社長と同行二人 H29.5.6
「後継者社長へ、たかが1%、されど1%!」
皆様こんにちは、お元気ですか?
今日は「後継者社長へ、たかが1%されど1%!」
について私の経験や、セミナー、本、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。
ゴールデンウィークの最終日、明日からの準備は大丈夫ですか?
特に精神的に充実しておりますか?
まさか月曜日が来るのがうっとおしいと考えられている後継者社長はいらっしゃいませんよね?
明日は誰よりも早く出社して、気持ちの良い休み明けにしませんか?
先週の水曜日、あるクライアントの方と面談してきました。
彼曰く「売上、売上これを上げなければ明日が来ない。どうすれば売上上がりますか?」と聞かれました。
皆様ならばどうお答えになりますか?
私は彼に「売上を上げる目的は」とお聞きしたところ、彼は「きょとん」とされていまいした。
そうですよね!「売上を上げる方法」を聞いているのに「目的は」と逆に質問されたら困りますよね!
私はセミナーでブロック図を描いて、受講者にお話ししておりますが売上は利益の元ですのすが、社長は売上を見るのではなくて、利益を観て頂きたいと考えます。
多くの経営者は「売上が上がらないと、利益が無くなるのでは?」と言われます。しかし、売上目線だけで経営を考えると必ず失敗します。そのために私は「利益」を考えて経営してくださいと話します。
売上を上げるには極端に言えば、売価を下げれば可能ではないですか?仕入れが同一ならば、売価を下げると利益は縮小します。
粗利益(限界利益、売上総利益)から経費等が支払われるのです。
だからこそ、社長はまずはこの粗利益に注目しなくてはなりません。
セミナーでは受講者の方々にある計算をしてもらいます。
それは「売上1%アップ」した場合と「利益(粗利益)1%アップ」した場合、どちらが営業利益が残るか?の計算です。
売上約2億円、粗利益率70%、固定比率(売上に占める固定費の割合)67%の会社が売上を1%上げた場合の営業利益は約35%上がります。
方や利益率(粗利益率)を1%アップした場合は約52%も上がるのです。これをクライアントにPPTを見て頂きながら話しました。
そこでセミナー受講者の方は利益率の大切さを再度認識されたのです。
しかし粗利益率を上げるということは変動費すなわち仕入れを下げることに他なりません。
仕入れは社長が一々チックしていますか?
多くは担当者が仕入れ先と値決めをしていませんか?
いわゆる担当者任せになっていませんか?
そこにメスを入れて頂きたいのです。
仕入れ先との交渉は社員に担当してもらいますが、最終チェックは社長がやっていただきたいのです。
まずは社内ルール作りで、外注、資材購入に関して3社見積を徹底させることです。
いつも1社だけに発注していると「馴れ合い」「いつもの」「情が移る」等の問題が発生します。
私も前職で経験がありますが、営業マンが仕入れも兼ねていた場合、仕入れ先から社員に「袖の下」がありました。現金では有りませんが、接待、お歳暮、お中元などが実際ありました。
皆様の会社ではいかがでしょうか?
後継者社長、「当社では、そんなことはない」と言い切れますか?
社長の知らないところで、仕入先と仲良くなって価格に温情が入る場合もあることを認識して下さい。
だからこそ社長が最終的に仕入れ価格を確認するのです。
売上を上げることよりも仕入れを下げることのほうが安易に出来ます。
明日から、後継者社長は仕入れに目を光らせて下さいね。
そうすれば1%の粗利益を直ぐに生まれてきます。
性善説で社員に接する事には賛成です。しかし仕事に関しては、「魔が差す」ことが出来ない仕組みを創ってください。
誰でも「魔が差す」こと、ありますよね!
それを未然に防ぐ手立てが必要なのです。
それが会社のため、社員のためにもなります。
今日もお読み頂きありがとうございました。
皆様の御意見をお待ちしております。
また来週もよろしくお願い致します。