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"Million Dollar Baby"(2004)

2008-05-23 01:54:05 | Drama

 ミリオンダラー・ベイビー

cast >> Clint Eastwood, Hilary Swank, Morgan Freeman, Anthony Mackie, Jay Baruchel, Mike Colter, Brian F. O'Byrne, Margo Martindale, Michael Pena, Benito Martinez, Bruce MacVittie, Ned Eisenberg, Morgan Eastwood, Lucia Rijker ...
writer / producer >>Paul Haggis
music / producer / director >> Clint Eastwood(133min)
soundtrack >>


「これはシンプルなラブ・ストーリーだ」、とイーストウッド自身が語る本作は、実の娘に縁を絶たれた初老のトレーナーと、家族に恵まれない女性ボクサーの間に育まれる崇高な “絆” の物語を、慈しむようなまなざしで見つめたヒューマン・ドラマ。クリント・イーストウッド監督・主演、アカデミー賞主要4部門【作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞】の他、全米で30を超える映画賞を受賞。脚本は "CRASH" のポール・ハギス、編集は "True Crime" "Space Cowboys" のジョエル・コックス。古びれたボクシング・ジムを経営する老トレーナーと彼を慕う女性ボクサーの、人生模様を綴った物語 ーーー。


L.A. ダウンタウンにある古びた小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー(クリント・イーストウッド  filmography )。指導力は折り紙付きだが、選手を大切に育てるあまり、成功を急ぐ優秀なボクサーは彼のもとを去って行ってしまう。そんなある日、トレーラー暮らしで不遇の人生を送ってきたマギー(ヒラリー・スワンク  "Boys Don't Cry" "The Black Dahlia" )がジムの門を叩き、名トレーナーのフランキーに弟子入りを志願する。『私のトレーナーになって』ーー それがマギーからフランキーへのプロポーズの言葉だった。彼女のたったひとつの取り柄は「ボクシング」。その唯一誇れる才能に、最後の望みを託したのだった。しかし、女性ボクサーを育てる気などさらさらない頑固なフランキーは、にべもなく断ってしまう。それでも諦めずジムに通い、ひとり黙々と練習を続ける マギー。フランキーの唯一の親友で、元ボクサーのスクラップ(モーガン・フリーマン  filmography )は、そんなマギーの素質と根性を見抜き、目をかける。やがて根負けしたフランキーは、ついにトレーナーを引き受ける。彼の指導でめきめきと上達したマギーは、連戦連勝の快進撃を続け、ついに世界チャンピオンの座を狙えるほどに成長。しかし、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲う・・・・・。

原作は、F・X・トゥールの『テン・カウント』。フランキー、マギー、スクラップは、これ以外のキャスティングはあり得ないほどに秀逸。その他、アンソニー・マッキー( filmography )、マイケル・ペーニャ( filmography )、トラックの少女というチョイ役でモーガン・イーストウッド(監督の娘 ← 実生活は娘と疎遠な役柄とは大違い・笑)などが出演。

ボクシングを通じて知り合った “ふたり” ーーー マギーは亡くなった父の姿を、フランキーは疎遠になっている娘の姿を互いに重ね合わせ、そこに「家族」を見出していく。しかし、その “絆” が強くなるほどに、マギーを襲う悪夢にフランキーは傷つく。マギーを永遠に逃れられない苦しみから救い出してやりたいけれど、それは「神に背く」こと・・・。何度観ても言葉に尽くせない、その “深さ” に圧倒される "masterpiece" です。心静かに、じっくりとご覧ください。

>>  Sports - filmography


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4 Comments

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気になっていた映画。 (jamjam)
2008-05-23 10:21:56
funkymeg_mさんへ

お久しぶりです。メグさん紹介の映画少しずづですが観ています。イーストウッドの娘さんが出演していた「真夜中のサバナ」、流れでキューザックの陪審員役の映画、キューザックのお姉さんジョーン・キューザックが出演のグラントの「九ヶ月」、「フォー・ウエデイング」、イーストウッドが息子と一緒に出演していたミュージシャン役の映画、それに「ラジオ」も観ました。

他に、ダコタ・ファニングの「夢駆ける馬ドリーマー」、彼女の演技が気になったのでデンゼル・ワシントンと共演の映画も観ました。

今回掲載の映画、気になっていましたので観てみます。
返信する
たくさん観ましたねぇ~! (funkymeg_m)
2008-05-23 21:43:54
to jamjamさん


ジャム×2さん、毎度コメントありがとうございます♪(喜)

ちょっとご無沙汰しているうちに、『ニューオーリンズ・トライアル』『センチメンタル・アドベンチャー』『マイ・ボディガード』など、観ちゃったんですね? ちっ!(笑)

『センチメンタル・アドベンチャー』とは、なかなか渋い選択ですね~。音楽好きだと観てみたくなる作品ですよね。

この作品、とってもお薦めなんですが、想い入れが深くて登場が遅くなりました。
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観ましたよ。 (jamjam)
2008-05-26 10:00:59
funkymeg_mさんへ

megさんのニュアンス、分からないわけではないですが、とらえ方が2分される映画かもしれませんね。

特に、フランキー、マギー、エディ3人の生き方に対する方向性が一致している部分と、違う部分で観る側も共感する人と、しない人で分れるのでしょうね。

ラストは究極の選択、キツイですが私は二人の愛のスタイルで受け入れることはできますが、実際、男女の立場が同じでも、逆になってでも、自分自身が二人の立場になったら何もできないでしょうね。ちょっと、情けないですがね。
返信する
観ましたね。 (funkymeg_m)
2008-05-26 11:00:47
to jamjamさん


イーストウッド作品は、いつも "一捻り" あって一筋縄ではいかないし、安直なハッピーエンドにもならないけれど、それでも最初に観たときは、ラストが本当にキツくてショックでした・・・(刺&痛)

でもとても一度で理解できるような内容ではないと思い、何度か観ているうちに "より深く" 登場人物たちの心の動きが見えてきて、考え方も変わるかもしれませんよ。

終始変わらずに思うのは、もし私がマギーなら、心の底から「ああしてほしい」と望むこと。でもフランキーならば「ああしてやれる」か、自信ないです・・・・・。
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