著者 :宮月新, 佐藤健太郎
出版社:白泉社
ストーリー概要:
高校生の樹は、高校進学を機に地元の離島、繊月島を離れたが、妹の繭結が大けがを負ったとの話を聞き、地元に戻ることに。しかし、慣れ親しんだはずの島では、マスク着用はもちろん、食事中も顔を覆い隠すなど、異様なほど徹底されたコロナ対策がとられており、樹はその不気味さに圧倒される。そんな中、樹はある夜、自宅近くで「なにか」に出会って…。コロナ対策の裏に隠された、この島の真実とは…?
アイデア勝利の作品やね。
間違いなくコロナ禍でのマスク着用から本作の発想を得たんだろうと思うけど、それに「口裂け女」をミックスさせたのは上手い。
島民から「マスクは外しちゃならねえ!!」と怒鳴られる主人公・樹。
そこからも推測する限り、マスクを外すと「祟り」に遭う、てのが島中に知れ渡っている恐怖であり、一時もマスクを外してはダメだというのが暗黙の了解で決められた「掟」であるのでしょう。
都会から妹が大怪我を負った事で、自主的に島帰りした樹は、早々にバケモノに襲われる。
警察に知らせるも鼻で笑われ、親も「この子、何言ってんの」状態。
しかし、昔馴染みの友人達が樹と再会した事を発端に、思いもよらぬバケモノの正体が判明する。
樹は戸惑いを隠せないながらも、どうにかして原因を突き止め、仲間を救い出せないかと島中を奔走していくというのが大まかな流れ。
現状観る上で、全てが上手く行く様には到底思えないのだが、今後、どういった展開が繰り広げるのか。
行き着く先にあるのは、幸せか、それとも最悪か、結構気になる物語となっていて面白かったです。
口裂け女のバケモノ、ビジュアルが中々に不気味。
常に不穏な空気も流れている為、ゾワッとする場面があったりもします。
グロ度は割と強め、それを強調させた描写も多くあり、1本のホラー漫画としては見応え十分あると個人的には思います。
5月29日に第2巻が発売予定。
2024年5月時点で第1巻が発売中!
ストーリー・・・5
キャラクター・・・・5
お色気・・・1
残酷さ・・・4
絵の上手さ・・・4
総合・・・5
(5段階評価での独自採点)
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