日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

変な名前だけど相当強いぞオニャンコポン!ヨーホーレイク休み明けで重賞初制覇!

2022年01月16日 | 競馬

1月16日は中山競馬場で3歳重賞の京成杯、中京競馬場は今年初のGⅡ競走・日経新春杯が行われました。



中京メイン・第69回日経新春杯(GⅡ・芝2200m 16頭立て)は、有馬記念から中2週で挑む④ステラヴェローチェ、エリザベス女王杯3着②クラヴェル、中京2200mで2勝を挙げている⑧フライライクバード、日本ダービー以来約7カ月半ぶりの実戦となる⑩ヨーホーレイク、③マイネルウィルトス、⑮ダノンマジェスティ、①モズナガレボシなどが参戦しました。
スタートで①モズナガレボシ、⑫ショウナンバルディ、⑬トップウィナーの3頭が好スタートを見せ、⑦アフリカンゴールドが2番手、ショウナンバルディは3番手。ステラヴェローチェとフライライクバードは4,5番手、マイネルウィルトスとヨーホーレイクは中団から、クラヴェルは後方3番手で1コーナーを回る。
1,2コーナーの間で縦長となり、向正面に入ってトップウィナーが先頭、ショウナンバルディ単独2番手、3番手アフリカンゴールド、4番手モズナガレボシ、5番手フライライクバード、その後ろの6番手にステラヴェローチェが追走。内側7番手マイネルウィルトス、8番手⑥ヤシャマル、ヨーホーレイクは9番手。10,11番手の位置に⑯トラストケンシンと⑨マイネルフラップが並び、12番手⑫エフェクトオン、13番手ダノンマジェスティ。後方グループは、14番手クラヴェル、15番手⑭プレシャスブルー、最後方に⑤ロードマイウェイと3頭固まっている。
3,4コーナー中間を過ぎて、先頭争いはウィナー・バルディ・アフリカンが並び、4番手グループにウィルトスとフラバーがいて、ステヴェロとヨーホーは外に持ち出した。
最後の直線に入ってすぐにショウナンバルディとアフリカンゴールドの2頭が競り合うが、ステラヴェローチェが外から追い上げるが、ヨーホーレイクも一緒に上がってきた。残り200mでステヴェロが先頭に立つが、残り100mの手前でヨーホーがステヴェロをかわす。ステヴェロも抵抗を見せるも、ヨーホーレイクが先頭でゴールイン。その後にヤシャマルが3番手。


2022年の古馬戦線を占う日経新春杯は、単勝3番人気のヨーホーレイクが差し切り勝ちを見せました。単勝1.8倍の圧倒的1番人気だったステラヴェローチェは、いったん先頭に躍り出たんですが、最後はヨーホーに3/4馬身差の2着。勝たなければならないレースで勝ちきれないのは痛いですね。3着のヤシャマルは9番人気。4番人気のクラヴェルは8着、2番人気のフライライクバードはブービーの15着と大敗しました。
ヨーホーレイクは2020年10月の紫菊賞以来となる通算3勝目、重賞競走も初制覇を果たしています。鞍上の川田将雅騎手と友道康夫調教師は
今年の重賞初勝利。馬主の金子真人ホールディングスは、前日の愛知杯のルビーカサブランカに続いての中京重賞制覇。愛知杯ではルビーカサブランカとマリアエレーナのワンツーフィニッシュでした。
ヨーホーはダービー7着の後、目のケガもあって7か月半も休養。復帰戦の今回、序盤から中団でレースを進め、3コーナーでステラヴェローチェをマーク。ラストの直線で前を行くステヴェロをかわしました。斤量差(ヨーホー55Kg、ステヴェロ57Kg)のおかげもあるけど、休み明け初戦で勝って、大阪杯または春の天皇賞へ向けて賞金を上積みできたのは大きい。長期休養を経て、ここから本格化を期待したいですね。






中山メイン・第62回京成杯(GⅢ・芝2000m 16頭立て)は、ルメール騎手鞍上の⑤アライバル、東スポ杯2歳ステークス3着⑪テンダンス
、母は桜花賞馬ジュエラー④ヴェールランス、⑭ホウオウプレミア、⑮ロジハービン、⑩オニャンコポン、⑫サンストックトンなどクラシックを目指す3歳馬たちが集まりました。
スタート後の先行争いで、①ニシノムネヲウツ、⑦タイセイディバイン、オニャンコポン、⑯テラフォーミングなどが先手を主張するが、ニシノムネヲウツが先頭に立った。テンダンス、ヴェールランス、アライバル、ホウオウプレミアは中団で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面で、ニシノムネヲウツが先頭、2番手タイセイディバイン、3番手③フジマサフリーダム、4番手テラフォーミング。5番手ヴェールランス、内側6番手⑥ルークスヘリオス、7番手オニャンコポン、アライバルは8番手。中団9番手テンダンス、内側10番手に⑨オディロン、11番手ホウオウプレミア、12番手⑧ヴェローナシチー、外からロジハービンが進出開始、14番手サンストックトン、15番手に⑬トーセンヴァンノ、しんがりは②トゥーサン。
3コーナーを回り、ムネヲウツとディバインの2頭が並走し、テラフォー・フリーダム・ルクヘリの3番手争い、ランス6番手、ロジハーが中団まで押し上げる。アライバルとテンダンスは8,9番手、オニャンコ10番手。
4コーナーからラストの直線に差し掛かって、先頭のニシノムネヲウツとタイセイディバインに、ロジハービンが接近。3頭の叩き合いになるかと思いきや、外からオニャンコポンが追い込み、テンダンスが内を突き、さらにはアライバルとヴェローナシチーもやってくる。ゴール前でオニャンコがロジハーを捕らえ、ヴェローナが3番手に上がるも、オニャンコポンが先頭でゴールイン!直線突き抜けたオニャンコポンが京成杯を制しました!

4月の皐月賞と同じ舞台で行われた京成杯は、単勝6番人気のオニャンコポンが、直線で鋭く伸びてゴール前で差し切りました。2着には5番人気のロジハービン、3着には8番人気のヴェローナシチーが入り、3連単「⑩-⑮-⑧」で323,010円の高配当。1番人気のアライバルは4着、2番人気のテンダンスは5着、3番人気のヴェールランスは14着でした。
重賞初勝利のオニャンコポンは、美浦・小島茂之厩舎に所属し、父・エイシンフラッシュ、母・シャリオドール、母の父・ヴィクトワールピサ。お父さんは2010年の京成杯を制しており、史上初の親子制覇となります。また、エイシンフラッシュ産駒はJRA重賞初制覇となります。鞍上の菅原明良騎手は、昨年の東京新聞杯のカラテに続く、重賞2勝目を挙げています。
オニャンコポンは名前からして猫をイメージしがちで、初めて聞いた時は「面白い名前だなあ」って思いました。実際はアカン語で「偉大な者」と言われています。アカン語はガーナおよびコートジボワール東部の民族言葉だそうです・・・。昔、ガーナのサッカー協会の会長を務めたニャホ・ニャホ=タマクローという人がいましてね・・・。珍名馬だけど、本当は凄い意味を持ってますなぁ。
これまでの実績は、新馬戦を快勝すると、2戦目の百日草特別でホウオウプレミアにクビ差の勝利。3戦目のホープフルステークスでは見せ場なく11着に終わりましたが、4戦目の京成杯は中団待機から直線一気の末脚を見せつけて優勝。ここまで4戦3勝。中山2000mで2勝しているから、皐月賞でも上位人気に入りそう。父はダービー馬、母の父は皐月賞馬だから、オニャンコポンも将来GⅠを勝つまでに成長することだろう。












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2021年度JRA賞発表!年度代表馬はエフフォーリアが選出。

2022年01月11日 | 競馬

2021年度のJRA賞競走馬部門が、11日に発表されました。昨年はエフフォーリアがGⅠ3勝、ラヴズオンリーユーが日本馬初のブリーダーズカップ制覇など海外のGⅠレースで3勝。さらには白毛馬のソダシが桜花賞制覇、多くの感動を呼んだコントレイルのラストランもありました。年度代表馬に選出されたのは果たしてどの馬か?





○競走馬部門
年度代表馬     エフフォーリア   (美浦・鹿戸雄一厩舎)
最優秀2歳牡馬   ドウデュース    (栗東・友道康夫厩舎)
最優秀2歳牝馬   サークルオブライフ (美浦・国枝栄厩舎)
最優秀3歳牡馬   エフフォーリア   (美浦・鹿戸雄一厩舎)
最優秀3歳牝馬   ソダシ       (栗東・須貝尚介厩舎)
最優秀4歳以上牡馬 コントレイル    (栗東・矢作芳人厩舎)
最優秀4歳以上牝馬 ラヴズオンリーユー (栗東・矢作芳人厩舎)
最優秀短距離馬   グランアレグリア  (美浦・藤沢和雄厩舎)
最優秀ダートホース テーオーケインズ  (栗東・高柳大輔厩舎)
最優秀障害馬    オジュウチョウサン (美浦・和田正一郎厩舎)



2021年の年度代表馬はエフフォーリアに決定!3歳牡馬での受賞は、2011年のオルフェーヴル以来です。春は皐月賞を快勝し、秋シーズンは古馬戦線に挑み、秋の天皇賞でコントレイルとグランアレグリアを撃破。暮れの有馬記念でもファン投票1位の期待に応えました。記者投票でも277票、3歳牡馬部門でも満票の296票を獲得し、年度代表馬&最優秀3歳牡馬のW受賞となりました。
最優秀4歳以上牝馬の争いは、ラヴズオンリーユーが「マイル女王」グランアレグリアと「GP3連覇」クロノジェネシスを抑えて受賞。4月には香港G1・クイーンエリザベス2世カップを制すると、11月にはアメリカのG1「ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ」を優勝、12月の香港カップも制して有終の美を飾りました。矢作厩舎はラヴオンが最優秀4歳以上牝馬、コントレイルが最優秀4歳以上牡馬のダブル受賞です。
その他の受賞馬は、グランアレグリアが2年連続で「最優秀短距離馬」を受賞。最優秀3歳牝馬は桜花賞馬のソダシが234票を獲得。札幌記念での勝利が評価されたのではないでしょうか。最優秀障害馬に選ばれたオジュウチョウサンは通算4度目の受賞。中山グランドジャンプの後に骨折で休養しましたが、中山大障害で見事に復活。今年で11歳になりますが、まだまだ活躍することでしょう。
最優秀ダートホースは、帝王賞とチャンピオンズカップを勝ったテーオーケインズが受賞。「ブリーダーズカップディスタフ」優勝のマルシュロレーヌは特別賞すら与えられず。ダート競馬の本場・アメリカで日本馬が勝利するという歴史的快挙を果たしたのに・・・。オメガパフュームの東京大賞典4連覇も偉業なんだけどなぁ。


今回のJRA賞は混戦になるかと思ったけど、妥当な結果となりましたなぁ。年度代表馬のエフフォーリアは、昨年の成績は5戦4勝。共同通信杯で重賞初勝利を挙げると、皐月賞では2着に3馬身差の圧勝。秋の古馬GⅠも連勝し、現役最強の座を手にしました。これだけのインパクトを残しただけに、日本ダービーでのハナ差の2着が正直もったいなかったです。
キャロットファームの代表の話によると、2022年の上半期は国内に専念し、大阪杯から始動予定。そこでシャフリヤールにリベンジし、宝塚記念で重馬場を克服できれば、もう国内で無敵じゃないかと思います。エフフォーリアが今年GⅠを何勝するか楽しみだけど、ケガには気をつけてほしいですね。



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100回目の高校サッカー決勝戦!青森山田が圧勝で高校3冠達成!

2022年01月10日 | soccer

第100回全国高校サッカー選手権大会は10日、東京・国立競技場で決勝戦が行われました。100回の節目の大会となった今大会の決勝は、4年連続決勝進出の青森山田高校と、熊本県勢初の決勝進出を果たした大津高校が対戦。2年連続で準優勝の青森山田は、3度目の正直で選手権制覇へ。大津は新型コロナ感染で準決勝を辞退した関東第一(東京)の分まで戦います。


両チームのスタメン
[大津高(熊本)]
GK 1 佐藤瑠星(3年)
DF 2 和田理央(3年)
DF 3 日高華杜(3年)
DF 4 川副泰樹(3年)
DF 5 寺岡潤一郎(3年)
DF 12 岩本昌大郎(3年)
MF 6 薬師田澪(3年)
MF 7 川口敦史(3年)
MF 10 森田大智(3年)
FW 9 小林俊瑛(2年)
FW 11 一村聖連(3年)

[青森山田高(青森)]
GK 1 沼田晃季(3年)
DF 3 中山竜之介(2年)
DF 4 三輪椋平(3年)
DF 5 丸山大和(3年)
DF 14 小野暉(3年)
MF 6 宇野禅斗(3年)
MF 10 松木玖生(3年)
MF 11 藤森颯太(3年)
MF 16 田澤夢積(3年)
FW 9 名須川真光(3年)
FW 17 渡邊星来(3年)


試合は立ち上がりから青森山田が攻勢を仕掛け、開始2分に左CKを丸山がグラウンダーで折り返すと、宇野が左足シュートを放ったが、味方に当たってゴールならず。その後も青森山田は猛攻を続けるが、大津の堅い守備を破ることができず。28分に松木のスルーパス→右サイドの藤森のグラウンダークロスは味方に通らず。29分には名須川がゴール前に飛び込むが、大津GK佐藤がシュートをブロック。34分には宇野が右足ミドルシュートを狙ったが、ボールはわずかにクロスバーの上。
そして迎えた前半37分、左CKから丸山がニアサイドへ飛び込むと、ヘディングシュートをゴールネットに突き刺す。青森山田、9本目のCKでようやく先制点を奪う。さらに前半40分、左サイドで田澤がグラウンダーで押し返すと、ゴール中央で那須川が合わせて2点目。前半は青森山田が2点リードで終えます。

後半開始早々、青森山田は田澤が左サイドを突破すると、折り返しを名須川が強烈なシュートを放ったが、大津GK佐藤の好セーブに阻まれる。大津は5分に左サイドのFKを川口が蹴るが、ファーサイドの小林が合わせられず。セカンドボールを繋ぐも、シュートまで持ち込めない。後半8分にもFKのチャンスを迎えるもGKにキャッチされた。
後半9分、青森山田は左サイドでのロングスローから、最後は松木が頭で叩きつけてゴール。エース・松木にもゴールが生まれ、青森山田に3点目が生まれます。まだまだ攻め続ける青森山田は、後半21分にCKのこぼれ球を宇野がシュートを狙うも枠外、後半28分には田澤のスルーパス→渡邊のシュートは決まらず。後半32分、宇野→小野クロス→渡邊のヘディングシュートが決まり4点目。結局試合は4-0で青森山田が圧勝しました。



8年ぶりの国立競技場での決勝戦は、大津を圧倒した青森山田が3年ぶり3度目の優勝を果たし、全国3937校の頂点に立ちました。青森山田は「高校総体(インターハイ)」、「高円宮杯U-18プレミアリーグEAST」も制しており、この選手権で高校3冠を達成。1997年度の東福岡(総体、全日本ユース、選手権)、2000年度の国見(総体、国体、選手権)以来の偉業となります。
一昨年は静岡学園に2点リードをひっくり返されての逆転負け、昨年は山梨学院にPK戦で敗れ、2年連続で涙を呑んできましたが、今年は大津に力の差を見せつけるました。前半に2点、後半にも2点を追加して4得点。守備面でも相手にシュートを1本も打たせず。高校サッカーの決勝は白熱した試合になりがちですが、今回は一方的な試合展開でした。1年生からレギュラーで活躍してきた松木選手は、3度目の挑戦で悲願成就。自らも得点を決め、優勝に貢献しました。
今大会の青森山田は、初戦となった2回戦の大社(島根)戦で6-0、3回戦の阪南大高(大阪)戦は3-1。準々決勝の東山(京都)戦は先制点を許しながらも、2点を奪って逆転勝ち(2-1)。準決勝の高川学園(山口)戦では6得点のゴールラッシュ、守備でも高川学園がセットプレーの時に見せる「トルメンタ(選手が円陣を組みながら回るトリックプレー。スペイン語で嵐)」を出させず。決勝も4ゴールを奪い、5試合で21得点という圧倒的な攻撃力を見せました。21得点のうち、松木選手、名須川選手、町田選手が4得点。この3人でチームの総得点の半分以上を叩き出しています。
2連覇を果たした東福岡(98&99年)、先日亡くなられた小嶺忠敏氏が指揮を執った国見高校の黄金期(2001~04年)も素晴らしいチームですが、今年の青森山田は恐らく歴代最強チームなんじゃないかなって思います。101回目の選手権では、青森山田を止めるチームは現れるのでしょうか?









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ここからGⅠ馬誕生へ!シンザン記念2022

2022年01月09日 | 競馬

今月5日に開幕した2022年の中央競馬。9日は中京競馬場で第56回日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ・芝1600m 15頭立て)が行われました。このレースは9冠女王・アーモンドアイ、7冠馬・ジェンティルドンナ、タニノギムレット、ミッキーアイルなどのGⅠ馬を輩出し、昨年の勝ち馬・ピクシーナイトはスプリンターズステークスを制覇しています。今年はキタサンブラック産駒の②ラスール、③ソリタリオと⑧ウナギノボリの「こうやまき賞」組、東スポ杯5着⑨レッドベルアーム、京都2歳ステークス2着①ビーアストニッシド、⑩マテンロウオリオン、⑥カワキタレブリーなどが参戦しました。




スタートでウナギノボリが出遅れ、④ジャカランダとラスールも後方から。⑦シーズザデイが先手を奪い、⑫ジャスティンヴェルが2番手、3番手⑭モズゴールドバレル、4番手にマテンロウオリオン。5,6番手のところに⑮セルバーグとビーアストニッシドが並び、その後ろの7番手にソリタリオ、内側8番手のラスールは折り合いが悪そう。外側9番手に⑬ショウナンアメリア、10番手レッドベルアーム、11番手カワキタレブリー、12番手⑤アールチャレンジ、13番手⑪デルマグレムリン。後方はウナギノボリ14番手、ジャカランダが最後方。
3コーナーを回り、先頭争いはシーズザとヴェルが並び、バレル3番手、マテンロウ4番手、ソリタリオとラスールとビーアスは中団に控え、ベルアームは中団より後ろ。後方のジャカは大外に持ち出し、ウナギが最後方に下がる。
4コーナーを過ぎて最後の直線コースに差し掛かり、シーズザデイが再び前に出るが、マテンロウオリオンが内ラチ沿いを突いて先頭に立った。真ん中からモズゴールドバレル、外からソリタリオも追ってくる。ラスールは前が詰まって苦しい走り。残り200mでマテンロウが抜け出し、2番手のソリタリオが差を詰める。3番手争いはビーアストニッシド、レッドベルアーム、さらにデルマグレムリンが襲い掛かる。ゴール前でマテンロウオリオンにソリタリオが迫ったが、マテンロウオリオンがわずかに残って1着ゴール!ソリタリオあと一歩及ばなかった。



【シンザン記念 全着順】
1着 ⑩マテンロウオリオン  1分34秒1
2着 ③ソリタリオ       クビ差
3着 ⑨レッドベルアーム    1馬身3/4
4着 ①ビーアストニッシド   ハナ差
5着 ⑪デルマグレムリン    クビ差
6着 ⑭モズゴールドバレル
7着 ②ラスール
8着 ⑥カワキタレブリー
9着 ⑧ウナギノボリ
10着 ⑤アールチャレンジ
11着 ⑮セルバーグ
12着 ⑬ショウナンアメリア
13着 ⑫ジャスティンヴェル
14着 ⑦シーズザデイ
15着 ④ジャカランダ

【払戻金】
単勝 ⑩ 1,020円
複勝 ⑩ 280円  ③ 170円  ⑨ 200円
枠連 2⃣-6⃣ 610円
馬連 ③-⑩ 2,020円
馬単 ⑩-③ 4,840円
3連複 ③-⑨-⑩ 3,680円
3連単 ⑩-③-⑨ 25,490円
ワイド ③-⑩ 740円  ⑨-⑩ 930円  ③-⑨ 560円


2022年最初の3歳重賞は、単勝4番人気のマテンロウオリオンが1着。2番人気のソリタリオはクビ差の2着。3着争いは接戦の末、レッドベルアームが3着、ビーアストニッシドが4着、デルマグレムリンが5着。1番人気のラスールは7着。スタートで後手を踏み、向正面は折り合いを欠き、直線では馬群から抜け出せずに終わりました。
マテンロウオリオンは前走の万両賞に続いての連勝で、重賞初制覇。鞍上の横山典弘騎手は、2020年のステイヤーズステークス以来の重賞制覇を果たしました。昨年は次男の武史騎手が目立つ一方、父親は重賞で未勝利。年明け早々に重賞勝ちを収め、健在ぶりをアピールしました。この馬は父がダイワメジャー、母がパルテノンで、レディパステル(2001年オークス馬)を祖母に持っています。
マテンロウは昨年12月12日の新馬戦で2着のあと、中12日で万両賞(25日@中山)に参戦し、最後方から大外一気の差し切り勝ち。未勝利馬が特別戦で勝つという稀な事をやってみせました。3戦目となった今回、道中4番手追走から、直線で内を掬って抜け出し、後続を抑えて1着。前走の戦い方とは真逆の展開でした。通算成績は3戦2勝で、2勝はノリ騎手で挙げております。デビューから28日間で3戦走り、キツいローテでも連勝するのは凄いですが、使い詰めて脚に違和感がないか不安になります。この馬はクラシック戦線というよりも、どちらかといえなばマイル&スプリント路線に向かいそうな気がする。



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2022年の中央競馬スタート!東西金杯はレッドガランとザダルが勝利。

2022年01月05日 | 競馬

2022年の中央競馬が5日に開幕。この日は新春恒例の東西金杯が行われました。2022年最初の重賞レースを制したのは一体どの馬なんでしょうか?


中山競馬場のメイン・第71回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ・芝2000m 17頭立て)は、重賞2着2回④ヒートオンビート、函館記念を勝った⑦トーセンスーリヤ、昨年のスプリングステークス覇者⑥ヴィクティファルス、マーメイドステークスを制した⑪シャムロックヒル、⑧レッドガラン、⑥ロザムール、②タガノディアマンテなどが参戦しました。
スタート直後の先行争いで、シャムロックヒルが先頭に立つ。ロザムール2番手、トーセンスーリヤとレッドガラン、⑬アトミックフォースも先団につける。ヴィクティファルスは中団より前、ヒートオンビートは中団の内側、大外に⑯ウインイクシード、中団より後ろの位置に⑰スカーフェイス。
1,2コーナーを回って向正面に入るところで、シャムロックヒルが先頭、2番手ロザムール、3番手トーセンスーリヤ、4番手にアトミックフォース、5番手レッドガラン。ウインイクシードとヴィクティファルスが6,7番手で並び、ヒートオンビート8番手。⑭ジェットモーションが外から一気に上昇。スカーフェイスはヒートオンビートの外側の10番手。中団より後ろの集団には、③コスモカレンドゥラ・タガノディアマンテ・⑫サトノクロニクル・①オウケンムーンと4頭が固まる。15番手⑩ブレステイキング、16番手⑮アールスター、⑤アドマイヤアルバが最後方を追走。
3コーナーを回り、シャムロックが先頭、ロザムール2番手、ジェットが3番手。スーリヤは4番手、イクシードとガランが6,7番手に並び、ヴィクティとヒートオンは中団馬群。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、シャムロックヒルが内で粘り、ジェットモーション2番手。外からはトーセンスーリヤとレッドガランも追い上げる。後続からはタガノディアマンテやウインイクシード、大外からスカーフェイス、ヒートオンビートも上がって来る。残り100mでレッドガランが先頭に立つと、そのまま突き放してゴールイン。2着争いは大外のスカーフェイス。ヒートオンビート、トーセンスーリヤ、ウインイクシード、タガノディアマンテなど3着争いは大激戦。


今年最初の重賞競走は、単勝4番人気のレッドガランが、直線突き抜けて快勝。2着のスカーフェイスは7番人気。混戦の3着争いは1番人気のヒートオンビートが制し、タガノディアマンテがハナ差の4着、2番人気のトーセンスーリヤは5着。3番人気のヴィクティファルスは13着に沈みました。
勝ったレッドガランは、明け7歳で重賞初制覇。自身の勝利も2020年の大阪城ステークス以来、約1年10カ月ぶりで、通算6勝目。鞍上の斎藤新騎手は、2020年CBC賞のラブカンプー以来となる重賞制覇。レッドガランを管理する安田隆行調教師は、このレース初勝利。昨年の京都金杯でケイデンスコールが優勝しているので、安田厩舎の東西金杯制覇も達成。また、この勝利でJRA重賞通算50勝目を飾っています。
昨年はマイル戦が中心で、洛陽ステークス、ポートアイランドステークス、リゲルステークスで3着に入りました。今回は久しぶりの2000m戦でしたが、ゴール前抜け出して、2着に2馬身半差をつけました。前半スローペース気味だったのが良かったのかもしれません。中山金杯を勝った馬は、国内外のG1で好走することもあるので、一度GⅠで見てみたいですね。





第60回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、今年も中京競馬場での開催。前走リゲルステークスを勝った⑫エアロロノア、2018年マイルCSを制した⑮ステルヴィオ、2019年皐月賞2着⑬ヴェロックス、ニュージーランドトロフィー圧勝②バスラットレオン、ファルコンステークスを制した⑧ルークズネスト、エプソムカップを勝った⑦ザダル、⑥シュリ、⑩カイザーミノル、④ダイアトニック、⑪ダイワキャグニーなどが参戦しました。
スタートで良い飛び出しを見せた③サトノフェイバーがこのままいくかと思いきや、バスラットレオンが先手を奪う。3番手にダイワキャグニー、4番手①ヴィジュネル、5番手にカイザーミノル、6番手⑭トーラスジェミニ。中団勢は7番手⑨クリノプレミアム、8番手⑤ディアンドル、9番手ダイアトニック。その後ろの集団にはヴェロックス・ザダル・エアロロノアの3頭が並ぶ。13,14番手の位置に⑯メイケイダイハードとルークズネストが並び、シュリ15番手、ステルヴィオがしんがり。
3コーナーを回り、バスラット先頭、フェイバー2番手、3番手キャグニーは外に持ち出す。カイミノは5番手、ヴィジュネル内側4番手、ディアンドルは6番手。中団ではヴェロックスが大外に回り、ロロノアは馬混みの中。シュリは後方4番手、ステルヴィオ14番手、ネストは最後方に下がる。
最後の直線に入ってもバスラットレオンが先頭で粘るが、残り200mでダイワキャグニーが先頭に躍り出る。内側からダイアトニックが突っ込み、さらにはカイザーミノルとザダルも襲い掛かる。残り100mでトニック・キャグニー・ザダルの3頭が並ぶと、ゴール前でザダルが抜け出してゴール!2着争いはダイワキャグニー・カイザーミノル・ダイアトニックと3頭接戦。

重賞ウィナーが多数参戦した西の金杯は、7番人気のザダルが最後に抜け出して1着。2着は8歳馬のダイワキャグニー、2番人気のカイザーミノルが3着に入り、3連単⑦-⑪-⑩で194,320円の高配当。1番人気のエアロロノアは6着、メンバー唯一のGⅠ馬ステルヴィオは8着、5番人気バスラットレオン9着、4番人気シュリは10着、3番人気のルークズネストは11着でした。
勝ったザダルは、エプソムカップ以来となる重賞2勝目。通算でも6勝目を挙げました。鞍上の松山弘平騎手はこのレース2勝目。ザダルに初めて跨り、道中は後方に控え、ラストの直線で馬群を割って上昇。快心の騎乗でザダルを勝利に導きました。ザダルは本当に左回りが得意で、マイル戦で勝ったから安田記念に向かいそうな気がします。間違ってもドバイには行かないと思う。









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箱根駅伝2022 青山学院大学が大会新記録の圧勝!

2022年01月03日 | Sports

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、3日に復路が行われました。前日の往路は、青山学院大学が3区で先頭に立つと、そのまま首位の座を明け渡さず往路優勝。帝京大学が2位、前回覇者の駒澤大学が3位フィニッシュ。運命の復路、青学はどこまで差を拡げたのか?そして、大混戦のシード権争いの結末は?



6区、往路トップの青学大が午前8時ちょうどに箱根・芦ノ湖をスタート。それから2分37秒後に帝京、3分28秒後に駒澤が出発。
青学大・高橋勇輝を追いかける駒澤・佃康平は、小涌園前で3分02秒、大平台で2分48秒差まで縮めると、帝京大を抜いて2位に上がる。しかし、往路5位の順天堂・牧瀬圭斗がひたひたと2位グループに迫り、16.2キロで駒澤と帝京をまとめて抜いて行った。
先頭を行く青学・高橋はマイペースの走りを続け、ラスト3キロで盛り返して平塚中継所をトップでタスキ渡し。2位争いでは、終盤に駒澤・佃が順天堂・牧瀬を抜き返し、3分18秒遅れの2位でリレー、順天堂が3位、帝京が4位、中央大が5位と続く。シード争いでは、往路9位の東洋大、往路10位の東海大がシード圏内キープ。11位の法政は東海から9秒差。神奈川大が12位、国士舘13位、早稲田は一時期圏内に浮上するも、最後は14位で中継所を通過。

7区、青学・岸本大紀が快調な走りを続ける中、駒澤・白鳥哲汰と順天堂・西澤侑真の2位争いが繰り広げられる。10.2キロで西澤が前に出て、二宮で3秒差、大磯で5秒の差をつける。だが、白鳥も諦めず、19キロ手前で西澤を抜き返し、再び駒澤が2位に。
駒澤VS順天堂の2位争いを尻目に青学・岸本は2位との差を拡げて行き、大磯で4分23秒差、平塚中継所で4分51秒の差をつけてタスキをつないだ。2位争いは駒澤が2位、順天堂は1秒差の3位でリレー。その後、帝京4位、創価5位、東京国際6位、中央7位と続き、8位東海、9位東洋、国学院が10位まで順位を落とし、国学院から12秒遅れて法政が11位で通過。早稲田は12位、13位の神大は10位と1分37秒差。明治と国士舘はシード権争いから脱落。

8区、ここではシード圏内の順位争いが激しいものに。東国大VS創価が4位争いを演じれば、11.1キロで中央が提供を抜いて6位。2位争いでは、順天堂・津田将希と駒澤・鈴木芽吹の並走が続き、12.3キロで津田がスパートし、順天堂が単独2位。芽吹は追いつけない。
遊行寺坂で首位の青学・佐藤一世と順天堂・津田との差は4分31秒差。津田は青学に20秒も詰めたのとともに、駒澤に44秒差を拡げた。
平塚中継所、先頭の佐藤が首位の座を守って9区のランナーにタスキを渡す。4分32秒差の2位に順天堂が通過。3位争いは終盤に大きく動き、中央・中澤雄大が4人を抜いて3位に上がると、東国大4位、創価が5位で通過。駒澤・芽吹は急ブレーキの6位。青学とは7分49秒差。帝京は7位に落ち、国学院シード圏内の10位キープ。11位・早稲田は44秒差、12位・法政は51秒差。そして、青学が通過してから20分後、日本体育大学が繰り上げスタート。

復路のエースが揃う9区、トップを行く青学・中村唯翔は、最初の5キロを14分15秒で通過すると、権太坂で2位に5分21秒差、横浜駅前で6分21秒差まで拡げる。3位以降の争いでは、中央と東国大が3位グループを形成し、10.5キロで駒澤が創価を抜いて5位。14.2キロで中央が単独3位に上がり、東国大は駒澤に抜かれ5位に落ちる。16.6キロ過ぎには、7位東海、国学院が8位に上がり、創価が9位、帝京が10位。
先頭の青学・中村は、区間記録を上回るペースで走り続け、鶴見中継所に到着した時のタイムは、1時間7分15秒の区間新記録!トップから7分56秒後、順天堂が2位。中央大が3位、駒大は4位に上がり、国学院・平林清澄は5人抜きの力走で5位浮上。その後、東国大、東洋、東海、創価、帝京と続く。法政は32秒差の11位。12位の早稲田はシード獲得は厳しくなった。トップ通過から20分後、山梨学院と日体大が繰り上げ。



最終10区、青学・中倉啓敦が序盤から1キロ2分50秒台をキープ。鎌田の地点で2位に約8分、新八ッ山橋で8分57秒差。一方、シード権争いの方は、新八ッ山橋のところで、国学院7位、東海8位、創価9位、帝京10位、法政11位。法政と帝京の差は51秒差。3位争いは逃げる中央・井上大輝、追う駒澤・青柿響の展開が続き、17キロで青柿が追いついて前に出るが、200m後に井上が抜きかえす。しかし17.8キロ過ぎに青柿が抜け出して駒澤が3位に立った。
完全に独走状態の中倉、銀座中央通りはまさしく一人舞台。最後まで攻めの走りを見せ、大手町・読売新聞東京本社前をトップでフィニッシュ!復路タイム5時間21分36秒の復路新記録、10時間43分42秒の大会新記録で2年ぶり6度目の総合優勝!
青学がゴールしてから10分51秒後に順天堂が2位フィニッシュ。駒澤が東洋に競り勝って3位、東洋は2秒差の4位、東国大が5位、中央大が6位、7位創価、8位国学院、9位帝京と続々とゴール。そしてシード権最後の1校を懸けた争いは、残り1キロでドラマが。法政・川上有生が東海大・吉冨裕太を抜いて10位に上がる。川上はゴール前の交差点を右折しそうになったが、コースに無事に戻って10位でゴールイン。法政大がシード権を手にし、東海大は11位でゴールしました。


【総合成績】
1位 青山学院大学 10:43:42(※総合新記録)
2位 順天堂大学  10:54:33
3位 駒沢大学   10:54:57
4位 東洋大学   10:54:59
5位 東京国際大学 10:55:14
6位 中央大学   10:55:44
7位 創価大学   10:56:30
8位 国学院大学  10:57:10
9位 帝京大学   10:58:06
10位 法政大学   10:58:46
(ここまでシード圏内)
11位 東海大学   10:59:38
12位 神奈川大学  11:00:00
13位 早稲田大学  11:00:03
14位 明治大学   11:00:28
15位 国士舘大学  11:03:06
16位 中央学院大学 11:07:33
17位 日本体育大学 11:11:11
18位 山梨学院大学 11:11:21
19位 駿河台大学  11:13:42
20位 専修大学   11:15:09
OP 関東学生連合 11:00:25

【区間賞】
1区 吉居大和(中央大学)  1時間00分40秒(※区間新)
2区 田澤廉 (駒沢大学)  1時間06分13秒
3区 丹所健 (東京国際大学)1時間00分55秒
4区 嶋津雄大(創価大学)  1時間01分08秒
5区 細谷翔馬(帝京大学)  1時間10分33秒
6区 牧瀬圭斗(順天堂大学)    58分22秒
7区 岸本大紀(青山学院大学)1時間02分39秒
8区 津田将希(順天堂大学) 1時間04分29秒
9区 中村唯翔(青山学院大学) 1時間7分15秒(※区間新)
10区 中倉啓敦(青山学院大学)1時間7分50秒(※区間新)


第98回箱根駅伝は、青山学院大学が大会新記録&復路新記録を打ち立て、2位に約11分の大差をつける圧勝!2年ぶりの王座奪還を果たしました。総合2位の順天堂大学は、1区で18位と出遅れながらも、そこから大きく巻き返しました。総合ベスト3入りは「元祖山の神」今井正人さんを擁して優勝した第83回以来15年ぶりです。3位の駒澤大学は8区の鈴木選手がブレーキを起こしましたが、残り2区間で盛り返しました。東洋大学もシード落ちの危機でしたが、最後は4位でフィニッシュ。6位の中央大学は10年ぶりのシード権返り咲き。予選落ちも経験しましたが、ようやく名門復活です。
シード権争いは、法政大学が残り1キロで大逆転。東海大学はアンカーが低血糖を起こし、無念のシード落ち。早稲田大学も13位に終わり、来年は予選会行き。初出場の駿河台大学は19位に終わりましたが、繰り上げスタートを喰らわず、最後までタスキをつなぎ切りました。アンカーの阪本大貴選手がゴールした直後に笑顔で「楽しかった~!」と叫んだシーンは清々しかったです。数年後にはシード権獲得もありそうですね。

往路では区間賞が無かった青山学院大学ですが、復路では3人が区間賞を獲得し、9区と10区で区間新記録を樹立。7区の岸本選手は昨季に左足大腿骨の疲労骨折、今季は左仙骨疲労骨折もあり、1カ月前に復帰できたばかり。復帰戦でいきなり区間賞を手にし、優勝に大きく貢献しました。9区の中村選手は従来の区間記録を46秒も上回り、10区の中倉選手も創価大・嶋津選手の記録を50秒も上回りました。区間賞の3選手は全員3年生。エース・近藤幸太郎選手も同学年です。
今回は10区間中4年生は2人で、1年生2人、2年生2人、3年生4人。今大会の出走メンバーが8人残るので、来季も圧勝しそうな気がする。それどころか、出雲駅伝と全日本大学駅伝も優勝し、2度目の「学生駅伝3冠制覇」も夢じゃないと思います。




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2022箱根駅伝往路 青山学院大学が1年生コンビの大活躍で往路優勝!

2022年01月02日 | Sports

新春恒例のスポーツイベント・第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、2日に往路が行われました。今年の箱根は、前回の総合王者・駒澤大学と、2年前の覇者・青山学院大学の2強対決モード。その2チームの他に、出雲駅伝を制した東京国際大学、前回の雪辱を狙う創価大学、初出場の駿河台大学など、20校+関東学生連合の21チームがタスキをつなぎます。


1区、序盤からハイペースで進み、最初の5キロを14分7秒で通過。そんな中、中央大・吉居大和が集団から抜け出し、10キロを27分58秒と区間記録を上回るペースでひた走り、一時は2位集団に1分以上の差をつける。吉居の独走は最後まで続き、1時間0分40秒の区間新記録で鶴見中継所をトップでタスキリレー。2位争いでは駒大が残り1キロで抜け出し、トップから39秒差の2位で通過。さらにその後、専修大、東海大、青学と通過し、東京国際大のイェゴン・ヴィンセントは、トップから1分9秒遅れの8番目でタスキを受けた。東洋大は12位、創価大は15位、早稲田は16位と出遅れた。

各校のエースが集う2区は、駒大・田澤廉、青学・近藤幸太郎、創価・キルワ、東国大・イェゴン、さらに東京五輪3000m障害7位入賞の順天堂・三浦龍司などが登場。
駒大・田澤は前を行く中大との差を徐々に詰め、イェゴン・ヴィンセントは5キロで4人を抜いて4位まで浮上。7.2キロで田澤が中大をあっさりと抜き去り首位浮上。青学・近藤も11.3キロ手前で中大を抜き、2位まで浮上。イェゴン・ヴィンセントも前を追うが、その背後に国士舘のことライモイ・ヴィンセントがいる。15.3キロでライモイがイェゴンより先に出て、国士舘が単独3位に上がる。
そして戸塚中継所、駒澤・田澤が2位に1分以上の大差をつけ、先頭でタスキリレー。青学・近藤は1分3秒差の2位、さらに10秒遅れて国士舘・ライモイが7人抜きで3位、東国大・イェゴンは4位。創価・ムルワは9人抜きの6位。1区トップの中大は11位まで順位を下げた。


3区、東国大の日本人エース・丹所健が猛追。最初の1キロで国士舘、3.6キロ過ぎに青学・太田蒼生を抜いて2位まで浮上。しかし、青学・太田も喰らいつき、丹所と共に首位の駒大・安原太陽を追いかける。12.9キロ手前で丹所と太田が安原に追いつき、茅ケ崎のところで安原が後退。18.2キロ過ぎに太田が仕掛け、丹所を突き放して青学が首位に躍り出る。太田は平塚中継所をトップで通過、丹所は12秒遅れの2位。帝京・遠藤大地が3位、国学院・山本歩夢は6人抜きの4位、安原は5位まで順位を落としてしまった。


4区、青学のキャプテン・飯田貴之が快走を見せ、2位・東国大との差を拡げていく。後続では、創価大・嶋津雄大が激走。11位でタスキを受けると、5キロ過ぎに3人抜き、6キロには7位まで浮上。さらに12.6キロ過ぎに駒大、18.7キロで帝京大を抜いて4位まで押し上げた。
往路アンカーの待つ小田原中継所、まず青学が先頭でタスキをつなぎ、1分37秒遅れて東国大が2位、さらに9秒差で国学院が3位、帝京が
4位を奪い返し、創価は5位。駒大はトップから2分55秒差の6位。

山登り区間の5区、首位の青学・若林宏樹が独走する中、後続では順位が激しく入れ替わる展開に。4キロ過ぎて国学院が東国大を抜いて2位に上がるが、11キロ過ぎに帝京・細谷翔馬が国学院をかわして2位に上がる。小田原で8位だった中央大は、阿部陽樹が11.4キロで5位になる。13.3キロで駒澤が3位に上がり、14キロ手前で順大が5位浮上。
青学・若林は軽快な走りで2位との差を拡げ続け、箱根・芦ノ湖を先頭でゴールイン。青山学院大学が5時間22分07秒のタイムで、2年ぶり5度目の往路優勝を果たしました。帝京大がトップから2分37秒差で2位、駒澤大は3分28秒差の3位でフィニッシュしました。




●第98回箱根駅伝 往路成績
①青山学院大学  5時間22分06秒
②帝京大学    5時間24分43秒
③駒澤大学    5時間25分35秒
④国学院大学   5時間25分50秒
⑤順天堂大学   5時間26分11秒
⑥中央大学    5時間26分26秒
⑦東京国際大学  5時間26分56秒
⑧創価大学    5時間27分45秒
⑨東洋大学    5時間28分35秒
⑩東海大学    5時間29分15秒
⑪早稲田大学   5時間29分16秒
⑫神奈川大学   5時間29分27秒
⑬法政大学    5時間29分37秒
⑭国士舘大学   5時間29分50秒
※関東学生連合  5時間30分16秒 
⑮山梨学院大学  5時間31分43秒
⑯日本体育大学  5時間32分08秒
⑰明治大学    5時間32分21秒
⑱中央学院大学  5時間36分05秒
⑲専修大学    5時間38分46秒
⑳駿河台大学   5時間41分12秒

区間賞
1 区:吉居大和 (中大)  1時間00分40秒=区間新
2 区:田澤廉 (駒大)   1時間06分13秒
3 区:丹所健 (東国大)  1時間00分55秒
4 区:嶋津雄大 (創価大) 1時間01分08秒
5 区:細谷翔馬 (帝京大) 1時間10分33秒


箱根駅伝前半の往路は、青山学院大学が2位に2分30秒以上の大差で優勝。帝京大学が往路最高成績の2位フィニッシュ。3区の遠藤選手の好走&細谷選手が区間賞を獲得。連覇を目指す駒澤大学は往路3位。田澤選手が2区で区間賞を獲得するも、3区と4区で大誤算。中央大学は1区の吉居選手が区間新記録を打ち立て、その勢いに乗って6位。10年ぶりのシード権獲得が見えてきたか。東京国際大学は7位、前回の往路王者・創価大は8位フィニッシュ。
シード権争いは、10位・東海と11位・早稲田まで1秒差。9位の東洋大から14位の国士舘まで1分15秒差の大激戦。優勝4回の東洋大、シードを守り切れるか!?初出場の駿河台大学は往路20位で終了。繰り上げスタートを回避できたのは良かった。

青山学院大学は往路で区間賞を獲得した選手が不在でしたが、層の厚さを見せつけての圧勝。特に3区の大田選手、5区の若林選手の1年生コンビが原晋監督の起用に応える快走を披露しました。太田選手は丹所選手に競り勝ち、往路Vの立役者に。若林選手は一時は区間記録に迫る勢いでした。復路にも強力なメンバーが控えているので、アクシデントさえなければ往路より更に差をつけるんじゃないかと思います。


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