日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





「上」の続き)


 かくして、中国外交部の迷走が本格化することになります。まずは秦剛・報道副局長による李肇星発言への熱い支持表明です(笑)。

 ――

 ●「正義の声を代表」=李外相発言への抗議に反論-中国(時事通信 2006/03/09)
 http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060309181732X326&genre=int

 【北京9日時事】中国外務省の秦剛副報道局長は9日の定例記者会見で、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を強く非難した李肇星外相の発言に日本政府が抗議したことについて、「(李外相の発言は)個人の観点ではなく、政府の立場であり、中国国民の正義の声を代表したものだ」と述べ、日本側の非難に強く反論した。

 ――

 言うも言ったり「正義の声」だそうです(笑)。この会見に臨んだ秦剛までがトチ狂っている、というのはこの「正義の声」ばかりではありません。靖国参拝問題について、

「日本の指導者たちがA級戦犯の亡霊を参拝する問題において……」

 と、靖国神社という固有名詞を使わずに、いきなり
「A級戦犯の亡霊を参拝する問題」というより激しい表現を用いたことも挙げられます。この言に拠れば小泉首相は靖国神社に行ってA級戦犯だけを参拝していることになりますが、これも外交部従来の運動律から大きく逸脱したものです。

 ●外交部報道官定例記者会見(新華網 2006/03/09)
 http://news.xinhuanet.com/world/2006-03/09/content_4282278_3.htm

 秦剛はまた東シナ海ガス田問題で日本側が掲げている「中間線」について、

「我々はこれまで中間線なるものの立場を受け入れたことはない。今後も受け入れることはない」

 と退路を自ら断ってしまっています。潔いですね(笑)。

 ●外交部報道官定例記者会見(新華網 2006/03/09)
 http://news.xinhuanet.com/world/2006-03/09/content_4282278_1.htm

 ――――

 さらに前回紹介した通り、麻生外相発言に対しては「日中共同声明」の条文を改竄しての無理矢理な抗議。……いやいやまだネタはあります(笑)。
李肇星発言に抗議すべく外務省の谷内外務次官が王毅駐日大使を呼びつけようとしたところ、何と王毅は理由を構えて会見拒否。大使が働かないなら外交ルートとしての中国大使館が存在しないも同然です。

 ●中国外相発言、抗議の呼び出しを駐日大使が拒否(読売新聞 2006/03/09)
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060309it14.htm

 すると今度は当の李肇星が出てきて日本政府の呼び出しから逃げた王毅を弁護するのです。

 ――

 ●李肇星「優秀な外交官だ」と王毅を賞賛(明報即時新聞 2006/03/11)
 http://hk.news.yahoo.com/060311/12/1lyej.html

「王毅駐日大使は非常に優秀な外交官であり、突発的事態への対処に長けている。その処理の仕方は正確であり、中日両国人民の友好にプラスになると確信している」

 ――

 とまあ、これは日本側を愚弄したつもりなのかどうか、ともかく現在の状況下における中国外相の発言としては軽率といえるでしょう。ところが外交部が電波モードに入ってしまっている状況にあっては、上述した秦剛の発言同様、こういう物言いがセオリーになってしまうのかも知れません。

 ……正確には、制服組に仕切られて本来の運動律から大きく逸脱してしまっている外交部においては、こういう対応こそ常道ということになるのでしょう。「問答無用のゴリ押し」です。そして、その極めつけが3月10日付で出された中国大使館による声明です。

 ――

 ●中国大使館スポークスマンのコメント(中国大使館 2006/03/10)
 http://www.fmprc.gov.cn/ce/cejp/jpn/xwdt/t239684.htm

 一部の報道機関によるいわゆる「中国駐日大使呼び出し拒否」の報道について、以下の事実を説明する:
 1、3月8日午後、外務省から中日関係について大使と意見交換したいとの連絡があった。正式の申し入れとの明示はなく、具体的なテーマの提示もなかった。
 2、たまたま当日大使主催の重要な行事などを予定していたため、双方が相談した結果、翌日に会うことにした。
 各報道機関には、今後中国大使館に関する記事を発表する際に、事実関係を当大使館と事前に確認するよう要望する。
二〇〇六年三月十日

 ――――

「今後中国大使館に関する記事を発表する際に、事実関係を当大使館と事前に確認するよう要望する」

 がはははははは。4月1日付で出すのならまだシャレになるんですけどねえ。

 一党独裁で国民に普通選挙権はなく、法制あれど法治なし。政府の上に党が君臨し、ポストに関わらず軍を掌握している者が最高実力者で、しかもその軍隊も国軍ではなく党に絶対的忠誠を誓っている……という前近代的な政権でなければ臆面もなくこんなコメントは出せないでしょう。いや確かに李肇星の言の通り、このコメントは日中両国人民の真の友好にプラスとなりますよ絶対(笑)。

 ただ多少弁護してやるとすれば、いかに中共とはいえ外交官であれば、この振る舞いが国際社会ではどういう目で見られるかを知らない筈はないでしょう。かつて李登輝氏の来日計画に反発した王毅がのたまったあの脱力系コメント、

「トラブルメーカー(李登輝氏)が戦争メーカーになる」

 というのも対外強硬派が台頭している時期のものでした。この一週間ばかり外交部がトチ狂っているのも、軍主流派に仕切られているからこその狂態だと私は思います。というかそう思ってやりたい(笑)。……まあ、

「やっぱ制服組でしょ」

 という標題ですから最後に胡錦涛に登場してもらいましょう。もちろん例によってあののっぺりとした軍服姿です。昨日(3月11日)その格好で出てきた胡錦涛が、全人代(全国人民代表大会=立法機関)の人民解放軍代表による分科会に出席、重要講話を披露しました。

 ●胡錦涛「科学的発展観を用いて国防と軍隊の建設発展を推し進めよう」(新華網 2006/03/11)
 http://news.xinhuanet.com/misc/2006-03/11/content_4291493.htm

 重要講話といっても軍を持ち上げるというかヨイショするというか、とにかく軍主流派の意向に沿って書かれた文章を胡錦涛が読み上げた、というのが正しいところでしょう。とはいえ胡錦涛は国家主席兼党総書記であると同時に中央軍事委員会主席で軍のトップですから、軍ひいては国民に向けた重大なメッセージ、ということになります。

 ちなみにこの記事における胡錦涛の肩書は
「中共中央総書記、国家主席、中央軍事委主席」という順序。全人代という政府の重要会議ながら総書記という党のポストが一番前に来る、というのがいかにも一党独裁政権らしいところです。

 ――――

 さて重要講話の内容ですが、軍主流派の意向に沿って……と上述したように、『解放軍報』に掲載される署名論文と似たりよったりで、取り立てて新しいところはありません。ただ署名論文は一介の記者なり評論員(論説委員)の名前で出るのに対し、「中共中央総書記、国家主席、中央軍事委主席」という胡錦涛名義で出るから重要であり、軍主流派にとっては軍内外に対する影響力もあるという訳です。

 主題は
「新世紀、新段階における我が軍に課せられた歴史的使命をしっかり遂行しよう」という点にあります。その「歴史的使命」とは何かといえば胡錦涛いわく、

「国家主権と安全の維持・擁護を第一とし、危機感をより高め、中国の特色ある軍事的変革の推進を加速させ、軍隊の全面的整備を強化し、軍事闘争の準備推進に一段と力を入れる。そして国家主権、統一、領土保全と安全を守るという神聖なる職責を断固としてやり遂げ……」

 ということになります。主権です。統一です。領土保全です。要するに
台湾と尖閣諸島、それに南シナ海方面の帰属未確定の島々をしっかり分捕って、分離・独立勢力には鉄槌を加えよ。その準備と心構えを日々怠るな。そのためにも俺様が常々言っている科学的発展観を公私の別なく徹底させろ。……ということに尽きます。

 当然ながらこの重要講話は「新華網」(国営通信社電子版)のトップニュースでしたし、今日付の『人民日報』(2006/03/12)の1面トップを大きく飾ってもいます。『解放軍報』はもちろん、上海の『解放日報』など各地の主要紙の多くが『人民日報』同様にこれを1面トップに掲げたことでしょう。軍部の存在感を示すには十分です。記事には軍服姿の胡錦涛の写真も添えられていますから、これもまた一種の政治的示威活動ということになります。

 とはいえ、やっぱり胡錦涛が軍主流派のマリオネット化しつつある観は拭えません。「俺様」とか「徹底させろ」なんて偉そうな物言いはきっと実際にはできないんでしょうね。この重要講話、2月27日の陳水扁による「終統」宣言に対するリアクションの決定版ということになるのだろうと思いますが、結局は当時脊髄反射した『解放軍報』による非難記事の洪水、軍主流派のあの勢いに引きずられて胡錦涛が今回の重要講話を発表することとなり、一方で外交部が仕切られて電波モードにされてしまったのでしょう。

 ――――

 あとはこの狂態が一体いつまで続くのかということですね。台湾の「終統」宣言に対する反発はいまがピークで、軍部の激昂も徐々に冷めていくでしょう。一方で尖閣諸島あたりを虎視眈々と狙っているようにみえます。ただ4月の胡錦涛訪米までは新ネタがなければ無茶をすることはないかと思います。

 台湾問題なら李登輝氏5月10日訪日、という大ネタが控えているのですが、軍部が反「終統」熱から冷めたら今度はそれに食い付くのか、それとも胡錦涛訪米が終わるまで待つのかは現時点では何ともいえません。

 アンチ胡錦涛諸派連合はいまのところ目立った動きをみせていませんが、胡錦涛の外遊期間を狙って蠢動するケースが過去に何度かありましたから、訪米したところで何か仕掛けてくる可能性はあります。

 あるいは現在開催中である全人代・政協(全国政治協商会議=全人代のオブザーバー的機関)というイベントが終われば、イベント直前のネタが蒸し返されるかも知れません。

 台湾ネタでなければやはり「反日」ということになるでしょう。民間による対日戦時賠償請求訴訟を中国国内でやる、とか「水滸伝」「三国志」「西遊記」といった歴史的名作の商標を日本のゲームソフトメーカーが押さえてしまったことへの反発を煽る動きが改めて出てくる可能性はあります(最近報道されたものの全人代記事の中で埋没状態)。

 ――――

 また無駄に長くなってしまったことを反省しつつ、台湾ネタで始めた今回のエントリーを台湾ネタで締めることにします。

 3月9日の参院予算委員会で飛び出した麻生外相による「台湾=国家」発言、中共が反発したのでその点ばかりが目立ってしまっていますが、麻生外相はこの答弁の中で、もうひとつ台湾に関する重要な発言をしているのです。

「鳥インフルエンザ(H5N1型)の爆発的な流行が懸念される中で、世界保健機関(WHO)が『一つの中国』という政治的な建前にこだわって台湾からの代表参加を制限しているのはよくない。だから1月に東京で開かれた関連国際会議では台湾から専門家を数人招いて情報を共有してもらうよう努めたのだが、WHOも台湾からのオブザーバー参加を認めてやるべきだ。人権の観点からもそうする必要がある」

 ……という趣旨のコメントをしています。さすがはファンタジスタ、マンマークしてくる相手DFの視界から素早く消えていい仕事をしています。地味なようでもこれはなかなか重要な台湾支援活動です。よくぞまあと思うのですが、内外のメディアが「台湾=国家」発言に目を奪われるなか、台湾の「民視」がこれを拾い上げて短い記事に仕立てています。

 ●日本外相が台湾のWHO大会参加を支持(民視 2006/03/11)
 http://tw.news.yahoo.com/060311/44/2xghl.html



コメント ( 19 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (ken)
2006-03-12 14:52:45
御家人さん、お疲れ様です。

最近更新のペースが凄くて、コメント書く方も中々追いつけませんw



忙しい分、却って趣味に走るのが楽しくて仕方が無いというか、非常にノリノリで書いておられるのがわかって、読んでる方も非常に楽しいです。



ところで以下のような記事が出ていますが、御家人さんはどう思われますか?↓



【中国外相、進退に憶測・全人代後の予定取り消し 】

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060312AT2M1101J11032006.html



↑某2ちゃんでは、年齢を理由に退任させられそうになった猿爺が、対日強硬電波発言を敢て今かますことで、自らの延命を図ったのだとの邪推も出てますが・・・w



でも確かにこれで、対日英雄になった猿爺を切りにくくなったのは事実ですよね。
 
 
 
もうぼろぼろかも (1読者)
2006-03-12 16:02:06
今日は。



 いやはやというか中共のまとまりのなさここに極まれりと言わんばかりの状況ですね。



 外交部が制服組みの何方かに乗っ取られているというのは考えさせられます。また日本からの台湾を主題にしたピンポイントの外相発言は、揺さぶりとしてはいろんな憶測を呼ぶものでまだまだ何かあると期待してしまいます(オリンピック開催日に台湾国宣言?)。



 ブレーキ無き反日の末路は中共の成立の根幹を破壊するだけの公にならないあるいは曖昧な歴史事実がたんとありそうなので、是非とも華々しく過去を自慢もというっかりさらけ出して欲しいと思うのです。



 今まで誰もあえて触れなかったあるいは触れないことで黙って中共中国の存在を肯定していたのに。
 
 
 
対日強硬発言 (通行人)
2006-03-12 17:33:33
対日強硬発言って、なんか昔の中ソ論争の時の言葉使いによく似てますねぇ。そういえばあの時代にはダマンスキー島だかなんだかっていう、軍事衝突もあったな。次は尖閣で仕掛けてくるかも知れませんね。
 
 
 
Unknown (ムッハー)
2006-03-12 19:41:23
さすが一流の釣士太郎ちゃん。

今回の釣果も上々ですよw
 
 
 
あの頃とちがうのは… (kyouji)
2006-03-12 21:10:41
 昔の中共は自立型の経済でしたが、今の中共は外国資本で成り立ってるし、食料もエネルギーも輸入国に転落。

 何かやらかせば即死の可能性もあるので、なかなか難しいかと。

 だからこそ、暴発してくれると面白いんですけどね。^^;
 
 
 
珍宝島 (muruneko)
2006-03-12 21:40:14
黒竜江の中洲島であるダマンスキー島は露語名称で、支那語では珍宝島です。プッ



なんてくだらない突っ込みを入れている場合では無いのですが、盛り沢山の御家人さんのエントリー四連発に気の利いたコメントを入れる余裕が有りません。



ちょっと、ブッ飛ばし過ぎじゃないですか⇒ 御家人さん?
 
 
 
>迷走 (いとのこ)
2006-03-13 04:39:59
こういう一連の経緯って、日中以外の国ではどういう扱いになってるのか気になるところです。

こんな国との付き合いは考え直そーかなーとか。

それとも、あんまり話題にならないもんなんでしょうか(そうなるよう工作打っといた? 打ってはいるでしょうけど………)

前回、天安門で受けた制裁がもう一度発動されたら、と結構冷や汗もんじゃないかなーとか思ってるんですが、その辺の根回しには自信があるが故の今回の振る舞いだったら結構嫌だなーと。



それとも、軍人はそんなの気にしないとか。



日本も国内だけでなく、各国の大使館でもそこの中国大使に向けて同様のアクション起こせばいいのにと思うのですが。

でも、そういうのって国際的には顰蹙もんだったら自爆ですし。

つくづくそういうのって日本じゃ触れませんよねえ。



ヲチを一歩進めて、こっちの行動にどう反応するかもいろいろ考えるのも面白そうです。



自分にゃあ荷が勝ち過ぎますが(w





>珍宝島

「珍宝湖」は聞いた事あるような記憶が(w

中国、分って付けてるんでしょうか? んなわきゃないか。



何か気が付きゃ、長くなってしまったようで、その割に中身が無くてすんません。
 
 
 
>迷走、電波モード (鴨洛齋)
2006-03-13 11:28:26
>こういう一連の経緯って、日中以外の国ではどういう扱いになって

>るのか気になるところです。

>こんな国との付き合いは考え直そーかなーとか。

>それとも、あんまり話題にならないもんなんでしょうか(そうなる

>よう工作打っといた? 打ってはいるでしょうけど………)

素人の印象では、対日外交は公式通りで、時間稼ぎ、お茶を濁している、ように見えてなりません。 彼らにとっては、もっと水面下の、電波に載りにくい、利権に関する外交が死活問題なのだと思います。日本も、東シナ油田、台湾海峡、以外でも将来の経済権益が衝突する地域が沢山あるわけですから、中国を見習ってしたたかな外交戦略が必要なのだと思います。 中国の陽動作戦に引っかかってはならないと思います。オールコートプレスが必要です。
 
 
 
さすが、いい読み。感心しきり。 (Berk Katze)
2006-03-13 20:34:41
 7日の対外プレ記者会見で李肇星は、「中国人1人あたりの軍事費負担は米国の77分の1っすよ」と語り、しかも中国青年報は翌日8日の1面で、まさにそれを表題にした記事が編まれるところなど、おっしゃるとおり、外交部と軍の共同作戦というか、軍による外交部への浸透は、相当程度進んだと思われますね。

 どの国でも、左右のぶれは起きることだし、一年やそこらの短期観察で結論を出すのは乱暴です。しかし、中国の場合には、進む道がやや見えつつある。

 このまま開発独裁型の準軍事政権になるのか、はたまた、力強い民間経済を後ろ盾に緩やかに自由かつ民主的な国へと変質していけるのか、もちろん後者であって欲しいと願いますが、どうなるやら。

 
 
 
Unknown (ながさと)
2006-03-13 20:55:56
毎回大変勉強になる情報を載せていただいて感謝しております。



ところで、私が先週土曜、BS-1のJリーグ中継とそのダイジェスト番組をみて、そのままチャンネルを変えずにいたところ、「BSドキュメンタリー エイズはこうして拡大した 中国・農村からの報告」というのが始まったので見てみました。(途中、都合で15分ほど見られなかったのですが)



NHKが中国の悪いことをあまり言わないのは常識になっておりますが、気になったのは以下の点です。



1. エイズが広まったのは、地方の血液製剤用の売血奨励と地方役人の対応が悪かったから。(中央政府は、何をやっていたのかよくわかりませんでした)

2. 感染源は、採血時に使ったチューブを切るためのはさみを使い回したのと、成分採血の不要となった血液を元に戻す時、誤って他人の血液を戻してしまった事と言っておりましたが、なぜか採血針の使い回しの事は言ってなかったと思います。(感染率を低く見せるために隠蔽したのでしょうか)

3. SARS時の対応が海外から批判されたため、地方役人がエイズを隠しておけなくなったとの事ですが、それがなぜ今頃、中央政府寄りに制作した様な番組(と私は感じました)を、こんな誰も見ないと思われる土曜夜のBS-1で放送したのでしょうか。まさか、一応作ったけれど、普通の人にはあまり見てほしくなかったのではと、勘ぐりたくなります。



中国をよく取り上げているブログを私なりに探してみたのですが、探し方が足りないのか、この番組を取り上げている方はない様な気がします。

どなたかこの番組をご覧になった方があれば、感想を伺ってみたいと思っているのですが・・・
 
 
 
一国の外交官か? (でんすけ)
2006-03-13 21:08:40
>このまま開発独裁型の準軍事政権になるのか、はたまた、力強い民間経済を後ろ盾に緩やかに自由かつ民主的な国へと変質していけるのか



悲しいんですが、今の中国には開発独裁型を阻止する勢力が見当たらないというか…(苦笑)。



しかし・・・バックレた王毅駐日中国大使を「経験豊富で、優秀な外交官だ」と誉めるなんて全くもって中共って素晴らしいですな。

(某格言(~逃げるにしかず)を体現したつもり?(笑))

要するに”出向いて行ったら勝てない”って事を認めた訳ですから

非常に素晴らしいポジティブ・シンキングです(笑)。
 
 
 
Unknown (煬帝)
2006-03-13 22:57:36
上ででんすけさんも触れてらっしゃる件ですが、「突発的事態への対処」が敵前逃亡かw



三十六計逃げるに如かずって?
 
 
 
逃げた先では↓な事を・・・ (でんすけ)
2006-03-14 17:57:49
・・・御子ちゃまですか、温さん?

----------

日中悪化「日本に原因」 中国・全人代閉幕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000028-san-int

----------

自浄作用が無い→反省が出来ない→自分以外が悪い→幼児退行

・・・の典型的なサンプルです。

しかも国家レベルでというのがマンガのような世界です…。



で、

>「歴史をかがみとし、未来に向かうことを原則とし両国関係を推進すべきだ」

と記事中の温首相は言ってますが、きちんと両国関係は 未来へ 向かってますよねぇ(ニヤニヤ)。

(悪政国家の崩壊と一方的な内政干渉の緩和へ向かって)
 
 
 
ファンタジスタ麻生 (侯(HOW))
2006-03-14 20:03:53
ファンタジスタ麻生外相がウォールストリート・ジャーナル寄稿!



テレビ朝日によると...

「日本は中国の民主化を待っている」と題した麻生外務大臣の投書が、アメリカのウォールストリートジャーナルに掲載されました。



 投書が掲載されたのは、保守的な立場で知られるウォールストリートジャーナルの13日付の社説面です。それによると、「中国は、自由な民主国家に進化するなら、東アジア舞台中央に戻ってくるのを歓迎する」と述べて、中国の民主化を促しています。そのうえで、「民主化は『あるかどうか』の問題ではなく、『どのくらいのスピードで起こるか』の問題だ」と断言。「もはや帝国が存在する余地がないことを理解してほしい」と辛口の注文もつけています。また、文化大革命などを例に挙げて、中国には極端から極端に走る傾向があると指摘。戦後、ナショナリズムをうまくコントロールしてきた日本の経験に学ぶべきだと主張しています。場合によっては、中国から内政干渉との反発も出かねない内容で、最近、一部週刊誌に「核武装発言」を報じられた直後だけに、アメリカに対しての釈明ではないかなどと、その真意が憶測を呼んでいます。
 
 
 
転換点かも (1読者)
2006-03-14 21:35:03
今晩は。



 連続コメントですみません。

 上記侯さんのコメントの原文を外務省のサイトで確認し、日本政府は中国に対する懸念を明確に表したという事実に、とうとうきたのかと感じ入った次第です。



 原文を斜め読みした範囲でしかないのですが、今の中共の国内の政治の行き詰まりにより発生している対日外交における方向性の無さ、一貫性の無さが日本においては中共に対する不信感につながっている。



 中共の記事に対する反論次第では、現状の政治面での膠着状態から経済面へ影響が広がることは間違いないと考えています。



 いよいよ日中友好の真価が問われるといったところでしょうか(笑)



 もっとも一方的に議論を吹っかけてきたの中共でしたので、それに対するご返事といったところだと思いますが、中共にとってかなりきついご返事になったのは日ごろの暴言の結果と思っていただければと思う次第です。明日(今夜かな)が楽しみです。
 
 
 
Unknown (れご)
2006-03-14 22:02:55
Japan Welcomes China's Democratic Future



Contribution by Minister for Foreign Affaris Taro Aso to the Asian Wall Street Journal

----

I welcome China's return to center stage in East Asia--as long as China evolves into a liberal democracy. And I believe it will.

----

http://www.mofa.go.jp/announce/fm/aso/contribute0603.html



反応がたのしみでありんす。
 
 
 
世界世論調査 (御家人さんと水戸黄門のファン)
2006-03-14 23:10:12
世界三十三カ国四万人に対する世界世論調査(世界の機関がBBC(英放送協会)の依頼で実施)

によると、 世界にもっとも好影響を与えている国は日本だという結果が出た。

 さらに面白いことに、日本に否定的(negative influence>positive influence)なのは、

世界中で唯一特亜の二カ国、支那、韓国のみなんだよな、これが。

みごとなまでに、真実を表現しているね、世界世論調査は。



http://www.globescan.com/news_archives/bbcpoll06-3.html



 
 
 
痛恨の一撃 (ロシア通)
2006-03-15 10:55:34
昔、コメントを入れたことがあるロシア関係のものです。今、中国にいて、中国のテレビ見ながら電波ブリを見守っています。(日本から見て)約80年遅れの教育レベルのせいか、センズリ番組ばっかりでニュースも見てて恥ずかしいですが。



外相のコメントですが、痛恨の一撃です。概して「少しは謙虚さもって日本を見習ったらどうなんだ?俺たちも失敗してきたんだからさあ」といった余裕綽々な発言ですが、一つ一つのコメントが微妙な皮肉になっており、これに対する中凶のコメントが楽しみです。練りに練った文章です。「ホメ殺し」の雰囲気さえあります。



My hope is that China recognizes that there is no longer a place for an empire.

ずばっと言う。



Democracy in Asia is spreading. Not so long ago, a Japanese prime minister would have to fly south overnight to Canberra to meet our nearest democratic neighbor. Now, he can fly west for only two hours to Seoul, capital of one of the world's most vibrant democracies.



democraticというのがポイント。neighborも複数じゃないし。どこの国を指しているか微妙に曖昧。ソウルを引き合いに出したのは「独裁はもうだめじゃ」というためか?



最後に日中間の学生交流を提案しているけど、これが実現すると嘘がばれて、中狂やばいんじゃないの。



あと嘘つかずに軍事費はっきりさせろと言っているね。正式な中教のコメントが楽しみだね。

 
 
 
Japan Awaits a Democratic China (KH)
2006-03-15 18:44:04
麻生節全開!!

反応がたのしみです。



ウォール・ストリート・ジャーナル紙でのコメント

http://www.mofa.go.jp/announce/fm/aso/contribute0603.html



参照までに(日本語)

http://www.cgj.org/jp/h/100.html

 
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