え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

紀元前百万年

2010年06月18日 | ファンタジー
1940年 アメリカ 80分 白黒 SF/トカゲ恐竜
監督/ハル・ローチ、ハル・ローチ・Jr 原案/ユージン・ローシュ
脚本/マイケル・ノヴァク、ジョージ・ベイカー、ジョセフ・フリーカート
撮影/ノーバート・ブロダイン 音楽/ウェルナー・リヒャルト・ハイマン
出演/ヴィクター・マチュア、キャロル・ランディス、ロン・チェイニー・Jr
   ジョン・ハバード、メイモ・クラーク、ジーン・ポーター
(80点) 本物のトカゲ達によるリアル恐竜

原始時代、弱肉強食が支配する火山の部族。暴君の族長とケンカして追い出された一人のマッチョが行き着いた先は互いが協力し合い生きる森の部族だった。今までの生き方とまるで違う生活に戸惑いつつも喜びを見出したが、そこは野蛮人のマッチョ。育ちが違いすぎて馴染みきれない。結局、森からも追い出されるがブロンドグラマーが追いかけてくる。一緒にマッチョの故郷に行き、そこで新風を巻き起こすが・・・。

本物のトカゲ達を恐竜に見立てて製作されたトカゲ恐竜映画の元祖で当時大ヒットしたらしく同じ手法の類似作品が生まれたり、この映画のシーンをそのまま流用されたり、60年代にはモデルアニメーションの神様レイハリハウゼンによってリメイクされたりしている。
本物のトカゲやイグアナをミニチュアセットに置いたり二重撮影して大きく見せただけのお手軽な特撮でマニアからは手抜きとして軽く観られがちだが、いやいやどうして意外と迫力がある。着ぐるみや人形と違って本物。恐竜の生き残りとして知られるトカゲ達なので実際の恐竜はこんなんだったのかもというリアリティがあり、思いのほか面白い。せっかく用意した動物達なので勿体ぶらずにわんさか登場するのも嬉しい。背びれをつけたワニや角をつけたアルマジロを強引に恐竜と言い張るには観客が余程の無知か愛を持って見る必要があるが、通常のモデルアニメや着ぐるみ怪獣では味わえないナマの迫力を感じることも出来る。ストーリーもシンプルながらちゃんとしていて意外と名作かも。

紀元前百万年

(2010年6月シネマスコーレにB級映画レイトにて1,000円で鑑賞)

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