傷だらけの栄光 (>> VHS はこちら)
cast >> Paul Newman, Pier Angeli, Sal Mineo, Eileen Heckart, Harold J. Stone, Everett Sloane, Robert Loggia, Steve McQueen, Angela Cartwright, Patty Duke ...
director >>Robert Wise(113min)
theme song >> Somebody Up There Likes Me(by Perry Como)
region 1 >> English, French, Spanish subtitles
元世界ミドル級チャンピオン、ロッキー・グラジアノの半生を描いた伝記映画 ーーー。
原作はグラジアノ自身とローランド・バーバーの合作によるベスト・セラー小説。監督はロバート・ワイズ( "West Side Story" "Sound Of Music" ← 共に監督・製作 "The Sand Pebbles" ← 監督・製作・脚本)、脚本はアーネスト・レーマン( "West Side Story" "Sound Of Music" ← 共に監督と組む "Black Sunday" )。アカデミー賞【撮影賞(白黒)・美術監督 / 装置賞(白黒)】受賞。
ニューヨークのイースト・サイドの貧民街に育ったロッキー・グラジアノ(ポール・ニューマン ← 本作が初主演 filmography )は、金に困ると仲間のロモロ(サル・ミネオ ← ジェームス・ディーンに弟のように可愛がられ、以下2作で共演 "Rebel Without A Cause" "GIANT" )を誘って盗みを繰り返す問題児。
ある日、地元の不良団と喧嘩して感化院に送られ、やがて陸軍に徴兵されたが、上官を殴って脱走 ーーー。ツテのあるスティルマン・ジムに逃げ込み、ボクサーとして出直そうとした矢先に軍に見つかり、刑務所へ。しかしそこでボクシングを学んだ彼は自らの "進むべき道" を悟る。出所後、再びジムに戻ったロッキーは、ある日妹の友達ノーマ(ピア・アンジェリ ← J・ディーンが愛した女性)と知り合い、やがて結婚。娘も生まれ "まとも" な人生を手に入れたかのように見えたが、トニー・ゼイルとミドル級の世界選手権の試合が決まると、刑務所時代に知り合った男が "八百長試合" をするように脅迫してきた。彼はそれを断ったが、結果的にニューヨークでの試合はボイコットされ、新聞は妻も知らなかった彼の不名誉な前歴を書き立てる・・・・・。
ロッキーの母をアイリーン・エッカート( "Bus Stop" )、父をハロルド・J・ストーン( "Girl Happy(フロリダ万才)" )、マネージャーのアーヴィングをエヴェレット・スローン( "Citizen Kane" ← 監督が編集担当)。ちなみに喧嘩シーンでは、本作で映画デビューのスティーヴ・マックィーン( filmography )の姿が観られます。
ロッキーがボクシングを始めるまでの前半はテンポ良く丹念に、後半は彼のストリート・ファイター仕込みのラフでダイナミックなパワー・ボクシングにも、行く末がどうなっていくのかにも、ハラハラさせられます。・・・が、結論としては 1947年トニーとの再戦でついに "チャンピオン" となったところで物語が終わり、個人的にはエンディングに物足りなさを感じますが、秀作には違いないでしょう。
実際のグラジアノの通算成績は「83戦67勝(52KO)10敗6引き分け」で、トニーとの3度めの死闘に破れ、以降チャンピオンの座に返り咲くことはなかったようです。しかし、本作の影響もあってグラジアノは引退後、ショー・ビジネスの世界で活躍したらしい。今年9月に他界したP・ニューマンの作品としてDVDが発売されてもいい頃だと思うんですが・・・(苦笑)。
それにしてもニューマンはもちろん、P・アンジェリも若くて綺麗。ペリー・コモが唄う同名主題歌もイイ。
>> Based on a True Story - filmography(実話に基づいた 映画作品一覧)
>> Sports - filmography(スポーツ 映画作品一覧)
2008-12-03