世の途中から隠されていること―近代日本の記憶木下 直之晶文社このアイテムの詳細を見る |
☆建築物であれ、芸術作品であれ、工芸品であれ、小説であれ、仏像であれ、何であれ、物質化したモノには、何かが隠されている。
☆それは何か?それを読み解いていくのが本書。ここでは、点が点でないことが隠されていると俗っぽいことを言っておくだけにしておこう。
☆とにかく1ページ目から目から鱗。日清戦争と江戸川乱歩と仏像がつながる。隠されているということは、ファンタジーを創っているということでもあり、創ることは、忘却することでもある。
☆しかし、長い時間残ることによって、モノは記憶をたぐる格子でもある。格子の上に幾つかの点を置けば、そこには関数が現れる。