社長と同行二人 H29.5.13
「後継者社長へ、社員の意見を聴いていますか?」
皆様こんにちは、お元気ですか?
今日は「後継者社長へ、社員の意見を聴いていますか?」
について私の経験や、セミナー、本、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。
よく後継者社長の方々はおっしゃいます。「松下幸之助さんの「衆知経営」をやりたいのだが、会議で社員の意見を聞こうとしても、誰一人話さない。仕方ないから私が話して、私が決めている。どうしたら社員から意見が出てくるのでしょうか?」
私が考えるには、会議の席だけで社員からの「意見を聴く」事自体が間違っていると思います。常日頃から、社員の意見を聴く「姿勢」「雰囲気」が大切だと思います。
社員の意見を聴くことは。毎日のように社員と「話す」いわゆる「声かけ」をすることから始まります。朝の「おはよう」の挨拶から、社員から何かして貰ったら「ありがとう」等常に社長からコミュニケーションをとることから始まります。社員が言ってくるのを待つのではなく、社長から最初に話すのです。
また、社員から突然「意見」が出ても社長の意思決定に、そのまま採用することはありませんよね!
しかし、多くの意見を参考にして、自分の考えを付け加え、それから社長独自の考えを導き出せばよいのです。
私自身、独断専行の時は社員の意見を無視し続けました。
聴く耳を持っていなかったので社員の退社も続きました。
社員の意見を「そのまま」採用しなくても社長は「無視」した訳ではありません。そして「意見」を出してくれた社員に「君の意見は大いに参考になった。実は私の決定にも君の意見が入っている。これかも宜しく頼むね!」と言ってください。
それを言わないと社員は「折角意見を言ったのに、何の反応も無いのか?だったら今後は意見を言うことは止めよう!」と多くは考えます。
社長の一言が社員の「やる気」「モチベーション」を創出させるのではないでしょうか?
また会議の際に「この意見は、○○君の意見を拝借した。」と言えば○○君もやる気が出ますし、他の社員も刺激になり「意見」が出てくると思います。
全員経営、衆知経営を進めるうえでも、「社長の独断専行ではない。社員の意見を集約して経営に生かしている」これを公言することが大切です。
こうすれば社員の6割の不平、不満は解消できると思います。
社長の器の大きさが試されるのもこの時です。
社員の「意見」を鵜呑みにすることではありません。経営する上で社長の考え、アイデアも当然ながら入ってきます。
こうすれば会議の際にも「意見」が出てくるのではないでしょうか?
創業者社長の「ワンマン経営」「カリスマ経営」から脱皮したい後継者社長の皆様、常日頃から社員からの意見を聴く姿勢を作ってくださいね!
すぐにではありませんが、それが習慣となって会議、ミィーテングで社員の意見が出やすくなってくることは確実です。
焦らずに、根気をもって社員と接して下さい。
私も含めて、後継者社長は短期間で成果を出したいと考えております。いわば「せっかち」の社長が多いと思います。
後継者社長は先代社長の「ワンマン」「カリスマ」にはなりたくないと思っていませんか?
「裸の王様」にならないためにも、社員の声に耳を傾け「傾聴」することをお勧めいたします。
これからの時代は「ワンマン」「独裁」で会社を運営していくことは難しいと思います。衆知を集めて会社運営をしていきたい後継者社長! 社員の意見を聴く場面を増やし、自ら仕掛けて「声」を集めませんか?
今日もお読み頂きありがとうございました。
皆様の御意見をお待ちしております。
また来週もよろしくお願い致します。