京都の酷暑避け富山へ 人気者のアムールトラ引越し「顔が怖いけどギャップがかわいい」大勢の人が別れ (youtube.com)
京都市動物園で飼育されていたトラが、ある事情で富山県の動物園に引っ越すことになり12日、展示の最終日を迎えました。 藤枝望音 記者 「京都市動物園でトラを見ることができる最終日ということで、多くの人が見に来ています」 大勢の来園者が見つめる先にいるのはアムールトラの「オク」です。 「うわー、おっきい!」 オクは2010年、京都市動物園で生まれました。以来、動物園の人気者として多くの人に親しまれてきました。 オクのファン 「大好きです。きのうトラの絵を描いたりして遊んでたりしました」 「オクちゃんは大きくて、顔が鋭くて怖い感じなんですけど、すごくかわいいところがあって、そのギャップというのがかわいいです」 多くのファンがいるにもかかわらず、オクの展示はこの日が最終日。富山県の動物園に引越しが決まったのです。 オクの飼育担当 中原文子さん 「敷地が狭い方の動物園なので、大型のネコ科動物には十分な敷地面積が取れないので、動物福祉的にもよくない」 アムールトラは元々、シベリアなど寒冷地に生息するため、夏の京都の過酷な暑さを避け、少しでも快適な環境で過ごしてほしいという狙いもあります。 オクと一緒に生まれた2頭の兄弟は、すでに別の動物園で暮らしています。これで、京都市動物園にはトラがいなくなります。 オクに別れを告げるため、大勢のファンが集まりました。 藤枝記者 「オクが今、展示小屋から姿を消しました。京都での生活はこれで見納めです。ありがとうオク。さようなら」 オクのファン 「最後見えなかったです。残念でした……。人の影で……。でも、それまでじっくり見られたのでよかったです。最後の別れができました 」 「また今度オクくんが(京都から)いなくなったら行きたい。(Q、富山?)そう富山」 オクは14日、富山県の動物園に向けて旅立ちました。 京都市動物園は、1903年の開園当時からトラを飼育してきた歴史に幕を閉じました。オクは引っ越し先の動物園で、5月下旬ごろに一般公開される予定だということです。