教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

教育現場で、創造力に対する自信はいかにして可能か。

2014-08-17 09:01:44 | 教育政策
クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法
クリエーター情報なし
日経BP社


☆マーケティング、破壊的イノベーション、学習する組織

☆認知科学、臨床心理、エスノグラフィー、

☆コミュニケーション論、

☆ワークショップ空間と時間のデザイン論、

☆グローバル時代のエンドユーザ論、

☆ジョブス論、

☆あらゆるものが一冊に集約されている。

☆もちろん、知識の羅列ではない。

☆ビジネスと学問がばっちりリンクしている。

☆なぜビジネスと学問がリンクできるのか?

☆それはクリエイティブコンフィデンス(cf:創造力に対する対する自信)を開放/解放できるから。

☆では、なぜこのcfが生まれるのか?

☆それは、デザイン思考によるワークショップにカギがある。

☆dスクールの開催するワークショップは、

☆理論に基づいたでも理論の学びではなく

☆アクションである。

☆ワークショップのアクションを限りなく日常生活や

☆ビジネスの中で使えるようにしているのである。

☆一般にワークショップでやる気になっても

☆自宅にオフィスに戻ると

☆冷めてしまう。

☆しかし、すでに本書を読んでモチベーションがあがったことは

☆生活や仕事で活かせる。

☆ところが、本書でもそのままうまくいかない場所がある。

☆それは中等教育レベルの教育。

☆高等教育のものは表明されているが、

☆中等教育と学問をつなげるデザイン思考のためには

☆ピースがひとつかけているだけだが。

☆dスクールのワークショップは、小さな試行錯誤による成功

☆という「自己効力感」を大切にしている。

☆教育の場で、本書やビジネス研修で行われているワークショップには

☆その教育現場で行える「自己効力感」を発揮するピースが見つけられていない。

☆企業だったら、たしかに

「21世紀のもっとも革新的な企業は、従来の指揮統制型の組織から、コラボレーションやチームワークを重視する参加型のアプローチへと、変わってきた。こういう会社は、社内の全頭脳を結集させ、どこからでも最良のアイデアや洞察を集める。」

☆から、自社の商品や仕事のあり方について、越境的にプロジェクトチームをつくって、dスクールよろしく

☆ワークショップをやってみるkとができる。

☆しかしながら、中等教育レベルの教育現場で、このワークショップをそのままやっても、

☆うまくいかないのだ。

☆なぜなら「自社の商品」に相当するものが明快でないからだ。

☆もちろん、ここを明快にすることはできる。

☆それが明快にするのもデザイン思考だが、このスキルというか、

☆パースペクティブを持っている教育コンサルタントが

☆日本にはいない。

☆企業やNPO研修をそのままもってくるベンダーしかいない。

☆彼らの行うワークショップは楽しい。

☆個人的には役に立つ。

☆しかし、教育現場で、自分と生徒の関係に

☆どう活用できるか、何かピースが足りない。

☆そう教師は感じてしまう。

☆さて、では、それは何か?

☆それさえわかれば、想像力あふれる自信に満ちた教育現場が立ち現れるだろう。

☆もちろん、21世紀型教育を自前で推進し、外部とコラボ出来るコーディネーターを有している学校現場では、そうなっている。

☆そこにヒントがある!


企業で活躍する人材の大学時代の探究

2014-05-04 03:08:01 | 教育政策
活躍する組織人の探究: 大学から企業へのトランジション
クリエーター情報なし
東京大学出版会


☆企業で活躍する人材は、

☆新規採用で入社してきた段階で

☆組織社会化になじむ人材である。

☆このことは、今までも変わりはない。

☆しかし、今までこの組織社会化になじむ

☆新規採用者は、企業が独自の選抜システムでおこなってきた。

☆読み書きそろばんができれば、あとは企業が人材育成をするから

☆それでよっかったのであるが、

☆状況がかなり変わってきた。

☆時代の変化が激しく、

☆それに伴うイノベーションを創発する人材が必要になってきたわけである。

☆そうなると、イノベーションを生み出す潜在能力をもった人材を

☆選抜採用して、組織社会化しなければならなくなった。

☆読み書きそろばんの指標である、高学歴、大学の成績ではそれは測れない。

☆それゆえ、大企業が、独自の選抜採用システムを組んできたのだが、

☆コストがかかりすぎる。

☆それよりも、大学時代にどのような学習や人間関係を形成してきたか

☆予め情報を得ることによって、

☆組織社会化が可能で、イノベーションに貢献する人材をより合理的に

☆効率的に選抜採用できるはずであるという提案を

☆本書は大学時代の生活や学習のデータと入社後の組織社会化の成功度のデータを

☆掛け合わせて、証明している。

☆その結果、異質な人間とのネットワークを形成し

☆将来の見通しをたて、そのために体験値を積む

☆プロジェクト型の探求を、学内外で行ってきた学生が

☆最適な人材として企業が選抜採用するだろうという仮説が立てられた。

☆しかも、それが大学時代のみならず高校時代から行われている方が

☆有意であるというデータも一部にはでてきた。

☆今後の中高の新しいキャリア教育のパラダイムシフトにも影響を与える

☆有効な研究書ではないだろうか。

橋本武先生 灘校の伝説の教師 死去

2013-09-12 11:45:28 | 教育政策
☆時事通信 9月12日(木)0時58分配信 によると、

神戸市の私立灘中・高校で、中勘助の小説「銀の匙(さじ)」を3年間読み込むというユニークな授業を行い、「伝説の国語教師」と呼ばれた橋本武(はしもと・たけし)氏が11日午後、神戸市の病院で死去した。101歳だった。京都府出身。
 
☆銀の匙を教材にして

☆3年間いかに教養を

☆膨らませて行ったか。

☆多くの本で語られ、テレビで放映されてきた。

☆橋本先生の授業を行うには

☆学問への自由と情熱が必要。

☆古き良き時代で済ますわけにはいかない。

米主要都市 ファストフード従業員スト

2013-08-31 09:49:07 | 教育政策
☆時事通信 8月30日(金)7時44分配信 によると、

ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなど米国の50以上の都市で29日、数千人のファストフードチェーン大手の従業員らが、低水準の賃金の引き上げを求め、ストを決行した。米ファストフード業界のストとしては過去最大規模という。米メディアが一斉に報じた。

☆マクドナルド、バーガーキング、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)などの従業員

☆ということ。

☆このストの意味は、リーズナブルな賃金で働ける環境を創るのが正解。

☆すると、経営陣は、利益が少なくなるし

☆それだけけではなく、

☆ファーストフードチェーンというシステムが成り立たないというかもしれない。

☆しかし、それは従業員の仕事のあり方の存在理由を

☆削り取って成り立ってきた可能性がある。

☆それでよいのだろうか?

☆という問いかけがストの背景にはある。

☆問題なのは、その背景をストをする側もされる側も

☆意識しないことである。

☆これは大量消費生産産業はシンクロしている。

☆結構問いたくても問えない問題でもある。



怒りの長友「世界で戦えない」

2013-05-31 08:51:55 | 教育政策
☆日本代表は30日、W杯アジア最終予選オーストラリア戦(6月4日)に向けた親善試合でブルガリアと対戦。

☆0―2と完敗。

☆めずらしく長友が「世界で戦えない」と激怒したという。

☆そいう役割を背負ったのか。

☆パフォーマンスなのか。

☆いずれにしても、ただ怒る行為をしたわけではないだろう。

☆なんらかの計算や思惑があったはずだ。

☆その計算とか思惑こそが、

☆世界で戦える「何らかのもの」なのだろう。

☆それはいったい何なのか?

オバマ大統領の教育と経済の発想

2013-02-15 05:32:57 | 教育政策
☆2月13日、 オバマ米大統領は2期目の一般教書演説を行った。

☆2月14日、バレンタインデー。日本の株は上がり、円安傾向。

☆同時にEUと日本は、GDPの第4四半期の速報値を公表。

☆すでに発表されている英米につづいて、マイナス成長。

☆その中にあって、日米は、期待感をもたせる連携ができそうというさらなる期待。

☆アベノミクス効果は、チョコレートに支えられたのかどうかわからないが、

☆とりあえずは、持続しているように見える。

☆しかし、足元は不安定であることに変わりはない。

☆オバマ大統領の発想には、中間層の底上げがある。

☆雇用や福祉もそうだが、実は教育にものすごく力を入れている。

☆ホワイトハスのオバマ政権の教育政策によると、

☆中間層はできるだけ、大学や短大に入学して

☆資格をとれるようにすると明言しているところが興味深い。

☆その方が給料が高くなるのだからともある。

☆そのためのデュアル・エンロールメントやスカラーシップ、

☆初等中等教育レベルの理数系教科の強化。

☆テクノロジー環境であるメイカーズスペースを充実させもすると、

☆理念だけではなく、その実行手段を推し進めている。

☆しかし、どこまで財政出動が可能なのか。

☆3月1日、強制歳出削減が発動されるようなことがあると、

☆軍事も、治安も、教育も危険水域のシグナルが点滅しだす。

☆1万人の教員の雇用が危ないとも聞く。

☆日々不安定がフラクタルに増幅している状態の中で、

☆はたして一貫性のある軸を見出すことはできるのだろうか。

☆その思考も教育にかかっている。

☆目先の利益ではなく、大きなビジョンをというのではなく、

☆目先の利益を求めざるを得ない微視的な構造をもっと探究する必要があるのかもしれない。

☆そこを見ないようにという先入観をすてるときがやってきたのかもしれない。

大卒者の3年以内の離職率の行方

2012-11-02 07:39:18 | 教育政策
☆RBB TODAY 11月1日(木)17時58分配信 によると、

厚生労働省は10月31日、入社から3年以内に離職した若者の割合を公表した。大卒者は28%、高卒者は35%が3年以内に辞めている。業種別では、教育、学習支援業と宿泊業、飲食サービス業が48%ともっとも高く、サービス産業で離職率が高い傾向が明らかになった。

☆業種別の離職率を公開したのは今回が初めてだという。

業種別に見ると、大学を卒業して3年以内に離職した若者では、教育、学習支援業が48.8%、宿泊業、飲食サービス業が48.5%、次いで生活関連サービス業、娯楽業が45.0%と、軒並みサービス産業で離職率が高かった。一方で、もっとも低い業種は、鉱業・採石業の6.1%、次いで電気やガスなどのライフライン産業で7.4%、製造業が15.6%。過去推移には大きな変化は見られないものの、業種によって大きな開きがあることがわかった。

☆サービス業は雇用関係に問題があるのか

☆労働環境に問題があるのか

☆仕事そのものに問題があるのか

☆もともと流動性の業種なのか

☆そもそも、サービス業に就くことは

☆労働なのか、仕事なのか、活動なのか

☆そこらへんの教育における議論はこれからということか。

大卒内定2年連続増  不安定な産業構造が背景に

2012-10-22 09:11:44 | 教育政策
☆日経2012/10/22 2:13 によると、

日本経済新聞社が21日まとめた2013年度採用状況調査によると、主要企業の大卒採用内定者数(13年春入社)は今春実績比3.5%増と2年連続で伸びた。小売りなど非製造業が同6.6%増と5年ぶりに増加。団塊世代の大量退職に対応するほか、海外や環境関連など成長分野の開拓へ採用を増やす。ただ、世界景気の減速や日中関係の悪化を受け、今後は就職環境に不透明感も出そうだ。
・・・・・・・文科系は5.6%増と4年ぶりの増加。スマートフォン(高機能携帯電話)販売に力を入れるソフトバンクグループの採用増などが寄与した。理工系は0.7%減と2年ぶりのマイナスだった。


☆円高で活況を帯びている企業は内定者をだしたが、

☆輸出業や電力関係では減ってしまっているということで、

☆内定が増えていることは好ましいが、不安定だ。

☆一方で、同紙2012/10/22 2:13 によると、

2013年度の高卒内定数は前年度比18.1%減の1万1618人だった。減少は08年度から6年連続。高卒内定数の減少について、就職情報のマイナビ(東京・千代田)の三上隆次マイナビ編集長は「産業空洞化による製造現場の雇用減が影響した」と指摘する。

☆なんのことはない。大学内定2年連続増の背景には、高卒内定者6年連続減少という犠牲がある。

☆また、同紙2012/10/19 19:56 によると、

文部科学省は19日、2012年度の国公私立大の入試状況を発表した。面接などで選ぶアドミッション・オフィス(AO)入試を利用した入学者は私大で4万7210人で、11年度を3%下回った。減少は2年連続。AO入試を実施する私大は10年度の464大学をピークに減少に転じ、今年度は460大学だった。

☆評価の甘いAO入試が広まったのだが原因だが、

☆たとえば、東大がAO入試を行うことはない。それはなぜか。

☆偏差値以外の評価=モノサシを使っていないからだ。

☆脱偏差値の評価システムの入試を創出したら

☆自ずとAO入試に到るのだが、そうはならない。

☆今ではなぜか偏差値とは学歴社会のモノサシである。

☆東大が自ら頂点に君臨している社会のことである。

☆だから、グローバリゼーションを乗り越える賢い学生の順番に

☆内定が舞い込んでくる。

☆つまり学歴順=偏差値順。

☆そのランキングが下がれば下がるほど

☆景気動向次第でダメージを受ける。

☆学歴上位者は、ダメージを受けない。

☆今のところという条件付きではあるが。

☆学歴順に、官僚、学者、成功企業に入る。

☆景気動向は、他人事なのである。

☆ただ、グローバル社会でドメスティックな学歴順位や偏差値など

☆役に立たない。だって、ハーバード大学って偏差値はないのだから。

☆したがって、アンタイトルでもイノベーターやクリエイティブクラスは

☆世界で活躍する。

☆そんなことがどんどん起こる。

☆学歴社会を見据えて、そのフレームから出よう。

☆そこに未来がある。

文部科学相に田中真紀子元外相内定

2012-10-01 03:17:30 | 教育政策
☆10月1日、野田佳彦首相は、3回目の内閣改造を行うが、

☆文部科学相に田中真紀子元外相を起用するようである。

☆日本女子大附属から早稲田大学へと進んでいるから

☆≪私学の系譜≫ではある。

☆この系譜は、明治維新以降の官僚近代社会に対し

☆社会改良主義の教育拠点として存在理由を保守してきた。

☆そして、今≪官学の系譜≫のほうでも

☆グローバル人材育成にかじをきっているから、

☆だいぶ≪私学の系譜≫のグローバルの概念とは違うが、

☆ともあれ、田中真紀子氏は、

☆留学経験

☆ファーストレディ代行経験

☆外相経験

☆などたしかにガラパゴス化したと言われている

☆日本の教育をぶっ壊す可能性はある。

☆ただ、民主党政権に残された時間は少ないというのが

☆メディアの大方の見方。

☆政局を越えて、仕事を全うできるかどうか、

☆そこは様子を見ていかないければということだろうか。

☆それとも・・・。

☆ウム。ネクストステージのステップということでもあるか。

☆そちらの気配の方が濃そうではある。

国立大交付金50%停止 公債法案未成立のため

2012-09-01 09:25:18 | 教育政策
☆東京新聞2012年8月31日 11時52分などによると、

安住財務相は31日の閣議後の記者会見で、赤字国債の発行に必要な公債発行特例法案の今国会での成立が絶望的なことを受け、9月以降の2012年度予算執行の抑制策を発表した。国立大学法人と独立行政法人向けの運営費交付金を3カ月ごとに予算の50%を支払い停止し先送りにすることや、庁舎運営費などの行政経費を予算の50%以下に抑制することなどが柱。地方交付税の支払いも一部を当面延期する。
☆政府が節約しても、現場では経費は止められない。

☆それぞれの自己資金が出動する。

☆やがては、個人もそういうことになるのだろうか。

☆リセットの時代到来実感。