日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

帝王賞2023 メイショウハリオが大接戦を制して2連覇を果たす!

2023年06月28日 | 競馬

2023年上半期のダート界の頂点を決める一戦「第45回帝王賞(GⅠ・ダート2000m 12頭立て)」が28日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは昨年の優勝馬④メイショウハリオ、ドバイワールドカップ組の①テーオーケインズ、②クラウンプライド、⑩ジュンライトボルト、3歳ダート王⑤ノットゥルノ、ここまで5連勝⑧プロミストウォリア、⑫ハギノアレグリアスの7頭が参戦。地方勢は⑨ライトウォーリア(川崎)、③ランリョウオー(大井)、昨年の羽田盃を制した⑨ミヤギザオウ(大井)などが出走しました。


単勝オッズは、1番人気テーオーケインズ(3.0倍)、2番人気メイショウハリオ(3.9倍)、3番人気プロミストウォリア(4.5倍)。4番人気クラウンプライド(7.3倍)、5番人気ノットゥルノ(7.6倍)まで10倍以下でした。


スタートでプロミストウォリアが少し躓き加減になり、テーオーケインズがやや後手を踏んだか?スタンド前の先行争いで、クラウンプライドがハナを主張するが、外からプロミストウォリアが先頭を奪う。ランリョウオーとライトウォーリアも先団に加わり、テーオーケインズ5番手、ノットゥルノ6番手。ジュンライトボルトとハギノアレグリアスは中団から、メイショウハリオは9番手、⑪ドスハーツ(大井)が最後方でスタンド前を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かり、プロミストウォリアが先頭、2番手にライトウォーリア、ランリョウオーが3番手につけ、クラウンプライドは4番手。5番手ノットゥルノ、6番手テーオーケインズ、7番手ハギノアレグリアス、8番手ジュンライトボルト。9番手グループにはメイショウハリオ・ミヤギザオウ・⑥オーヴェルニュ(浦和)の3頭が並び、ドスハーツがしんがり。
外回り3コーナーを回り、プロミスがまだ先頭だが、2番手のライトが並びかけ、外からハギアレも先頭争いに加わる。クラプラは5番手、ノットゥルノ6番手、ケインズ7番手に下がり、ハリオは大外から追い上げる。
4コーナーを回って最後の直線に入ったところで、プロミストウォリアが再び単独先頭、最内からクラウンプライド、外からハギノアレグリアスが迫る。残り200mでクラプラが僅かに抜け出し、後続からテーオーケインズ、大外からメイショウハリオが追い込み、プロミストウォリアは後退。残り100m、ケインズとハリオがクラプラを追い詰め、最後は3頭が並びてFINISH!内でクラウンプライドが粘ったか、外のメイショウハリオが最後の最後に逆転か?真ん中のテーオーケインズは見た目不利だ・・・。




【帝王賞 全着順】
1着④メイショウハリオ 2分01秒9
2着②クラウンプライド  ハナ差
3着①テーオーケインズ  アタマ差
4着⑫ハギノアレグリアス 4馬身
5着⑧プロミストウォリア 1馬身
6着⑨ライトウォーリア 
7着⑩ジュンライトボルト
8着⑤ノットゥルノ 
9着⑦ミヤギザオウ 
10着③ランリョウオー
11着⑪ドスハーツ
12着⑥オーヴェルニュ

【払戻金】
単勝 ④ 390円
複勝 ④ 120円  ② 160円  ① 130円
枠連  2⃣-4⃣ 1,350円
枠単  4⃣-2⃣ 2,620円
馬連  ②-④ 1,340円
馬単  ④-② 2,550円
ワイド ②-④ 380円  ①-④ 220円  ①-② 360円
3連複 ①-②-④ 870円
3連単 ④-②-① 7,220円


上半期のダート界の総決算・帝王賞は、ゴール前で3頭横並びの大接戦となりましたが、外にいたメイショウハリオがハナ差で勝利しました。クラウンプライドは残り200mで先頭に立ったんですが、ハリオに差されて2着。1番人気のテーオーケインズも追い上げましたが3着まで。スタートミスが無ければ結果は違っていたかも。3番人気だったプロミストウォリアは、スタートから先頭でレースを進めましたが、直線で力尽きて5着。重賞2連勝と勢いに乗っていて、GⅠ制覇の期待もありましたが・・・。他にも、ライトウォーリアが地方勢最先着の6着、ジュンライトボルト7着、ノットゥルノは8着に終わりました。
メイショウハリオは昨年に続いての帝王賞制覇で、同レース史上初の2連覇を果たしました。前走のかしわ記念に続いての連勝で、GⅠ3勝目です。鞍上の浜中俊騎手も同レース2連覇です。昨年のこのレースはチュウワウィザードとの叩き合いを制して優勝。今年は後方4番手に控えると、直線で大外から追い上げ、残り100mでテーオーケインズとクラウンプライドを捕らえました。ドバイ組を抑えての連覇、しかもタイムは昨年より1秒以上も速かったので、本当に価値ある1勝だと思います。
ハリオには中央のGⅠでも勝ってほしいし、海外のレースにもどんどんチャレンジしてほしいと思っています。「コリアカップ」に予備登録しており、勝てば来年は中東遠征もあるかも。それに、ドバイワールドカップを勝ったウシュバテソーロとの再戦がいつか見られるといいですね。




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これが世界ランク1位の強さ!イクイノックス宝塚記念も制してGⅠ4連勝!

2023年06月25日 | 競馬

2023年上半期のラストGⅠ・第65回宝塚記念(GⅠ・芝2200m 17頭立て)が25日、阪神競馬場で行われました。今年3月のドバイシーマクラシックを圧勝し、「ロンジンワールドベストホースランキング」で129ポンドを獲得して世界ランキング1位になった⑤イクイノックスが宝塚に参戦。他にも春の天皇賞馬⑨ジャスティンパレス、菊花賞馬⑫アスクビクターモア、エリザベス女王杯を制した⑪ジェラルディーナ、イクイノと同じ厩舎で昨年の皐月賞馬⑬ジオグリフ、ジャパンカップ覇者⑧ヴェラアズール、先日の日本ダービーで落馬⑰ドゥラエレーデ、③ダノンザキッドのGⅠ馬8頭に加え、鳴尾記念を勝った④ボッケリーニ、悲願のGⅠ初制覇なるか⑩ディープボンド、②カラテも出走しました。



単勝の人気は、イクイノックスが圧倒的1番人気(1.3倍)、2番人気にはジャスティンパレス(8.5倍)。10倍以下は2頭のみで、3番人気以降はジェラルディーナ、アスクビクターモア、ディープボンド、ボッケリーニ、ドゥラエレーデと続きました。


スタートは17頭綺麗に出揃い、スタンド前の先行争いでカラテ、ダノンザキッド、アスクビクターモアが先手を主張するが、外から⑮ユニコーンライオンが主導権を奪い取る。ドゥラエレーデも先団に加わる。ディープボンドとジオグリフは中団より前の位置、ジャスティンパレス、ジェラルディーナは後方から。そして、イクイノックスは1コーナーを回るところで後方2番手に控えた。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入るところで、ユニコーンライオンが先頭、ドゥラエレーデ2番手、3番手⑭ブレークアップ、4番手カラテ、アスクビクターモアは5番手を追走し、ダノンザキッド6番手。7番手集団には①ライラック・ディープボンド・ジオグリフの3頭が並ぶ。10番手⑦プラダリア、11番手ボッケリーニ、12番手⑯モズベッロ。ジャスティンパレス13番手、14番手ヴェラアズール、15番手ジェラルディーナ、16番手イクイノックス、最後方に⑤スルーセブンシーズ。人気上位3頭は後方待機。
内回り3コーナーで、ジェラルが早めに仕掛けたのを見て、イクイノも進出開始。先頭グループはユニコーン・エレーデ・ブレーク・アスクビ・ジェラルの5頭が一団となる。ボンド6番手、グリフ7番手、キッド9番手、ジャスパレとイクイノは中団まで押し上げる。さらに、しんがりにいたスルセブもポジションを上げた。4コーナーを回るところで、イクイノは大外に回した。
ラストの直線に入り、ユニコーンライオンが内で粘り、ドゥラエレーデも頑張り、真ん中にアスクビクターモアとジェラルディーナが抜け出しにかかる。しかし、残り200mでイクイノックスが大外から一気にライバル達を捕らえた。ジェラルディーナも必死に抵抗し、内からスルーセブンシーズ、プラダリア、ボッケリーニ、後続からジャスティンパレスも追い込んで来る。ゴール前でスルセブがイクイノの迫ったが、イクイノックスがそのまま先頭でゴールイン!世界ランク1位の実力を見せつけたイクイノックス、宝塚記念を制してGⅠ4勝目!



【宝塚記念 全着順】
1着⑤イクイノックス    2分11秒2
2着⑥スルーセブンシーズ   クビ差
3着⑨ジャスティンパレス   1馬身
4着⑪ジェラルディーナ    アタマ差
5着⑨ディープボンド     1馬身
6着⑦プラダリア 
7着④ボッケリーニ
8着⑧ヴェラアズール
9着⑬ジオグリフ 
10着⑰ドゥラエレーデ
11着⑫アスクビクターモア
12着⑭ブレークアップ 
13着③ダノンザキッド 
14着⑯モズベッロ 
15着⑮ユニコーンライオン
16着②カラテ 
17着①ライラック 

【払戻金】
単勝 ⑤ 130円
複勝 ⑤ 110円  ⑥ 560円  ⑨ 170円
枠連 3⃣-3⃣ 2,280円
馬連 ⑤-⑥ 2,340円
馬単 ⑤-⑥ 2,660円
ワイド ⑤-⑥ 970円  ⑤-⑨ 240円  ⑥-⑨ 2,930円
3連複 ⑤-⑥-⑨ 4,030円
3連単 ⑤-⑥-⑨ 13,630円



上半期を締めくくるドリームレースは、単勝1.3倍のイクイノックスが、大外から他の馬たちを力で捻じ伏せて快勝。昨年の天皇賞秋、有馬記念、ドバイシーマクラックに続き、GⅠ4連勝を果たしました。2着には10番人気の牝馬・スルーセブンシーズが入りました。向正面では最後方にいましたが、馬群を割って猛追し、イクイノックスにクビ差まで迫りました。上がり3ハロン34.6秒はメンバー最速を記録。スルセブと池添謙一騎手ともに会心のレースだったと思います。3着には2番人気のジャスティンパレス、3番人気のジェラルディーナは4着でした。
イクイノックス鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、今年のJRA・GⅠ2勝目で、宝塚記念2勝目をマーク。木村哲也調教師と馬主のシルクレーシングはこのレース初勝利を挙げています。ルメール騎手と木村厩舎と言えば、先月の日本ダービーでスキルヴィングがゴール後に急性心不全で倒れて死亡するという悲しい事がありました。この勝利はスキルヴィングへの弔い星だと思います。
前走のドバイSCでは押される形で先行し、直線突き放しての逃げ切り勝ち。この日は序盤から後方2番手に控え、3コーナーで中団まで進出し、4コーナー手前でやや膨らみかけましたが、直線は鋭い末脚でバッサリと差し切りました。ドバイ帰り、初めての関西遠征だったけど、いつも通りの強さでしたね。今回の結果を受け、現在のレーティング「129ポンド」から少しは上昇するのか?
4つ目のGⅠタイトルを獲得したイクイノックス、秋は凱旋門賞に向かわず、ジャパンカップを目標としているそうです。JCでは同世代のダービー馬・ドウデュース、2冠牝馬・リバティアイランドとの対戦が実現するかもしれませんね。ドウデュースとは秋の天皇賞で顔を合わせる可能性もあるだろうけど。今のイクイノックスの強さなら「古馬三冠」も達成できるでしょう。それに、年末まで世界ランキング1位の座を守り切ることができるのか。



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VM制覇の勢いそのまま!ソングラインが安田記念2連覇達成!

2023年06月04日 | 競馬

春のマイル王者決定戦・第73回安田記念(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が4日、東京競馬場で行われました。「競馬法100周年記念競走」の副称が付いた今年の安田記念は、昨年のマイルチャンピオンシップを制した③セリフォス、前走ヴィクトリアマイルを勝った⑱ソングライン、マイルGⅠ3勝⑤ソダシ、今年のNHKマイルカップ覇者⑨シャンパンカラーをはじめ、2022年⑥ダノンスコーピオン、2021年⑭シュネルマイスターの「歴代3歳マイル王者」、さらに大阪杯を勝った④ジャックドール、ダートマイル王⑯カフェファラオ、2022年最優秀2歳牡馬⑧ドルチェモア、昨年の高松宮記念覇者①ナランフレグとGⅠウィナーが10頭も参戦する豪華な顔ぶれとなりました。


単勝の人気は、1番人気シュネルマイスター(4.2倍)、2番人気ソダシ(5.5倍)、3番人気セリフォス(5.8倍)、4番人気ソングライン(7.4倍)、5番人気のジャックドール(8.0倍)まで10倍を切り、その後は⑩ソウルラッシュ、⑪イルーシヴパンサー、⑦ガイアフォースと続きました。


スタートでナランフレグと②メイケイエールが少し遅れたのに対し、好スタートを決めた⑰ウインカーネリアンがそのまま先手を奪う。ジャックドールが2番手につけ、ソダシは3番手追走。4番手カフェファラオ、5番手ドルチェモア、6,7番手のところにセリフォスとダノンスコーピオンが並び、8番手シャンパンカラー。中団の9番手にガイアフォース、外側にソングラインがいる。11番手グループにはメイケイエール・イルーシヴパンサ・⑬レッドモンレーヴの3頭が固まり、14番手⑫ナミュール。内側15番手からソウルラッシュ、シュネルマイスターは16番手に控え、17番手ナランフレグ、最後方に⑮マテンロウオリオン。
3,4コーナー中間のところで、ウインカーがレースを引っ張るが、ジャック・ソダシ・ファラオの2番手集団が迫る。その後ろの5番手集団にはセリフォス・ダノスコ・シャンパンが追走。ドルチェ・ガイア・エール・ソングラは中団。イルパン、ソウル、シュネルは後方で4コーナーを回る。
ラストの直線で、ジャックドールがウインカーネリアンを抜いて先頭に躍り出て、3番手からソダシ、内からセリフォスが追いかける。残り200mでジャックが抜け出し、セリフォスが2番手に上がり、ソダシは伸びてこない。外側からソングラインが一気に追い上げ、残り100mでジャックとセリフォスを捕らえて先頭。大外からシュネルマイスターもようやくやって来て、ガイアフォースも飛んできたが、ソングラインが先頭ゴールイン!2着争いはセリフォスとシュネルが並んで入線。


【安田記念 全着順】 
1着⑱ソングライン      1分31秒4
2着④セリフォス        1馬身1/4
3着⑭シュネルマイスター    アタマ差
4着⑦ガイアフォース       クビ差
5着③ジャックドール       クビ差
6着⑬レッドモンレーヴ
7着⑤ソダシ 
8着⑰ウインカーネリアン
9着⑩ソウルラッシュ 
10着⑪イルーシヴパンサー
11着⑮マテンロウオリオン
12着⑯カフェファラオ 
13着⑥ダノンスコーピオン 
14着⑨シャンパンカラー 
15着②メイケイエール 
16着⑫ナミュール 
17着①ナランフレグ
18着⑧ドルチェモア

【払戻金】
単勝 ⑱ 740円
複勝 ⑱ 220円  ④ 210円  ⑭ 160円
枠連 2⃣-8⃣ 1,300円
馬連 ④-⑱ 1,890円
馬単 ⑱-④ 4,240円
3連複 ④-⑭-⑱ 2,290円
3連単 ⑱-④-⑭ 14,510円
ワイド ④-⑱ 770円  ⑭-⑱ 450円  ④-⑭ 460円


東京競馬場のGⅠ5連戦のラストを飾る一戦は、直線で突き抜けたソングラインが快勝。ヴィクトリアマイルに続きGⅠ2連勝&安田記念2連覇を果たしました。2着争いでは内側のセリフォスが制して2着、1番人気のシュネルマイスターは3着。シュネルは一昨年が3着、昨年2着と2年連続で惜敗し、3年目の今年こそは優勝だと思っていましたが、悲願成就とはなりませんでした。
中距離から参戦のジャックドールは、2番手で控えてから、最後の直線でウインカーネリアンをかわして先頭に躍り出たんですが、粘り切れず5着。2015年覇者・モーリスとの父子2代による2階級制覇は果たせなかったものの、マイル戦に挑む姿勢は悪くないと思います。2番人気のソダシは直線伸びきれず7着。川田将雅騎手との新コンビで4年連続GⅠ勝利を狙いましたが、中2週が堪えたでしょうか。今月限りで引退する今浪隆利厩務員に勝利をプレゼントしたかったですね。

勝ったソングラインはこれでGⅠ3勝目。安田記念の連覇は、グレード制導入以降、ヤマニンゼファーとウオッカに次いで3頭目。ウオッカは2009年のVMと安田を連勝しており、それ以来の快挙であります。鞍上の戸崎圭太騎手は、リアルインパクトとのコンビで制した2011年以来12年ぶりの同レース勝利。前回勝ったときは地方・大井競馬所属であり、今回はJRA所属として勝利しました。林徹調教師はこの勝利でJRA通算100勝を達成。Wでめでたい!
前走のVMではゴール前で内側からソダシを差し切ったソングライン。この日は大外枠に入り、直線では大外に持ち出し、中団から一気のごぼう抜き。先頭に立った後、ゴール手前で戸崎騎手が勝利を確信しました。前走GⅠを勝ったにもかかわらず単勝オッズでは4番人気止まりでしたが、勢いがありましたね。今年度から「JRA賞最優秀マイラー」が始まりますが、現時点ではソングラインが最有力候補。さらには「最優秀4歳以上牝馬」も受賞するかもしれません。
この秋には「ブリーダーズカップマイル」に挑戦予定だそうです。昨年は喉の違和感で海外GⅠを断念したので、リベンジしたいという思いもあるでしょう。海外の舞台で「日本最強マイラー」としての意地を見せられるでしょうか。


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