ある決断

2022年01月30日 | 短歌
オミクロン対応で、多くの地域で蔓延防止措置がとられている

各種興行に関しては、観客が興奮して大声を発したり体を動かしたりするものはダメで、観客がおとなしく鑑賞するような種類のものはOKであるらしい

じつは、きょう行われるクラシックコンサートの入場券を持っている
安全性を担保した上での開催なのであろうが、このことに関していささかの疑念がある

催行可能といっても、会場設備や観客数、座席の配置などの条件は、ベータやデルタと呼ばれる種が全盛であったころのものではないか
オミクロン株の感染力は、これまでの種とは較べものにならないくらいすさまじいものだ。しかも感染者数を表す棒グラフは日々急伸中である

前売り券を手に入れたのは1、2ヵ月前、都道府県の新規感染者が毎日1、2桁のころであった
手に入れて楽しみにしていたが、今回は自分の判断に従い行かぬことにした

一枚の入場券はムダになるが、感染してしまうリスクを考えれば、いかほどのものでもない

◇ ある決断 ◇
オミクロンの勢い増して
手に入れしコンサートの券
燃やせるゴミとす





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続・マスク配布

2022年01月25日 | 短歌
アベノマスクは8300万枚がどこかに保管されている
保管費用はこれまでに6億円かかっているという

このまま保管を続ければさらに年数億円の出費
ゴミとして処分すれば、それはそれで6千万円かかるという
どちらも納得のいかない税金の使われ方である

そんな国民感情を顧慮してか、キシダ政権はえいっと決断をくだし、この問題に決着をつけることにした

このマスクを希望する個人、団体に無料で配ってしまおうという案だ
数に上限なし、送料も含めて無料である

そもそも不評のゆえに捌けなかったマスクが、時間の経過とともに人気がでるなんてことは考えられない
ある新聞などは、ガーゼは衛生用品のほかにもいろいろ思いがけない使用法を紹介している

友人知人たちにこの無料配布の話をしている。中にはとてもよろこんでくれる人もいる
でも、これはほんとうに喜んでいい話なのかどうか、思いは複雑である

◇ アベノマスク ◇
善意での マスクかもしれぬ
さりながら
拙速ありて 負担はわれらに

※ (ついでながら)2年前の春、中国由来といわれる突然のパンデミックが日本にも伝わり、マスクが薬局やスーパーの店頭から消えてしまい、手製のマスクの作り方が 新聞やネット上に紹介されたりしていた。そのような状況下、当時のアベ首相は全国民に2枚ずつのマスクを配布することを表明した。しかし政府が注文したマスクの一部が不良品であったり、包装にゴミが混じっていたりして、国民の手にとどくようになったのはその年の秋に入ってからであった。すでにマスク不足は解消しており、また配布用のマスクはガーゼ製で不織布製のものより性能が劣り、デザイン的にも小ぶりでぼってりした感じがやぼったく、国民から敬遠される一因となった。
それがこんにちの、マスク不良在庫問題であり、その解消手段としての無料配布につながっている。

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マスク配布

2022年01月20日 | 短歌
マスクをくれるのだという
ちゃんと使えるものを、タダでくれるのだという
上限なしで何枚でも、送料ナシで送ってくれるのだという

そんなうまい話があるのだろうか
ひょっとすると、騙されているのではなかろうか
オレオレさぎに引っかかり泣かされている人が、いまだに毎日のように報道されているではないか

しかしこれは、日本国の厚生省がやっている、れっきとした事業なのであった

◇ マスク配布 ◇
こんな時で なければできぬ国助け
マスクの収納スペース
さがしつ


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ある現象

2022年01月15日 | 短歌
若かりしころ、ボウリングの全盛時代があった

どんな地方の街にも、ボウリング場のシンボルである大きなピンが屋根の上に立つのが、一つや二つは見られた

金のない若者たちは、学生すらが早朝割引きの時間帯に、朝5時から順番待ちの列に並んだ

時は流れ、ブームは去りバタバタとボウリング場は潰れ、街々から姿を消していった

むかしの若者たちは、仕事に打ち込んだ年代を経て、老人とよばれるようになった
街を見わたしてみると、まだあの大きなピンがポツンと立っているではないか
老人となったかつての若者たちは、またそこに集うようになった

昨今は働きざかりのファンも増え、さらにはその子どもたちの歓声も聞かれるようになった
嬉しいことである

◇ 歓声 ◇
時はめぐり ふたたび
子らの 歓声の響く場となれり
ボウリング場

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ある断捨離

2022年01月10日 | 短歌
世に断捨離ということが行われている
長年のあいだにたまってしまって、今はただ存在しているだけのものを、思いきって処分してしまい、生活も気持ちも人生もスッキリさせましょうという、一種の改革運動といってもいいであろう

年賀状のやりとりについて
3年前に断捨離を開始しその年に、かなりの枚数あったのを半減させた
残りの半数は2年前に実行した

断捨離の本を読むと、それが実行されれば、生き方考え方が変わってしまうとある

年賀状に関していえば、毎年11月ごろから始まる、書かねばという義務感、重圧感から開放されたのは事実である
年が明けてからも、頂いた年賀状をチェックして、返事を書いたり、コンビニで年賀状を買い足したりという作業が残っていたのであった

実行する前の年には、これが最後の年賀状になる旨あらかじめ丁寧に書いておく
そうしておいても、数通は年賀状がきてしまう
いただいた賀状へは、理屈としてはもう返信はいらないのであるが、そのままにしてはおけないとも思い、寒中お見舞いを出すことにした

寒中お見舞いは数枚のことなので、苦にはならない
そろそろ寒中お見舞いを準備する時期である。

◇ 賀状断捨離 ◇
断捨離を 賀状に当てはめ、
スッキリとした正月を
今年もむかえり

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