略  歴

 昭和28年生まれ。大学卒業後東京のプラスチック商社入社。主に新規開拓従事4年間で約20社のユーザー獲得。入社2年目で2年間に3件の貸し倒れ発生、債権回収で奔放。その後名古屋支店転勤、商習慣の違いで悩むが新規開拓15社開拓。昭和61年父が経営する典型的な家業に入社。専務取締役を経て平成7年社長就任。在任中に売上げ3倍以上自己資本比率3.5倍、借入金を実質0円に減少させ家業から事業への脱皮を図る。自創経営を導入し、人材教育を重点的に行い中途採用から新卒者採用へ、また既存社員との融合に注力する 後継者不在のために平成25年M&Aにて会社を売却。ヒト、カネで悩める社長を助ける社長のブレーンとなる。

「後継者社長へ、信頼するとは任せること!」

2018-03-25 20:07:53 | 日記

社長と同行二人                H29.3.25

「後継者社長へ、信頼するとは任せること!」

 

皆様こんにちは、お元気ですか?

今日は「後継者社長へ、信頼するとは任せること!」

について私の経験や、セミナー、本、大学院での教授とのディスカッション、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。

 

先日ある経営者の方とお話をしておりました。社長曰く「社員になかなか仕事を任せれません。どうすればよいでしょうか?」でした。

 

私も少し考えて、「社員を信頼していますか?」と尋ねたところ「信頼していません」と答えられました。

 

そうですよね! 信頼していない社員に大切な仕事を任せれませんよね!

先ずは「社員を信頼する」ことから始めませんか?

 

私が考えるには、先ずは入社の際の会社の姿勢が肝心だと思います。

社員を一度入社せると簡単には解雇できません。労働者の権利は厚く保護され犯罪を犯したくらいしか解雇できないのです。

 

だからこそ、採用の際には慎重になって頂きたいのです。私も人が欲しいからといって誰でも良いから採用し、失敗した経験もあります。

 

ある方に言われたのが「採用8割、教育2割」です。それほど採用は大切なものです。慎重に採用したら、次は教育です。

実際中小企業では、しっかりした教育が出来ていないのが現状ではないかと考えます。

 

出来れば1年か2年上、少し成長が遅れている先輩社員を教育係に当てて、新入社員の成長が先輩社員の評価に当たることを社長はしっかり示し、先ずはティーチングさせてください。社内のルール、マナー等社会人としての基礎的なものです。先輩社員が後輩を教えることで、先輩社員が成長し、社内ルール等を自分自身が守るようになってきます。それからトレーニングです。

 

この段階でギブアップする新入社員が出てきます。4月入社ならば8月のお盆のころでしょうか?何故かと言うと、学生時代と違い給与を頂く感覚が出来ていないからです。こんな社員には社長自ら、直接話を聞いて、彼のなりたい将来を語らせてください。彼自身も自分で話して腑に落ちることが出てくるやも知れません。

 

社長は聞き役に徹して下さい。これが肝心です。焦って説得するようなことはかえって逆効果になります。

 

次はリーディングです。社会人の基礎を教わって、少し仕事をさせるのです。小さな失敗は大いに歓迎してください。

この段階で社長は彼らを信頼してください。失敗して初めて成長するのです。社長自身昔は沢山失敗して今の地位に就かれたのではありませんか?

 

ここまでくるには。約半年それ以上かも知れません。

ここに来て初めて社長は社員を信頼してみませんか?

私は基本は性善説です。しかし仕事に関しては性悪説でやってきました。

 

社員は信頼しておりました。しかし社員の行う仕事に関しては少し疑いの目で見ておりましたが、ある社長から言われて信頼していたら任せるようにしたところ、その社員は大きく成長したのです。その結果会社が変化していきました。

 

後継者社長の皆さん、社員を信頼したら、仕事を任せてみませんか?

そうすると社員が変わり、会社の雰囲気も変わってくると考えます。

小さな失敗に目くじら立てて叱ることが無いように心掛けて下さい。

失敗しない成功はありえません。そんなことは、あくまで偶然の産物ですから!

 

今日もお読み頂きありがとうございました。

皆様の御意見をお待ちしております。

また来週もよろしくお願い致します。


「後継者社長へ、社員のモチベーションを上げるには!」

2018-03-18 18:41:26 | 日記

社長と同行二人                H29.3.18

「後継者社長へ、社員のモチベーションを上げるには!」

 

皆様こんにちは、お元気ですか?

今日は「後継者社長へ、社員のモチベーションを上げるには!」

について私の経験や、セミナー、本、大学院での教授とのディスカッション、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。

 

先日ある研修会で「社員のモチベーションを上げるには!」についてのディスカッションがありました。

私が考えるには「社員に7割の安心感、3割の不安感」が彼らのモチベーションを上げるには丁度良い按配ではないかと!

 

安心感は「上司、上長が自分を見てくれている」「自分の成長を期待してくれている」「失敗してもしっかりフォローしてくれる」等々です。

また「自分はやれば出来る」「顧客の役に立てる」「会社の目標を達成できる」と言う自己肯定の意識です。

これは大変必要な意識です。これが無いと、厳しい場面に追い込まれた時にそれを乗り越えるエネルギーや意欲が湧いてこないのです。

「失敗したらどうしよう」、「上司に叱責されるのでは」「自分ひとりでやって、」間違えたらどうしよう」等々の不安がどんどん湧き出てきます。

その際に、「7割の安心感」があれば乗り切れることでしょう!

 

片方の「3割の不安」は簡単言えば成長課題です。

現状に100%満足してしまえば、成長意欲も湧いてきません。

 

 

これは社員にとって「まだ顧客のためになっていない」「組織に貢献していない」「目標に対して100%達成していない」等の葛藤です。

 

社長はこの2つのバランスを上手く取っていかなくてはなりません。担当者の実力と任せる仕事の難易度を上手くマッチングさせて「安心感」「不安感」を持たせながら仕事に当たらせ、その結果で自己の問題点を抽出させながら「もっと成長したい」という気持ちを出させていきます。

 

簡単な「作業」だけでは能力のある社員はつまらなくなり「3割の不安感」は持ちえなくなってきます。

例えば、中学生の数学を工業大学生にやらせたらどうでしょうか?

簡単すぎてやる意を起こらないことでしょう!

かたや高度、難しい仕事ばかりだと、現状から逃げ出したくなってしまい「7割の安心感」はどこかに行ってしまいます。

 

上司、上長は前に述べた「最近どう?」の質問から現状把握して社員に「3割の不安感」「7割の安心感」を見極めて頂きたいものです。

ジャンプして届くくらいの目標を社員に与えて下さい。

 

3割の不安」は健全なる危機感です。

私自身もそうですが、安心してしまうと成長は止まります。

常に、少し上を目指す仕組みを創っていきたいと考えます。

その仕組みを創るのが社長ではありませんか?

 

新卒がもう直ぐ皆様の会社に入ってくるのではありませんか?

彼らは成長願望が凄くあります。その願望を叶える、仕事にやりがいも持ってもらうのは、この「7割の安心感」「3割の不安」ではないでしょうか?

 

また中堅社員、幹部社員も現状に甘んじてもらっては困ります。

中堅社員は現在の役割からもう一つ上のレベル、幹部社員は取締役のレベル

それぞれのレベルを明示することが社長の仕事だと思います。

 

前にも書いたと思いますが、わが師、東川鷹年先生の言葉「社員は勝手には育たない。育てようとしないと育たない、だからこそ育つような仕組みを創りなさい」です。

この仕組みこそが「自創経営」だと考えます。

 

「自ら計画を立て、チェクし改善し、その結果に責任を持つ」社員育成が社長の本当の仕事ではないでしょうか?

 

今日もお読み頂きありがとうございました。

皆様の御意見をお待ちしております。

また来週もよろしくお願い致します。

 

 


「後継者社長へ、7年目の3.11をむかえて!]

2018-03-11 18:56:19 | 日記

社長と同行二人                H29.3.11

「後継者社長へ、7年目の3.11をむかえて!」

 

皆様こんにちは、お元気ですか?

今日は「後継者社長へ、7年目の3,11をむかえて!」

について私の経験や、セミナー、本、大学院での教授とのディスカッション、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。

 

今日であの東日本大震災から7年が経ちました。

私の中ではつい昨日のように感じますが、皆様はいかがでしょうか?

 

今日はあの3.11から7年を過ぎて後継者社長に「企業のありかた」について私の考えを言わせて頂きます。

 

皆様企業の社会的責任をどのように考えておられますか?

赤字会社の社長は「毎月の資金繰り、支払いに追われてそんなことを考えている余裕は無い。それは儲かっている会社がやることだ」と考えておられませんか?

 

私の知人で「名古屋ファミリービジネス研究会」の参加者である船橋株式会社の舟橋社長は、自社の強み「レインコート」社長曰く「合羽」を通じて子供の交通安全の啓蒙に努めておられます。

 

この会社の凄いところは、市役所、県庁、大企業を巻き込んで「子供の交通安全」に社長のみならず社員共々、真剣に取り組んで、中日新聞初め多くの報道機関からも取材を受けておられます。

 

このように社員も巻き込んで、社会に貢献している中小企業は大変

少ないのではないでしょうか?

 

私も前職社長時代に東日本大震災や年末の共同募金に社員共々、少しではありますが、毎年新聞社へお金を持参しておりました。

 

新聞社へはその年に入社した新人が持参する決まりになっており、地方版に写真が掲載されます。その写真を新入社員の御両親に見ていただくような手立ても致しました。

 

常日頃、私は「トリポッド経営」を唱えております。

これは「お金」「ビジョン」「人材育成」ですが、企業の根幹となる社会性も第4の柱として必要ではないですか?

 

某大手携帯通信会社のS社長は100億円の個人募金をされると報じられ、テレビ、新聞等に大きくでていました。

 

あれから7年、あの100億円の話は何処に行ったのでしょうか?

どなたか、御存知ですか?私が調べて限りでは、確かに一部は寄付をされたみたいですが、全額ではありませんでした。

残りのお金は何処にいったのでしょうか?

 

我々中小企業は、社会の耳目を大きく集めることは出来ません。しかし、舟橋社長みたいにインターン大学生と5回も交通安全イベントに取り組んでいる会社は、前述のS社長よりも目立ちはしませんが、社会やとりわけ社員に与える影響は非常に大きなものがあると思います。

舟橋社長のような会社は社員が会社の目的は「お金」だけではけっしてないことや、社会との関係性を大切にすることを身を持って感じられていると思います。働く喜びも沢山あることでしょう!

 

「トリポッド経営」は確かに必要です。それとその根幹をなすためのCSRを会社ぐるみで社長が先頭に立ち、社員を巻き込んで活動を行うことが、これからの企業にとって社員満足、社員の自己実現のためにも重要なことと思います。

 

これからも、できるだけ多くの会社、日本には260万から300万の会社があると新聞では掲載されております。

その半数の会社が舟橋社長のような気持ちを持っていただけると、日本が大きく変わり、そこに働く社員も社会貢献している実感が湧いてくる。それにつれて精神的な病気に罹患する社員も減ってき、大きな意味でも働き方改革の一助になると考えます。

 

今日もお読み頂きありがとうございました。

皆様の御意見をお待ちしております。

また来週もよろしくお願い致します。