銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

異種文化交流のような

2017-02-20 13:59:10 | つれづれ

 国立演芸場の二月中席(なかせき・・・11日~20日)恒例の

金原亭馬生(きんげんていばしょう)一門と仲間たちによる興業。

ふつう、寄席では、落語と漫才、奇術、曲芸など、それぞれの

専門家たちを組み合わせて、数時間の舞台が構成されていますが、

この中席だけは、結束の固いこのグループのメンバーだけで、

15年続いています。

 漫才コーナーでは金原亭世之介、古今亭菊春のお二人による

○○太郎やら助六のモノマネ=十二代目団十郎のモノマネなども

織り交ぜつつ・・・世之介師匠の団十郎は、いつ聴いても

「ああこんな口跡だったなあ」と本当に懐かしい想いがします。 

 お正月恒例の縁起物:獅子舞も、このお二人は年季が入っており、

おかげで「私たちは噺家なんですが、もう何年も国立で落語を

やらせてもらっていないとぼやき節

仲入り後の「大喜利」(=本公演が終わった後で、出演者による

サービスとしてのパフォーマンス)は「鹿芝居」(噺家さんによる芝居)

今回は落語「らくだ」です。 普段は語りで聴いているものが、

目に見える形で演じられるので、初心者でも大変にわかりやすく

楽しめます。 アドリブ:時事ネタ、流行りのフレーズも満載

サゲはらくだの死体にかっぽれを躍らせて大騒ぎの後、全員でかっぽれと

「○○ダンス」を踊って・・・と、「大人の学芸会」を堪能しました。 

林家正雀さんという、芝居噺の専門家がいてこそのパフォーマンス。

ご興味ありましたらそれぞれのサイトを探してみてください。

今回、芸達者な先輩たちに囲まれて、一番の主役は「死体」

だったのですが、・・・うん、今ちょうど楽日の大喜利が

始まるところですからね、書いてしまってもいいのですが、

言わずにおきましょう。 (むろん、チラシにも世之介師匠のブログにも

しっかり書いてあります)

 

 もともとジャズ・ミュージシャンには落語ファンが多く、また、

落語家さんにもジャズ好きが多くて、実際に楽器を演奏する方もいます。

「スウィング感」を求める根っこのところに共通点があるのかも。

やはりライブでプロの芸を観る・聴く、ということが、いちばん癒され、

発散できるものだな、と改めて思ったことでした。


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