田の神様のつぶやき

歳とともに憂国の情深まり、日本の将来を政治経済の在り方から見つめていきたい。

憲法9条2項「但し、自衛のための兵力はこれを保持し、内閣総理大臣の指揮の下で行使」を加えては

2018-05-31 19:17:13 | 日記

 昨日(5月30日)のアゴラで篠田英朗氏の「自由民主党の憲法改正条文イメージ」に関する覚書を読みました。イメージとはたたき台素案のことのようですが、自民党の憲法改正条文、国の基本法らしからぬイメージの悪い文言になっています。

 田氏が言われるように、「我が国の平和と独立」、「国及び国民の安全」、「必要な自営の措置」など解釈文を加え、何より条文の中で“○○を妨げず”と断ったうえで「自衛隊を保持する」などと長々と断り条文にしたのはいただけないですね。

 そこで田の神様、恥ずかしいながら憲法改正私案を書いてみました。

 9条2項「前項の目的を達するため、陸海空その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」の後、「但し、自衛のための兵力はこれを保持し、内閣総理大臣の指揮のもとで行使する。としてはいかがですか。

 この条文に対して、“自衛のための兵力”とは自衛隊のことかとか、石破さんや篠田氏の言われる軍隊か、と聞かれれば、どちらとも「そうです」と答えればいいのです。自衛隊であり、軍隊なのです。憲法上、独立国は、戦力(戦争を遂行し得る力)を持たなくても、自衛のための兵力(軍隊の力、戦闘力)は持っていなければならないのです。

 安倍政権のもたつきで憲法改正は相当先になりそうです。自民党の憲法改正条文はあくまでたたき台、憲法改正への呼び水であればいいのです。憲法改正は何をおいても9条の平和条項ですが、地方分権(道州制への可能性)、参院の在り方、財政の在り方など自民党改正案以上に重要な課題もあります。学者専門家の皆さんもっと前に出てください。

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官房の加計学園ありきは、四国に獣医大が必要だと言う意味。政略論争から政策論争へ

2018-05-20 14:45:57 | 歴史に生きる

 かつて私が若いころ、知人であったU獣医師は「落ちぶれても犬猫病院はしない。」と言っていた。彼は奈良県の獣医師から兵庫県に来ていた。その頃、ニューキャッスルと言う鶏のインフルエンザ―が日本に蔓延しており、彼の獣医師としてのプライドがそう言わしめたと思っている。

 前にも書いたが、文科省は内部通達で何十年も獣医の大学を作らないとしていた。それどころか農水省は獣医師会の圧力で獣医師はこれ以上必要ないと言っていたそうだ。前の愛媛県知事はどうしても四国に畜産大がほしいと考えたが、文科省も農水省も相手にしてくれないため、官房に国家戦略特区により四国に獣医大の誘致を働きかけたと述べている。

 ところが野党も一部のメディアも、京都産業大も医学部を作ろうとしていたのになぜ加計学園だ、それは学園の理事長と安倍首相の関係からなのかと追及している。京都産業大に獣医学部を作っても都会の犬猫病院で金儲けをする獣医師は出るだろうが、四国の畜産振興にはほとんど役に立たないだろう。一方、加計学園が四国に作る獣医大ならば、四国出身の心ある卒業生なら四国の農業に貢献するはずだ。

 中村愛媛県知事も、官房秘書官が「言った、言わなかった」など、野党やメディアの政略に乗るのでなく、この話しは四国に獣医大がいるのかいらないかの問題であって、官房や安倍さんのおかげで四国の農業も浮かばれるとなぜ言わないのかねえ。

 皆さん、Wikipediaを見てください。加計学園問題であれだけの解説と資料紹介がなされているのに、この議論の中身に触れているのは、「国会」欄の地方創生相・山本幸三は「地域を限定することが適当だと私が判断した。加計ありきではない。」と答弁した、の一行のみ。この国、おかしいと思いませんか。

(追)昨日の共同通信 「TPP今国会で承認確定」欄に〝野党、茂木氏に不信任案”の記事、各党がどう動いたばかり。政略記事は書けても政策記事は書けない日本のメディア、これはおかしいと言うより、悲しいですね。

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