え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

惑星大戦争

2010年11月30日 | SF
1977年 日本(東宝) 91分 SF/アドベンチャー
監督/福田純 特技監督/中野昭慶
出演/森田健作、浅野ゆう子、池部良、沖雅也、宮内洋、平田昭彦
(79点)「スター・ウォーズ」のバッタモンと言うか「宇宙戦艦ヤマト」

宇宙人の地球侵略に対し地球軍は最終秘密兵器「轟天」で金星へと目指す。途中、浅野ゆう子が無意味に角の生えたチューバッカに捕まったり、それを森田健作が助けたりしつつ、沖雅也は戦火に散る。そして科学者の池部良は轟天が今後悪に利用されないように自ら轟天と共に敵に特攻するのだった。

スター・ウォーズの日本公開に先駆けて急遽作られた便乗映画。
企画から公開まで僅か3ヵ月弱と言う無茶な条件のもと作られ、案の定失敗に終わったトホホ映画だったが、そう思って観たら案外面白い。
スター・ウォーズかと思ったらほとんどヤマト、海底軍艦の轟天を宇宙に飛ばし、そんでもって最後はゴジラのオキシジェンデストロイヤーの如く科学者の自爆で終わる。
地球侵略シーンのミニチュア都市大爆撃は流石に東宝特撮陣の意地を見せていたと思いきや過去の映画からの流用だった。
突っ込みどころは満載だが子供だまし映画の魅力には溢れた快作だった。
それにしても、これよりも前に作られた本家「スター・ウォーズ」が如何に凄い映画だったかも改めて感じた。時代を超える名作「スター・ウォーズ」、時代に取り残された珍品「惑星大戦争」。

(2010年11月レンタルDVD100円にて鑑賞)

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ハリーポッターと死の秘宝 PART1

2010年11月28日 | ファンタジー
2010年 アメリカ(ワーナー) 146分 ファンタジー
監督/デイビッド・イェーツ
出演/ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン
(80点) 相変わらず活躍しないハリーにモヤモヤ

魔法界の救世主、伝説のメガネ君ことハリー・ポッターが活躍しそうで活躍しない人気シリーズ最終章の前編。
ダンブルドア先生亡き後、魔法界は闇の帝王ヴォルデモート一派が支配し始めていた。ハリーと仲間たちはヴォルデモートの不死の秘密である“分霊箱”を見つけて破壊するための旅に出るが、次々に襲い来る敵との闘いの中で3人の絆が揺らぎ、ロンが出て行ったり、その間にハーマイオニーとイチャイチャしたり、ロンが戻ってきたり、捕まったり逃げたりと、いろいろあって次回に続く。


原作は読んでないけど映画はずっと観ているので最後まで観なくてはならない。
正直エマ・ワトソン演ずるハーマイオニーが好きで見続けているのだが、ヒロインだと思っていたらどうも違う展開で歯がゆい思いで観続けている。なんでロンとくっつくねん!原作がそうだから仕方ないのだろうけど、なんか嫌。しずかちゃんがスネ夫に取られた気分、不二子ちゃんが次元と出来ちゃった感じ。いや別にルパンと不二子に付き合えとは言わんけど次元と出来ちゃあ駄目だろう。今回ちょっとハリーとハーマイオニーの間が少し接近したのでひょっとしてと思ったけどロンがなかなか手強い。
しかし、まあ本当にハリーが全然活躍しない。実は私、ハリーに雰囲気がソックリ。とくにハリーが情けなくなるとさらに似てしまうので妙な心持ちで観てしまう。次回、最終回では活躍してくれるのだろうか?

(2010年11月TOHOシネマにてポイントにて鑑賞)

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虹の女神

2010年11月25日 | ドラマ
2006年 日本 117分 青春
監督/熊澤尚人
出演/市原隼人、上野樹里、蒼井優、佐々木蔵之介、酒井若菜
(90点)オススメ!上野樹里がキレイ

バカだな、お姉ちゃんも、岸田さんも。
映像製作会社でADをしている岸田智也のもとに大学時代の友人佐藤あおいが飛行機事故で死んだことが知らせれる。
あおいとのことを思い出しながら実は互いに想いを寄せ合っていたことに気づく智也。
しかし、あおいはもういない。


「おと・な・り」「ダイブ!!」「君に届け」と熊澤尚人監督作を観て、他の映画も観たくなったので借りて観た。上野樹里は同時期に「幸せのスイッチ」という映画にも出ていて両方とも予告編だけは観ていたのでゴッチャになっていて「虹の女神」がこんな映画とは知らずに観てしまった。
何故か市原隼人が苦手なのだが思った以上に市原隼人が嫌いだと気づき観るのに苦労した。2時間の映画を観るのに3日もかかってしまった。途中から映画の中で市原隼人がケチョンケチョンな目に合うのでなんとか観れるようになった。
ただこの映画の中には私の好きな上野樹里もいた。「のだめ」のイメージが強すぎるが「ジョゼと虎と魚たち」で魅せた美人の上野樹里が観たかった私には嬉しかった。
「君に届け」を観た時、大林宣彦っぽいなーと感じたが、この映画も大林っぽい。
失ってから分かる大切なもの、私が初めて観た大林映画「廃市」と同じテーマだ。
切なすぎるけど、いい映画だった。市原隼人の苦手を克服して何度も見たい映画だった。

(2010年11月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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レオン

2010年11月24日 | アクション
1994年 アメリカ 111分 バイオレンスアクション/純愛
監督/リュック・ベッソン
出演/ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン
(50点)みんな大好き!だけど私は苦手

ニューヨーク。
麻薬密売に絡む汚職刑事によって家族を惨殺された12歳の少女マチルダは隣人に助けを求める。その隣人レオンは凄腕の殺し屋だった。レオンの正体を知ったマチルダは復讐のためレオンに弟子入り、レオンは断りきれずオッサンと少女の奇妙な共同生活が始まり、孤独な魂は惹かれあっていくが・・・。


リュック・ベッソンが初めてアメリカで製作したバイオレンス・アクション。ニキータ、グレート・ブルー、サブウェイなどのフランス時代の映画が好きだったのだが、これはどうもピンと来なかった。でも、なんだか大評判で映画ファンもそんなに映画を観ない人も大絶賛!だからもう一度見たけど好きじゃなかった。理由はジャン・レノが嫌い。悪役ならいいけど、なんかストイックでモテモテな役どころで12歳の少女と純愛に落ちる姿が観ていて気持ち悪かった。リュック・ベッソはラストカットが印象的で、なんでそんな幕切れ?という戸惑い感がたまらなかったのだが、レオン以降は普通になってしまい残念。聞くところによると超大作「フィス・エレメント」の資金稼ぎのために低予算で無理矢理撮って制作費をまわしたとか。個人的には合わなかったが、この映画の中で登場するカフェオレどんぶりに恋してカフェオレどんぶりを探し回ったが、日本ではなかなか売ってない。いまだお気に入りのカフェオレどんぶりにはめぐり合えない。
ジャン・レノ演ずるレオンは苦手だが彼がカフェオレどんぶりでまずそうにコーヒーを飲んでテーブルにダンっと置く姿はなんか良かった。

(1995年 劇場とレンタルビデオで鑑賞)

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グロリア

2010年11月23日 | アクション
1980年 アメリカ 121分 アクション
監督・脚本/ジョン・カサヴェテス
出演/ジーナ・ローランズ、ジョン・アダムス、バック・ヘンリー、ジュリー・カーメン
(90点)オススメ!「レオン」の元ネタにもなった伝説のクライムアクション

子連れでニューヨークの街を逃げ回る中年女グロリア。
マフィアを裏切った罪で会計士一家が皆殺しに。しかし会計士の妻は友人のグロリアに息子を託す。クソ生意気なガキを押し付けられた上にマフィアから追われることになったグロリアは文句を言いつつも母性にも目覚め、マフィアを相手に銃をぶっ放す。


孤独な中年女と孤児となった少年のラブストーリーでもある本作。
リュック・ベッソの「レオン」の元ネタとも言われているがレオンなんかよりずっとイイ(私見)。
監督の映画は以前にシネマテークの特集上映で観ていたが地味な人種的家庭ドラマで私には合わなかった。そのときには上映されていなかったが代表作の本作は娯楽作だと聞いていたし、通の間では語り継がれている名作だったし、私の好きな城定監督が「デコトラ・ギャル奈美2」でパクっていたこともあり、TUTAYAの『発掘良品』にも選ばれていたので観た。
賛否両論らしいし粗もあるが、圧倒的な魅力もある見るべき傑作だった。
シャロン・ストーン主演でリメイクもされているが、そちらは観なくてもいいらしい。

(2010年11月TSUTAYA発掘良品レンタルDVD100円にて鑑賞)
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レモ 第1の挑戦

2010年11月22日 | アクション
1985年 アメリカ 121分 アクション
監督/ガイ・ハミルトン
出演/フレッド・ウォード、ジョエル・グレイ、ケイト・マルグレー
    ウィルフォード・ブリムリー、チャールズ・シオッフィ
(79点)オススメ。小粒ながら味わい深い娯楽アクション

ある夜、一人の巡査が殺された。
それは大統領直属の秘密組織に勝手に選ばれ、死んだことにされて新たな顔と名前がつけられた闇の仕事人レモの誕生であった。
レモは韓国最強の秘術「シナンジュ」をつかさどる老子に預けられ特訓を受けさせられる。韓国最強と言えば世界最強に決まっている。レモは韓国人ではないというハンデを除けばまずまずの出来とお墨付きをもらうまでに成長。
その頃、軍内部では利権を巡り軍事企業と将軍が不穏な動きをみせていた。捜査に乗り出した女捜査員を助けるためレモは軍事施設へ。しかし敵はすでにレモ達の存在に気づいていた。


たいしてヒットもしなかったが公開当初から何故か気にはなっていた。レンタルDVD店の最大手「TSUTAYA」が『発掘良品』としてピックアップした中に入っていたので観てみた。地味で低予算ながらユーモラスな味わいがあって面白かった。音楽がいい。
007のようなシリーズ化を狙い007シリーズの監督を使って「第一の挑戦」と付けられたが興行的にコケたようで「第二の挑戦」は作られなかった。
カンフーものとスパイアクションとヒーローものを合わせたような娯楽映画で軽く楽しめる良作だった。キャラがいい味だしてる。

(2010年11月TSUTAYA発掘良品レンタルDVD100円にて鑑賞)

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エクスペンダブルズ

2010年11月21日 | アクション
2010年 アメリカ 103分 アクション(映倫R15+)
監督・脚本/シルベスター・スタローン
出演/シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、
    ドルフ・ラングレン、エリック・ロバーツ、ランディ・クートゥア、
    スティーブ・オースティン、テリー・クルーズ、ミッキー・ローク、
    ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー
(80点)必殺!私設マッチョ軍参上!!(笑)

「スタローンの 筋肉だよ、全員集合! 南の島で大戦争!!」
やあ、俺スタローン。今回は俺の愉快な筋肉仲間を引き連れてドンパチを繰り広げるよ。
オッサンと筋肉と爆発、南の島を影で操る悪いアメリカ人をやっつけるよ。マッチョな美人も助けるよ。人はいっぱい死んで島はえらい騒ぎになるよ。シュワちゃんはちょっとしか出ないけどその分俺が大活躍、まだまだ若い者とCGには負けないぜっ!


筋肉番長のスタローンが送る戦闘筋肉馬鹿映画超大作。往年の仲間を集めての同窓会的なお祭り映画で年齢による無理は感じるけれどやりたい放題の楽しさには溢れていた。
話題騒然のシュワルツネッガーとブルース・ウィリスとミッキー・ロークの競演は、ほんのちょっとのゲスト出演に過ぎないけれど客寄せ効果としては必要だった。
次はヴァンダムやセガール、ジャッキー・チェンにトニー・ジャーも迎えて続編を作って欲しいと思った。
日本版のエンディングでは日本を代表する筋肉馬鹿として長渕剛の曲が使われていて、とても馬鹿馬鹿しくて楽しかった。

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ミクロの決死圏

2010年11月21日 | SF
1966年 アメリカ(20世紀フォックス) 100分 SF
監督/リチャード・フライシャー
出演/スティーヴン・ボイド、ラクエル・ウェルチ、アーサー・ケネディ
(95点)思った以上に面白い体内アドベンチャー映画

脳障害を起こした要人を助けるため科学者たちは特殊潜航艇に乗り込みミクロ化して体内へ、血管の大海原を越えて脳の内部へと向かう。ミクロ化していられるのは僅か1時間。しかも乗組員の中には敵のスパイも紛れ込んでいると言う。果たして無事に救うことが出来るのか!?

面白かったー!
SF映画の古典として知られる本作、午前十時の映画祭でスクリーンで観れて良かった。
人間をミクロ化して体内と言う宇宙へと飛び出す奇想天外なSFアドベンチャー。アイデアの基は鉄腕アトムの1エピソードだったとかで、最初は手塚治虫もスタッフとして呼ばれていたらしい。
見せ場タップリ、スリリングな展開に手に汗握るほど興奮したが、案外幕切れはあっさり。でもそれが潔かった。傑作だー!

(2010年10月TOHOシネマ午前十時の映画祭にて1,000円にて鑑賞)

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すべては彼女のために.

2010年11月20日 | ドラマ
2008年(日本公開: 2010年2月27日) フランス 96分 ドラマ/サスペンス
監督・脚本/フレッド・カヴァイエ
出演/ヴァンサン・ランドン、ダイアン・クルーガー、ランスロ・ロッシュ
(80点) オススメ!地味なアクション映画ながら感動

教師の夫と雑誌編集者の妻とまだ幼い息子、平凡だが幸せな日々にある日突然不幸が訪れる。妻が殺人の罪で逮捕されてしまったのだ。無実を訴える妻だったが状況証拠から有罪となり禁固20年が確定する。夫は妻の無実を信じて弁護士を雇ったりするが判決は覆らない。次第に妻が精神的にまいってしまい、夫は妻を救うため仕事も親も全てを捨てて妻を脱獄誘拐逃亡の計画を立てる。

7月に大阪の名画座で「イングロリアル・バスターズ」「運命のボタン」と三本立てで観たが、全然知らなかった本作が一番面白かった。
地味な雰囲気のアクション映画だったが妻役の女優さんが美しかった。
タイトルを覚えてなくてミクシーの映画ファンコミュニティで質問して待つこと50日、ようやく回答を得てブログが書けて、スッキリ。
どれほど有名な映画かはわからないがハリウッドでリメイクされたみたい。

(2010年7月大阪新世界国際劇場にて三本立て千円にて鑑賞)
 同時上映「イングロリアル・バスターズ」「運命のボタン」


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