感染症内科への道標

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プロバイオティクス使用に伴うClostridium butyricum菌血症(日本)

2024-05-16 | 微生物:細菌・真菌
EID 2024

要点
・Clostridium butyricum菌血症の大阪大学での13年の後ろ向き観察研究
・5例を同定しいずれもミヤイリサン内服と関連
・感受性・ゲノム解析上、C. butyricum MIYAIRI 588 (CBM 588)と相同性

その他(全般):
Clostridium butyricum:芽胞形成嫌気性グラム陽性桿菌
C. butyricum MIYAIRI 588 (CBM 588):ミヤイリサンとして商品化されている。
*トキシンを産生しない。Clostridioides difficilenのコロニー形成やO157 大腸菌予防の報告がある。

大阪大学での後ろ向きコホート研究(2011-2023)
6576名中5名でC.butyricum陽性
→5名ともにC. butyricum MIYAIRI 588内服中もしくは内服の歴あり
→感受性も同等でありゲノム解析でC.butyricum 588と相同性あり
Anarobeにも石川らから3例の自験例と共に11例のサマリーが報告されている。

潜在性なプロバイオティクスの副作用について報告
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