緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

企業さんとの距離感

2018年12月24日 | 医療
このクリスマスシーズン、家族が我が家に集い、食事を共にしました。20年来飾ってきたクリスマスツリーと共に、次男が結婚し、子どもが生まれ、さらに、この春には長男も結婚することとなり、3人増えた食事に、いつも以上に華やぎました。話しは変わり・・このところ、ずっと考えていたこと・・医師のプロフェッショナリズムとして企業の方々とどのように共働していくかということ。利益を追求する企業に依頼された医師が宣伝的 . . . 本文を読む
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以前、緩和ケア病棟でそれは違う・・と思ったこと。

2018年12月16日 | 医療
緩和ケアは医療的必要度をはるかに通り越した過剰な医療の中で亡くなっていく人々の尊厳を取り戻そうという市民運動から展開していたったものです。向いている先は、患者さんがどのような状況にあっても最大のQOLを維持できるようよりよくあり続けること(Well-being)を目指すものです。そんな原点を改めて意識しようとしてふと思い出したことがありました。 もう相当前のことです。友人の医師から、おじい様がが . . . 本文を読む
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ある食道がんの患者さんのこと

2018年12月02日 | 医療
10数年以上前のこと。他の医療機関にいたころのことです。ある食道がんの患者さんをがん治療医から入院中に依頼を受けて看ていました。頚部の疼痛には、NSAIDs、オピオイド、鎮痛補助薬としてまだ、プレガバリンはない時代でしたので、クロナゼパムとカルバマゼピンでコントロールをつけて、退院されました。とても、細かく医師や看護師の説明をメモに取られており、病棟スタッフは、少し抵抗感を持っていたようでした。退 . . . 本文を読む
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