政府が中国唯一の合法政府であると認めている。これは日本政府が台湾問題について行った、厳粛な約束だ。

 となっています。中国が自分に都合良く「アレンジした」というのは、
(二)と(三)の順序を入れ代え、しかも本来独立した2項目に分かれている条文を一節の文章に改めていることです。

 曖昧な表現である(三)を前に置き、その後に「認めている」(承認)という確たる言葉を含んだ(二)を持ってくる。しかもそれが一節の文章になっているとなれば、「認めている」という単語がどこまでかかっているのか、軽く読み流す場合は誤解しかねません。
あたかも日本側が「台湾が中華人民共和国の不可分の一部である」ということまで「承認」しているかの如き印象を読み手に与えやすくなっているのです。

 実に周到かつ悪辣なやり口としかいいようがありませんが、中共はこれを繰り返すことで政権を成立させ、半世紀以上その統治者たる地位を守ってきたようなものです。中国国内でもこの種の手口で党幹部による横領やら土地の不正転売のような汚職がまかり通り、それが官民衝突に発展したりしています。

 ●庶民も国家も食い物にする連中。(2005/07/29)

 また以前書いたように、新聞報道などでも権力闘争が白熱してくると、単語ひとつがつくかつかないかで重要な変化のシグナルとなる場合もあります。

 ●13年前の観察日記から。(2005/11/15)

 もちろん、「だから大目にみてやれ」ではありません。「だから気をつけろ。絶対に油断するな」ということです。

 ――――

 最後に前述した外務省報道官談話、

「台湾との関係についてのわが国の立場は日中共同声明にあるとおりであり、何ら変更はない。」

 に対する中国側の反応を紹介しておきましょう。

 ――

 ●「日本は反対明確に」 台湾国家統一委廃止で中国大使館(asahi.com 2006/03/02)
 http://www.asahi.com/international/update/0302/013.html

 台湾の陳水扁(チェン・ショイピエン)総統が国家統一委員会や統一綱領の事実上の廃止を決めたことについて、在日中国大使館の熊波(ユウ・ハ)・参事官は2日、「台湾独立への歩みを加速するものだ」と批判し、日本に対して「台湾指導者の危険な行動に反対する姿勢を明確にしてほしい」と要望した。在京の報道機関に対する背景説明の中で述べた。
(後略)

 ――

 「要望した」とありますが、中共は御自慢の「日中共同声明」を振りかざしても結局は日本政府に哀願しかできなかったのです。そして今回は改竄を伴った姑息な抗議。……やれやれです(笑)。

 日本国と台湾国が国交を樹立し、堂々と国と国の付き合いを結ぶ。そんな日が早く現実のものになればいいな、と思います。



コメント ( 21 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (aquarelliste)
2006-03-10 16:18:17
起きている間に質問しておこう。



ttp://news.sina.com.cn/c/2006-03-09/22398403324s.shtml

台湾籍の人大代表なんているんですか?
 
 
 
Unknown (まんちゅりあ)
2006-03-10 16:52:02
台湾が中共の領土であると主張する立場を「理解し、尊重する」(understand and respect)という外交用語は、はっきり言えば「承認する」(recognaise)とは全く別の概念、というよりむしろ「承認しない」と言ってるのと同じ意味です(むしろいかにメンツをつぶさないように承認しないことを言い換えるかという表現に過ぎません)。

中共が外交用語を自分の良いように解釈するのは伝統ですが、明らかに日中共同声明に反しているのは日本側ではなく中共側です。
 
 
 
高島益郎氏 (■□ Neon □■)
2006-03-10 17:08:18
周恩来に法匪と呼ばれたのは高島益郎氏ですね。



http://www.claim-ken.com/harago/china/china05.htm

>中国政府は、日中共同声明の条項において、「台湾は中華人民共和国の不可分の一部であること」を表明した上で、このことを日本政府が認めるよう強く要求したのに対し、日本政府は、右条項において、「中華人民共和国の立場を十分理解し尊重する」とした上で、日本国政府はポッダム宣言第八項に基づく主張を堅持する」と述ぺるに留めた。すなわち、ポツダム宣言において、「日本は朝鮮・台湾など多くの領土を放棄し、対日平和条約において、日本は台湾・膨湖諸島に対するすべての権利・権限請求権を放棄した。従って「既に放棄ずみの台湾の領土的地位について、日本は発言する立場にはない」というのが、日本政府の応答でした。
 
 
 
Unknown (紀伊国屋)
2006-03-10 17:36:31
 日本はすっかり変わりましたね。中国や韓国が必死になって日本はヒトラー同じと恫喝しても、日本国内から中韓に擁護する意見はまったく聞かれず。

 むしろ中国韓国の異常さのみが広まっていく。
 
 
 
祝 石原都知事が来月訪台 (h333)
2006-03-10 17:46:02
はい、中共発熱燃料来ましたよ~。

石原都知事が来月訪台



 東京都は10日、石原慎太郎知事が4月11日から台湾を訪問すると発表した。台北で13、14の両日に開催される「アジア大都市ネットワーク21」の第5回総会に出席し、15日に帰国する予定。 

(時事通信) - 3月10日17時0分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060310-00000085-jij-pol

ここで釣り師石原都知事が空気を読んで、陳総統と李登輝氏との会談が来るかも・・・・・
 
 
 
台湾正名運動の帰結!? (Scara)
2006-03-10 18:54:15
> 机上の仮定ではありますが、もし台湾が「台湾国」と名乗りを改めて主権の及ぶ範囲を現実に則した形で憲法改正を行えば、日本は「台湾国」との国交正常化が可能です。



まったくその通りですね。つまり、この問題のキャスティングボードは、あくまで台湾が握っているわけです(もちろん日米など関係各国に対する配慮は必要でしょうが)。まさに「台湾の運命は、台湾人が決める」ということでしょう。



この状況に対して中共は、昨年成立させた反国家分裂法で、「第8条1項「台独」分裂勢力がいかなる名目、いかなる方式であれ台湾を中国から切り離す事実をつくり、台湾の中国からの分離をもたらしかねない重大な事変が発生し、または平和統一の可能性が完全に失われたとき、国は非平和的方式その他必要な措置を講じて、国家の主権と領土保全を守ることができる」などと定めています。



しかし、これは法律の条文とは言えませんね。平和統一が実現していないのなら、国家主権(統治権)は及ばず領土とは言えないはずですから。要するに「恫喝しても俺の物にならないなら、強奪してやる」と国際的に宣言したようなものでしょう。



中共政権とは、このように出鱈目な存在だということを十分理解した上で、日本もその動きに備えなければならないのですから大変です。日本政府の今後の動きには注目したいところです。

 
 
 
Unknown (popper)
2006-03-10 19:38:47
2006年3月号で、岡崎久彦とタシク(AEI研究員)との対談「中台問題の根源米国は「一つの中国」政策から脱却せよ』があって、その中で中国が自分に有利に混乱させようという意図と

アメリカ政治家の無知について触れています。

日本政府の方が、この問題でははるかに洗練されていたということです。ただ、麻生氏のように台湾を「国」と呼ぶぐらいですから、日本の閣僚も心もとないですが。
 
 
 
Unknown (でんすけ)
2006-03-10 20:07:07
>などという楽しい勘繰りをしたいところですが……

もしかして・・・某国海自のデータ流出事件を見て「この国の国防のセキュリティがこの程度か、わはは。」

と多寡をくくって一手進めたのも原因の1つだったりして(笑)



>石原都知事が

もう麻生外相ともども国内外を股に掛けた 釣り合戦 ですな(笑)。

ここはエースストライカー小泉が突然乱入して カツオの一本釣り を

ぶち噛まして頂きたいところです。



>ただ、麻生氏のように台湾を「国」と呼ぶぐらいですから

素なのか狙ってなのか謎(?)なのが何とも味わい深い…。



しかし…”内政干渉”などと中共も危ない橋を渡りますねぇ…。

そんな単語を使ったら、他国に「靖国等の干渉は何?」ってツッコミまくられそうなモンですが…。

そして↓

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中国が米の人権状況を酷評「盗聴が横行、金権政治」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060309-00000008-scn-int

米国務省が、世界各国の人権状況に関する2005年版の年次報告書を発表し、「中国では重大な人権侵害が継続して行われている」などと指摘したが、中国国務院新聞弁公室は9日、米国の人権に関する報告書を公表した。

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なんと言うか…「悔しいから同じ方法で仕返ししてみました♪」と言わんばかり。

最近の中共は指摘(非難?)されると、オウム返しの様な反撃しかしてない気がするのは

気の所為でしょうか…。

(”同じ方法で”ってのが最大級の嫌味のつもりなのかな?←単なるパクリにしか見えないけど(笑))
 
 
 
おもしろいですよね (kyouji)
2006-03-10 21:11:52
 統一要綱をやめると台湾が言い出すと「日本も断固抗議してくれ」といい、台湾が国だと言うと「内政干渉だ」という。

 どっちやねん。^^;



 でも、ここの所の集中砲火は、久しぶりの火力密度ですよね。

 私はガス田交渉での無茶な要求を新聞紙上でごまかすための妨害電波では? と思ってるんですが。

 本当に子供が考える悪の軍団を地で行く人たちですよね。^^;;;
 
 
 
日本もやるよー (d)
2006-03-10 22:09:20
強烈なのがきました。

「お互い様だ!!」



 麻生太郎外相が9日の参院予算委員会で、台湾を「法治国家」と発言した問題で、王毅駐日中国大使が同日、谷内正太郎外務事務次官と非公式に会談、「発言に注意してもらいたい」と抗議していたことが分かった。外務省首脳が10日、明らかにした。

 王氏は「外相の発言は重い。諸外国がまねをしたら困る」と麻生氏を批判した。

 これに対し谷内氏は、中国の李肇星外相が小泉純一郎首相の靖国神社参拝を「愚かで不道徳」と批判したことを念頭に「発言に注意すべきなのはお互いさまだ」と返答。麻生氏の「法治国家」発言には「台湾が法の支配下にあることを表現しようとしたのではないか」と説明した。



日本も、人材がそろってきまして、たのしみでございます。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-03-10 22:18:08
1  日本国と中華人民共和国との間のこれまでの不正常な状態は、この共同声明が発出される日に終了する。



5 中華人民共和国政府は、日中両国民の友好のために、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄することを宣言する。



6  日本国政府及び中華人民共和国政府は、主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の諸原則の基礎の上に両国間の恒久的な平和友好関係を確立することに合意する。

 両政府は、右の諸原則及び国際連合憲章の原則に基づき、日本国及び中国が、相互の関係において、すべての紛争を平和的手段により解決し、武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する。



7  日中両国間の国交正常化は、第三国に対するものではない。両国のいずれも、アジア・太平洋地域において覇権を求めるべきではなく、このような覇権を確立しようとする他のいかなる国あるいは国の集団による試みにも反対する。







日中共同宣言の↑このへん破っといて↓このへん守れとは片腹痛いw







2  日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。
 
 
 
ダライ・ラマが訪中希望 AP通信が伝える (h333)
2006-03-11 00:32:26
どう出る!中共!ダライ・ラマ師



ダライ・ラマが訪中希望 AP通信が伝える



 AP通信によると、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は10日、亡命先のインド北部ダラムサラで、1959年のチベット動乱の記念日に合わせて演説し、巡礼のため中国を訪問したいとの意向を明らかにした。



 ダライ・ラマの特使が今年2月に中国を訪問し政府当局と対話した際、中国側にダライ・ラマの訪中の意向を伝達したという。



 ダライ・ラマは「巡礼とともに、中国の変化と発展ぶりを見ることができることを願う。

チベットの人々の望みを反映した正当かつ合理的な要求で、過去よりも未来を見る方が大切だという論理だ」と話した。



ソース:産経新聞

http://www.sankei.co.jp/news/060310/kok076.htm

 
 
 
Unknown (柴犬)
2006-03-11 01:51:58
御家人さん、こんばんは。徹宵モードでお仕事とのこと、お疲れ様でございます。

エントリーを読ませていただいた後に見る、中共関連のニュースが楽しくて仕方ありません。

dさんご紹介の記事にある王毅大使の「困る」発言は強気の体裁を装った泣き言のようで一頻り笑った後、少しの悲哀を感じます。

「上」で「楽しい邪推」と仰っておられましたが、軍部のストレス発散?とも思わせるような記事も出ておりました(笑)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060310-00000165-kyodo-int

李登輝氏来日が楽しみでなりません。

御家人さんの冴え渡るチナオチ、今後も楽しみにしております。
 
 
 
空母もある (後塵)
2006-03-11 11:47:42
中共軍部は航空母艦も作るつもりらしいが、果たして運用できるのでしょうか?フランスもクレマンソーを廃棄しようとしてアスベストをつかっているとかで海洋をウロウロしているし、タイもバブル経済で空母(ハリアー型運用だったと思うけど)つくってもてあましてたし・・・・原子力空母と艦載機と護衛艦のセットをつくると1兆円くらいかかる筈。それも南シナ海で運用するならバックアップ考えて2セットはないと意味がない。そんな金使うなら、農村改革に使うべきだと思います。因みに、日本で今度秋葉原から筑波まで電車を通したけど、これが1兆円弱。空母機動部隊とどっちがいいか、議論無かったですね。

 
 
 
流れ変わったね~! (momonokitomi)
2006-03-11 12:25:03
御家人様,乙であります!

確かに,年明けから麻生外相の釣り行為が激しくなったかと思ったら,見事に軍部を大釣りしたのでは無いかと.

そういえば,李は反胡派でしたから,反胡派の勢いが増しているのは確実だと思います.これから8月15日に向けて,互いにヒートアップしていくことは間違いないでしょう.

しかし,ヒートアップしていけばいくほど,いわゆる保守派が求心力を増していくので,ポスト小泉も反中にならざるおえないと.

日本の流れは簡単ですが,中国の主導権争いはどうなんでしょうかね?内政は胡派が,外交は反胡派の勢いがという離れ業を見せてくれるのでしょうか?
 
 
 
啓蟄に合わせて出てきた毅ちゃん (毛熊)
2006-03-11 21:17:03
アホ坂田=李肇星の妄言に抗議しようとした外務省に対し引きこもりで対抗しようとした大使王某。

麻生外相の脊髄への蹴り一発でのこのこ出てきましたね。

見事な釣り師振りですね。

王某は、出てきたところで一発かまされてお気の毒です。早く自分の青春を奪った国なんて捨てちゃえばいいのに。

それはさておき、最近の両国のせめぎ合い、毎日目が離せません。

がんばれ麻生外相!!
 
 
 
アイデアですが (陽吉良景)
2006-03-12 00:48:23
中華民国(or中華人民共和国)から台湾が独立するのが角が立つというのなら、台湾を日本から独立させると言うことはできないのでしょうか?



1945年以来、国民党という不法な武装勢力に占拠されて台湾は所属不明状態になっていたけれど、台湾人による民主的な政権ができたので目出度く日本から独立しましたってことでどう?
 
 
 
Unknown ()
2006-03-12 13:41:14
日中共同声明だけなら良いのですが

個人的には復興三原則の方がやっかいだと思っています。



以下引用

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

復交三原則

(1972年4月13日「民社党訪中代表団と中日友好協会代表団との共同声明」より)

 民社党側は次のように声明した。一日もはやく両国間の戦争状態を終結させ、平和条約を締結し、国交を回復するためには、まずつぎの基本的原則を認めなければならない。





(1)

 世界には一つの中国しかなく、それは中華人民共和国である。中華人民共和国は中国人民を代表する唯一の合法政府である。「二つの中国」、「一つの中国、一つの台湾」、「一つの中国、二つの政府」など荒唐無稽な主張にだんこ反対する。

(2)

 台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部であり、しかもすでに中国に返還されたものである。台湾問題は、純然たる中国の内政問題であり、外国の干渉を許さない。「台湾地位未定」論と「台湾独立」を画策する陰謀にだんこ反対する。

(3)

 「日台条約」は不法であり、無効であって、破棄されなければならない。



 双方は、上記の諸原則は中日国交回復の前提であり、断固として貫徹しなければばらないと認めた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



日中共同声明でもこれを十分理解するに留めてはいますけど(1)の

>「二つの中国」、「一つの中国、一つの台湾」、「一つの中国、二つの政府」など荒唐無稽な主張にだんこ反対する。

や(2)の部分は台湾国承認の大きな妨げになるのではと思ってしまうのですがどうなのでしょうか?



私も日本と台湾の国交樹立し、政治・経済・文化等でもっと交流を深めたいと願っております。
 
 
 
Unknown (ぷー)
2006-03-14 12:01:37
復交三原則

(1972年4月13日「民社党訪中代表団と中日友好協会代表団との共同声明」)

はあくまでも たかが野党の宣言ですからね。

社民党が北朝鮮と約束するのと同レベルですから

政府としては無視かと。



ところで法匪ですが

http://www.claim-ken.com/harago/china/china05.htm



より

前最高裁長官の矢口洪一氏が日経新聞92年2月22日付の「私の履歴書」の中で、駐ソ大使から最高裁入りした高島益郎氏について、「高島氏は条約局長時代に田中首相の訪中に同行、日中正常化交渉で堂々の法律論を展開し、周恩来氏から「法匪」と呼ばれたというエピソードも伝えられていた。もちろん「部下に持ちたい」という意味でほめられたのである」と書いておられるのが目についたので、少し追記します。

右にいう高島氏の「堂々の法律論」は光華寮事件についての中国側の光華寮の「台湾所有をみとめるのは「二つの中国」を認めるものであり、それは日中共同声明に違反する」という主張に関係があります。

中国政府は、日中共同声明の条項において、「台湾は中華人民共和国の不可分の一部であること」を表明した上で、このことを日本政府が認めるよう強く要求したのに対し、日本政府は、右条項において、「中華人民共和国の立場を十分理解し尊重する」とした上で、日本国政府はポッダム宣言第八項に基づく主張を堅持する」と述ぺるに留めた。すなわち、ポツダム宣言において、「日本は朝鮮・台湾など多くの領土を放棄し、対日平和条約において、日本は台湾・膨湖諸島に対するすべての権利・権限請求権を放棄した。従って「既に放棄ずみの台湾の領土的地位について、日本は発言する立場にはない」というのが、日本政府の応答でした。この高島氏の「堂々の法律論」が周恩来総理をして「法匪」と言わせ、「そのような立派な部下を私ももちたい」と言わせわけです。



 
 
 
Unknown (ぷー)
2006-03-14 12:06:30
ただし

http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/asiapacific/19971118.P1J.html



にあるように

----

それから高島条約局長を周恩来が「法匪」とののしったというエピソードは実はなくて、田中首相周辺から出た言葉であることもわかっています。中国側は、周恩来総理は絶対そんな言葉は言っていないと否定しておられました。



それから高島局長の発言も、賠償請求権にかかわる問題で、日本側で言われていることは、賠償請求権の「権」は取ってほしいという要求を高島局長がしたと伝えられている。賠償請求を放棄するにして、賠償請求権を放棄するではなくするという主張をしたはずなんですが、中国側は、どなたに伺っても、交渉の席で賠償請求を放棄するとするのか、賠償請求権を放棄するのかという「権」をつけるということで論争になったとは思っていない。



 そうではなくて、高島局長が日華平和条約で日本は対中賠償を放棄した。だから共同声明には賠償に関する条項を入れるべきではないということを言った。だから周恩来が怒ったという理解でした。これは張香山氏はじめどなたもそういう理解で、賠償問題は日華間で解決ずみだから、共同声明に入れるべきではないというふうに高島さんが言ったと思い込んでいる。それは思い込みで、事実はそうではないと思うのですが、しかし中国側はそういうふうに思い込んでしまっていて、その誤解はもう解きようがない。日中関係に関するいろいろな文書、研究書にもそのように書かれている。実際に交渉にかかわった方もそのように信じておられるという状況があります。



-----

まあどこまでが本当なのかは

今となっては不明ですね。
 
 
 
Unknown ()
2006-03-16 12:34:24
いや、それが日中共同声明の所にこの一文が…



>また、日本側は、中華人民共和国政府が提起した「復交三原則」を十分理解する立場に立って国交正常化の実現をはかるという見解を再確認する。



流石に無視は難しいんじゃないかと…
 
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