略  歴

 昭和28年生まれ。大学卒業後東京のプラスチック商社入社。主に新規開拓従事4年間で約20社のユーザー獲得。入社2年目で2年間に3件の貸し倒れ発生、債権回収で奔放。その後名古屋支店転勤、商習慣の違いで悩むが新規開拓15社開拓。昭和61年父が経営する典型的な家業に入社。専務取締役を経て平成7年社長就任。在任中に売上げ3倍以上自己資本比率3.5倍、借入金を実質0円に減少させ家業から事業への脱皮を図る。自創経営を導入し、人材教育を重点的に行い中途採用から新卒者採用へ、また既存社員との融合に注力する 後継者不在のために平成25年M&Aにて会社を売却。ヒト、カネで悩める社長を助ける社長のブレーンとなる。

「後継者社長へ、結束力を高めるためには!」

2018-04-29 18:21:25 | 日記

社長と同行二人                H29.4.29

「後継者社長へ、結束力を高めるためには!」

 

皆様こんにちは、ゴールデンウィーク真っただ中ですね!

お元気ですか?

今日は「後継者社長へ、結束力を高めるためには」

について私の経験や、セミナー、本、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。

 

一昨日に、ある後継者社長と面談しておりました

その社長から、「社内で結束力がないので、運動会か飲み会でもやろうと思いますが、何をすれば結束力がたかまるでしょうか?」と質問を受けました。

 

確かに、運動会や飲み会も大切な事だと思います。

私自身、前職の時には、社員旅行、歓送迎会、忘年会、経営計画発表会等で社員を巻き込んで色んな行事を行いました。

それらも「結束力」を高める重要なことだと思いますが、社長の日々の行動にもやることは沢山あると思います。

 

それは、社内にある共通の価値観「理念」「ビジョン」を共有させることです。社員になったら会社の価値観を理解し、それに従うべきなんです。社長はこれを社員に理解させ、意識に染込ませることが大切なのです。

 

後継者社長は先代からの社員も多くいる場合があります。

後継者社長の殆どが、この状態ではありませんか?

ここで、気をつけなければならないのは、会社の「軸」です。

この「軸」をぶれさせては絶対にいけません。

 

一人でも例外を認めると、それで社長の権威は失墜します。

新卒の社員は、割とこの「軸」をぶらすことはありませんが、問題は先代社員からの古参社員です。彼らの中には若い後継者社長を甘く見ているきらいが多く見受けられます。ここで、後継者社長は毅然とした態度を取って下さい。

 

古参社員は面従腹背をはじめ、後継者社長のやることなすことに異論を唱えてくる場合が多く見受けられます。

そんな時、ついつい後継者社長は古参社員の顔を立てて、例外を作るきらいがあります。

皆さんの会社では、いかがでしょうか?そんなことはありませんか?

 

社員は、この不平等に大変敏感なのです。そのことを後継者社長は分かって頂きたいのです。

一人でも例外を認めると「なんで、あの人だけ許されるのか?」と社内に亀裂が入ってくるのです。

 

一度亀裂が入ると修復するには多くの時間と、忍耐が必要となってきます。この状態が「結束力」を著しく弱めてしますのではありませんか?

 

先週も書きましたが、この価値観「理念」「ビジョン」共有できな

い社員は、外科的な方法もあると考えます。

私自身、社長時代に、「軸」をぶらす社員を退職させました。

一時社内の空気は混乱しましたが、結果的に社内が引き締まったことも事実です。

 

先代からの社員だから、新卒だからと仕事の面においては区別して対応しても良いのですが会社の根幹をなす「軸」に対しては社員全員を公平に扱う必要があります。

 

後継者社長の皆様、まずは「理念」「ビジョン」等で自分自身の「軸」をしっかり創ってください。決めたらこれをぶらさない。これが「結束力」を高める秘訣だと考えます。

まずはこれから始めませんか?

 

今日もお読み頂きありがとうございました。

皆様の御意見をお待ちしております。

また来週もよろしくお願い致します。


「後継者社長へ、社員に夢を語れるか?」

2018-04-22 18:32:08 | 日記

社長と同行二人                H29.4.22

「後継者社長へ、社員に夢を語れるか?」

 

皆様こんにちは、お元気ですか?

今日は「後継者社長へ、夢を語れるか?」

について私の経験や、セミナー、本、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。

先日、大学院の同級生と会話していました。

彼から、「社員のモチベーションを上げるにはどうしたら良いと思いますか?」と質問を受けました。

少し考えた後に「社員に社長の夢を語ることです」と答えました。

 

MBAの講義にも「モチベーション理論」は多くありました。

例えば、マズローの欲求5段階説、ハーズバーグの「衛生要因」と「動機付け要因」などがあります。

 

しかし私が考えるには、社長の顔が見える中小企業では「社長が夢を語る」ことが社員のモチベーションを上げるのではありませんか?

 

社長が夢を社員に向けて、常日頃から発信し続ける、社員もその夢を共有するから会社が成長すると考えます。

 

目の前に「人参」をぶら下げたり、地位を押し付け半強制的にやらされたりすることは、一時は成果が出るかも知れませんが、心から楽しめません。

 

そんな仕事には、直ぐに疲れが出てしまします。無理に押し付けると、どんどんストレスや精神的苦痛が押し寄せてノイローゼになりかねません。この悪循環が継続すると過労死に陥ります。

 

これを防ぐには、前述した「夢を語る」社員と夢を共有することではありませんか?

 

前回は、目標や目的は数値化することをお勧めしましたが、もっと根源的なもの、また社員の心を満足させる「夢」も同時に必要だと考えます。

 

例えば京セラを創った稲盛氏は、労働争議で経営を見直しセラミックを世に広め、その結果「全従業員の物心両面の幸福」を方針としてあげております。

 

ホンダは本田宗一郎氏の夢「オートバイで世界一になる」を叶えるために全社一丸となり、昼夜を問わず目標に向かって走り続けました。社長が「夢を語り」それを社員共有したに他なりません。

 

社員の立場から言えば、例えば日々の仕事が楽しくない、会社へ行くのが苦痛等の気持ちが毎日のように押し寄せて来たならば「なぜ私は、この会社に入社したのか?」「なぜに私は、この仕事を選んだのか?」と言うように、もう一度仕事をすることの原点に返ってみることも必要だと考えます。

TVCMで出ている会社だとか、有名だとか、両親に勧められた等の理由だけでは仕事を続けることは難しいと思います。

 

有名企業に入社することだけが目的で就職活動をしてきた社員の方々は、もう一度仕事を見つめなおして頂きたいと思います。

中小企業でも多くの会社では、社長が社員に「夢を語って」います。

 

社長の「夢」を共有し、同じ志を持って仕事をする、これこそがやりがいのあることではないでしょうか?

そんな会社に入社すれば、過労死なんかはなくなります。

 

これが中小企業と大企業の差別化に繋がることだと考えます。

大企業では社長の顔は殆どみえませんが、中小企業では社長の顔が良く見えます。

ここで後継者社長は事あるごとに「夢を語って」もらえませんか!

 

これに共感する社員と、一緒に仕事をし、明るい未来を創りましょう!

 

残念ながら社長の「夢」に共感できない社員も出てくるのは事実です。そんな社員には、社長自身が熱く語ってください。「わが社の理念はこれだ。一緒に将来に向かって歩み続けよう」と!

 

それでも、同行できない社員は早急に会社から去っていただくことが大切です。いつまでも自分の意に沿わない会社に勤めていると社員も精神的に参ってきます。それが社内に蔓延し暗い雰囲気になって来るのです。

早いうちに外科的な手術をするほうが本人のため、他の社員のためにもなることだと考えます。

 

今日もお読み頂きありがとうございました。

皆様の御意見をお待ちしております。

また来週もよろしくお願い致します。

 


「後継者社長へ、不渡り手形を避けるには!」

2018-04-08 18:45:30 | 日記

社長と同行二人                H29.4.

「後継者社長へ、不渡り手形を避けるには!」

皆様こんにちは、お元気ですか?

今日は「後継者社長へ、不渡り手形を避けるには!」

について私の経験や、セミナー、本、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。

 

私がサラリーマン時代、足掛け2年、3件の不渡り手形、約1200蔓延を受け、進退伺を社長に提出し、名古屋支店に左遷になったことはお話いたしましたよね?

 

そんな経験もあるにも関わらず、社長時代にまたしても不渡り手形を受けたのは何度も紹介しております。

 

その中で私の2回の倒産危機、一回目は「不渡り手形」が原因でした。

 

 

その経験を生かして、今日はこれを未然に防ぐ方法について書かせていただきます。

B2Cの会社さんは別にして、B2Bの会社さんはどのように与信管理をされていますか?

取引の際に、現金決済ならまだしも手形決済の会社も多くありますよね!

 

その手形が不渡りになることを防ぐには信用調査をされている会社も多くあると思います。

 

例えば東京商工リーサーチ、帝国データバンクなどの大手から、地元の中小の信用調査機関などがありますね。

そこに依頼する前に、社員と顧客先の与信状況を調査することをお勧めいたします。

 

また自分での基準を作るために、基本的な事柄です。

それは最初に、会社の登記簿謄本と土地の登記簿謄本を法務局で取得することです。

 

法務局に印鑑証明や登記簿を取得する機械があります。

そこで、先方の会社の住所から会社名を入力し「全部事項証明書」のボタンを押して枚数、自分の氏名を入力します。

 

この場合、自分の氏名を入力しても相手方には連絡行きません。セミナーで聞かれるのが、そこで自分の氏名を入力すると先方に通知されると勘違いされている方がいらっしゃいます。

安心して下さい

 

この機械から出てくる紙を持って印紙を購入し受け取り窓口で「履歴事項全部証明書」を受け取ります。

 

この「全部履行証明書」に書かれている会社の住所の土地、所有者を調べるために土地の「全部事項証明書」同じ機械のボタンを押します。

それを前回と同様に印紙を購入し受け取り窓口で土地の「全部事項証明書」を取得します。

 

その土地の甲区は所有者です。先ずはそこの土地の所有者が代表者や会社の持ち物ですか? 多くの場合、所有者が別の法人、または個人となっている場合が見受けられます。確認をお願いします。

また肝心なのは乙区です。そこには担保設定が書いてあります。

 

多いところでは9か所や10か所の抵当権設定や根抵当の情報が記載されております。

 

多くの場合は金融機関の名前が出ておりますが、気をつけていただきたいのが「個人名」です。

「個人名」が出ている場合、親族、親戚関係もありますが所謂「町金」の場合も見受けられます。

 

次は代表者の住所が「履歴事項全部証明書」から分かりますので、先ほどと同じく住所から土地の「全部事項証明書」から「甲区」「乙区」を調べて下さい。

 

ままもすると、代表者の土地の持ち主「甲区」を見てみると別の人かも知れません、代表者が借地、借家に住んでいることもこの書類から分かるのです。

 

いかにも羽振りが良さそうに見えても、中身は火の車と言うこともありますので、「全部事項証明書」でしっかり確認して下さい。

 

たまに住所に所有者が見当たらない場合も出てきています

その場合は、住所の下の枝番が必要なのです。

 

その場合は司法書士の先生に頼んで調べて下さい。そこまで差し迫っていない場合は取り合えず、1番と記入してみて下さい。

この作業を一度営業マンにやらせてみて下さい。

初めは分からない事ですが、法務局の方にお聞きして、やってみて下さい。

これも社員教育の一環だと思います。

 

それでも分からない場合は、地元の商工会議所の司法書士相談会が無料で行われております。

そこで司法書士の先生に自分が法務局で実際やってみて、不明な点や該当するものが無かった場合を尋ねてみてください。

 

先ずは自分自身で行動してみることが先です。それから不明な点を専門家に聴くことです。

 

新規先以外でも既存の顧客も一度調査されてはいかがでしょうか?

会社の「履歴事項証明書」、土地の「全部事項証明書」二つ合わせても1,500円未満です。

 

皆様の会社の得意先、売上の80%占める会社の土地の「全部事項証明書」を毎年入手し前年と比較する、そうすると得意先の担保状況が分かり

これを年度末の経営会議で担当別に出し合って、全員で検討する。

そんなことを毎年実施されてはいかがでしょうか?

 

また、「履歴事項証明書」で取締役の変更も確認できます。気をつけてご覧になって下さい。

所謂「転ばぬ先の杖」なんです!

 

こうして新年度が始まる前に、得意先の会社「履歴事項証明書」、土地の「全部事項証明書」を入手されることをお勧めいたします。

 

こうゆうことを徹底しておけば、私も不渡り手形を受け自己破産も考えることもなかったことでしょう!

 

 

今日もお読み頂きありがとうございました。

皆様の御意見をお待ちしております。

また来週もよろしくお願い致します。


「後継者社長へ、信頼とは!」

2018-04-01 19:04:24 | 日記

社長と同行二人                H29.4.

「後継者社長へ、信頼とは!」

 

皆様こんにちは、お元気ですか?

今日は「後継者社長へ、信頼とは!」

について私の経験や、セミナー、本、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。

先週も書きましたが今回も「信頼」について書かせていただきます。

 

後継者社長は、社員からの信頼についてどのようにお考えですか?

私は社員は社長を信頼しているからこそ、その方針や計画に従っていると考えます。

 

その信頼が少しでも揺らいだ時、また完全に信頼していない時に社員は忙しい仕事や少しきついと思う仕事に取り組めるでしょうか?

私が会社員時代に、直属の上司は月毎に言うことが変わっていりました。その当時は会社方針や計画書などはありません。

すべて、社長の言葉を、専務、部長、課長、係長が勝手に解釈して部下に指示指導しますから、課長と係長の指示が真逆なことも度々ありました。

 

そんな状態で部下は社長や上司を信頼出来ないことを仕事の後の飲み会では不満で蔓延しておりました。

 

会社をこのような状態にしては絶対にいけません。

特に中小企業後継者は社員から信頼されるようにしなければならないのです。

 

しかし翻って自分の過去を反省してみると規則や社内ルールに厳しいことばかりで社員と信頼関係を築こうという努力を怠っておりました。

小さな失敗、ミス、欠点を針小棒大に取り上げ社員に始末書を何枚も書かせたこともありました。

それが原因で多くの社員の退社を招いたことも事実です。

 

私のこのような姿勢、行動、態度が社員に対して「私は君たちを信頼していない」と語っていたのではないでしょうか?

今になって大いに反省しております。

そのような姿勢こそが社員のやる気、モチベーションの大いなる低下を招いていたことでしょう!

 

後継者社長が、私の轍を踏まないようにして頂きたいと、切に願っております

社長が方針を示し社員のベクトルを合わせて、社員を信頼し仕事を任せ少しストレッチした目標を設定し、小さな成功で達成感を味わわせる、そして承認する、その結果やりがいを味わわせる、そんな仕組みを創って下さい。

 

今日もお読み頂きありがとうございました。

皆様の御意見をお待ちしております。

また来週もよろしくお願い致します。