教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

あまりに逆説的だが、私学戦略のために役立つ本

2008-04-03 07:37:33 | 
「家庭教育」の隘路―子育てに強迫される母親たち
本田 由紀
勁草書房

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☆本田由紀さんが、公立学校に期待をよせようとすればするほど、私学の教育がよくみえるし、塾の存在が重要になる。あまりにパラドックス。

☆本田さんの主張を、すでに実現している私学もある。私がクオリティ・スクール、エクセレント・スクールと呼んでいる私立中高一貫校がそれだ。

☆しかも、本田さんの社会学的検証は、私立中高一貫校の入試の方法に役立ってしまう。だいたい、本田さんの社会構造の問題性を問う視点を貫徹すれば、現状の私学や塾の在り方は、そこから派生しているのであり、私学批判、塾批判にストレートに向かわないのも納得がいく。

☆私立中高一貫校の入試の中に、面接を復活する。すると、本田さんのいうポスト近代社会における教育に拍車がかかる。なぜか?それはいずれ。まずは、読んでみていただきたい。

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