<写真>アルファロメオ159
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◆性能とデザイン
201:【デザインのコツ・デザインのツボ100連発!】第1発 商品企画
商品デザインの「無料なんでも相談室」は本気ですよ。その証拠に無料でノウハウをお教えしちゃいます。とりあえず、連載100回を目指して、毎週更新します。いつまで続くか?なるべく、専門用語や横文字は使わないつもりです。
では、早速『デザインのコツ、デザインのツボ』始めさせていただきます。
■速そうな車は速くないと嫌!
どう頑張っても、デザインはその対象となる製品がないと成り立ちません。(ここが、芸術とは違うところですね。)
そして、製品の性能が良くないとデザインをする意味がありません。
と言うわけで、1発目は「性能」と「デザイン」のお話です。
たとえば、物凄く速そうな格好いい自動車があったとします。でも、乗ってみると乗り心地はヒドイし、エンジンはウルサイ。これでは、あまり嬉しくない。なんだか騙された様な気になります。
「乗り心地なんか関係ない!格好良ければいい!」と言うカーマニアもいるでしょうが、それはまた別の話。
やっぱり、速そうな格好いい車はちゃんと速くて、乗り心地も良く、いいエンジン音を聞かせてくれなければ納得できません。
■性能とデザインの関係
上の例を見ても、商品の性能とデザインは切っても切れない関係にあります。表にすると下表のようになります。
┼──────┬───────────────┼
│ デザイン │ 良い 普通 悪い │
┼──┬───┼───────────────┼
│ │ 良い│ A◎ B○ C△ │
│ ┼───┼───────────────┼
│性能│ 普通│ D△ E○ F△ │
│ ┼───┼───────────────┼
│ │ 悪い│ G× H× J△ │
┼──┴───┴───────────────┼
では、それぞれについて簡単に説明してみましょう。評価の基準は以下の2つです。
1)使用者が商品に感じる好感度
2)使用者が商品を通じてメーカーに感じる好感度
●A「性能/良い デザイン/良い」の場合
(評価:◎)
性能もデザインもいいのですから、使用者は商品に満足しますし、メーカーにも良い印象を持ち、愛着を感じてくれます。きっと、そのメーカーから新製品が発売されたら、興味を持って見てくれるでしょう。従って、評価は◎です。
●B「性能/良い デザイン/普通」の場合
(評価:○)
使用者は商品の性能には満足していますが、普通のデザインなのでメーカーまでは覚えてくれません。たとえメーカーを覚えてくれても愛着までは感じていませんので、買い替える時、他社の製品に乗り換えてしまうかも知れません。従って、評価は○です。
●C「性能/良い デザイン/悪い」の場合
(評価:△)
性能には満足していますが、デザインが悪いのでメーカーにはいい印象を持って貰えません。従って、評価は△です。
●D「性能/普通 デザイン/良い」の場合
(評価:△)
デザインが良く目を引いたのに、使ってみたら性能が普通なのでメーカーにはあまりよい印象を持ってもらえません。評価は△。
●E「性能/普通 デザイン/普通」の場合
(評価:○)
性能も普通、デザインも普通。メーカーへの印象はほとんどありません。可もなく不可もなく、メーカーへの好印象も悪印象もないく、性能に不満もないので、評価は○。
●F「性能/普通 デザイン/悪い」の場合
(評価:△)
多分、売れ残って価格が安かったのでしょう。買う理由は他にありません。上のEに比べ、メーカーにいい印象を持ってもらえないので、評価は△。
●G「性能/悪い デザイン/良い」の場合
(評価:×)
このタイプが一番タチが悪い。使用者はデザインに惹かれて買ったのに、全く性能が良くない。使用者は詐欺にあったと思い、二度とそのメーカーを信用してくれません。人は一度嫌いになったら、なかなか好きにはなってくれません。これは最悪です。従って、評価は×です。
●H「性能/悪い デザイン/普通」の場合
(評価:×)
この場合も、上のGと同じです。一般的なデザインなのではずれはないと思っていたのに、使ってみたら性能が悪い。Gほどタチが悪いわけではありませんが、メーカーには悪い印象を持ちます。従って、これも評価は×です。
●J「性能/悪い デザイン/悪い」の場合
(評価:△)
デザインも良くないし、安かったので購入しただけ。メーカーに対して何も期待していないので、好印象も悪印象もない。今後、性能とデザインをよくすれば、また買ってもらえるでしょう。従って、評価は意外と△です。
■総合評価
『デザインのコツ、デザインのツボ 100連発!』第1発「性能とデザイン」の関係、如何でしたか?
まず、理解していただきたいのは、使用者にとって、商品はとにかく性能が良くなくては駄目だということです。
その上でデザインが良ければ、メーカーの印象が良くなリ、リピーターになってもらえます。
その逆に、デザインが良かったり普通だったりするのに、性能が悪いと、使用者は詐欺にあったようなものです。これは最悪です。
商品の性能をカバーしようと過剰なデザインをすることは、決してやってはいけないことなのです!
デザイナーとしても詐欺の片棒を担ぐようなことはしたくありませんし、メーカーとしても決してやるべきではありません。
使用者にとってもメーカーにとっても、デザインがいいのに性能が悪いのは、最悪の結果しか残さないのです。
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
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では、早速『デザインのコツ、デザインのツボ』始めさせていただきます。
■速そうな車は速くないと嫌!
どう頑張っても、デザインはその対象となる製品がないと成り立ちません。(ここが、芸術とは違うところですね。)
そして、製品の性能が良くないとデザインをする意味がありません。
と言うわけで、1発目は「性能」と「デザイン」のお話です。
たとえば、物凄く速そうな格好いい自動車があったとします。でも、乗ってみると乗り心地はヒドイし、エンジンはウルサイ。これでは、あまり嬉しくない。なんだか騙された様な気になります。
「乗り心地なんか関係ない!格好良ければいい!」と言うカーマニアもいるでしょうが、それはまた別の話。
やっぱり、速そうな格好いい車はちゃんと速くて、乗り心地も良く、いいエンジン音を聞かせてくれなければ納得できません。
■性能とデザインの関係
上の例を見ても、商品の性能とデザインは切っても切れない関係にあります。表にすると下表のようになります。
┼──────┬───────────────┼
│ デザイン │ 良い 普通 悪い │
┼──┬───┼───────────────┼
│ │ 良い│ A◎ B○ C△ │
│ ┼───┼───────────────┼
│性能│ 普通│ D△ E○ F△ │
│ ┼───┼───────────────┼
│ │ 悪い│ G× H× J△ │
┼──┴───┴───────────────┼
では、それぞれについて簡単に説明してみましょう。評価の基準は以下の2つです。
1)使用者が商品に感じる好感度
2)使用者が商品を通じてメーカーに感じる好感度
●A「性能/良い デザイン/良い」の場合
(評価:◎)
性能もデザインもいいのですから、使用者は商品に満足しますし、メーカーにも良い印象を持ち、愛着を感じてくれます。きっと、そのメーカーから新製品が発売されたら、興味を持って見てくれるでしょう。従って、評価は◎です。
●B「性能/良い デザイン/普通」の場合
(評価:○)
使用者は商品の性能には満足していますが、普通のデザインなのでメーカーまでは覚えてくれません。たとえメーカーを覚えてくれても愛着までは感じていませんので、買い替える時、他社の製品に乗り換えてしまうかも知れません。従って、評価は○です。
●C「性能/良い デザイン/悪い」の場合
(評価:△)
性能には満足していますが、デザインが悪いのでメーカーにはいい印象を持って貰えません。従って、評価は△です。
●D「性能/普通 デザイン/良い」の場合
(評価:△)
デザインが良く目を引いたのに、使ってみたら性能が普通なのでメーカーにはあまりよい印象を持ってもらえません。評価は△。
●E「性能/普通 デザイン/普通」の場合
(評価:○)
性能も普通、デザインも普通。メーカーへの印象はほとんどありません。可もなく不可もなく、メーカーへの好印象も悪印象もないく、性能に不満もないので、評価は○。
●F「性能/普通 デザイン/悪い」の場合
(評価:△)
多分、売れ残って価格が安かったのでしょう。買う理由は他にありません。上のEに比べ、メーカーにいい印象を持ってもらえないので、評価は△。
●G「性能/悪い デザイン/良い」の場合
(評価:×)
このタイプが一番タチが悪い。使用者はデザインに惹かれて買ったのに、全く性能が良くない。使用者は詐欺にあったと思い、二度とそのメーカーを信用してくれません。人は一度嫌いになったら、なかなか好きにはなってくれません。これは最悪です。従って、評価は×です。
●H「性能/悪い デザイン/普通」の場合
(評価:×)
この場合も、上のGと同じです。一般的なデザインなのではずれはないと思っていたのに、使ってみたら性能が悪い。Gほどタチが悪いわけではありませんが、メーカーには悪い印象を持ちます。従って、これも評価は×です。
●J「性能/悪い デザイン/悪い」の場合
(評価:△)
デザインも良くないし、安かったので購入しただけ。メーカーに対して何も期待していないので、好印象も悪印象もない。今後、性能とデザインをよくすれば、また買ってもらえるでしょう。従って、評価は意外と△です。
■総合評価
『デザインのコツ、デザインのツボ 100連発!』第1発「性能とデザイン」の関係、如何でしたか?
まず、理解していただきたいのは、使用者にとって、商品はとにかく性能が良くなくては駄目だということです。
その上でデザインが良ければ、メーカーの印象が良くなリ、リピーターになってもらえます。
その逆に、デザインが良かったり普通だったりするのに、性能が悪いと、使用者は詐欺にあったようなものです。これは最悪です。
商品の性能をカバーしようと過剰なデザインをすることは、決してやってはいけないことなのです!
デザイナーとしても詐欺の片棒を担ぐようなことはしたくありませんし、メーカーとしても決してやるべきではありません。
使用者にとってもメーカーにとっても、デザインがいいのに性能が悪いのは、最悪の結果しか残さないのです。
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性能悪いがデザイン良いが最悪というのは、ナルホドという感じです。
ところで、横文字や専門用語は使わないと書かれていますが、それも場合に応じて併記していただけませんか。ある概念と、それが実際にどう呼ばれているかが解ったほうが、色々ためになると思うので。
専門用語について併記した方が良いとの御意見、了解です。これから、併記することにします。