緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

心に染み入った言葉

2023年10月09日 | 医療
何度も、何度も、頷き。
本当にその通りだ・・と心に染み入った言葉


がんを克服するとは、治癒することではない。
死ぬまできちんと生きること。




がんだけのことではないなあと思うのです。

私自身、励まされた言葉です。

(AKA23によるPixabayからの画像)



疾病を抱えて治療を行っているときであっても、最終的な目標は、治癒ではなく、Well-being(心が満たされて生きている状況で、疾病や障害の有無で健康が決められるわけではない)であると思います。
WHOも健康の定義を単に疾病の有無を指すのではなく、Well-beingだと言っています。
それをあえて、「死ぬまで」という言葉を使っているところに、生きることへの信頼と覚悟を感じ、心底すごいなあと思うのです。

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6 コメント

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Unknown (エドヒガン)
2023-10-10 07:27:23
今日の言葉も心に響きます。
言葉をシェアさせていただきます。
病気を抱えるものにしか響かないことかもしれませんが、とても支えになる言葉です。
また、身体が元気でも心が満たされないことの方が、たくさんの問題を生み出す原因かと。
季節があちこちする時期、先生もどうぞご自愛ください。
Unknown (ヌマンタ)
2023-10-10 09:32:40
二十代前半の頃、病院のベッドで寝たきりの生活を送っていました。健康な時には考えもしなかった「生きるとは、如何に死ぬか」なのだと思い知らされたものです。どうせ死ぬなら胸を張って死にたいと考え、退院後の自宅静養中に国家試験を目指すことを決めました。いくら体を休めても、心が騒がしいままでは幸せには生きられないです。
Unknown (e3693)
2023-10-11 00:17:37
エドヒガンさん

記事をシェアしてくださり、ありがとうございます!!
支えになるとお書き下さり、同じ言葉から同じように感じてくださったことが伝わってきて、とても嬉しかったです。
コメント、ありがとうございました!

aruga
Unknown (e3693)
2023-10-11 00:26:53
ヌマンタさん

サラリとお書きくださったメッセージには、どれだけ大きな山を越えてきたことが含まれているのだろう…
想いを巡らせながら、そんなヌマンタさんにこの記事を裏打ちして頂き、本当にありがたいことです。
ありがとうございました!

aruga
Unknown (美浜)
2023-10-15 09:21:55
「心に染み入った言葉」が胸にジンときて、励まされました。
記事をシェアさせていただきました。

6年ほど前、唐突に妻が発症しました。当初よくわからないまま2,3の病院に通院、介護に戸惑いを感じるなか、友人の情報でH病院で検査診断、3年後にパーキンソン病と確定診断されました。

平穏な時も変化の時も、心が満たされて生きている状況を創るよう心掛けていきたいと思います。
Unknown (e3693)
2023-10-16 06:02:40
奥様との旅路、シェアしてくださり、本当にありがとうございます。
優しいコメントに力をいただきました。
ありがとうございました!

aruga

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