THE FALL/06年/インド・英・米/118分/劇場公開
監督:ターセム
出演:リー・ペイス、カティンカ・ウンタルー、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン、レオ・ビル
<ストーリー>
落下事故によるケガで生きる希望を失ったスタントマンが、入院先で出会った少女に語る空想の物語とは?
<感想>
00年にジェニファー・ロペス主演で幻想的な世界を描いた『ザ・セル』(馬がスライスされるアレね)でデヴューし、そのビジュアル感の素晴らしさに一時期映画界に驚きを与えるも、今じゃもうすっかり世間に忘れかけられていたターセム監督が久々に撮った商業用2作目となる作品。
ターセム監督にとっては必須アイテムなのか、今作でも馬が登場します。
冒頭での川から引き揚げられる馬、病院内にある木馬。
何か重要な役割でもあるのかと思われるが、そうでもない。
只単に馬という動物が好きなんでしょうね。
さて監督2作目となる本作ですが、またもや観た事もない煌びやかな世界を映し出しています。
黒や青、赤といった各々の色を与えられた空想世界の登場人物たちや、風景。
逆に薄汚い色に満ちた現実世界。
この対極の配色が巧く活きていて、現実世界から空想世界へと場面が移った瞬間、とても言葉では言い表せない美しさを堪能出来る。
この、他の監督では表現し得る事が出来ないであろう映像表現と完成度の高さには頭が下がりますね。
本当に絵画が生きて動いているかのような圧倒的なビジュアルには、思わず唾を飲み込んでしまいます。
死を意識した青年が語る、破滅的な物語。
彼の心情をそのまま映し出したかの様な希望を失った空想物語。
しかし、死を受け入れたがらない、死と言うものを認めない少女の純粋な気持ちが、彼の物語に変化をもたらし、そして彼自身にある死への執着を失わせて行く。
全てを無と化す現実と空想の物語の進行を、たった一人の少女の必死な抵抗によって光は射され、ラストには生きる価値を生み出し、そして二人にはようやく笑顔が訪れる。
生きるというのは大変かもしれないが、それがどれだけ大切なのかと言う事を、我々は少女の美しい笑顔に教えられたような気がしました。
オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:★★★☆
09/02/21DVD鑑賞
ターセム ファンタジー・アドベンチャー 石岡瑛子 DVD新作
にほんブログ村
監督:ターセム
出演:リー・ペイス、カティンカ・ウンタルー、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン、レオ・ビル
<ストーリー>
落下事故によるケガで生きる希望を失ったスタントマンが、入院先で出会った少女に語る空想の物語とは?
<感想>
00年にジェニファー・ロペス主演で幻想的な世界を描いた『ザ・セル』(馬がスライスされるアレね)でデヴューし、そのビジュアル感の素晴らしさに一時期映画界に驚きを与えるも、今じゃもうすっかり世間に忘れかけられていたターセム監督が久々に撮った商業用2作目となる作品。
ターセム監督にとっては必須アイテムなのか、今作でも馬が登場します。
冒頭での川から引き揚げられる馬、病院内にある木馬。
何か重要な役割でもあるのかと思われるが、そうでもない。
只単に馬という動物が好きなんでしょうね。
さて監督2作目となる本作ですが、またもや観た事もない煌びやかな世界を映し出しています。
黒や青、赤といった各々の色を与えられた空想世界の登場人物たちや、風景。
逆に薄汚い色に満ちた現実世界。
この対極の配色が巧く活きていて、現実世界から空想世界へと場面が移った瞬間、とても言葉では言い表せない美しさを堪能出来る。
この、他の監督では表現し得る事が出来ないであろう映像表現と完成度の高さには頭が下がりますね。
本当に絵画が生きて動いているかのような圧倒的なビジュアルには、思わず唾を飲み込んでしまいます。
死を意識した青年が語る、破滅的な物語。
彼の心情をそのまま映し出したかの様な希望を失った空想物語。
しかし、死を受け入れたがらない、死と言うものを認めない少女の純粋な気持ちが、彼の物語に変化をもたらし、そして彼自身にある死への執着を失わせて行く。
全てを無と化す現実と空想の物語の進行を、たった一人の少女の必死な抵抗によって光は射され、ラストには生きる価値を生み出し、そして二人にはようやく笑顔が訪れる。
生きるというのは大変かもしれないが、それがどれだけ大切なのかと言う事を、我々は少女の美しい笑顔に教えられたような気がしました。
オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:★★★☆
09/02/21DVD鑑賞
ターセム ファンタジー・アドベンチャー 石岡瑛子 DVD新作
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色味を抑えた黄土や緑色に近い現実世界と
非常に絢爛なあでやかな空想世界。
それにあわせて登場人物たちの顔さえ違って見えるようでしたね(特にロイは別人のように空疎世界では素敵でしたよ!山賊と娘とのキスのシーンがお気に入りです)
青年の心をそのまま現した次々と死んでいく空想の登場人物たちに、死なないでと叫ぶ少女が本当に愛おしかったですね
あはは^; 今度は私がTB失敗してます(笑)
またトライしてみますね^^
あれは衝撃的でした~~~!
で、この映画ですけど、男性の感想をお聞きしたかったのですよ~
観た時は女性の皆さんと、衣裳の美しさや数々の素晴らしい世界遺産で盛り上がったのでした。。。
やはり男性から観ても、ほぉぉ~~・・・と溜息が付くほどあの映像美に入り込んだのでせうか。
どのシーンも印象深いですけど、特に真っ青な海に泳ぐ象さんが素敵でした~
あと蝶の島も~
ただ、私が馬の輪切りじゃなくて糸巻きしか
記憶してないだけなんですが(-^□^-)
セルも落下も内容的には摩訶不思議ですよね
しかし、セルよりも落下の方が分かりやすかったような気がするし
ただただ、映像美には圧倒されました。
それに山賊が男前だったからオーケーです(笑)
私は、空想世界よりも、ラストでの現実世界で皆が笑顔で映画を観ているシーンが好きなんですよ。
暗い雰囲気だった映画が一気に明るくなったような、そんな印象を受けました。
少女役の子供が本当に映画の中に光を射し込んでくれましたよね。
TBはその時その時に相性が変わってくるのかもしれませんね。
この映画は男女共通で映像美学に酔いしれるのではないでしょうか?
これほどまでにCGに頼らず、原色だけで美しさを現すのは簡単な事じゃないと思います。
ターセム監督の多能さに改めて驚かされました。
あ、なんか真面目なコメントしちゃいました
そうそう、Puffちんのコメント観て思い出しました!
あの象さんが泳ぐシーン、私も好きです。
下アングルからの優雅に泳ぐあの姿に、凄く感動しましたよ
あ、糸巻き、ありましたね、その場面!
私は結構『ザ・セル』の各シーン覚えているんですよね。
それだけ、あの映像に衝撃を受けたのでしょうか??
私もこの映画の方がとても分かりやすかったと思いますし、最後まで美しい映像を保っていたと思います。
『ザ・セル』のラストはどうも貧弱な感じがしましたから・・・。
僕は山賊の仮面を付けてみたいです。
何かのパーティとかで。