歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

共同記者会見 トランプ大統領、米朝会談で成果が上がらねば「何かが起きます」

2018-04-19 11:33:16 | 産経ニュースから記事を拾う

 

           

 

   今日の産経新聞は、財務省の【福田財務次官 更迭・セクハラ問題で引責】が一面トップですが、あえて【米朝会談で拉致言及へ・日米首脳確認 対北圧力一致】の方の共同記者会見の全文を載せてみます。

           

   安倍首相、トランプ大統領のコンビは相変わらず良好に見えているようです。二人の意見が拉致問題に関しては、今までなかったアメリカの対応です。日本の首相が安倍晋三でよかったと思いますが、相変わらず日本のメディアは、特定アジアの側に立って、安倍降ろしを止めません。

   他の新聞と産経新聞ではニュアンスが大きく違っている筈です。それが今までの経過だったからです。外交に関しては日本は一丸となって日本の国益に関しては一歩も引いてはならないのですが、どうも反日メディアの歯切れはすこぶる怪しい。どこの国のメディアかと言いたい気持ちです。

   共同記者会見では産経新聞首相官邸キャップ田北真紀子氏が記事を送っています。実に頼もしい産経新聞記者のホープです。

 

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 産経ニュース・平成30年4月19日付

【日米首脳会談】

日米首脳会談】共同記者会見(1) トランプ大統領「拉致被害者が日本に帰れることをシンゾーに約束」

共同記者会見(2) トランプ大統領、米朝会談で成果が上がらねば「何かが起きます」

      トランプ米大統領に出迎えられ、握手する安倍首相=17日、米フロリダ州パームビーチ(共同)

     トランプ米大統領に出迎えられ、握手する安倍首相=17日、米フロリダ州パームビーチ(共同)


   【質疑応答】

   Q(米側)・・・大統領、さきほどCIAの長官を平壌に数週間前に派遣したという発言がありました。そして、3人のアメリカ人がいまだに北朝鮮に拘束されていますけれども、まだその人たちが返されるということもありませんし、目に見えるような形で北朝鮮が譲歩をしたという成果がありません。

     米朝首脳会談の場において、そのような譲歩が行われたという過去はまだありません。

   金正恩委員長と、まだアメリカ人が北朝鮮に拘束されている段階でも会談をしますか? その他に目に見える形での譲歩を北朝鮮から引き出そうという方針でしょうか?

   例えば将来、国務長官を北朝鮮に送るというようなことを考えているんでしょうか? また、新たな通商協議が始まり、ライトハイザー通商代表が就任するということですけれども、これからは2国間の通商交渉に入るということなんでしょうか? そういう合意を取り付けるということでしょうか?

   日本は鉄鋼・アルミニウムの輸入制限の適用を免除されていない。同盟国で唯一ですけども、適用された場合はどう考えますか?

   A(トランプ大統領)・・・3人のアメリカ人が確かに拘束されたままとなっています。それについて交渉しています。そして、できる限りのことをやっていますけれども、これは長いこと拘束されているという人たちハ、非常に悲惨な扱いを受けています。

      オットー・ワームビアさんをアメリカに戻すために一生懸命に(努力)しました。ワームビアさんがアメリカに戻ってきたときには大変にひどい状態でありまして、そして、これは大変に悲しいことでありました。

         

   私達はまた同じように一生懸命に、3人のいまだ拘束されているアメリカ市民をアメリカに戻すために努力しています。それが出来る可能性が高いと思っています。

   ですから、これからも進捗状況を伝えていきますけれども、そのために努力を続けているのです。

   私達はですね、北朝鮮にもいろんなこと言ってましたけども、何もおこらなかったという過去がありました。もっと前の政権がやるべき事があったと思います。

   しかし、私たちは非常に強力な制裁を科してきました。そしてここでですね、中国の習近平国家主席が大変に多くのことをやってくださったことに対して、今までの政権や今までの中国の国家主席がやってきた以上のことをやってくれたことに感謝します。

       

       ここまでやらないだろうと思うところまでやってくださいました。私はそれを大変感謝しております。大変な圧力をかけていました。

   北朝鮮に入っていく製品の93%は中国から入っています。習近平国家主席はそれをよく理解しています。非常にこれは重要なことである、と。

   習近平国家主席は北朝鮮や朝鮮半島に核があるということは望まないと言っています。ですから、この点についても大いに努力してくださっていますけど、それ以上にできるか、もちろんこれ以上にできると私は常に言っているんですね。

   今まで素晴らしかったですけれども、さらにやってくださるでしょう。そして私たちがやってきたことも大きな影響を与えていることは確かです。

   この北朝鮮という体制に対してですね、それが祖父だろうが、父だろうが、その息子であろうがですね、私は非常に成功裏の会談をしようと思っています。これが成功できないということであればそんなことはしないです。そう、その会談はしないです。

 

     成功すると思わなければ、それは行いません。その米朝首脳会談が成果を上げるというものでないならば、それは行わない。そこで行った結果、うまくいかなかったということであれば、それはもうやめます。そして、何かが起きます。

      

  従って、常に私は柔軟性を持っています。ここでも柔軟性を発揮します。

  韓国の文在寅大統領は言ってくれました。トランプ氏がいなかったら、オリンピックは失敗になっていただろうと。そして私の関与及びこの偉大なる国アメリカが関与したことで、オリンピックを大変に成功させたんです。

   (当初の)売れ行きを見ますとですね、これはどんなことになるかと思いましたけども、しかし、成功裏のオリンピックとなったのです。

   私達はここまでやってきましたし、これからも成功していきます。ですけど、何か成功していないと思ったときにはここでもう打ち切ります。

 ありがとうございました。

  A(安倍首相)・・・トランプ大統領の間で、日米双方の利益となるように投資、そして貿易を拡大してまいりました。

   そうした基盤の上に、公正なルールに基づく自由で開かれたインド太平洋地域の経済発展を実現するため、今回まさに、トランプ大統領と自由で公正かつ総合的な貿易取引のための協議を開始することで合意をしたといういうことであります。

   そして、232条についてはですね、日本の鉄鋼やアルミが、米国の安全保障に悪影響を与えることはなく、むしろ高品質で、多くが(日本以外の国では製造が)困難な日本製品は、米国の産業や雇用にも多大に貢献しているというのが、わが国の立場であります。

この認識に立って引き続き、協議をしていく考えであります。

    会談に臨むドナルド・トランプ米大統領(右)と安倍晋三首相=17日、米フロリダ州パームビーチ(AP)

 


  A(トランプ大統領)・・・それにつけ加えて言いたいと思います。

   (米通商拡大法)232条についてです。アルミと鉄鋼に関し25%~30%~100%という関税をそれぞれかけていきます。これは多くの国との交渉材料となっています。そして何十億ドルものお金がアメリカの国庫から流出してしまっているんです。ですからこれは非常に重要な問題です。

   私達はソーラーパネル、太陽光パネルに対して30%の関税をかけました。32の企業が新しい工場を建設しています。これは比較的新しい産業だからです。

   32の工場のうち30が閉鎖され、関税をかけて以来、2つの企業は非常にうまくいっています。7つか8つが新たに開設され、もっと多くの工場が開設されるでしょう。

   洗濯機に関しては、関税をかけました。洗濯機や乾燥機というのは、非常に大きな産業なんです。何が起こっていくのか見ていきたいと思います。

   企業がメキシコに移転したり、指導者、メーカー等も移転をしたりしていましたが、現在はペンシルベニア、ケンタッキー、ミシガンなどで工場を新たに作る計画です。

   多くのことが起こっているんです。アメリカは非常にうまくいっています。これからもそれが続いていくと思います。今非常に素晴らしいことが起こっているんです。どのチャートを見ても、非常に熱意が企業でアメリカ国内で高まっており、現在景況感は最高です。

      アフリカ系アメリカ人労働者、ヒスパニック系労働者の失業率はアメリカ史上最低レベルに改善しています。女性の失業率を見てみても、この18年で最も低い水準です。

   私達はこれまで行ってきたことに誇りを持っています。これから、この数週間もそうですが、減税の効果が見えてきました。これはすばらしいことです。多くの人がお金を使ってます。これまでは使うお金がなかったのに今、人々がお金を使っています。

 とても嬉しいことです。

 (パームビーチ=田北真樹子)

 

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   この記者会見で、最も注目するべきところは、米朝会談が行われない場合があるかもしれないという所です。変な妥協などせず、日米側の条件は非常に厳しいものです。不可逆的に核開発が出来ないと確認できるまで徹底的に、調査・審査をするという態度を変えていません。

        

   今迄の北朝鮮のやり方は、誤魔化す事でした。しかもその全てが誤魔化しきったのです。しかも見返りの援助をせしめて、一方的にアメリカ側が、でくの坊のように見えていたのも事実です。さすがに北朝鮮は外交が上手だなどと日本のメディアは我が事のように喜んでいたのですが。

   しかし今度の相手はCIA出身の国務長官でありボルトンです。CIAは何があっても可笑しくない、ここまでやるかと言うぐらいやります。今回は今までと様子が違います。日本は相変わらず安倍降ろしに必死ですが、これらの問題に対して日本の国益を考えている人がほかにいるでしょうか。

   もともと安倍降ろしは作られた印象操作の要素が多く、支持率が下がったなどと言う捏造は、ネットの調査と比べると正反対です。時事通信の二千人のアンケートで答えたのは半分くらいたった千人の固定電話でのアンケートです。情報弱者、テレビしか見ていない人と言う反論もあります。

      

   ちなみにネットで反日記事を書いている人のアンケートでも安倍支持率は70%を超え、普通のアンケートでは80~90%が安倍支持です。