こちらも今月、WOWOWにてハイビジョン放送された映画 『バレットモンク』 です。80年代後半から90年代前半にかけて、香港ノワールの一大ブームを築き上げたジョン・ウーとチョウ・ユンファが久々にタッグを組んだ話題のアクション映画。2003年の映画公開前にはテレビCMで、やたらと「この坊主、タダ者ではない。弾丸坊主~っ!!」という宣伝文句が繰り返し連呼されていたので、てっきり銃撃戦+カンフーのハリウッド・アクション映画だと思っておりましたが、実際はかなり違っておりましたね(笑)。CM宣伝でよく使われていた二丁拳銃のアクションシーンなんて、正直なところワンシーン(というかワンカット!)程度しか出てきませんでしたから。おいおい、なんじゃこりゃ、話が少々違うんでないの?と思わずテレビ画面に向って突っ込んでしまいましたよ(笑)。
若かりし日のチョウ・ユンファはたしかにアジア系俳優にしては格好良いと思っていましたが(※双璧は映画 『ラスト・エンペラー』 のジョン・ローンかな?)本作では、さすがに歳をとったせいか、顔がチベット僧侶役そのまんまで、場面によっては仏像のようにも見えてしまいました(笑)。渋いといえば聞こえはいいんでしょうが、どーもそういうのとも違うような気がする。共演のカンフーマニアのアメリカ人青年の演技もかなり勘違いモード炸裂で、話の流れがアジア映画とB級ハリウッド映画を行ったり来たりしている感は否めませんでした。映画全体の評価としては星3つ★★★と云ったら、褒め過ぎかもしれません。星2つ半程度でちょうど良いかな。ま、暇潰しにはちょうどいいかもしれませんが、期待外れの映画ではありました。お口直しに映画 『男たちの挽歌』 でも観ましょうかね(笑)