日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)






 李登輝氏のニュース、日本では自粛されてるのかどうか知りませんが、台湾のヤフーに飛べばいくらでも拾えます。一応紹介しておきます。

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 ●到着当日は名古屋駅の上にあるホテルに投宿したようですが、早くも葛西敬之・JR東海会長がお忍びで訪ねてきて密談。台湾の新幹線に関する件のようです。
 http://tw.news.yahoo.com/041228/39/1bhmc.html

 ●2日目の午前はホテルがリクエストに応えて特に用意した和風の朝食。
 http://tw.news.yahoo.com/041228/43/1bgkg.html

 ●そのあと、李登輝氏は午前中いっぱいを訪客との応接に追われたようです。訪問者として評論家の桜井よし子氏の名前が上がっていましたが、政府関係者はいなかったとのこと。
 http://tw.news.yahoo.com/041228/43/1bgkg.html

 ●その間、李登輝氏夫人と孫娘は近くの高島屋でショッピング。真っ先に11階の新星堂へ行き、CDやDVDを購入。念願だったようで、買いたいもの一覧をメモで準備してきていて、店員さんに揃えてもらったそうです。そのあとはインテリアコーナーを興味深く見物。
 http://tw.news.yahoo.com/041228/43/1bgkg.html

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 ●午後は一同揃って名古屋城や徳川家康美術館を見学。李登輝氏は京都大学在学中に学徒出陣で出征して配属されたのがこの名古屋(高射砲部隊/陸軍第10軍司令部の見習士官)ということで、天守閣に登って「この辺も変わったなあ。兵舎はどのあたりだったか」と感慨深げの様子。「この城のそばに(高射砲が)あったんだが」と探してみたりしたものの、結局はわからなかったようです。
 http://tw.news.yahoo.com/041229/15/1bkvz.html

 ●天守閣では遠くを指差して「関ヶ原はあっちだよ」と孫娘に教えて、その由来を色々説明してあげたとのこと。
 http://tw.news.yahoo.com/041229/15/1bkvz.html

 ●そのあとは徳川美術館を見学。
 http://tw.news.yahoo.com/041229/15/1bkvz.html

 なんだか自分がパパラッチになった気分になってきましたのでこの位にしておきます。でも台湾のメディアはこんな感じです。氏の日本到着前から宿泊先を突き止めて電話取材をしたり、多くのメディアが取材班を出すなどして精力的に取材しています。

 でも扱いは好意的に、何と言うか好々爺の「センチメンタル・ジャーニー」(回憶之旅)といったテイストの報道で、エピソードも微笑ましいものが多いです。

 いまヤフー台湾のニュースサイト(新聞)をのぞいたらいきなりトップページに名古屋城の写真が出ていましたし(笑)。
 http://tw.news.yahoo.com/

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 ところで、来日する際の機内では日本の記者団に日本語で応えていた李登輝氏、

「将来どういう名目で行けるか分からないが、もっとおもしろい状態になるでしょう。おもしろいビザをもらってもう少し、深く日本を見る」
 http://www.sankei.co.jp/news/041227/sha090.htm

 と、到着前から次回訪問に思いを馳せていたようですが、さすがに言うことが意味深長で凄みもありますね。

 次回といえば、香港や台湾では、李登輝氏が来年に再来日するという報道がここ数日流れています。香港は『明報』、台湾は「中広新聞網」によるものですが、どちらも元ネタは『東京新聞』です。李登輝氏に近い筋の話として、来年の春、桜の季節に東北の奥の細道などを訪ねてみたいと李登輝氏が語っていたそうです。

 ●『明報』
 http://hk.news.yahoo.com/041227/12/17yzu.html

 ●「中広新聞網」
 http://tw.news.yahoo.com/041228/4/1bf7c.html

 中国語に翻訳されていますので詳細は不明ですが、もし元ネタである『東京新聞』の記事を読まれた方は御一報頂ければ幸いです(※1)。

 それにしても「来年の桜の季節」というのは、常識的に判断してやはり2005年春、ということですよね。ダライラマとのニアミス、あるいは接触があれば面白いですね。再来日だけでも胡錦涛の顔は引きつるでしょうが、ニアミスとなればマジ切れするかも知れませんね(笑)。

 しかも桜の季節、東北巡りとなれば成田から入ってまず東京で一泊。靖国参拝があっても不思議ではないですね。そのあと奥の細道ですからまずは芭蕉庵跡とか芭蕉博物館に来るのでしょうか。おお謝天謝地、そこは拙宅からだと川を渡ってすぐなんで、これは楽しみです。名古屋には行けませんでしたが、芭蕉庵なり靖国神社での歓迎OFF会、やることになれば絶対参加したいところです。

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 さて一方の中共ですが、とうとう焼きが回ってきたようですね。反応がだんだん率直になってきました(笑)。

 ●靖国解決なしに決定せず 新幹線で中国全人代副委長
 http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2004122801003526

 素直が一番。そうあるべきです。よせばいいのに他国の内政に首なんか突っ込むからジバク状態になるんです。ジバクは自爆でも自縛でもお好みでどうぞ。

 例のチナブタ(劉建超外交部報道官)もぐだぐだ言ってましたけど、恫喝めいた言辞を弄する割にODAには未練たっぷりのようです(笑)。
 http://news.xinhuanet.com/newscenter/2004-12/28/content_2388685.htm

 チナブタの記者会見はこちら。提灯持ちのような質問をしている阿呆な記者、日本人だと思うのですが誰だか知りたいものです。早くもチナブタと阿吽の呼吸じゃないですか。
 http://news.xinhuanet.com/newscenter/2004-12/28/content_2389032.htm

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 日本のことは構ってくれなくて結構。そんなことよりまず自国民をケアしなさいよ。でないと見限られちゃいますよ。

 ●中国の水質汚濁、深刻 3億人の飲料水が不適
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041228-00000014-kyodo-soci

 ざっと3人に1人の農民が人間の飲料水としての基準に達していない「水めいたもの」を毎日飲んでいるということですね。さらに人口百万人以上の全国32都市のうち、実に30都市が慢性的な水不足で頭を痛めているというのですから、これは深刻ですよ。まさに水飢饉(※2)。

 胡錦涛、温家宝、お前ら民のために働くって偉そうなこと言ってたよな。なら御得意の科学的発展観で早いところ何とかしろ。厳命。

 ま、本当は何もしない方がいいんでしょうけどね。お楽しみはこれからです(紋切り型)。


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 【※1】メルマガ「台湾の声」あたりに出ていたのでしょうか。私はあれをうっかり見逃して削除してしまうことが多いので。

 【※2】http://news.xinhuanet.com/newscenter/2004-12/27/content_2386319.htm


コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
提灯記者 (1読者)
2004-12-29 13:51:44
今日は。外交部の記者会見の文を見てまいりました。日中の歴史を110年前までさかのぼる質問をしていましたが、日本字だとしてもどういう意図の質問かなと思ったりします(なんか中国政府の無理な見解の再確認をしたみたいにも見えたりします)。こういうことばかりを公に発言すると論理的帰結として党自身が自縛(的を得た言葉だとつくづく思います)することになると思うのですが。同じ考えでみると対日勝利?のお祝いを政府が来年に実施するのはいかがなものかと思います。それをやるなら国民党です。中共は全く完全にどうやっても関係ございません。逆に日本が国民党と戦ったおかげで中共は今の地位についたのですから、素直に漁夫の利を得たことを認め、日本と台湾に感謝する催しにして欲しいぐらいです。

 新幹線なんか買わないでもよいです。どうせ一年もしたらここが壊れるとかあれが具合悪いとかいちゃもんをつけられて、そのうち故障して走れなくなりますから。子供のおもちゃと同じです。公共財を大事に出来ない人達にはあまりに高価すぎます。蒸気機関車で我慢してください。昔の日本の人々が満州にたくさん残してきたのでそれを復活させてくださいもう使い切ったのかな)。身の丈にあったもので近代化してください(自力更生の精神でよろしくお願いします)。

 地震のおかげで李登輝ニュースは取り上げられにくい状況のようですが、中国もほっとしているのではと思ったりします。李登輝氏の日本に対する思いを見ると、日本の台湾統治、大陸での満州国、朝鮮統治をおさらいすることが重要かと思ったりもします(ヂヂ様どうしているのだろう)。

 水質は私のいたときより酷そうですね。北京にいたときの日課は最初にお湯を沸かしてポットに詰めることでした。ヤカンはしばらく使うと鍾乳洞みたいに石灰がこびりついて使えなくなりました。石鹸も泡立たないとてもアルカリな水でした。ミネラルウオーターもよく飲んでいました。赤いラベルで山の絵が描いてあったと思うのですが、緑のビンに入っていたものです。汽水(ドロップみたいな味のオレンジとか赤色の炭酸ジュースとか)、青島コーラとかもよく飲みました。懐かしいです。
 
 
 
名言 (xyn9)
2004-12-29 18:35:42
「おもしろいビザ」

これからもじゃんじゃん出して頂きたいです。



確かに氏に関する話題は全般的に少な目ですね。

今日は午後にFMのニュースでちょっと触れていたくらいで、テレビやネット、新聞でも初日以降ほとんど見ていないような気がします。

事前に細田さんに釘を刺されて素直に自粛でもしているのでしょうか。
 
 
 
李登輝、出ていますよ。 (高田雄二)
2004-12-29 19:55:49
今日もNHKのニュースで出ていました。私人としては、連日、一分でもニュースで報道されるのは異例だと思います。



最近のニュースをみると、日本の方向性として、どうも韓国には太陽政策、中国には北風政策を取り始めたように気がします。



片岡鉄哉氏によれば、どうもアメリカは韓国防衛を日本にまかせる方向性のようです。となると、日本国民も、今までのように他人事で、嫌韓とか、ヨン様とか言っていられなくなるでしょう。



しかし、現状はどうも日清戦争、前夜のような気がします。支那の政府は軍備を増強し、民心はおごり高ぶっています。日清戦争の帰結として、台湾の割譲と、朝鮮の独立があったのですが、現在も、台湾の独立と、北朝鮮の中立化が争点になっています。

 
 
 
「政冷経涼」へ? (熱烈読者)
2004-12-29 20:27:27
靖国を放置すれば、タイトルどおりになるそうです。で、困るのはどっち?どう考えても巨大な日本市場を失い、日本からの投資を失い、狼狽するのは中国だと思いますが。

中国からの輸入分は東南アジアから代替すれば済むことだし、当該国の経済振興効果は抜群だと思いますが。
 
 
 
うう・・・ (御家人)
2004-12-30 07:49:38
みなさんはきっと昨日が仕事納めで、もうお正月休みなんでしょうね。私は大晦日の午前中くらいまでは働かなければならないようです(涙)。



1読者さん、いつもコメント有り難うございます。日中間の「歴史問題」については全く御説の通りです。でも国民に嘘をついてきた手前引っ込みがつかなくなってジバク状態ですね。台湾問題も同様です。見栄なんか張らなければよかったのに、「――しなければならない」がいまの中共には多すぎます。その重みで背骨が折れてそのうち自壊してしまうのではないかと案じています(笑)。新幹線は多くの日本人が反対している筈です。もっと関係がこじれて中国がフランスを選ぶしかなくなるようになってほしいです。確かにSLもいいですね(笑)。でも中国の石炭は意外にコストが高いかも知れませんね。11月末時点で炭坑事故による犠牲者が5000人以上、少なくとも1人当たり20万元の補償はするようですから。



xyn9さん、コメント有り難うございます。日本はともかく、台湾のマスコミは大きく扱っていて、名古屋でも金沢でも日本人の李登輝ファンがたくさん集まったという記事も出ています。私まで読んでいてうれしくなります。「面白いビザ」「面白い状況」、さすがに数々の修羅場をくぐり抜けて来た人だけに、凄みのある言葉だと思います。東アジアの今後の動向、李登輝氏の目にはどう映っているのでしょう。桜の季節が待ち遠しいです。



高田雄二さん、情報ありがとうございます。NHKは夜7時のニュースでしたか?「韓国には太陽政策、中国には北風政策」とか、日清戦争前夜との対比とか、1読者さんも言及されていましたが、悲しいかな私にはそういう視点が欠落していますので、とても勉強になります。というかこれをタネにして勉強しないとダメですね。



熱烈読者さん、コメントありがとうございます。私自身は、多少暮らしが悪くなっても、経済のために政治で妥協して欲しくないです。日本という国は次の世代、そのまた次の世代へと受け継がれていくものですから。どっちが困るかといえば、もちろん中国でしょう。「世界の工場」ならぬ「世界の組み立て工場」ですから、部品から工作機械からみんな日本頼みでやっているようなものではないでしょうか。それにしても、靖国を放置すれば新幹線を買わないなんて、中国指導部も糞青みたいなこと言い出しましたね(笑)



ちょっと忙しいので、まとめてのレスで申し訳ありません。
 
 
 
東北の奥の細道となれば… (きんぎんすなご)
2004-12-30 14:02:21
ルートである平泉から少し北に足を伸ばして

台湾発展の基礎を担った後藤新平の記念館へ是非立ち寄って頂きたいものです。

今はさほどでもありませんが開館当初は、台湾からの来館者も結構いたようです。

でも満鉄にも絡む御仁の記念館来館となると外務省から自粛要請かな?(苦笑

因みにこの地は、もう片方の地の総督だった斎藤実の記念館もあります。

 
 
 
それはいいですね! (御家人)
2005-01-01 20:50:31
きんぎんすなごさん、明けましておめでとうございます。コメント有り難うございます。



そういえば後藤新平は東北出身(水沢でしたっけ?あそこは南部藩になるのでしょうか?)でしたね。確か名古屋の病院で働いていたこともあった筈ですが、李登輝氏、今回はゆかりの地を訪ねたのでしょうか。再来日して氏が奥の細道をたどられるときに、記念館まで足を伸ばしてほしいですね。



それによって、悪いことばかりしたと言う人も多い日本の台湾統治の一端が広く日本人の知ることとなり、再評価されればいいなと思います。



日本の政治家はそういうところで動いてほしいですね。李登輝氏も政治家ですから切り出せば阿吽の呼吸でしょう。李登輝氏来日を専ら対中カードとして使うのは勿体なさすぎます。
 
 
 
後藤新平 (きんぎんすなごさん)
2005-01-11 14:52:50
そうです出身は水沢です。そして南部藩ではなく伊達藩領になります。

(因みに、ここからさらに北の北上市相去が南部藩との国境となり

その国境に関連した面白い昔話が伝えられています)

その伊達藩留守家の家臣の家に生まれています。



後藤新平記念館

http://www.city.mizusawa.iwate.jp/shinpei/

 
 
 
伊達藩ですか。 (御家人)
2005-01-12 07:11:59
きんぎんすなごさん、レス有り難うございます。



そうですか水沢は伊達藩になるんですね。

伊達藩は一応賊軍扱いだったのでしょうか。

司馬遼太郎の『胡蝶の夢』にちょっとだけ後藤新平が出てきますよね。



あと大学時代に「中国と関わるならこの3冊は読んでおけ」と教官が挙げた中に後藤新平の伝記がありました。



いまとなっては台湾での知名度の方が高いかも知れませんね。それは淋しい気もしますが、素晴らしいことだとも思います。

 
 
 
賊軍扱い (きんぎんすなご)
2005-01-15 03:33:29
奥羽越列藩同盟に参加し、新政府に楯突きましたので賊軍扱いです。

まあここまで至るに色々あったようですが…

詳しくは、歴史書にお任せし割愛させて頂きます(苦笑

それにしても新平に関しての知名度や評価は、大陸の方では

どのようなのか気になる所ではあります。

もっとも評価対象になっているかどうかも怪しそうですが…

 余談ですが、新平は台湾での功績によって後に朝鮮総督の内示を

受けていたのですが、政変によって御破算になっています。

これが実現していたら…いや実現しなくて正解か(笑



 
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