日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)







前略 永山英樹様 物事は「つかみ」が肝心ですので上のような標題になりましたが、別に喧嘩を売っている訳ではありません。当人は真面目に書いているつもりですので、どうか誤解なさらぬよう。念のため。



 「李登輝友の会」など台湾支持グループや「チャンネル桜」を中心とした、台湾統治時代の評価をめぐるNHK糾弾活動について、改めて考えてみました。

 私は6月20日のデモに参加し、昨日6月27日はネットによる生中継を最後まで観ていました。

 これは前回のエントリーでも匂わせていたのでお気付きの方も多いでしょうが、あの「6.20NHK糾弾デモ」に対する私の評価は辛辣です。

 一言でいえば、ヒトとモノとカネの無駄遣い。

 主催者発表によると1000名以上が参加していて、緑の風船をたくさん掲げるなどしたライト風味なデモだったのに、デモ隊のコースは終始人通りの少ないNHK周辺であって、渋谷や表参道といった繁華街ではありませんでした。

 問題を一般市民に広く周知させることより、NHKそのものを叩くことに主眼が置かれたのです。何とも惜しいことでした。

 惜しいとは、1000名もの軍勢を擁しながら、そのパワーが本来使うべき方向へと用いられることなく、ただいたずらに、NHKへ直接プレッシャーをかけることのみに費やされたという意味です。

 ――――

 一般に200~300名程度の規模しか持ち得ない保守系のデモで、1000名内外の人数が集まるというのは、稀有なことなのです。当然のことながら、そこにはコアユーザーだけでなく、ライトユーザーないしはそれに近い層の参加者が多数含まれていることになります。

 ライト層が多数含まれているというのは、問題が実にわかりやすい形で明示されており、一般市民の反発を買いやすい性質のものであることを示しています。今回についていえば、それは日本の台湾統治に関するNHKの特番であり、そこで行われた事実の歪曲と捏造、さらには印象操作でした。

「おいこれ何だかおかしいんじゃないか?」

 と少なからずの人が思い、その鮮度が失われないうちにそうした思いを反映した抗議活動が行われれば、普段とはケタ違いの集客力が発生します。

 これは「時機」というものであり、約1000名を集めた6月20日のデモはその「時機」の最後の機会でした。「時機」は「バブル」に置き換えてもいいかも知れません。ともあれ「時機」にせよ「バブル」にせよ、そのタイミングを逸すれば、運動は先細りしたり分裂したりして小粒なものになってしまいます。

 それだけに、「時機」であればこそ、その数の力を以てより広範なるライト層に呼びかける形でならなければいけなかったと思います。ところが、6月20日のデモはそれをやらなかった。惜しいことです。……そして実際、昨日のイベント参加者は主催者発表で約500名と、人数は半減してしまっています。「時機」は、ひとまず去ったのです。

 ――――

 誤解を恐れずにいえば、主催者のアタマが古錆びていて硬直しているのです。

 ですから伝統的な様式に沿った抗議活動になってしまう。せっかく「バブル」が訪れたというのに、相も変わらず渋谷駅頭で「何この人たち?」と思われかねない街宣をし、集合しては来賓挨拶のような冗漫なプログラムで時間を延々と費やし、その上で行われるデモは「時機」においてこそ行われるべき大衆に対する問題の周知徹底ではなく、例によって主敵たるNHKへの殴り込み。

 殴り込むのは構いませんが、それは300名のデモでもやれることです。珍しくマンパワーに恵まれたときくらい、他の使い道を考えてもいいのではないでしょうか。

 とはいえ今回、伝統的様式とは一線を画した、文字通り画期的な試みが行われたのも事実です。

 別働隊がNHKスタジオパーク行き路線バスに乗ってNHK内部への進入を目指した「トロイの木馬」作戦(6月20日)や、「NHKの大罪」「NHK解体」というTシャツで揃えた面々が電車に乗って無言でアピールするという「山手線グルグル」活動(6月27日)がそれです。

 昨日のデモにおいては「トロイの木馬」作戦に代わり、NHKスタジオパーク行きの路線バスに乗る子供連れの家族客に対し、緑の風船をプレゼントするという小粋な戦術も用いられました。また、街宣から「山手線グルグル」活動まで、ネットによる生中継(連続6時間以上!)も行われています。

 ――――

 ただし、そうした奇抜なアイデアの大半は主催者ではなく、抗議活動に参加した「2ちゃんねる」グループの発案によるものでした。具体的にはハンドルネーム「八角」さんを幹事とした大規模OFFスレッドかと思われます。

 ●【台湾】NHKスペシャルの偏向報道を許さないOFF 16
 http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1246006817/l50

 私の記憶違いでなければ、私はこの「八角」さんとはフリーチベットのデモや三民族連帯デモ、また外国人登録証における台湾人の国籍欄表記を「中国」から「台湾」へと改める街頭署名活動などで御一緒する機会があり、ちょっとだけお話を伺わせてもらったことがあります。

 今回「八角」さんが自ら立ち上がった理由を私は知りません。



 八角は日本李登輝友の会の一般会員です。

 ですから、このNHK問題に関する友の会・台湾研究フォーラムからの情報は割と早く入手できますし、 台湾関係の団体さんに多少の意見を届けることもできます。

 が、必ずしもこれらの団体の意向に沿って動くことはいたしません。

 ネットにはネットのやり方があり、自分は李登輝友の会の会員である前に2ch住民だという意識があるからです。

 このOFFでも、団体さんと共闘するかどうかはその団体さんの姿勢を見て決めています。



 ……と、「八角」さんは上記スレッドで自己紹介しています。伝統的様式、古びた運動形態に飽き足らず、一種の歯がゆさゆえに止むに止まれず立ち上がったのか、あるいは別の理由によるものなのかは、私にはわかりません。

 ただし結果的に、この「八角」さんを中心とする「2ちゃんねらー」たちのアイデアと活動が、古びた運動形態から脱却できなかった台湾支持グループや「チャンネル桜」筋の活動に新鮮な血液を注入することとなりました。

 主催者側は、その「新鮮さ」に驚喜したようです。以下は当ブログと相互リンクしている永山英樹さん(台湾研究フォーラム会長兼李登輝友の会理事)のブログ「台湾は日本の生命線!」6月24日付エントリーからの抜粋です。



 六月二十日に都内のNHK放送センター周辺で実施されたNHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動の第三回目の詳報がチャンネル桜の番組で行われたが、そこで水島総氏も指摘する通り、新しい潮流が生まれているのではないかと思わせるものがあの日にあった。(中略)

 そしてこの新潮流をNHKは予測しなかった。そしていまだに対抗手段を考えられずにいる。(中略)

 そこにはもはや「天下のNHK」の姿はなかった。そしてデモ隊は、そのさまをビデオで撮影し、あるいは実況生中継を行い、天下に見せつける。

 少なくともあの時点でデモ隊は、映像戦略においてNHKを超えていた。

 そして極めつけは路線バスでNHKの警備網を突破し、抗議のため構内に進入する若者たちの「トロイの木馬作戦」である。

 NHKはこればかりは阻止できないとも思われたが、我々の「常識」を超える形で阻止してしまった。門を閉ざし、バスの運行を阻止してしまったのだ。

 これは驚くべきことだ。

 有害な放送をし、やがて批判は収まるだろうと高をくくり、訂正も謝罪もしないばかりか抗議を徹底的に無視し、それで一件落着だと予測していた「天下の傲慢NHK」を、ここまで追い詰めるものは何かと言えば、こうした運動の「新潮流」がそれである。

 参加者一人一人は実に真剣。前回、前々回の大行動では慣れないデモに多くが戸惑ったとも聞くが、こう何度もやっているうちに「デモ慣れ」してきた感じだ。度胸も付いたし、いろんな戦法も編み出してくる。

 そして長期戦に倦むどころか「楽しんでいる」。あくまでもNHKから明日の日本を守るためにだ。(後略)


 ●これがNHKを脅かす国民運動の「新潮流」!(台湾は日本の生命線! 2009/06/24)



 いやいや永山さん、これ、「新潮流」なんかじゃありませんよ。「新鮮」でも何でもありません。独創的でもありません。……なぜならこの種の活動は、昨年のフリーチベット以来、「2ちゃんねる」ではごく当たり前に行われてきたものであり、それをアレンジしただけでしかありませんから。奇抜な企画を打ち出して、それを「楽しんでいる」のも「2ちゃんねらー」ならではの特質。

「自分は李登輝友の会の会員である前に2ch住民だという意識がある」

 と「八角」さん自らが強調している通りです。

 ここでみてとれるのは、ネットという新媒体に対して台湾支持グループや「チャンネル桜」筋の関心が低かったことと、伝統的様式にとらわれていたということです(台湾組の活動で初めてネットプリントを導入したのは私でしたし)。

 昨年のフリーチベットの「バブル」期に台湾支持グループがその波に乗り損ない、また昨秋実現したチベット・東トルキスタン・南モンゴルという「三民族連帯デモ」においても台湾が関われなかったのは象徴的といえるでしょう。

 要するに台湾支持グループは、「フリチベ」を通じて「2ちゃんねる」などに蓄積された経験値を共有することができずにいたのです。だから「新潮流」という表現になるのでしょうが、「2ちゃんねる」レベルにおいては単に昨年来の経験の積み重ねで学んだことをアレンジして実践したにすぎない、ということになります。

 ――――

 私自身は、永山さんがそのブログで示している台湾や日中関係に関する該博な知識とパワフルな文体、そして現実世界の活動においても最前線に立って汗をかく姿勢に、非常に敬服しています。たまにメールのやり取りをすることもあります。

「街宣車を先頭に立てるような敷居の高いデモはダメ」

「ライトユーザーを引き寄せないと。政治運動はつまるところ大衆相手の商売だから、マーケティングが不可欠」

「メディアを使った仕込みも大切。これは印象操作ではなくイメージ戦略」

「Tシャツやカンバッジのような関連グッズの訴求効果は無視できない」

「活動に際しては『2ちゃんねる』などネットでの事前告知が絶対必要」

 などという台湾支持グループへの歯がゆさに由来する私の意見具申に対し、真っ先に理解を示してくれたのも永山さんでした。それだけに、ネットという新媒体を自在に操る方法論へともう一歩、踏み込んでほしいと思うのです。

 それから、どうか「時機」を逸することだけは、避けてほしいと。

 伝統的様式でもアレンジが効くでしょう。渋谷駅前で街宣をやるならやるでいいのです。ただその活動中、例の「NHKの大罪」「NHK解体」という黒いTシャツを身にまとった数百人が、渋谷の繁華街のあちこちでウロウロすれば、街宣の訴求効果も自ずと違ってくる筈です。

 ――――

 「時機」はひとまず、去りました。

 しかし、今回のNHKに関する問題は先日発足した議連の活動や訴訟、あるいはNHK自体のリアクションといった要素によって、再び「バブル」が訪れる可能性があります。そのときにはどうか機を逸せず、より瀟洒な運動を展開してほしいと願うばかりです。

 永山さん、イベントには一兵卒として参加し、弱小・色物系ブログでもお役に立てるなら事前告知のお手伝いも厭わない端武者が一匹、ここにいることをどうか忘れないで下さい。m(__)m





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« 6.20NHK糾弾デ... 今回は一点買い! »
 
コメント
 
 
 
台湾メディア (提案など)
2009-06-28 15:27:08
以前なら、日本の右派の小規模抗議も、もれなくテレビや紙面で紹介していた台湾メディアが、「あ、あれは緑や、金さんや、り、李登輝友の会の抗議ですけんね~~(汗)」と言い訳がましくなってきましたね、若干。
当初は、中央社も柯徳三さんにインタビューするなどして、気合いの入った結構長い記事を2度ほど配信していました。
弁当箱に角煮が入っていて笑われたり差別も受けたが、肯定的な発言が全部削除されて困惑した事、もしかしたら中国の影響かもしれない事、合同同窓会では台北一中OBらが校歌を歌って感激の涙を流した事等も書かれており、産經新聞よりましなくらいでした。
しかし、その後何やら規制がかかったようになりました。

一方、昨日千葉テレビを見ていたという方の書き込みが永山さんのブログにありましたが、それによると、馬英九政権の対中融和政策に関する賛美がしばらくなされた後、突然日本は台湾を中華民国に返還したといった、日本政府の見解とは異なる国民党のプロパガンダが流されたそうです。
何だかな~
日本のマスコミって、ちゃんと自立できていますかね?

日の丸・旭日旗の右翼コアユーザーや、ガチガチ親緑派だけじゃなくて、マスコミに対する他国の圧力をはね除けたい人達とか、NHKが連日アホのように韓国ドラマばかり垂れ流すのにうんざりでもっと台湾ドラマを流して欲しいと願う人達とか、純粋にNHKの今回のやらせ取材やら、またやらせをして反省もせず台湾で泣き落とし工作してるNHKに嫌気がさした人達とか、イデオロギーや国籍を越えた団結ができれば、マスコミの狂った状況を変える大きなウネリに発展するのではないか?と思いました。
いかがでしょうか。
 
 
 
「2009年匿名ネチズン宣言」 (リュート)
2009-06-28 15:34:28
トピ違いですいません。
JMMに寄稿している「ふるまい よしこ」さん(http://wanzee.seesaa.net/category/5799124-1.html)のブログに以下のエントリーがアップされました。
http://wanzee.seesaa.net/category/5799124-1.html
 そちらの情報網では、どのような扱いですか?<「……ネットは広大だわ」になるんですかね?
 
 
 
Unknown (御家人)
2009-06-28 16:27:10
>>提案などさん
 台湾メディアを仕込みに使えれば何よりだと私も思いますが、現実にはなかなか難しいようで。『自由時報』でも毎回取材に来てくれる訳ではないそうです。台湾で話題にさせてそれが日本にフィードバックされれば、新たなエネルギーになると思うのですが。

今回の件は台湾マスコミにしてみれば「鮮度落ち」で旬なネタでなくなっているため、もうどこも食指が動かないのかも知れません。200名でいいから「日本は台湾を中華民国に返還などしていないぞ」デモでも企画した方がいいのでしょうか(笑)。

いまちょうどチャンネル桜側とNHK側でパイワン族のお爺さんお婆さんの争奪戦が展開されているので(チャンネル桜側が取材で得たNHKに不利な証言を翻させるべくNHK側が暗躍中)、そこら辺のいわゆる「玉」の奪い合いを報じてもらうとか。……元気なら私がコソーリ活動で地元紙に書いちゃっているんですけどねえ。orz

>日の丸・旭日旗の右翼コアユーザーや、ガチガチ親緑派だけじゃなくて、マスコミに対する他国の圧力をはね除けたい人達
>とか、NHKが連日アホのように韓国ドラマばかり垂れ流すのにうんざりでもっと台湾ドラマを流して欲しいと願う人達とか、
>純粋にNHKの今回のやらせ取材やら、またやらせをして反省もせず台湾で泣き落とし工作してるNHKに嫌気がさした人達
>とか、イデオロギーや国籍を越えた団結ができれば、マスコミの狂った状況を変える大きなウネリに発展するのではないか?
>と思いました。
 その通りです。ただそれを現出せしめるには、現在のNHKネタだけでは不十分なんですね。いわゆる燃料不足というやつで。昨年のフリチベ「バブル」にしても、「毒餃子&チベット問題&聖火リレー&中国人犯罪」 という大ネタに加えて、さらに日本政府(フフン♪)の不作為が加わってようやくマスコミもスルーしようのない「うねり」が生じた訳で。

 それを昨年体験しているので、「時機」が生まれることの難しさ、生まれた「時機」を捉えることの貴重さを私は痛感しています。それだけに、機を逸するというお粗末さには腹が立つのです。

 ――

>>リュートさん
 現在療養中でしてこちらの情報網は機能しておりません。香港筋も何やらバタバタしていまして。……すみませんです。m(__)m
 
 
 
台北の陳さんだと?? (otsu-dosu)
2009-06-28 18:33:13
桜の最新映像を見ていないので事実誤認があるかも知れませんが、パイワン族の村へ派遣されたNHKの“世論工作員”は、陳さんという人らしいですね。
この方は、柯徳三さんをNHKに紹介した、NHK専属カメラマンの陳さんの事かも知れません。
台北のスタッフ陳さんだそうですから、台北支局の人ですかね?
台北一中同窓会で、一中の恩人五十嵐婦人を無視して妙な撮影を行ったのも、果たしてこの人でしょうか。

昨日のデモにも、間者(NHK職員)を放って身元がばれて怒鳴られたり、やる事が段々CIA染みて来ました。

気持ち悪~~~~~~っ

御家人さんは、TVBSとか台北支局にコネとかありますかねぇ。
どなたか逆刺客とか放って欲しいw
 
 
 
Unknown (永山英樹)
2009-06-28 21:19:34
いつもいろいろと教えてくださり、ありがとうございます。
 
 
 
Unknown (御家人)
2009-06-28 21:26:16
>>永山英樹さん
 わざわざコメントを頂いて光栄です。NHK糾弾の盛り上がりもさりながら、まずは外国人登録証の街頭署名活動が結実したのは良かったですね。派手さはなくても地道な活動が実を結ぶことを私は学びました。
 
 
 
Unknown (山手線の一般人より)
2009-06-28 23:09:32
27日に、山手線の車内で運動中の方たちと遭遇した者です。

突然揃いのTシャツで乗ってきて、一人がパソコンを開いてそれを何人かで覗き込みながら(音声もパソコンから何やら漏れていたようです)、『NHKって悪いことしかしてないんだって!』『受信料とりながら反日なんだって!』『ええっ!そうなんだぁ!』等々、正直小学生の学芸会より酷い、ふざけているとしか思えないようなお芝居を大きな声でしていた集団に、周りの乗客は一気に沈黙してしまいました(無言の行動では明らかにありませんでした)。私の隣にもそれまで仲良く楽しそうに話しているカップルがいましたが、彼らも携帯に目を落として彼らを見ないようにして沈黙。
正直、痛々しく、恥ずかしく感じました。
報道に対しての抗議はそれぞれ自由かと思いますが、電車内を無言にさせる彼らには、不快感しか覚えませんでした。
まじめに書かれているブロクでしたので、あえて書かせていただきました。もし意見を広く伝えたいのだとしたら、別のやり方を考えた方がよろしいかと思った一市民でした。
もっとも、彼らにしてみれば、何事かと調べた自分のような人間がいたなら効果あり、と思われるのかも知れませんが、逆効果ということもあると思います。
 
 
 
赤頭巾ちゃん、気をつけて (シンセン在住)
2009-06-28 23:27:28
リュート様ご紹介のブログ読ませて頂きました。

>「GoogleとGmailが利用不能になる」という噂も流れ始めたり、不穏な感じ。
>今のところ、まだGmailも(日本語版の)Google関連のサービスは使えているけれども。

本筋とは外れたところですが、シンセンでは水曜深夜から木曜の夕方まで、グーグル関連(日本語の検索、Gメール等)にアクセスできなくなっていました。
旧満州地方の知人も同様だったということで、示威行動のようなものだったのかなと。

YOU TUBEは相変わらず見れませんし、Wikiも一時期アクセスできなくなったりと、こういうのにも慣れっこですが、グーグルが止まったら痛いなあ。

話を台湾に戻しまして。

ここ数年、知的肖有権やら引抜やらで揉めていた、どちらも超大手の国策系企業と在中国の台湾企業、昨年中ごろに手打ちをして、仕事を出したり出されたりという関係になっているという話を聞きました。

山塞系企業も技術的なバックは台湾系らしいですし、この不景気の中、経済での国共合作が着々と進んでいるような感じがしています。

言葉も感覚もバッチグーで、政治という要素を抜けば、よいパートナーなのでしょうけれど。。。
 
 
 
コメントありがとうございます。 (御家人)
2009-06-28 23:58:20
>>otsu-dosuさん
>御家人さんは、TVBSとか台北支局にコネとかありますかねぇ。
 素人に多くを期待してはいけません(笑)。台湾在住時には被取材者にされることもあったので地元の大手紙と主要テレビ局は一応押さえていたのですが、それもはるか昔の出来事。いまの台湾筋といえば、こっちが忙しいときに来日するトラノアナ大好きなアキバ系クリエイター連中と元部下どもくらいです。

 ――

>>山手線の一般人よりさん
 それ、私も観ていました。パソコンはネット生中継用の機材だと思います。御指摘のような寸劇を確かに車内でやっていましたから。尋ねられない限りは無言の抗議、というのが「グルグル作戦」のルールだと思っていたのですが、あれはテレビ取材にありがちな「カメラ回してるから何でもあり」的な感覚と似たようなものなのでしょう。

 ネット中継では寸劇を映していて乗客の反応までは拾っていなかったのですが、不快感を与えてしまうようでは確かに逆効果ですね。洒落た抗議活動と迷惑行為は全く別物ですし、洒落るのとふざけるのも等質ではありません。このあたりは、今後改善を要する未熟な部分なのだと思います。

 もしよろしければ、上の本文中で紹介した「2ちゃんねる」の当該スレ「【台湾】NHKスペシャルの偏向報道を許さないOFF 16」に書き込まれてみては如何でしょうか。今後の運動の成熟のためにも、「山手線の一般人より」さんの御意見は貴重な声・反省点として「八角」さん以下にフィードバックされる筈です。

 「八角」さんたちは真面目に取り組んでいるので、こういう御意見は無視することなく、経験値として次につなげていってくれると思います。いま当該スレッドには達成感のような空気があふれていますが、「山手線の一般人より」さんのようなリアクションこそ本当に必要なものではないかと愚考する次第です。

 ――

>>シンセン在住さん
 gmailが使えなくなると本土在住の戦友たちとの連絡が不便になるので困ります。文通に戻ってしまったら嫌ですねえ。実はネット規制強化については剣呑なニオイがしないでもないのですが、もう少し寝かせて様子をみたいと考えているところです。

 台湾についていえば、在台湾企業や不動産に対する中国からの直接投資が認可されてしまえば併呑一直線。……などと考えてみると、いま台湾はかなり際どい淵に立っているのだなあと改めて思わざるを得ません。
 
 
 
JMM (リュート)
2009-06-29 07:01:08
レスありがとうございます。すいません。村上龍編集長のJMMの「大陸の風-現地メディアに見る中国社会」はhttp://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/title4_1.htmlでした。
 
 
 
大中華マンセー (otsu-dosu)
2009-06-29 17:25:35
NHK播放日侵華歷史惹國民訴訟
ttp://www.881903.com/Page/ZH-TW/newsdetail.aspx?ItemId=133721

NHKが訴えられた件の記事なのに、冒頭から日本の教科書問題…
ここ数年、日本の(右翼)教科書の抗日戦争に関する記述が国際社会の関心を集めているとかいった、実にどうでもいい事が書かれています。
問題の「右翼教科書」を使う学校なんて、殆どありませんから!

今回チャンネル桜や李登輝友の会の存在感が大きいので、「右翼乙」「台独派乙」とレッテルを貼る事は容易いです。
まさか誰も、若くて美人の「ねらー」が最初に街宣活動に立ち上がったとは思わないでしょうねぇ。

NHKは左右以前に出演者の発言意図を曲げる編集を行っていますよ。
濱崎氏が2分50秒辺りから語り出しますので注目して下さい。
公園で軍歌を歌うおじいさんの恨み節、明らかに「戦後日本」に対するものですが、濱崎氏によると、「日本統治時代の恨み」だそうです。
左右関係なく、こういうの良くないでしょが。

濱崎さん
http://www.youtube.com/watch?v=rBy4Kbz4w2A
 
 
 
Unknown (山手線の一般人より)
2009-06-29 21:35:50
御家人さん、お返事ありがとうございます。
お返事を拝見して、2ちゃんねるを拝見してみました。私の書いた文章はすでに転載されていたようです。が、それに対するコメントに工作員だNHKだなどと言われていたのが驚きですし、そういった反応を怖いと感じました。たまたま遭遇した一般人が思ったことを書かせていただいたまででしたが、正直やはり2ちゃんねるに関わるのは怖いな、と思ってしまいましたので、申し訳ありませんがこれ以上書き込みをさせていただくのは遠慮しようと思います。
検索でたどり着いたこちらに書かせていただいたことで、かえってこちらへもご迷惑をおかけしたようで、申し訳なく思っています。
長文、すみませんでした。
 
 
 
デモコース (台湾厨)
2009-06-29 21:44:08
>主催者発表によると1000名以上が参加して
>いて、緑の風船をたくさん掲げるなどした
>ライト風味なデモだったのに、デモ隊の
>コースは終始人通りの少ないNHK周辺で
>あって、渋谷や表参道といった繁華街では
>ありませんでした。

誤解なきよう補足させていただきます。

デモコースですが、警察への届出をする際に必ずしも希望通りのコースで許可を得ることは出来ないそうです。
今回の申請のいきさつは分かりませんが、警察から提示されたコースがそれだった、というだけかもしれません。

以前人権擁護法案反対のデモに参加した際も、わざわざ銀座の人通りの少ない通りを通らされました。その時は悔しかったなぁ。
 
 
 
Unknown (御家人)
2009-06-29 22:54:42
>>山手線の一般人よりさん
 了解致しました。当ブログのことは、どうかお気になさらずに。

 ――

>>台湾厨さん
 諸事情によりデモコースが必ずしも希望通りにならないことがあるのは承知しています。問題はコース取り以前の、デモによって達成しようとした戦略目標についてではないでしょうか。6月20日のデモは、一体何のためのデモだったか、ということです。「メルマガ日台共栄:第1065号」によれば、

「NHKの『JAPANデビュー』の偏向・捏造が次々と明らかになっています。本日、NHK『JAPANデビュー』に抗議する国民大行動の第3弾を渋谷で実施いたします。国民の『怒り』を三たびNHKに!!」

 ……と、デモの目標が一般市民に対する問題の周知徹底ではなく、NHKに対する直接的な糾弾であることがわかります。同じくメルマガ「台湾の声」(2009/06/20)においても、

「14時30分~15時30分 NHK包囲抗議デモ → 代々木小公園 到着」

 ……と書かれており、6.20デモがNHKを包囲し抗議することを目指していたことがより明確になっています。一般市民に対する問題の周知徹底が最優先課題とされていなかったことは明らかです。

 で、私が思うに。

(1)デモ隊に包囲され抗議のシュプレヒコールを浴びる
(2)なるべく隠しておきたい自らの所業を、より多くの国民に知られる

 という2つの選択肢のうち、どちらがNHKにとってより困ることか?……と考えた場合、私なら(2)を選びますが、台湾厨さんは如何でしょうか?

 私が惜しい惜しいと思うのは、デモの主催者がNHKにとってより困るアクションを選択しなかったということです。これは戦略的誤謬に等しいものだと私は考えます。

 「NHKがいちばん嫌がることは何か?」という点において適切な選択がなされなかったうえ、NHKにはすでに2度突撃している以上、本来エネルギーを注ぐ方向を「より広範な国民に対する問題のアピール」に転じて然るべきところ、3回目の抗議活動でもそれが優先されなかった。それを私は惜しむのです。
 
 
 
Unknown (que)
2009-06-30 13:37:27
うちも一時グーグル関係完全ブロックでした。
全国的なものだったんですね~。

まあ、現在、自分の部屋ではネットが使えないので、あまり影響がないのですが・・・(苦笑)
 
 
 
ありがとうございます (台湾厨)
2009-07-01 23:18:32
私の補足ですが、誤解なきよう、念のためということでコメントさせていただいたまでですのでご理解の程お願いいたします。

さて、コースについてですが、以前私が参加したチャンネル桜主催の拉致被害者救済デモ

動画→ http://zoome.jp/atatata/diary/398

では同じ宮下公園発で、「人通りの少ない」道を通った後(あの公園から道路に出る場合は左側通行なので渋谷駅方面には向かうことが出来ずあの道は通らざるを得ないかと)、青山通り~表参道を通って渋谷駅に出たかと記憶しています。なので、主催者は決して人の多い街中を通ることの意味を理解していないわけではないと思います。

また拉致と言う国民に良く知られている、毎度ニュースのネタになり取材が集まるテーマとはことなり、マスコミが報道しづらいテーマであることから、たまたま渋谷の街中を歩いていた大勢の人に見られるよりも、NHKの周辺で糾弾することで珍しい出来事として全国に報道されれば、より多くの人の目に入ると思いますので、決して頭が固いとかいう言葉で斬って捨てるものでもないかと私は思います。
さらに、NHKのスタジオパークに遊びに来ている人は、渋谷の駅前でなんとなくデモやってるなーと思って通り過ぎる人よりは、NHKに興味があって来ている所に抗議行動を見せ付けられれば深さと言う点で効果はあるのではないかと思います。
更には集団訴訟という合わせ技で、全国紙で報道されているのも注目すべき点かと。

>どちらがNHKにとってより困ることか?……
>と考えた場合、私なら(2)を選びますが、
>台湾厨さんは如何でしょうか?

私は先述の通り(1)にも効果があると思いますので必ずしも(2)が最適解であるとは断言できません。

生意気申し上げて失礼しました。
決して御家人様の思いを否定するものではなく、私も向いている方向は同じだと思っています。これからもブログ愛読させていただきます。
 
 
 
Unknown (御家人)
2009-07-02 09:40:49
>>queさん
>まあ、現在、自分の部屋ではネットが使えないので、あまり影響がないのですが
 てことは、このカキコはネットカフェからのものですか?ともあれ中国本土においても当ブログの閲覧やコメント欄への書き込みが自由にやれるというのは、うれしいことであります。

 ――

>>台湾厨さん
 レスありがとうございます。誤解とか生意気とか全然思っていませんので、どうかお気になさらずに。

 まずコース取りについてですが、もし主催者が不特定多数へのアピールを重要と考えていたのなら、御指摘のような拉致問題デモのような目抜き通りを選択していたのではないかと思います。拉致問題と違って報道されにくいテーマなら、なおさらのことです。手塩にかけたお店も、繁華街で営業しなければお客さんはたくさん来ません。

 拉致問題と違ってマスコミが報道しづらいテーマということであれば、通行人の少ないNHKの周辺でデモをすることの意味はいよいよ小さくなると私は考えます。NHKの前で騒ぐことが珍重されるかどうかは、6.20デモの前に行われた2回の抗議活動ですでに答が出ているのでは?実際、6.20デモに対するマスコミの扱いは小さいかスルーしたか、のいずれかだったでしょう。

 スタジオパーク見学者への訴求効果についてですが、まずは同所が1日平均延べ何万人の入場者がいるかを考えてみれば、目抜き通りでデモをすることと天秤にかけるまでもないかと思います。スタジオパーク来場者=NHKに興味津々とは限りませんし、デモ隊の意図が正確に伝わっていたか、そもそもデモ隊の存在を知っていたかすら不確実です。それなら人通りの多い繁華街でアピールする方が不特定多数への周知徹底という意味では有効だろう、というのが私の考え方。結果論ではありますが、集団訴訟が後日報じられたことを考えれば、また6.20デモの参加者が主催者発表で1000人に達したことから、人目につきやすい目抜き通りでのデモの必要性はいよいよ高いものだった、といえるのではないでしょうか。

 ちなみに、渋谷駅前における街頭宣伝が有効なのであれば、街宣右翼も苦労することはないでしょう。

(1)デモ隊に包囲され抗議のシュプレヒコールを浴びる
(2)なるべく隠しておきたい自らの所業を、より多くの国民に知られる

 という選択肢についてですが、私は(1)については6.20デモの前に行われている2回の抗議活動で目的は十分果たされていると考えています。2回NHK に突撃しているのに、3回目もまた同じことをする。一般市民に対する問題の周知徹底を優先せず、むしろその感覚が欠落していたが如き6.20デモに私は合格点をやることができません。

 言うまでもないことですが、この2つの選択肢は、「NHKにとってどちらをやられる方が困るか」という主題の下でのものであることを改めて強調しておきます。

 で、最後に現時点の話になりますが、現実問題としていま私の頭の中では、上記台湾問題が占めるウエイトがどんどん小さくなってきています。理由は2点。「JAPANデビュー」シリーズは、どうやらNHKが新たな歴史観を日本国民に刷り込もうと意図している様子であること(台湾だけの問題ではない)。もうひとつは、中国企業による対台直接投資や不動産売買を馬英九政権が認可したこと。後者は「2ちゃんねる」の当該大規模OFFスレでは注目されないかも知れませんが、台湾の死命を制する上での第一歩となりかねません。台湾人にとってはより切実な問題といえるでしょう。

 いずれにせよ、永山さんや「八角」さんたちの奮闘が結実することを私は願ってやみません。私個人にとってこのブログは余暇の娯楽として、未来の私に対して書いているものですから、エントリーをupした時点で娯楽は終了しています。ですからコメント欄での議論などは私にとっては娯楽外のことであり、正直うざったいものなのですが、永山さんや「八角」さんたちの頑張りに少しでも寄与することができるのであれば、当欄での意見交換には意義があると考えています。

 最後になりましたが、レスを寄せて頂いたことに改めて御礼申し上げます。m(__)m
 
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