レッド・ダスト
cast >> Hilary Swank, Chiwetel Ejiofor, Jamie Bartlett, Ian Roberts, Marius Weyers, Hlomla Dandala, James Ngcobo, Glen Gabela, Connie Mfuku, Greg Latter, Zaa Nkweta, Sam Phillips, Elize Cawood, Mawongo Ytawa, Nambitha Mpumlwana, Nomhle Nkonyeni ...
director >>Tom Hooper（110min）《劇場未公開 / イギリス・南アフリカ作品》
1990年初頭 白人政府は ネルソン・マンデラを釈放し、民主選挙を認めた。
白人支配時の拷問や殺人の罪については、真実を自白した者に恩赦が与えられた。
市民戦争を避けるためである。ーーー そして『真実和解委員会』が発足。
聴聞会は通常の裁判とは逆に、加害者はすべての真実を話せば罪に問われなかった。
聴聞会は国中を巡回して開かれ、多くの "心の古傷" が開かれた・・・》
片目を見開き、"血みどろ" でひきずられていく黒人男性。土の床に残された大きな "血だまり" ・・・・・。
時が経ち 2000年、南アフリカのグレート・カルーをひた走る『真実和解委員会』の一団。
【THE TRUTH SHALL SET US FREE（真実は我らを解放する）】ーーー アパルトヘイト政権下で白人が犯してきた許し難い犯罪は、『真実和解委員会』の聴聞会でそのすべてを包み隠さず告白すれば "恩赦" を与えられ、"無罪" とされることとなった。そんな中、悪名高き元警官のヘンドリックス（ジェイミー・バートレット）の恩赦申請に、政治家となったアレックス（キウェテル・イジョフォー filmography ）が異議を申し立てた。アレックスを弁護するのは、かつては南アに住んでいたが "ある事情" により現在はＮ.Ｙ.在住の弁護士サラ（ヒラリー・スワンク "Million Dollar Baby" "Boys Don't Cry" ）。アレックスが異議を唱えた理由は、共に逮捕され、その後行方不明になっている友人シゼラの行方を突きとめるためでもあったが、真実が明らかにされていくうちに、ヘンドリックスの拷問にも口を割らず、決して仲間（＝ "ANC［アフリカ民族会議］" のメンバー）を売らなかったという、アレックスの英雄としての経歴に大きな傷を残すことになっていく・・・・・。
サラの師で、アレックスの件で彼女を南アに呼び寄せた弁護士のベンをマリウス・ウェイヤーズ（ filmography ）、ヘンドリックスの元上司ムラーをイアン・ロバーツ（ filmography ）、ヘンドリックスの弁護士をグレッグ・ラター（ "Goodbye Bafana" ← 脚本 "In My Country" ← 出演）、シゼラの母をノムレ・ンコニエニ、かつての仲間で、アレックスを "裏切り者" 呼ばわりするオスカーを Hlomla Dandala、エゼキエルを James Ngcobo、アレックスの叔母を Connie Mfuku ら。
『真実和解委員会』の聴聞会は、アパルトヘイト後も決して癒やされることなく深く刻まれた "心の傷" を再び辿って、"真実" を知った上で憎き相手を赦し、共に前進していくためのものですが、このテーマで作品をつくるとしたら、その時代に居合わせた "黒人の数だけ" 悲惨な物語があることでしょう・・・。心の狭い未熟な私には、こんな聴聞会ごときの告白で彼らの "罪" を赦すことなど、できそうにありません ーーー。
想い出すだけで身震いしそうな辛い出来事を暴いていくのとは対照的に、映し出される景色や色彩のなんと美しいこと・・・！
>> Africa - filmography（アフリカ 映画作品一覧）
>> Based on a True Story（実話に基づいた 映画作品一覧）
>> ネルソン・マンデラ関連作品 "GOODBYE BAFANA" "INVICTUS"
>> アパルトヘイト関連作品 "CRY FREEDOM" "A DRY WHITE SEASON" "THE POWER OF ONE" "BOPHA!" ...
◆◇ SOUTH AFRICA 2010 - FIFA World Cup ◇◆
最後までハラハラさせられましたが（汗）、日本初の "Ｗ杯初戦突破" 達成！！（祝）
私を含め、皆さん "Ｗ杯" に夢中でしょうが、コレを機に時間のあるときにでもぜひ "南ア作品" も観てくださいね（← 特に若いヒト！・笑）。
