夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「そのときは彼によろしく」(試写会)

2007年05月18日 22時31分06秒 | Weblog
 ラストシーンを終え、ぐっと感情が入ったところにエンドロールが上がった。主題歌が流れ出すころには、ほとんどが若い人で埋まった会場は、主題歌が聞こえないほど大きな声でみんなが騒ぎ出していた。映画のストーリーを単なる恋愛物語ととらえ、「あの流れはないやろ」「あれはこうしてほしいわ」などと自分の恋愛と重ね合わせてだけの感想を言っているのだ。しかし、流れてくる主題歌はさっき観終えたばかりの映画の内容とリンクして、゛あのシーン゛の意味や場面のつながりを伝えている。それは決して、恋愛を語っているのではなく、人の生命や人と人とのつながりや生きる力の大切さを意味しているのだ。いや、理解の仕方などはどうでもいいとして、柴咲コウがこの映画のために書き下ろした詞なのですから、せっかくならちゃんと最後まで聴いてみては?ハートフルなストーリーなのに、会場の雰囲気のせいでラストのラストに興ざめしたのは残念。  水草ショップ「トラッシュ」を開店した智史(山田孝之)のところに元モデルの森川鈴音がやってくる。鈴音にどこか懐かしさを感じていた智史だったが、鈴音が持つ三角形のプリズムをきっかけに、鈴音が幼
なじみの花梨(長澤まさみ)であることに気づく。プリズムは智史が花梨の誕生日にプレゼントしたものなのだ。すべては、13年前の゛あの町゛につながっていた。智史と花梨と佑司(塚本高史)は、小さな゛あの町゛で一緒に遊び、それぞれの事情でバラバラになっていた。今、花梨と智史が再会。佑司に会いたいと願う花梨と智史のもとに、音信不通だった佑司が交通事故で入院していることが判明する。゛プリズム゛は13年の時を越えて動き始める。そして、明らかになっていく花梨の秘密…花梨の命は、あとわずかだったのである。
 原作は、「いま、会いにゆきます」の市川拓司。淡くてせつないストーリーが原作者の真骨頂。今作も例外ではなく、ファンタジーさに温もりを感じるであろう。
 そして、主題歌はその後のストーリーを予感させるものになっているので、映画の続きとして、騒がすに聴くこと、である。

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