緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

死の前にはただ一人の人となる

2019年05月27日 | つれづれ
30年以上前・・医師1年目の時病棟に会社の会長職らしい方が入院されていました。ときに、どなり声が聞こえ年は上の方でしたので、偉いというか、横柄な印象を遠巻きに感じていました。疾病が進み、次第にその方は一人の高齢者となっていかれました。どんな社会的地位にあってもなくてもどんなに裕福であってもなくても、どんなに偉ぶっていてもなくても、人生の最後はただ一人の人となり、人生を全うするものなのだなあと新米医 . . . 本文を読む
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自分を見失いそうになったら

2019年05月19日 | つれづれ
色々なことがあれば、心は揺らぐのは特別なことではないよ。ただ、揺らいで、自分を見失ってしまわないで。普段の自分ならこうするだろうと思うこと判断したり、行動したり、考えたりすることが普段通りできているだろうか。もし、自分を見失ってしまっていると感じるなら、手を伸ばしてみよう。その少し先には、必ず手が差し伸ばされているから。もし、何か上手くいかないと感じるなら、自分を見失っている自分に気づいていないか . . . 本文を読む
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患者さんからもらった感謝の言葉

2019年05月12日 | 医療
最近は、入院患者さんについては、若いスタッフに任せているのですが、外来で関わり始めた患者さんについては入院された後でも深くかかわることがあります。先週、入院されている患者さんのところからオフィスに帰る道すがら、ふと、思い出した患者さんから頂いた最後のメッセージ・・亡くなる数日前に、ご家族から私に宛てたお礼のメッセージがあると見せていただいたもの。外来にも何時も持ち歩いていらっしゃった手帳に遠のく意 . . . 本文を読む
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