ネットビジネスの終わり (Voice select)山本 一郎PHP研究所このアイテムの詳細を見る |
☆20世紀型産業ベースのビジネスの延長上で行っていたネットビジネスは終焉を迎えるが、それはまた本格的なネットビジネスの誕生でもある。
☆神は死んだとか、西欧の終焉とか、歴史の終わりとか、世紀末的発想は時代の常であるが、同時に暁光の兆しも常である。
☆リアルとバーチャルの2元論発想は、20世紀型産業の基本発想。トヨタの自動車とホンダの自動車は、あたかも違うように見えるが、本質的構造は同じ。差異がないものに差異を付与して経済が成り立ってきた。金融資本主義にかかわらず、ものづくり資本主義にすでにバブルの萌芽があったのだ。
☆ある意味バブルは、搾取の幾何級数的集積である。
☆しかし、リアルとサイバーの差異を、バーチャルに関係づけるところに21世紀の新しいところがあるし、バーチャルは脳科学の分野でもある。
☆ポストモダンを斜めにみていた現代思想の旗手たちが、モノからコトへと言っていたことが、やっと歴史の現実態となって現れる。それが21世紀だし、それを可能にするのが新たなネットビジネス。
☆モノ的ネットビジネスは終わり、コト的ネットビジネスが誕生する。。。
☆山本一郎さんは、このモノ的ネットビジネスの終わりを丁寧に詰めている。終わりが始まるであることを予言する教科書的価値がある。