2022年02月25日 | 短歌
素晴らしい もの忘れの天才でも
この日のことは だれかが思い出させてくれる
わが生誕の日が来たことを

何通かのメールが届いて 誕生日を祝ってくれる
それじたい ありがたいことだが
この世の片すみに 元気に生存を許されていることは
素直に喜ばなけばならないであろう

歳は、影のようにつきまとってくるが
このブログの冒頭にも掲げてあるように
それはたんなる数字にすぎないのだと、思いたい

◇ 影 ◇
気にせずに 生くこととせん
おい、おい!と つきまといくる
老いの 影など


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金または銀(増補版)

2022年02月21日 | 短歌
カーリングの女子決勝戦で日本は英国に敗れ、銀メダルに終わってしまった
試合直後には、うれしさよりも口惜しさの方が勝ると言って涙を浮かべていた選手もいたが、にわかファンとしては、銀メダルで十分である

ちなみに、10チーム総当たりの予選で1位を走り続けていたスイスであるが、当然準決勝の4チームには入れたものの、そこで敗れ、さらに3位決定戦でも敗退し、なんとメダルなしで帰国することになってしまった。口惜しさは日本チームの比ではあるまい

日本チームの例、スイスチームの例が示すように、上位4チームの実力は僅差である。どのチームが優勝してもおかしくない

予選総当たり戦で、せっかくできた順位を、本戦でくずす必要があるのか
いささか疑問に思ってしまった

◇ 結局銀 ◇
むだに流す涙は 少ない方がよい
カーリングには
笑顔が似合う

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金または銀

2022年02月20日 | 短歌
北京五輪で、女子カーリングチームが、金または銀メダルをとるところまできている
こうなると増えだすのが、にわかファンである。自分もその一人である。自慢にはならないが・・・

いまやYou Tubeで3分もあれば簡単なルールを知ることができる。あとはテレビの解説を聞きながら観戦していれば、にわかファンでもけっこう楽しめるのである

日本のチームは予選最後の試合で勝ち数1位のスイスに負けてしまった。本戦に出られるかどうか微妙なところだったが、かろうじてベスト4に入り、もう一度強豪スイスと、今度は準決勝の相手として戦うことになった

準決勝の相手は予選でトップを走り続けてきたスイス。一方の日本はギリギリで本戦に入ったチーム、公平にみて日本は猫ににらまれたネズミの立場であった
ところが、窮鼠(きゅうそ)猫をかむのことわざではないが、日本はスイスを下してしまうのである

かくして、日本は決勝戦に進出することになった。当然のことながら、この試合には負けても銀メダルということになる。その相手はイギリスということになった

◇ 金か銀 ◇
運命の神が いようといるまいと
ソラーレ決めたり
決勝進出

※ 北京大会で日本チームとして活躍しているのは、北海道常呂(ところ)町のカーリングチーム、「ロコ、ソラーレ」、太陽のように輝く常呂っ子、という意味だそうである。

(この項、決定戦情報を踏まえた次回に続く)

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五兎を追う

2022年02月15日 | 短歌
二兎を追う者、一兎をも得ず
欲張ってはいけないという教えである

ところがスピードスケートの高木美帆(27)は、あろうことか五兎を追うべく北京に乗り込み
すでに二兎を、つまり二つのメダルを得ている

高木美帆は頭がいい。ちなみに学校での成績はオール5だったという
その彼女が考えたのは、ざっくり言えばだが
長距離、短距離みんなやっちまえば、どれも高いレベルでの達成につながる、というものだった

彼女にとっては、この途方もない考えが的外れではなかったようだ
北京では五種目に出場するが、すでに2つの銀メダルを得ている

◇ 五兎を追う ◇
誰しもが 美帆にはあらず
されどなお
追うというなら 五兎もまたよし

(なんと‼️)高木美帆の獲得メダルはその後銀三つとなり、さらに彼女にとって最後のレース、スピードスケート1000mにおいてオリンピック新記録で金メダルをつかみ取った。驚異的である。すご過ぎて偉業を形容する言葉が思い浮かばない。

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理不尽

2022年02月10日 | 短歌
人生には時として理不尽なことが起こる
オリンピックとて例外ではない
そんな時には、天を恨むか、不運を嘆くか、自分なりに受け入れて前に進んでいくしかない

羽生結弦選手は、ジャンプしようとした瞬間に、氷上にあった小さな穴にスケートの先が入ってしまい、跳ぶことかなわず三度目の金メダルをフイにした

高梨沙羅選手は、素晴らしいジャンプを終えた後で、いつもとは違った測りかたで服装チェックをされ、太ももの辺りの僅かのゆとりをもって、服装違反による失格とされた

パラレル大回転の竹内智香選手は滑っている途中でいったん転倒したが、すぐに起き上がって滑降を続けゴールしたのに、後の判定で試合放棄とされた

そんなアホな、というようなアクシデントが三選手を襲い、四年間の努力を虚しいものにしてしまった

これ以上はなにも言うまい
われわれ以上に悔しい思いをしたはずの本人たちは、すでに気持ちを切り替えて、前に進もうとしているようだ

◇ 理不尽 ◇
理不尽に遭うは世の常
乗り越えてゆくが
五輪選手らの価値

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