わが花見

2022年03月30日 | 短歌
桜が満開になろうとしている
わざわざ人混みの中に見に行かなくても
駅に向かう途中の小さながけに数本とか
ブックオフへ行く道沿いの神社の境内の古木とか

季節が巡り来れば、蕾をふくらませ
いっせいに花となり(それが今なのだが)
最後に散り際を見せてくれる

そんな移ろいを街中でひとり味わうのが
わが花見である

◇ わが花見 ◇
人混みに行かずともよし
花をつけ 花を散らせる
街の木々たち



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1つぶのウィルス

2022年03月25日 | 短歌
ここ2年余りのあいだ、浜の砂(いさご)に匹敵するほどの数の新型コロナウィルスが形を変えながら人類社会をおびやかしつづけてきた
日々そのニュースが流されない日はなく、人類を不安から解放しようとしない
その状況は今も続いているのに・・・

2月24日以降、日々流されるニュースはその中味が一変した。ウクライナという国にいきなり他国の軍隊が押し寄せてきたのである
原因になっているのは、ただ1つぶの危険なウィルスを脳に宿してしまった人物の存在である
そのウィルスに冒された脳は他国の領土を、どんな凶暴な手段を使ってでも自分のものにしてしまいたいと考えるのである

新型コロナウィルスと同様、この1つぶウィルスもしたたかでしぶとい。人類を不安と不幸のどん底におとしいれても平気である
いつ終わるかも知れぬ恐怖と不安、怒りと悲しみ、これらはひとりウクライナの人たちだけのものであってはならない
ウィルスはどんなウィルスであれ、全人類にたたかいを挑んでいるのである
遠く離れた日本が無関係とは言いきれない

◇ 1つぶのウィルス ◇
流されるニュースも一変
1つぶの新たなウィルス
挑みきたれり

※ この度の1つぶのウィルスは、独裁的権力者の脳みそに宿る性質がありそうだ。日本の周辺にもそんな権力者を有する国がある。このウィルスがもたらす症状は、いきなり他国の領土に踏み込んでいくというものである。
独裁的権力者から別の独裁的権力者へ、おかしなウィルスが感染しないことを祈るばかりである。

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鳩サブレーふう

2022年03月20日 | 短歌
鳩サブレーという東京土産とされる焼き菓子がある
小麦粉その他の材料を練って平らにしたものを、型で打ちぬいて焼きあげるらしい。当然平面的であるが、平和の象徴・鳩のかたちをしている

鳩サブレーふうの楽器がある。鳩サブレーを立体的にして、お腹や背中のあたりにいくつか穴を開けたような形状である
吹き口から息を吹きこんで音を出す。オカリナである
焼き物(土器)、プラスチック製などあるがやわらかくて優しい音を出す

一年ほど前に誘われて、オカリナを楽しむ会に入会させてもらった。いまはコロナ禍で出席自粛中であるが、ハーモニカのような感覚で、数回指導を受ければそれなりに楽しめる
それにYou Tubeには多くの指導動画がUPされ、無数のオカリナ曲が流されている

コーヒーを飲みながら、You Tubeから流れてくるオカリナ曲、例えば宗次郎の「大黄河」に聞きいる、そんな時間もいい

◇ 鳩サブレーふう ◇
鳩サブレー思いおこせば
ぬくもりも感じ
手にとるオカリナの腹

※ 3千円台でレベルの高いプラスチック製のオカリナが手に入る。いま自分の手元にあるのもそんな製品である。
興味と意欲さえあれば挑戦してみては!

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ある引っ越し

2022年03月15日 | 短歌
歳をとってからの引っ越しはリスクがあるという
新居に移ってまもなく死を迎えてしまうことも、稀ではないらしい

パソコンを使っていると時の経過とともにハードもソフトも時代おくれが進み、メーカーも世間も買い換えを勧めるようになる
買い換えたあとで必要になるのが、中身の引っ越し作業である

この引っ越しがオッさんオバはん、ジジババたちにとっては、大変な難事業である
まさか、いのちを縮めるということはあるまいが、長年使っている間にたまってしまったアプリやら文書やら写真やらを点検、取捨選択しながら、引っ越し作業を進めるのは容易なことではない

パソコンやソフトは進化してゆくのに、それを扱う個々の人間の脳力は歳とともに退化している
それが問題だ!

◇ ある引っ越し ◇
いのちまで 縮めることはあるまいが
面倒ではある
パソコンの引っ越し

※ Windows⑦という基本ソフトが入ったパソコンから、同⑩が入った新しいパソコンに乗り換えた。
このまま⑦を使い続けると、ウィルスに感染するなどのリスクがあるとのことなので、このたび重い腰を上げて⑩に乗り換えることにしたのである。それで四苦八苦することになった。

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時代錯誤

2022年03月10日 | 短歌
戦国時代じゃあるまいし
隣りの国が欲しくなったからといって
いきなり、戦車やミサイルで攻め込んでいくなんて!

おもちゃをねだってダダをこねる子供も
親になだめられれば、諦めることもあろう

しかし世界には、その男の欲望を捨て去るように説得できる者は1人もいないらしい
78億人の中のたった一人の頭の中に発生した欲望のために、
いま世界は、右往左往している

かわいそうなのは、狙われた国に住む人たちである
きのうまで幸福な日常に満ちあふれていた街が、いわれもなく今日は廃墟となり、人々は生死さえままならぬ状況にさらされていくのである

その男は核兵器のボタンをちらつかせてまで、自分の欲望を達成しようとしている
78億の倍の目の注目を浴びて、
いま幸せなのは、その男ひとりである

◇ 時代錯誤 ◇
欲しければ 国だって盗る
戦国の意識を今に
振る舞うプーチン

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