1981年
アメリカ
86分
ホラー
R-15
劇場公開(1985/02/23)
監督:サム・ライミ
製作総指揮:
ブルース・キャンベル
サム・ライミ
脚本:サム・ライミ
編集助手:ジョエル・コーエン
出演:
ブルース・キャンベル:アッシュ(アシュレイ・J・ウィリアムズ)
エレン・サンドワイズ:シェリル
ベッツィ・ベイカー:リンダ・ウィリアムズ
ハル・デルリッチ:スコッティ
サラ・ヨーク:シェリー
<ストーリー>
郊外で楽しい休暇を過ごそうと山荘を訪れたアッシュら男女5人が、悪戯で復活させてしまった邪悪な死霊に次々と血祭りに上げられていく。
-感想-
奇襲!!死霊三人娘!
危うし!アッシュ!!
今こそ立ち向かえっ!
だがしかし・・・
怯え過ぎ
オタオタし過ぎ
不意打ち食らい過ぎ
と3拍子揃ったアッシュ君、主人公の癖に役に立たな過ぎ使えない(≧m≦)ぷっ!
遂先日リメイク版を観た影響もあって、超久しぶりにオリジナル版を再見。
言わずと知れた80年代ホラーブームの立役者であり、スプラッター映画というものを世界中に知らしめたサム・ライミ監督のデヴュー作にして大傑作。
笑いと恐怖は紙一重とは良く言うが、無駄にやり過ぎな描写の数々が可笑しくもアリ逆に怖くもアリで、作品全体に漂う半端無い緊張感に心地好さも覚えて目が離せなくなる状態に陥る事必至。
自主制作級の低予算ムービー故に特撮技術にはショボさを感じるが、その低予算を逆手に取っての身近にあるあらゆる小道具と素材を駆使して「真剣」に「丁寧」に撮影した結果、スプラッター描写の全てに対して存分に味わうことの出来る“気持ち悪さ”というものを生み出す事に成功している。
小屋全体を覆いつくすかの様なスモッグには“これからとんでもない事が始る”そんな予兆を持たせ不気味さを感じさせてくれるし、不安を煽るかのようなカメラワークや効果音もホラー映画の醍醐味として存分に発揮している。
金がなくても優れたアイデアと情熱、そして高い演出力があれば面白いものが撮れるんだという事を証明してくれたライミ監督、お見事であります。
本作最大の見所はアッシュが血糊を大量に頭から浴びまくる終盤。
ここで起きる邦題通りの死霊がはらわたを撒き散らす“死霊のはらわた”シーンはクライマックスに相応しいグログロ祭りになっており、今観ても何度観てもその出来の素晴らしさと可笑しさに心の中で拍手喝采。
いや~良い映画は何時観ても何回観ても面白いものは面白い。
そしてしっかりと記憶に残してくれる。
リメイク版に足りなかったのはコレ!
後、テンポも物凄く良かった。
傑作と言われる映画はどれだけ年月が経とうとも内容を忘れないし、また不意に観直したくなる中毒性を秘めてるよねぇ。
評価:★★★★
13/10/15DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2013-10-09
メーカー:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
オフィシャル・サイト(日本語)
関連作:
『死霊のはらわた(1981)』(シリーズ第1作)
『死霊のはらわた II(1987)』(シリーズ第2作)
『キャプテン・スーパーマーケット(1993)』(シリーズ第3作)
『死霊のはらわた(2013)』(リメイク)
ちゃちなはらわたも、そこに至る状況がしっかりできていればおもしろい。
地下室から覗く死霊もいとおしい。
これですよ、やはり原点は!
更新とほぼ同時にコメント下さって有難うございます!!
改めてオリジナルを見直しましたが、ほんと無駄のない展開と無茶苦茶なスプラッター具合、愛おしい過ぎる(笑)死霊たちにやっぱりこちらの方が面白いなと思わされました。
特撮技術は決して高くはないですが、きちんと作られているだけあって気持悪さは今観ても十分通用しますね~。
流石スプラッター映画の金字塔と言われているだけの事はあります。
低予算作品でありながらもホラー映画としてのクオリティは物凄く高いです!
Blu-rayも、2と一緒に勢いで買ってしまいました。ぜひコレクトしたいなと…。
これも笑うしかないっていう場面多いんですが、怖さもありますね。2は、爆笑しちゃうんですよね、あたし。
素晴らしい!
覚醒(笑)
私もその覚醒があって今のホラー好きになったのかも。
昔と違って平気で見れるってのは自分でも「変わったなぁ」と思います。
おー2と共にブルーレイ購入されましたか!
こういう傑作は手元に置いておきたいものですよね。
どこか可笑しくもあり、けどきちんと怖さと気持ち悪さも兼ね揃えている。
低予算ながらも上手く作られた作品ですよね~^^
初めて観た時は、全身に嫌な汗をかく位の衝撃でしたよぉ
そうそう、あまりにも恐ろしいのでそれを通り越して返って笑えるという現象に陥りました。
仰る通り、恐怖と笑いは表裏一体なのかもですね。
今でも数々のシーンは他映画でオマージュされてますものね。
よく見るのが、テラスの木のベンチが揺れ動く描写。
あと、地を這うようにして進むカメラ描写とか。
ホント、よく観ると思いません?
リメイク版も面白かったですけどね。
でも、やはりオリジナルの衝撃は超えられないですよね~
Puffちんもこの作品はホラー映画としては絶対押さえて置きたい作品でありますか!
私もまだホラー映画に対して余り免疫がない時にこれを初めて見たときは壮絶なスプラッター具合にびくびくしちゃいましたよ(笑)
でもその度が過ぎたスプラッター描写に笑みがこぼれてしまうという面白さも同時に味わったのも事実。
低予算ながらもアイデアと演出が秀逸で、本当に完璧に完成された作品ですよね。
若い監督が今作りだしているホラー作品の多くは、この作品の演出を真似ているのではないでしょうか。
それくらい似たようなシーンをよく見かけますよね。
本作が世間に与えた影響はそれくらい大きいのでしょう。
リメイク版も面白かったです。
ただでも衝撃的といういう意味では本家にはかなわないですよね~
リメイクと比較にもならない
おっしゃらえてるとおり、名作・傑作ってのは
面白い要点というのをあらゆる点でおさえられてるものですよね
続けて2、キャプテンスーパーマーケットまで突っ走って下さい^^
オリジナルのすばらしさ、改めて実感しました。
ほんと、記憶に残る映画ってのは、内容もそうですけど、細部に渡って丁寧に作られていますよね。
2もスーパーマーケットも改めて見直してみたいですねぇ。
今見ると確かに特殊メイクなんか特殊じゃないメイクですが、足に傷を負わせたりするトコロなんかはけっこうリアルでした。^^
ブルース以外の俳優さんたち、今どうしてるんでしょうね(´・ω・`)
コメントありがとうございます!
リメイクもそれなりの良く出来た作品だと自分は思うのですが、こうやって改めてオリジナルを鑑賞してみると、ほんと余分なものがなく、テンポ良く面白く見せてくれる作品だなと再確認出来ました。
低予算だけど、それを逆手に取ってグチャグチャにしちゃったのが良かったのかもしれませんね。
噂によると他の俳優さんたちは、それぞれに映画関係のお仕事をされているみたいですね。