手元にあるレ・ミゼラブル(それも2代目)の日焼けがページの中にまで進み、通読するには目の負担になるようなレベルである
歯医者の帰りに寄ったブックオフの棚に、同じ4巻本の美本が格安で並んでいた
次々とでる新訳にくらべ、岩波の豊島訳は若い人には読みにくく、人気がないのかもしれない
しかし19世紀に書かれた原作の訳は、豊島訳こそがふさわしいのである
どのページにも今は見かけなくなった熟語の点在する格調高い豊島訳であってこそ、19世紀に生きたジャン・ヴァルジャンが生きいきと動きだすのである
で、新本とみまがうばかりの4冊をわが3代目として求めることにした
2代目の4冊であるが、日焼けにもシミにもボロさにも、自分との歴史がしみ込んでいて愛着捨て難い思いである
困ったもんだが、新しい4冊と入れ替えられたのちも、しばらくはわが部屋の片隅に命脈を保つことになろう
◇ 3代目来る ◇
3代目来たれど 処分し難きは
時ともにせし
2代目「レ・ミゼ」
歯医者の帰りに寄ったブックオフの棚に、同じ4巻本の美本が格安で並んでいた
次々とでる新訳にくらべ、岩波の豊島訳は若い人には読みにくく、人気がないのかもしれない
しかし19世紀に書かれた原作の訳は、豊島訳こそがふさわしいのである
どのページにも今は見かけなくなった熟語の点在する格調高い豊島訳であってこそ、19世紀に生きたジャン・ヴァルジャンが生きいきと動きだすのである
で、新本とみまがうばかりの4冊をわが3代目として求めることにした
2代目の4冊であるが、日焼けにもシミにもボロさにも、自分との歴史がしみ込んでいて愛着捨て難い思いである
困ったもんだが、新しい4冊と入れ替えられたのちも、しばらくはわが部屋の片隅に命脈を保つことになろう
◇ 3代目来る ◇
3代目来たれど 処分し難きは
時ともにせし
2代目「レ・ミゼ」