「家庭教育」の隘路―子育てに強迫される母親たち本田 由紀勁草書房このアイテムの詳細を見る |
☆本田由紀さんが、公立学校に期待をよせようとすればするほど、私学の教育がよくみえるし、塾の存在が重要になる。あまりにパラドックス。
☆本田さんの主張を、すでに実現している私学もある。私がクオリティ・スクール、エクセレント・スクールと呼んでいる私立中高一貫校がそれだ。
☆しかも、本田さんの社会学的検証は、私立中高一貫校の入試の方法に役立ってしまう。だいたい、本田さんの社会構造の問題性を問う視点を貫徹すれば、現状の私学や塾の在り方は、そこから派生しているのであり、私学批判、塾批判にストレートに向かわないのも納得がいく。
☆私立中高一貫校の入試の中に、面接を復活する。すると、本田さんのいうポスト近代社会における教育に拍車がかかる。なぜか?それはいずれ。まずは、読んでみていただきたい。