TINA ティナ
cast >> Angela Bassett, Laurence Fishburne, Vanessa Bell Calloway, Jenifer Lewis, Penny Johnson, Phyllis Yvonne Stickney, Khandi Alexander, Virginia Capers, RaeVen Larrymore Kelly, Barry Shabaka Henley, Richard T. Jones...
director >>Brian Gibson(117min)
music >> Stanley Clarke
soundtrack >>
"What's Love Got To Do With It(愛の魔力)" で見事にスターダムに返り咲いた元アイク&ティナ・ターナーの、ティナの波乱に満ちた半生記 ーーー。
パワフルなステージと唄声で "ロックの女王" の座に君臨する ティナ・ターナー。その華々しい成功の裏に隠された、過酷な日々を綴った自伝『I, TINA』(ティナ・ターナー and カート・ローダー著)をもとに、彼女の愛と苦悩をヒット曲を交えながらドラマチックに描く ーーー。
監督はブライアン・ギブソン( "The Josephine Baker Story" )。音楽はスタンリー・クラーク( filmography )。
子供の頃から、天性の "声" を持つアンナ・メイ(アンジェラ・バセット filmography )は、カリスマ的な人気歌手のアイク・ターナー(ローレンス・フィッシュバーン filmography )と出逢い、恋に落ちる。アイクはアンナ・メイを "ティナ" と改名させ、二人は "アイク&ティナ・ターナー" としてスター街道を順調に進むが、成功すればするほど結婚生活は「修羅場」を迎える。ティナの人気に嫉妬し横暴さを増すアイクと、じっと耐えるティナ。しかし、度重なるアイクの暴力に我慢の限度を超え、ティナは「捨て身」の自立を決意する・・・・・。
主演の二人は "Boyz N The Hood" で共演、後に "Akeelah And The Bee" でも共演を果たし、息のあった演技を魅せている。A・バセットは、筋肉質に肉体改造。一聴してわかるティナの唄声は "吹き替え" だが『私は唄えないし踊れない。できるのは演技だけ』との言葉通り、ティナの唇の動き・表情・仕草やステージでの動きを実によく研究し、見事に "演じて" いる(← この姿勢がカッコイイ)。なお、アイクのパートはL・フィッシュバーン自身が唄っており、実際はティナ・ターナー&L・フィッシュバーンのデュエットになっている。本作で描かれているアイクは「男として」「人として」最悪だが、L・フィッシュバーンはこれを巧みに演じきっており、本作の演技により二人は アカデミー賞【主演女優賞】【主演男優賞】にノミネートされ、アンジェラはアフリカ系アメリカ人として初のゴールデン・グローブ賞【女優賞】を受賞した。
'70年代に入り人気が低迷するとアイクは酒やクスリに溺れ、暴力を振るい、ティナを苦しめる。ある日逃げるように駆け込んだのは、元コーラスのジャッキー(ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ filmography )の家。本作に限らず、何かを成し遂げる人というのは、その人自身の強さはもちろん、どんな過酷な状況にあっても必ず手を差しのべてくれる良き理解者が "ひとり" はいるもの。そしてティナは彼女を通じて "仏教" を知り、光明を見出していく。
ティナの母をジェニファー・ルイス( filmography )、姉をフィリス・イヴォンヌ・スティックニー( "The Inkwell" "Malcolm X" "How Stella Got Her Groove Back" )、アイクの元妻をペニー・ジョンソン( "24" ← パーマー大統領の妻役 "Absolute Power" )、コーラスの一人をカンディ・アレクサンダー(← "CSI: Miami" のアレックス役 filmography )、その他チー・マクブライド( filmography )なども出演。
1985年のライヴ・パフォーマンス映像(← このライヴ、当時NHKでも放送されました)。
ちなみに彼女は衰えぬ “脚線美” でも有名で、“脚” はアンジェラよりずっとキレイ!(感心)
ーーー なお、アイク・ターナーは2007年12月12日に76歳で他界。死因は公表されていない。
>> Based on a True Story - filmography(実話に基づいた 映画作品一覧)
>> AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography
2008-06-15