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"In My Country"(2004)

2010-07-04 01:26:07 | Drama

 イン・マイ・カントリー

cast >> Samuel L. Jackson, Juliette Binoche, Brendan Gleeson, Menzi 'Ngubs' Ngubane, Sam Ngakane, Aletta Bezuidenhout, Lionel Newton, Langley Kirkwood, Owen Sejake, Harriet Lenabe, Louis Van Niekerk, Jeremiah Ndlovu, Fiona Ramsey, Dan Robbertse, Robert Hobbs, Greg Latter ...
producer / director >>John Boorman(104min)《劇場未公開 / イギリス・アイルランド・南アフリカ作品》


《マンデラの言葉 … 二度と、もう二度とあってはならぬ。
           人々が生きるこの美しい国で、一方が他方を圧することなどあってはならぬ。》
「アンキー・サミュエル」の名でラジオ・ジャーナリストとして2年以上に渡り『真実和解委員会』に同行し、犠牲者と加害者双方の証言を取材・報道したアンキー・クロッホの『カントリー・オブ・マイ・スカル』を原作に、アパルトヘイト後の南アフリカの "和解" への厳しく険しい現実を描いた物語 ーーー。
監督・製作はジョン・ブアマン( "DELIVERANCE" "EXCALIBUR" )。

In My Country - Juliette Binoche - Trailer


~~ 1994年 アパルトヘイトが廃止されると、マンデラ新大統領の下『真実和解委員会』が発足。
  人種侵害の加害者と被害者双方が証言した弾圧行為が命令の遂行だった場合、加害者は恩赦を得られた。
  委員会では2万1,800人の被害者が証言している。 ~~

1995年 南アフリカ ーーー アパルトヘイト政策による被害を調査し、真実を探り出して公表し、このような悲劇が二度と起きることのないよう『真実和解委員会』が発足。この地で何不自由なく育ってきた白人のアナ(ジュリエット・ビノシュ  "The English Patient" "Les Amants Du Pont-Neuf" )は委員会の "意義" を信じて、その活動を取材することを決意する。一方、アメリカから派遣されてきた黒人の新聞記者ラングストン(サミュエル・L・ジャクソン  filmography )は、この委員会に "懐疑的" だった。いまだになくなってはいない差別や自由と平等の "本音と建て前" を身をもって知っているからだ。生まれ育った環境も人種も異なる2人のジャーナリストは、取材活動で激しく反発しあうが、やがて互いを理解し始め、南ア再生への軌跡を追うのだが・・・・・。

アナのラジオ番組の音声担当として行動を共にするドゥミをメンジ・"イグブス"・ングバネ、ラングストンが独占インタビューをとるイェーガーをブレンダン・グリーソン( "SAFE HOUSE" "GANGS OF NEW YORK" )、アナの実家の使用人アンダーソンを Sam Ngakane(← '10. 6.26に他界)、アナの母エルサを Aletta Bezuidenhout、アナの弟をラングレー・カークウッド( "INVICTUS" "MERCENARY" )、聴聞会で証言するドレイヤー元警部をグレッグ・ラター( "RED dust" ← 出演  "Goodbye Bafana" ← 脚本)。

オープニング、南アの美しい景観とは対照的に、まるで獣のように "狩られる" 黒人たちの姿が映し出されます ーーー。
聴聞会では、人々が口にするのも辛い経験を告白しますが、両親を目の前で殺されて以来一言も口をきいていない少年が、憎き相手を "赦す" いたいけな姿や、"杖" でリズムを刻みながら自分の先祖代々の名を誇り高く語るアンダーソンの姿など、いろいろと考えさせられます・・・。
この『真実和解委員会』の根底にあるテーマは "赦し" であり、現地語「ウブントゥ」の精神が脈々と生きています。しかし "赦し" が本作の根幹にあるとわかっていても、観る度にアナとラングストンの "くだり" が邪魔で仕方ない(← 要らない&ブチ壊し!)。しかも個人的に、J・ビノシュがどうしても現地人に見えないばかりか、冒頭、なんて脳天気で無神経な女なんだろうと、イラついてしまいます(苦笑)。同じ『真実和解委員会』に焦点を当てた作品でも "RED dust" は "当事者" の視点から、本作は "第三者" の視点から描いていますから、機会があれば観比べてみてください。
なお、委員会(聴聞会)で証言した2万1,800人のうち、恩赦を受けたのは「1,163人」だったようです ーーー。

>>  Africa - filmography(アフリカ  映画作品一覧)
>>  Drama - filmography(ドラマ  映画作品一覧)


◆◇ SOUTH AFRICA 2010 - FIFA World Cup ◇◆
W杯でも試合前に "SAY NO TO RACISM"(反人種差別)が訴えられていますが、これが南アフリカに限った問題でないことは周知の事実 ーーー。このような愚かな行為(=あらゆる差別)が、この世から根絶されることを心から祈ります・・・・・。
それにしても「アルゼンチン VS. ドイツ」がまさか「0-4」とは想像もつきませんでしたが(驚)、客席に南ア出身のアフリカーナーであるシャーリーズ・セロン( "Men Of Honor" "The Legend Of Bagger Vance" )や、レオナルド・ディカプリオ( "BLOOD DIAMOND" )の姿がありましたね。
日本もガーナもPK戦で負けてしまいましたが(残念)、でも "天晴れ" の試合内容でしたから惜しみない拍手を送ります・・・お疲れさまでした(感謝)。

 


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