銀幕大帝α

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富江 アンリミテッド

2011年09月18日 20時15分03秒 | 邦画ホラー
11年/日本/83分/ホラー/R15+/劇場公開
監督:井口昇
原作:伊藤潤二
脚本:井口昇
特殊造型監督:西村喜廣

出演:荒井萌、仲村みう、多田愛佳、大和田健介、大堀こういち、川上麻衣子

<ストーリー>
1年前に死に、生きていれば18歳になる富江の誕生日。生前の富江を偲び、妹・月子が両親と3人でバースデーケーキを囲んでいると、死んだはずの富江が家に現れる。
<感想>
あれよあれよと長寿シリーズになっちゃいましたね。
シリーズ8作目です。

今作は井口昇監督という事もあり、どれだけエログロホラーになっているのか興味を持って観たのですが。

ド変態ホラーになっていました(笑)。

大堀こういち氏、今回も気持ち悪さ全開です。
荒井萌を四つん這いにし電気コードを鞭代りにビシバシ。
食事する仲村みうの後ろで黒髪を舌でベロベロ&ムシャムシャ。

AKB多田愛佳、ファンには必見?欲情行為炸裂。
「は~ん。。。ねぇキスしてぇん、キスぅううう」
画面に迫りくる多田愛佳の唇、変態顔。

『冷たい熱帯魚』よろしく、淡々と風呂場で仲村みうを解体していく飯塚夫妻。
無表情で生首を持ち上げゴミ箱に放り込む川上麻衣子。
全身血まみれのまま翌朝、娘に弁当を作る姿がいやはや何とも。

オープニングでの鉄骨串刺しから絶妙なグロさを保ちつつ、異様な空気に包まれながら物語は進んでいきますが、後半での飯塚家内における富江増殖&変化&大暴れはギャグすれすれ。
巨大富江顔がドスンと現れれば、ムカデ富江が家中を走り回り人間に食らいつく。
なんじゃこの笑うに笑えない方向転換仕様は^^;

色んな意味で井口昇の世界になっていて安心感を得たと言うか、脱力感を得たと言うか、観終わった後は複雑な気持ち。

この手の作品には必ず特殊造形師・西村喜廣が絡んできますが、この人、やり過ぎる所が度々あって私的には苦手。
富江弁当はまぁ良いとしても、そこから触手が飛び出して多田愛佳に「淫獣教室」みたく襲いかかるとか、造りに安っぽさが滲み出ていて白けちゃう部分もある。
首の無い富江ちゃんが走って追いかけてくるシーンは好きだがね。

上手く造っているな、と思える部分と、適当に造っているな、と思える部分のむらが有り過ぎるんだよね。
今作ではCGも使っているけど、この辺も微妙。

退屈しない作品にはなっていたけれど、凄く面白いと思える作品にはなっていなかったですね。
過去作もそんな感じのものばかりだったけれど。
何よりも仲村みうに絶世の美女という役柄に対する色気が足りなかったのが残念。

オフィシャル・サイト

関連作:
『富江 tomie(1999)』(シリーズ第1作)
『富江replay(2000)』(シリーズ第2作)
『富江re-birth(2001)』(シリーズ第3作)
『富江 最終章 ~禁断の果実~(2002)』(シリーズ第4作)
『富江 BEGINNING(2005)』(シリーズ第5作)
『富江 REVENGE(2005)』(シリーズ第6作)
『富江VS富江(2007)』(シリーズ第7作)
『富江 アンリミテッド(2011)』(シリーズ第8作)

評価:★★☆
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