木曽Now

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頑丈な花です。

2016年12月13日 06時01分53秒 | 日記
ツバキの花の花粉を
運ぶのは鳥です。

メジロやヒヨドリを
呼び寄せ
花粉を運ばせています。

鳥たちは
暖かい時期
餌となる虫が多く
花の蜜など
見向きもしません。

虫が少なくなる
この時期に
ツバキが花を咲かせるのは
とても理にかなっているのです。

鳥を呼び寄せるため
ツバキの花の構造にも
秘密がたくさんあります。


雄しべは
下半分がくっついていて
筒状になっています。


筒状の雄しべは
花弁にぴたりと
くっついています。

少々のことでは崩れません。




その奥にキラリと光る
蜜があるのです。




鳥が蜜を吸おうと
嘴を入れると
嘴のまわりに
べったりと花粉がつきます。

花の横から鋭い嘴で
花弁の根元を壊されないように
丈夫な萼でガードしています。


サザンカと違って
花弁がバラバラに
散ることなく


花全体が落ちるのは






花をバラバラにして
蜜を奪われないように
萼を中心に
花弁や雄しべが
しっかりスクラムを
組んでいたからなんです。

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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (イケリン)
2016-12-13 06:30:56
椿の花一輪をこれほど詳しく解説した資料はないように思います。
実にわかりやすい解説で参考になりました。
これからわたし自身の椿の花を見る目が変わってくるように思います。
ありがとうございます。
sugo-i (chidori)
2016-12-13 06:57:51
何気なく目にしていたお花さんの実態 とても勉強になりました。なるほど、そんな営みが繰り返されているんですねえ。少し賢くなりました。
ツバキの花 (ヒトリシズカ)
2016-12-13 08:10:29
fukurou0731さん

今回の散策では、その視線はツバキの花になりましたか・・

ツバキの花がポトリと落ちる秘密がよく分かりました。

陽当たりのいいところで、ツバキの花が咲き、メジロの群れが蜜を吸いにやって来るのを楽しみにしています。
この場合には、ヒヨドリには遠慮してもらいたいのですが・・ヒヨドリの方が大きいので・・

自然界の掟は厳しいですね。
納得の説明に・・ (屋根裏人のワイコマです)
2016-12-13 09:06:53
いつもながらの納得行く説明に感動して
ツバキの花のしくみと構造となぜ花ごと
落ちるのか・・よ~く判りました
信州の山茶花の花は終わって・・
これから春先のツバキ・・伊豆大島で
頂いたツバキの木もいつの間にか消滅して
信州の厳しい冬はツバキにも厳しいようです
今朝は雨が降っていますが今夜中に
雨は上がるようです。
Unknown (kazuyoo60)
2016-12-13 09:56:05
椿の蜜が甘いのは確認済です。咲いた花の下の葉に蜜が流れ落ちてるのも見ています。
椿や山茶花のおかげで、鳥達の冬の食糧が少しでも賄えていると思います。
ただ (tappe)
2016-12-13 15:10:27
漫然と見ていただけなんですね。こうして詳しい説明をしていただくとその仕組みに感歎します。今度見かけたときは蜜を舐めてみたいです。
ほんと、 (はなこころ)
2016-12-13 15:30:20
植物は 賢いですね。

うちも 椿が 今 満開です。
今年は 花のつきが いちだんといい
のですよ。

・・はなこころ
Unknown (fukurou)
2016-12-13 18:59:22
イケリン様
こんばんは。
ツバキという植物は昔から興味深い対象です。
ブログの機会にまとめてみたのですが、
なんかダラダラ書いてしまって・・・
と言う感じです。
Unknown (fukurou)
2016-12-13 19:01:18
chidori様
こんばんは。
なかなか歳を取ると、思いと実際の文章がちぐはぐでうまくまとめられません。
ご容赦を!
Unknown (fukurou)
2016-12-13 19:03:08
ヒトリシズカ様
こんばんは。
散歩道のツバキにメジロが来てくれるのを私も楽しみにしています。
去年ヒヨドリがよく来ていましたが、メジロは見かけませんでした。
今年こそと思っています。

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