ベスト・キッド
cast >> Ralph Macchio, Noriyuki "Pat" Morita, Elisabeth Shue, Randee Heller, Martin Kove, William Zabka, Chad McQueen, Tony O'Dell, Ron Thomas, Rob Garrison, Franck Bust Avalon ...
writer >> Robert Mark Kamen
director >> John G. Avildsen(127min)
music >> Bill Conti
soundtrack >>
転校してきたばかりのいじめられっ子が、近所に住む日本人の老人から教えてもらった "Karate(空手)" を通じて、心身ともに成長していく姿を描いた青春ドラマ ーーー。監督はジョン・G・アヴィルドセン( "ROCKY" "Lean On Me" "The Power of One" )、脚本はロバート・マーク・ケイメン( "The Power of One" ← 監督と組む "The Transporter" シリーズ)、音楽はビル・コンティ( "ROCKY" "Lean On Me" ← 監督と組む)。
高校生のダニエル(ラルフ・マッチオ "CROSSROADS" "The Outsiders" )は、母の仕事の都合で仕方なく、ニュージャージーからカリフォルニア州サンフェルナンド・バレーに引っ越してきたばかり。父親のいないダニエルは内気ながら、浜辺で出会ったアリ(エリザベス・シュー "DREAMER: Inspired By A True Story" )に一目惚れ。イイ感じになったのも束の間、アリの別れたステディ、ジョニー(ウィリアム・ザブカ)が不良グループ "コブラ会" の仲間を引き連れて現れ、いとも簡単に倒されてしまう。以来、ダニエルは彼らにつけ狙われ、ケガの絶えない日々を送ることに・・・。
そんなある日、ダニエルがジョニーたちに袋叩きにあっていると、同じアパートで修理業を営んでいる日本人のミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ "Shadow Fury: The Ultimate Clones" )が助けてくれた。ダニエルはカラテを教えてくれるように頼むが、その "理由" を聞いたミヤギはなかなか首をタテに振らない。ある "条件" を守るという約束で、ようやく教えてもらえることになったが、練習メニューはカラテとは程遠い「ワックスがけ」や「ペンキ塗り」ばかり・・・。こんな調子でダニエルは強くなれるのか?! 2ヶ月後に迫った『少年カラテ選手権大会』での "コブラ会" の面々との決着の行方は・・・・・??
コレ、日米の "文化の違い(考え方の違い)" を巧く採り入れた "師弟関係" が秀逸!(← "コブラ会" のセンセイとは大違い!) ただ "強く" なるだけでなく "精神" を大事にするところが、いかにも東洋的でイイ。'05年に他界したP・モリタ(← 本名。"ノリユキ" は本作用に「日本人らしい名前を」と製作側から要求されてクレジットされたもの)は日系アメリカ人2世で、第二次世界大戦中、収容所暮らしを経験。そのためか、本作中の軍服姿に妙に説得力あり。当初、ミヤギ役は「世界の三船(敏郎)」にオファーされていたようですが、結果的にP・モリタ無くしては成立しない作品になっています。
ちなみに、舞台を中国に移した本作のリメイク版に主演するウィル・スミス(← 製作担当 filmography )の息子ジェイデン・スミス( "the PURSUIT of HAPPYNESS" ← 父と共演)が、現在 "カンフー" のトレーニング中。"カンフーの達人" ミヤギ役のジャッキー・チェン( "Drunken Master" ← こちらでは "弟子" でした・笑)が直々にコーチし、ジェイデンくんの頑張りを大絶賛しているようです。ーーー が、本作はアメリカ人少年が、"日本人から教えてもらった空手" を通して成長していくおハナシ・・・こんなに設定を変えてまで "リメイク" する必要があるのかしら?(苦笑)
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