新型コロナウイルスが日本を襲っており、今や戦時下の様相を呈している。田の神様は、日本のコロナ対策で「こんなことで良いのか」と思うことが多く、私案をブログにぶつけてきた。ただ、コロナ戦時下のおかげで、今回ばかりは与野党が共同して対策に乗り出している。
国民への１０万円支給（とりあえずの支援)は野党が先導したが、家賃対策や９月入学においては国民民主と維新が共同して政府を引っ張ろうとしている。維新は、既得権益に縛られる大組織の自民に比べ、住民の苦しみや要求を即座に受け入れ政策立案、（地方では)実行に移せる。国民民主は、権力阻止との観念論集団・立憲民主の反対運動でなく、政策政党に変ろうとしているのが読み取れる（朝まで生テレビで国民民主の大塚氏は自民の武見氏や政治学者の三浦氏とほとんど意見のすり合わせが可能だった)。
また、東京都の小池知事と大阪府の吉村知事は、住民の声・現場の声を政府に届けながら知事会を引っ張っている。吉村知事の「１０万円の一次支給だけでは済まない」との表明がそれだ。知事は、日本の議院内閣制の首相とは違って、都道府県における大統領なのだ。しかも今の小池東京都知事と吉村大阪府知事は、かつての観念論的学者知事でなく、現実を見据えた政治家・実践主義者なのだ。東京都の小池百合子氏は、政治経験も豊富だし、今は国政から距離を置いて東京都の大統領としてコロナ対策の先頭を走っている。大阪府の吉村洋文氏は、日本維新の会の副代表であり、元大阪府知事・大阪市長の橋下氏が「俺のように敵を作らないから実行力は上だ」と言っているように大統領・知事としての行動力は抜群だ。
田の神様が出だしで日本の対応「こんなことで良いのか」と述べ気持ちは、現政権に対する不満が含まれている。今まで書いてきた維新や国民民主さらには知事会の動きの中に、現政権に変りうる政策集団の芽を見た気がするのだ。
そこで維新と国民民主が手を携えれば日本を改革できるかだ。維新は自民より右かもしれないし、国民民主は自民より左だが、コロナ戦時下で政策は右も左もない。むしろ両党のコロナ対策案が政府を動かしている。田の神様は、コロナ戦時下の２党の政策提言を見ながらコロナ終息後の日本の新たなる改革を夢見ている。日本の再建では両党に大きなズレはないとみているが、日本の安全保障面、特に憲法問題で違いが出てくるのだろうか。ただ、維新・国民民主は自民・公明のようなお互い話せばわかる集団とみている。コロナ終息を見据えた日本の再生に向け、両党が現政権を脅かすような建設的野党に育つことを願っている。
