3代目来る

2022年12月30日 | 短歌
手元にあるレ・ミゼラブル(それも2代目)の日焼けがページの中にまで進み、通読するには目の負担になるようなレベルである

歯医者の帰りに寄ったブックオフの棚に、同じ4巻本の美本が格安で並んでいた

次々とでる新訳にくらべ、岩波の豊島訳は若い人には読みにくく、人気がないのかもしれない

しかし19世紀に書かれた原作の訳は、豊島訳こそがふさわしいのである

どのページにも今は見かけなくなった熟語の点在する格調高い豊島訳であってこそ、19世紀に生きたジャン・ヴァルジャンが生きいきと動きだすのである

で、新本とみまがうばかりの4冊をわが3代目として求めることにした

2代目の4冊であるが、日焼けにもシミにもボロさにも、自分との歴史がしみ込んでいて愛着捨て難い思いである
困ったもんだが、新しい4冊と入れ替えられたのちも、しばらくはわが部屋の片隅に命脈を保つことになろう

◇ 3代目来る ◇
3代目来たれど 処分し難きは
時ともにせし
2代目「レ・ミゼ」

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入浴時のこと

2022年12月25日 | 短歌
もうちょっと熱いほうがいいなと思うし、もうちょっと長めにつかっていたいなとも思う

しかし、寒い季節になるとよく言われることに従って、お湯の温度は39℃、つかっている時間は10分、それを2回ということにしている

新聞やテレビで、いうことを聞かないと死ぬことになるぞなどと心配してくれるので、素直に忠告に従っているのである

なにごとも腹ハ分目である。情報を発信している、若い世代の言うことにも耳を傾けるべきだという分別もある

なによりも、もうしばらくこの世の楽しみを味わっていたいという欲望が、素直に従う道を選ばせているのかもしれない

◇ 入浴時のこと ◇
何ごとも ハ分目なり
よいということ受け入れて
三十九度の湯

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ある立ち往生

2022年12月20日 | 短歌
雪国で毎年のように、繰り返されていること
雪に降られた車が道路上で動きがとれなくなり、何キロメートルもつながり、何日間も閉じこめられること

雪国の人って雪が降ったらどんなことになるか、想像がつくもんじゃないの!
運転者も道路管理者も雪国に暮らしているんでしょ!
雪国の人の学習能力はどうなっているの?

何日も前から降雪予報も出てるんだし
運転者はなんでそんな時に車を出すの?
道路管理者はなんでそんな時に車を進入させるの?

立ち往生している車に食料や毛布を配ったり、雪かきをするのに自衛隊の出動を要請したり、どれもお金のかかることでしょ!

雪国なればこそ冷えた頭で、こんなことにならないよう発言できる人がいっぱいいると思うけど
毎年繰り返されるこんな事態をどう考えているの?

◇ 雪国の立ち往生 ◇
雪中に長蛇の車
動けずに救助を待てり
毎年のごと


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危険・寝○○○

2022年12月15日 | 短歌
寝○○○は危険である
ひと昔まえまでは、○の中に入るのはタバコであったろう
寝タバコが出火原因となり、財産を灰にしてしまうことが多かったからである

いま危険なのは、寝スマホである
夜中に寝ながら見るスマホは人体の大切なまなこに深刻な被害を及ぼすからである

近距離で細かい字を見ること、また暗い中で明るい画面を見続けることが、近視や緑内障の疾患を進行させる
加えてスマホが発するブルーライトという光が、身体に朝がきたと思わせて一日のリズムを狂わせたり、ホルモンの分泌に影響を与えたりする。そのことがさらに目の疾患を悪化させる

というわけで危険なのは、むかし寝タバコ、いま寝スマホなのである

◇ 寝スマホ ◇
知らぬまに まなこをむしばむ
寝スマホという悪習は
捨てねばならぬ

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誘い誘われ

2022年12月10日 | 短歌
12月はお誘いがあったりお誘いをしたり
ワクワク感のある集まりや催しを毎週一つか二つ予定表に書き入れる
その幾つか・・・

ボウリングの仲間たちとのランチ会、アルコールも入る
ふだんはボウリングをしながらの立ち話しかできない仲間たちの生活や人がらに触れられる楽しみ

地元オーケストラによる第九演奏会
第九を生で聴けるのはうれしい
ボウリング仲間が第九合唱団に参加している

オカリナの会のランチ会。こちらはアルコールは入らない
女性メンバーが多いので、会話の中にいるだけでひばりのさえずりの中にいるような気分になれる

忠臣蔵愛好会のメンバーとの、今年は江戸城散策。松の廊下跡などで元禄15年12月14日事件発生の日を偲ぶ。その後のランチ会も楽しみ

江戸城散策後のランチ会は、高層ビルてっぺんのレストランで創作割烹を。メンバーは敷居が高いと恐縮しているが、ランチの時間帯はわれわれのお小遣いで大丈夫。恐縮しているメンバーを案内する楽しみもある

このほかのいくつかは別の機会に・・・

◇ 誘い誘われ ◇
楽しくをモットーとした
この年の 納めの月も
楽しく過ごさん

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