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暑すぎてつらい。

大井巧者オメガパフューム、史上4頭目の東京大賞典連覇!

2019年12月30日 | 競馬

ダート競馬年末の大一番・第65回東京大賞典(GⅠ・ダート2000m 13頭立て)が29日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは⑨オメガパフューム、⑫ゴールドドリーム、②ケイティブレイブの昨年の1~3着馬の他に、コリアカップ2勝⑦ロンドンタウン、シリウスステークスを勝った⑬ロードゴラッソ、①アポロテネシー、⑦サノサマーの7頭が参戦。地方勢は全て大井の所属馬で、中央時代はダートGⅠ2勝を挙げた⑩ノンコノユメ、前哨戦の勝島王冠を勝った⑤モジアナフレイバー、2016年東京ダービー馬⑧バルダッサーレらが出走しました。




単勝の人気は、1番人気がゴールドドリーム(2.3倍)、2番人気オメガパフューム(2.8倍)、3番人気②ケイティブレイブ(3.4倍)。4番人気以降はモジアナフレイバー、ノンコノユメ、ロードゴラッソ、アポロテネシー、ロンドンタウンと続きました。

スタートでアポロテネシー、ケイティブレイブ、⑪ゴーディー、ゴールドドリームが好スタートを見せる。スタンド前のポジション争いで、アポロテネシーがスッと前に出ると、ケイティブレイブとゴールドドリームも先団につけ、ロードゴラッソ4,5番手。オメガパフューム、ノンコノユメ、モジアナフレイバーは中団に位置付けた。
1コーナーを回ったところで早くも縦長の状態になり、2コーナーから向正面に入るところで、アポロテネシー先頭、2番手ケイティブレイブ、ゴールドドリームは3番手を追走。4番手ロンドンタウン、5番手のロードゴラッソまでが先団を形成。内側6番手にノンコノユメ、7番手オメガパフューム、その後ろの8番手にモジアナフレイバーが追走。その後は9番手サノサマー、10番手バルダッサーレ、ゴーディーと③ウマノジョーが11,12番手で並び、④サンドプラチナが最後方。
外回り3コーナーを通過し、先頭集団はテネシー・ケイブレ・ゴルドリの3頭が抜ける。後続ではオメパがゴラッソをかわして4番手に上がると、ノンコとモジアナも前を追いかける。
4コーナーからラストの直線コースの攻防で、先頭争いは内からアポロテネシー,ロードゴラッソ,ノンコノユメ,ケイティブレイブ,ゴールドドリーム,オメガパフューム,モジアナフレイバーと7頭横一線の状態。ゴルドリが少し前に出ると、外からオメパ、内からノンコが接近する。さらに大外からモジアナも襲い掛かる勢い。残り200mで、今度はオメパが先頭に立つと、ノンコがインを突く。しかし、ラスト100mでオメパが突き放して1着ゴール!ノンコは2着、3番手争いはゴール前でモジアナが浮上し、ゴルドリ後退…。




【東京大賞典 全着順】
1着⑨オメガパフューム   2分04秒9
2着⑩ノンコノユメ      1馬身
3着⑤モジアナフレイバー   2馬身
4着⑫ゴールドドリーム    1/2馬身
5着⑬ロードゴラッソ     3馬身
6着⑥サノサマー
7着⑧バルダッサーレ
8着②ケイティブレイブ
9着①アポロテネシー
10着④サンドプラチナ
11着③ウマノジョー
12着⑪ゴーディー
13着⑦ロンドンタウン

【払戻金】
単勝 ⑨ 280円
複勝 ⑨ 150円  ⑩ 390円  ⑤ 320円
枠複 ⑹-⑺ 4,030円
枠単 ⑹-⑺ 5,480円
馬複 ⑨-⑩ 4,100円
馬単 ⑨-⑩ 5,240円
ワイド ⑨-⑩ 830円  ⑤-⑨ 600円  ⑤-⑩ 2,150円
三連複 ⑤-⑨-⑩ 7,550円
三連単 ⑨-⑩-⑤ 38,690円



今年最後のダートGⅠ競走は、2番人気のオメガパフュームが、ノンコノユメとの叩き合いを制して優勝。昨年に続いての連覇を達成しました。ノンコノユメはゴール前で引き離され2着。大井生え抜きのモジアナフレイバーも3着と大健闘。1番人気だったゴールドドリームは、ゴール前で失速して4着。これがラストランでしたが、有終の美を飾れず。3番人気のケイティブレイブは8着、アポロテネシーも9着に終わりました。最下位のロンドンタウンは、ゴール後に騎手が下馬。ゴールの時に歩様がおかしかったので、大事に至らなければいいのですが…。
勝ったオメガパフュームは、今年6月の帝王賞以来の勝利で、ダート交流GⅠ通算3勝目。この馬は本当に大井2000mのGⅠに強いなぁ。東京大賞典の連覇は、アジュディミツオー、スマートファルコン、ホッコータルマエに続き史上4頭目の快挙です。
ミルコ・デムーロ騎手も同レース2連覇。ミルコ騎手はこの夏以降はスランプに陥り、年間勝利数も90勝に留まりました。今年最後の騎乗で久しぶりのGⅠ勝ちを果たし、ゴール直後には飛行機ポーズまで披露。年明けからは期間限定で美浦(関東)に拠点を移すそうで、新天地で復活を願うばかりです。


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ホープフルステークス2019 コントレイルが楽勝で2歳中距離王に!

2019年12月29日 | 競馬

先週の有馬記念はリスグラシューが5馬身差をつける圧勝で有終の美を飾りました。令和元年の中央競馬の最終日だった28日は、中山競馬場で2歳世代の中距離王決定戦・第36回ホープフルステークス(GⅠ・芝2000m 13頭立て)が行われました。昨年はサートゥルナーリアが無敗で制し、この春の皐月賞で優勝。今年のホープフルは、東京スポーツ杯2歳ステークスを勝った②コントレイル、アイビーステークスの勝ち馬⑦ワーケア、萩ステークスを勝った⑤ヴェルトライゼンデ、同じ舞台の芙蓉ステークスを制した⑪オーソリティと「2戦2勝」の馬が4頭も参戦。さらには、札幌2歳ステークス優勝の①ブラックホール、東スポ杯3着⑬ラインベックも出走しました。



単勝の人気は、コントレイルが2.0倍で1番人気、ワーケア2番人気(3.7倍)、3番人気ヴェルトライゼンデ(6.9倍)、4番人気の⑪オーソリティまでが10倍以下でした。

スタートは13頭横一線で飛び出し、コントレイルも好スタートを決める。スタンド前の先行争いで、⑨パンサラッサが先頭を奪い、ラインベックと③ブルーミングスカイが2,3番手につけ、コントレイルは4番手グループの一角。ヴェルトライゼンデとオーソリティは中団グループ、ワーケアは10番手で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に入り、パンサラッサが先頭、ラインベックが2番手に上がり、ブルーミングスカイが3番手。その後ろの4番手にコントレイルが追走。5番手ブラックホール、真ん中6番手にヴェルトライゼンデ、外側7番手に④ガロアクリーク。8番手集団には内側から⑩ディアセオリー,ワーケア,オーソリティの3頭が並ぶ。離れた後方勢は、11番手⑥ナリノモンターニュ、12番手に⑫ラグビーボーイ、⑧クリノブレーヴが最後方。
3コーナーを回って、パンサがマイペースで逃げ、2番手のベックはジョッキーの手が動いている。コントがブルスカをかわして3番手に進出すると、前のベックに接近。その間に先頭のパンサと2番手集団の差が開いている。ヴェルトラ5番手、オーソリティが外からスパート開始。ワーケアとブラホはまだ中団馬群。
4コーナーから最後の直線のところで、逃げ粘るパンサラッサをコントレイルが外からかわして先頭に浮上。残り200mを切り、ヴェルトライゼンデが2番手に上がり、外からオーソリティとワーケアが追い込む。しかし、コントレイルが後続の追撃を抑えて先頭でゴールイン!コントレイル無傷の3連勝でGⅠ初タイトル獲得です!


【ホープフルステークス全着順】
1着②コントレイル     2分01秒4
2着⑤ヴェルトライゼンデ  1馬身1/2
3着⑦ワーケア        2馬身
4着⑬ラインベック     1馬身3/4
5着⑪オーソリティ      クビ差
6着⑨パンサラッサ
7着③ブルーミングスカイ
8着⑩ディアセオリー
9着①ブラックホール
10着⑫ラグビーボーイ
11着④ガロアクリーク
12着⑥ナリノモンターニュ
13着⑧クリノブレーヴ

単勝 ② 200円
複勝 ② 110円  ⑤ 140円  ⑦ 110円
枠連 ⑵-⑷  770円
馬連 ②-⑤  810円
馬単 ②-⑤ 1,170円
3連複 ②-⑤-⑦  580円
3連単 ②-⑤-⑦ 2,760円
ワイド ②-⑤ 300円  ②-⑦ 170円  ⑤-⑦ 270円



令和元年最後のJRA・GⅠ競走は、コントレイルが1番人気に応えて完勝。デビュー3戦3勝で2歳中距離路線の頂点に立ちました。2着には3番人気のヴェルトライゼンデ、大外から追い込んだワーケアが3着。4番人気のオーソリティは5着、スタートから逃げ続けたパンサラッサは6着という結果でした。
優勝したコントレイルは、栗東・矢作芳人厩舎に所属。父はディープインパクト、母はロードクロサイト。鞍上の福永祐一騎手は、今年のGⅠ3勝目。ホープフルステークスGⅠ昇格後初勝利で、2歳GⅠ競走完全制覇を達成。矢作厩舎は有馬記念に続き、2週連続でGⅠ勝ち。今年はリスグラシューでGⅠ3勝、さらにはラヴズオンリーユーがオークスを制し、このレースのコントレイルでGⅠ5勝をマークしました。
コントレイルは9月の新馬戦を2馬身半差で快勝。2戦目の東スポ杯ではライアン・ムーア騎手とのコンビで
臨み、アルジャンナに5馬身の大差をつけ、1分44秒5のJRA2歳レコードで圧勝しました。この日は道中4番手を追走すると、4コーナーで2番手に浮上し、直線では持ったままの状態で先頭に立ちました。同じ矢作厩舎のパンサラッサのペースメーカーぶりも見事だったように思える。小回りコースで完勝したから、来春の皐月賞では本命視されるでしょう。
朝日杯フューチュリティステークスを勝ったサリオスと、ホープフルステークスを勝ったコントレイルは共にデビュー3連勝で、重賞競走で2勝。「JRA賞最優秀2歳牡馬」は朝日杯を勝った馬が選ばれる事が多いけど、今年は違う結果になるかもしれないな…。


今年の中央競馬はこれにて全日程終了。29日は大井競馬場でダート競馬の総決算・東京大賞典が行われます。現役ラストランのゴールドドリーム、大井巧者・オメガパフューム、大賞典2年連続3着のケイティブレイブの3強の他に、大井所属のモジアナフレイバーとノンコノユメも出走します。







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リスグラシューがGⅠ3連勝で引退の花道飾る!アーモンドアイは最後に失速し9着。

2019年12月23日 | 競馬

2019年の競馬界の総決算・第64回有馬記念(GⅠ・芝2500m 16頭立て)が22日、中山競馬場で行われました。秋の天皇賞馬でファン投票1位の⑨アーモンドアイと、宝塚記念&コックスプレートを優勝し、これが引退レースとなる⑥リスグラシューの牝馬2強が最初で最後の激突。さらにはジャパンカップ優勝②スワーヴリチャード、2017年ダービー馬⑦レイデオロ、皐月賞馬⑩サートゥルナーリア、菊花賞馬⑦ワールドプレミア、2年連続有馬3着⑯シュヴァルグラン、元3歳マイル女王⑮アエロリット、凱旋門賞帰りの⑤フィエールマン&⑪キセキ、大阪杯を勝った⑬アルアインとGⅠ馬が11頭も参戦しました。



単勝オッズは、アーモンドアイが1.5倍の圧倒的1番人気。2番人気はリスグラシュー(6.7倍)、サートゥルナーリアが3番人気(7.8倍)。4番人気以降はワールドプレミア、スワーヴリチャード、フィエールマン、キセキ、⑭ヴェロックス、レイデオロと続きました。

外回り3コーナーからのスタートで、レイデオロとキセキが少し出遅れる。最初の先行争いで⑫クロコスミアとアエロリットの2頭が競り合い、内から④スティッフェリオも先行争いに加わる。4,5番手にアルアインとヴェロックスが控え、その後ろにスワーヴリチャードと③エタリオウがいて、①スカーレットカラーは8番手、9番手にフィエールマン。アーモンドアイは中団の10番手につけ、その内側の11番手にリスグラシュー、サートゥルナーリア12番手待機。13番手キセキ、14番手シュヴァルグラン、ワールドプレミアは後方2番手につけ、レイデオロが最後方。
1周目の正面スタンド前に差し掛かり、アエロリットが単独先頭、2番手にクロコスミア、スティッフェリオが内側3番手。スワーヴリチャードは7番手、アーモンドアイがヴェロックスをかわして8番手に浮上。10番手のリスグラシューは内ラチ沿いを走る。フィエールマン11番手、サートゥルナーリアは12番手、ワールドプレミアは最後方に下がって1コーナーを回る。
1,2コーナー中間を通過し、先頭のアエロは後続に大きく差を拡げ、最初の1000mを58秒5で通過。向正面のところで、スティッフェが2番手、クロコが3番手、アルアイン4番手。5番手にエタリ、スワリチャ6番手、内側7番手にスカカラ、そしてアーモンドは中団の8番手。9番手にヴェロ、リスグラとフィエールが10,11番手で並走。12番手キセキ、13番手サートゥル、14番手シュヴァル、レイデオロ15番手、ワープレがしんがりという展開。
3コーナーを回ってもアエロの大逃げが続く。2番手のスティッフェと3番手以降の差も開いている。3,4コーナー中間でクロコのリードが徐々になくなり、アルアインが3番手に上がり、アーモンドが4番手に浮上。フィエールとサートゥルは外に持ち出し、リスグラはまだ馬込みの中。後方のワープレは一番外に回す。
16頭が4コーナーを回り、最後の直線へ。スティッフェリオが先頭に立つが、2番手からアルアイン、真ん中からアーモンドアイ、外からフィエールマン、大外サートゥルナーリアと5頭が横一線!しかし、残り200mでリスグラシューがアーモンド,フィエール,サートゥルらをまとめて捕らえると、ラストの登り坂で一気に突き放して先頭ゴールイン!サートゥルナーリアが2着、最後方から追い上げたワールドプレミアが3着。アーモンドアイは最後に失速してしまいました…。



【有馬記念全着順】
1着⑥リスグラシュー     2分30秒5
2着⑩サートゥルナーリア    5馬身
3着⑦ワールドプレミア     クビ差
4着⑤フィエールマン     1馬身1/2
5着⑪キセキ          クビ差
6着⑯シュヴァルグラン
7着⑧レイデオロ
8着⑭ヴェロックス
9着⑨アーモンドアイ
10着③エタリオウ
11着⑬アルアイン
12着②スワーヴリチャード
13着④スティッフェリオ
14着⑮アエロリット
15着①スカーレットカラー
16着⑫クロコスミア

【払戻金】
単勝 ⑥ 670円
複勝 ⑥ 210円 ⑩ 270円 ⑦ 390円
枠連 ⑶-⑸  300円
馬連 ⑥-⑩ 2,990円
馬単 ⑥-⑩ 6,130円
3連複 ⑥-⑦-⑩ 10,750円
3連単 ⑥-⑩-⑦ 57,860円
ワイド ⑥-⑩ 850円  ⑥-⑦ 1,450円  ⑦-⑩ 2,000円


令和最初のグランプリレースは、単勝2番人気のリスグラシューが圧勝!宝塚記念、コックスプレートに続いてのGⅠ3連勝を果たし、有終の美を飾りました。2着のサートゥルナーリアは中山コースの相性の良さを証明。ワールドプレミアは最後方待機から3着と健闘。どちらも3歳世代の意地を見せました。「凱旋門賞組」のフィエールマン
とキセキも掲示板圏内に入りました。
引退レース組では、シュヴァルグラン6着、レイデオロはスタートミスが響き7着、アルアインは11着。大逃げで見せ場を作ったアエロリットは14着、クロコスミアは最下位の16着に終わりました。
圧倒的1番人気のアーモンドアイは、先頭争いに加わるも、ラスト100mで脚が止まってしまい9着。初めての中山コース、慣れない小回り、2500mの距離も長かったし、熱発明けと様々な不安要素が大いに出ました。レース中も終始外側を回され、直線で内側に入ったんですが、最後にレースをやめてしまいました…。ここまで負けるとは思わなかったなぁ。この日はアーモンドアイが有馬で勝てず、羽生結弦選手が全日本フィギュアで優勝を逃し、M-1グランプリでも和牛が「最終決戦」に進めず。優勝候補筆頭が次々と勝てなかった1日でしたな…。

GⅠ通算4勝目のリスグラシューは、牝馬では史上初の「グランプリ春秋連覇」を達成。鞍上のダミアン・レーン騎手は、有馬記念初参戦で初勝利。有馬記念当日限定の免許を取得し、今年のJRA・GⅠ競走で3勝目を手にしました。矢作芳人調教師は有馬初出走で初制覇です。また、馬主のキャロットファームとハーツクライ産駒も有馬初勝利。お父さんのハーツクライは2005年の有馬でディープインパクトを破りましたが、今年の有馬もハーツ産駒がディープ産駒を抑えて優勝。歴史は繰り返される…。
この日のリスグラシューは、序盤から中団のインコースでアーモンドアイより後ろの位置に控え続けました。2周目の3,4コーナーの時点では中団馬群にいて、ラストの直線で外側に進路を変えると、大外から一気に突き抜け、5馬身の差をつけてフィニッシュ。牝馬の有馬記念優勝は2014年のジェンティルドンナ以来6頭目。ダイワスカーレットもジェンティルドンナも凄いですが、派手な勝ちっぷりをしたのはリスグラシューが一番だと思います。
あと一歩でGⅠを逃し続けてきたリスグラが、4歳秋のエリザベス女王杯で覚醒し、今年はダミアン・レーンとのコンビでGⅠを3連勝。GⅠ年間3勝、アーモンドアイとの直接対決で勝ったから、「年度代表馬」と「最優秀4歳以上牝馬」は確実でしょう。「今がピークなのにもったいない」、「引退撤回してほしい」という意見もありますが、良い時に引退するのも有りだと思います。


有馬記念も終わりましたが、今度の週末もGⅠレースがあります。28日は中山競馬場で2歳中距離王決定戦・ホープフルステークス、29日は大井競馬場でダート総決算・東京大賞典が行われます。ホープフルステークスの方は、東スポ杯2歳ステークスで圧勝したコントレイル、オルフェーヴル産駒のオーソリティ、アイビーステークスを勝ったワーケア、萩ステークスの勝ち馬・ヴェルトライゼンデ、札幌2歳ステークス優勝のブラックホールなどが登録済み。
東京大賞典の方は、ラストランとなるゴールドドリーム、昨年の優勝馬・オメガパフューム、GⅠ2勝のケイティブレイブ、ロードゴラッソ、ロンドンタウンの他に、ダートGⅠウィナー経験馬のオールブラッシュ(大井)、ノンコノユメ(大井)、サウンドトゥルー(船橋)、さらにリッカルド(船橋)、ストライクイーグル(大井)、モジアナフレイバー(大井)などが登録しております。
有馬で馬券を外した人が、ホープフルか東京大賞典でリベンジを果たせることを願っています。






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有馬記念前日の注目レース!中山大障害&阪神カップ!

2019年12月22日 | Weblog

有馬記念を前日に控えた21日は、東西で注目の重賞レースが2つありました。中山競馬場で暮れの最強ジャンパー決定戦・中山大障害、阪神競馬場では1400m重賞・阪神カップが行われました。



第142回中山大障害(JGⅠ・芝4100m 15頭立て)は、中山グランドジャンプ2着⑮シンギングダンサー、障害重賞2連勝中の⑦シングンマイケル、小倉サマージャンプ優勝⑫メイショウダッサイ、阪神ジャンプステークス覇者⑬メドウラーク、京都ハイジャンプ優勝⑨ディライトフル、イルミネーションジャンプステークス2着②ヨカグラ、⑩ルペールノエル、⑤ブライトクォーツらが参戦しました。
スタートで④スリーコーズラインが出遅れ。最初の5号生垣障害をディライトフルとシンギングダンサーが同時に飛越すると、後続の各馬も続々と飛び越える。1周目の正面スタンド前で、ディライトフルが抜け出すと、シンギングダンサーが2番手につけ、3番手にメイショウダッサイ、ルペールノエルとメイショウダッサイが4,5番手で並ぶ。6番手にシングンマイケル、7番手⑥シゲルロウニンアジ、8番手⑭セガールフォンテン、9番手ブライトクォーツ、10番手⑧トラキアンコード。その後は③サウスオブボーダー、ヨカグラ、①トーヨーピース、⑪シュンクルーズ、スリーコードと続く。
2コーナーのバンケットから向正面→最初の大障害コースへと差し掛かり、最初の難所・大竹柵障害をディライトフルが先頭で飛越すると、残りの14頭も無事にクリアし、スタンドから拍手が沸き起こる。
逆回りコースのところで、ディラが先頭、シンダンが2番手、ラークが3番手に浮上。4番手ダッサイ、5番手マイケル、クォーツ6番手。7番手ルペール、ロウニンアジが8番手。9番手セガール、10番手トラキアン。後方はサウスオブボーダー、ヨカグラ、ピース、シュンクル、スリーコーズ。
2,3コーナー中間のバンケットを越え、2度目の大障害コース。先頭のディライトフルが大生垣障害をクリア。内に入ったシンギングダンサーは低い飛越だったが大丈夫。メドウラーク、シングンマイケルもOK。その他も続々と飛越し、大生垣も落馬はなし。
順回りに戻り、1,2コーナー中間の3号障害のところで先頭のディラと2番手集団との差が殆どなくなる。向正面の4号障害(竹柵)の手前で、ブライトクォーツがディライトフルを捕らえる。3コーナーのバンケットで、シングンマイケルが2番手に上がり、シンギングダンサーは最内3番手、メドウラーク4番手、ディラは5番手に下がった。バンケットを登り切って、最後の5号障害で、クォーツとマイケルが同時で飛越、さらにシンダンとラークも並んでジャンプ。
全ての障害を飛び終え、障害コース4コーナー手前で今度はマイケルが先頭。クォーツ2番手、シンダン3番手、ラーク4番手、さらにはメイショウダッサイ、ルペールノエルも追い上げて、最後の芝直線コースの攻防へ。残り200mを切ってクォーツが差を詰めるもマイケルが先頭を守る。シンダンは外に持ち出すも3番手争いが精一杯か。さらにはルペール、ダッサイもやってくる。しかし、シングンマイケルがそのまま先頭でゴール!金子光希騎手もガッツポーズで喜び爆発です。


障害界のレジェンド・オジュウチョウサン不在の中山大障害は、2番人気のシングンマイケルが優勝。竹柵障害の前で早めに仕掛けると、最終障害飛越後に先頭に躍り出て、そのまま押し切りました。2着のブライトクォーツは6番人気の伏兵。鞍上の熊沢重文騎手は昭和・平成・令和の3元号GⅠ制覇にあと一歩及びませんでした。3着争いはメイショウダッサイが制し、1番人気のシンギングダンサーは4着に終わり、石神深一騎手のJ・GⅠ8連勝ならず。3番人気のディライトフルは、スタートから先行を続けましたが、最後は10着でゴール。なお、今年は15頭全て完走しました。
シングンマイケルに騎乗した金子光希騎手はデビュー20年目でGⅠ初勝利。レース後のインタビューでは「来年はオジュウチョウサンに挑みたい」と意欲を見せていました。高市圭二調教師もJRAのGⅠ競走初制覇を果たしました。
平地ではまったく目が出ず、2017年末に障害に転向。今年6月の東京ジャンプステークスで重賞初制覇を果たすと、その次の東京ハイジャンプも制し、この中山大障害で重賞3連勝&GⅠ初制覇を果たしました。ことし障害2戦2勝のオジュウチョウサンを抑えて、マイケルが「最優秀障害馬」に選出される可能性もあるかもしれませんね。





第16回阪神カップ(GⅡ・芝1400m 18頭立て)は、今年の桜花賞馬⑤グランアレグリアが登場。2015年桜花賞馬で今回がラストランとなる②レッツゴードンキ、マイルCS4着①マイスタイル、フィリーズレビューを制した③ノーワン、アーリントンカップ優勝⑯イベリス、阪急杯優勝⑰スマートオーディン、⑩フィアーノロマーノ、⑧グァンチャーレ、⑫ロジクライ、2016年勝ち馬⑨シュウジなど重賞ウィナー多数参戦しました。
スタートでノーワンがダッシュつかず、スマートオーディンが後方から。先行争いで⑥メイショウショウブがハナに立ち、⑬グランドボヌールが2番手、グァンチャーレ3番手、⑭メイショウケイメイ4番手。5番手集団にはマイスタイル・⑦ショウナンライズ・グランアレグリア・シュウジ・⑪シヴァージの5頭が固まっている。中団グループにはレッツゴードンキ・イベリス・フィアーノロマーノの3頭が並んでいる。13,14番手のところにノーワンとロジクライ、15番手⑮ワンアフター、16番手⑱ストーミーシー、17番手④レインボーフラッグ、スマートオーディンがしんがり追走。
内回り3コーナーを通過し、グランボがショウブをかわして先頭、グァンチャーレ3番手、マイスタ5,6番手に控え、グラアレとフィアーノは中団待機。ラストランのドンキは12番手、イベリスとオーディンは大外に持ち出した。
4コーナーから直線コースに入り、メイショウショウブが先頭を奪い返すが、グランアレグリアが内から追い込んで、残り200mでグラアレが先頭に浮上。後続ではフィアーノロマーノとグァンチャーレが競り合い、レッツゴードンキがインを突いて上がってきている。グラアレは残り100mで一気に突き放し、大差をつけてゴールイン!2着争いはフィアーノ,ショウブ,ドンキの3頭が並んで入線しました。

関西での今年最後の重賞レースは、グランアレグリアが桜花賞馬の貫禄を見せつけました。3コーナーでは中団にいましたが、直線で内側から脚を伸ばし、残り200m手前でメイショウショウブをかわして先頭に立つと、あとは後続との差を拡げるだけ。結局2着に5馬身差の大差をつけての圧勝を飾りました。
接戦の2着争いは、フィアーノロマーノが2着、メイショウショウブがアタマ差の3着、引退のレッツゴードンキがハナ差の4着。4番人気のスマートオーディンは8着、マイスタイルは13着という結果に終わっています。
グランアレグリアはNHKマイルカップで5着降着の後、左前脚の不安の影響によりスプリンターズステークス戦とマイルチャンピオンシップを回避。このレースが実に7か月ぶりのレースでした。これといった強敵はいなかったのもあるけど、圧倒的な強さを見せつけましたね。来年春の高松宮記念、もしくは香港GⅠで勝ちそうな気がするな…。




















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令和最初のグランプリ!第64回有馬記念枠順決まる!

2019年12月20日 | 競馬
今月22日に中山競馬場で第64回有馬記念(GⅠ・芝2500m)が行われますが、その公開枠順抽選会が19日に東京都内で実施されました。今年の有馬記念は、ファン投票第1位のアーモンドアイが緊急参戦、オーストラリアのGⅠ競走「コックスプレート」を制したリスグラシュー、ジャパンカップを勝ったスワーヴリチャード、春の天皇賞馬・フィエールマン、皐月賞馬・サートゥルナーリア、菊花賞馬・ワールドプレミアらGⅠ馬11頭が出走する豪華な顔ぶれ。すべての競馬ファンが気になった枠順はこうなりました!




第64回有馬記念枠順
①スカーレットカラー(岩田康誠)
②スワーヴリチャード(O.マーフィー)
③エタリオウ(横山典弘)
④スティッフェリオ(丸山元気)
⑤フィエールマン(池添謙一)
⑥リスグラシュー(D.レーン)
⑦ワールドプレミア(武豊)
⑧レイデオロ(三浦皇成)
⑨アーモンドアイ(C.ルメール)
⑩サートゥルナーリア(C.スミヨン)
⑪キセキ(R.ムーア)
⑫クロコスミア(藤岡佑介)
⑬アルアイン(松山弘平)
⑭ヴェロックス(川田将雅)
⑮アエロリット(津村明秀)
⑯シュヴァルグラン(福永祐一)


ファン投票1位のアーモンドアイは5枠9番、2位のリスグラシューは3枠6番、JCとのGⅠ連勝を狙うスワーヴリチャードは1枠2番、サートゥルナーリアはアーモンドの隣枠の5枠10番に入りました。


令和最初のグランプリとなる今回、アーモンドアイの出走が決まった時点で大いに盛り上がってますが、何よりもリスグラシューとの「牝馬頂上対決」が実現します。アーモンドは歴代最多タイのGⅠ7勝目が掛かっていますが、中山コースと2500mは初めて。さらには熱発明けの不安もあります。それでも持ち前のポテンシャルで勝ち切れるか注目です。
ラストランとなるリスグラは、宝塚記念とコックスプレート制覇に導いたダミアン・レーン騎手が騎乗します。ダミアンはすでに来日していて、有馬記念当日限定の「1日限定免許」を取得。最強の相棒を背に有終の美を飾れるでしょうか?

リスグラシューの他にも、レイデオロ、アルアイン、シュヴァルグラン、クロコスミア、アエロリットがこの有馬記念でラストランを迎えます。レイデオロは当初ビュイック騎手とコンビを組む予定でしたが、ビュイック騎手が15日に騎乗停止を喰らってしまいアウト。枠順発表当日になって三浦皇成騎手が騎乗することになりました。
シュヴァルグランは今年で4年連続の有馬参戦。おととしは3着、昨年も3着と惜しい結果。この日の抽選会では、オーナーの佐々木主浩さんが内枠を希望していたけど、大外枠を引き当てて崩れ落ちました。そういえば昨年も8枠(15番枠)に入ってたねぇ。





有馬記念と言えば、その年の世相を反映した「サイン馬券」が出現します。今年は新元号「令和」、「ラグビーワールドカップ」、大坂なおみ・渋野日向子といった女性アスリートの活躍も目立ちました。
新元号令和…レイデオロとワールドプレミアの組み合わせ、レーンと岩田の「れいわコンビ」
新天皇陛下…徳仁さまは「126代目」なので⑫-⑥、三浦「皇」成

ラグビー関連でいえば、流行語大賞となった「ONE TEAM」→1番枠あるいは1枠が来る?枠連「1-1」だったら出来すぎ。3頭出しの友道康夫厩舎、2頭出しの角居勝彦厩舎、3頭出しのキャロットファームの「ONE TEAM」もあり得る。
ラグビー日本代表のユニフォームは「赤と白」→枠連「1-3」、W杯史上初のベスト8入り→8番枠か8枠の馬。

今年は大型台風の当たり年。台風15号が千葉県直撃→15番枠、台風19号が猛威を振るう→①-⑨
吉本興業所属芸人の闇営業問題…⑧-③
イチロー選手が現役引退…背番号「51」→「⑤-①」
しぶこフィーバー…牝馬が来るか?
現在の朝の連続テレビ小説…「スカーレット」カラー
消費税8%から10%に引き上げ…⑧-⑩、軽減税率…8番枠か8枠の馬



最近では、サッカーの南野拓実選手がイングランドの名門・リバプールに移籍決定。リバプールのチームカラーは赤…3枠の馬、背番号18…「①-⑧」、日本代表で背負っている時の番号…「9番」
横浜DeNAの主砲だった筒香嘉智選手がMLB入り。移籍先は「タンパベイ・レイズ」→レイデオロ?、背番号は25番…②-⑤
白血病と闘っている競泳の池江璃花子選手が退院…池江泰寿厩舎のアルアイン

今年はディープインパクトとキングカメハメハが天国へと旅立ちました。
ディープ産駒からはワールドプレミア、フィエールマン、アルアインの3頭が出走。キンカメ産駒からはレイデオロが出走します。ロードカナロア産駒のアーモンドアイとサートゥルナーリアは「キンカメの孫」。キセキに至ってはディープとキンカメの血が入っています。


平成から令和に変わり、いろんな出来事があった2019年。週末は有馬記念で思いっきり盛り上がりましょう!





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今年もまた無敗の2歳マイル王者誕生!サリオスが朝日杯レコードで快勝!

2019年12月16日 | 競馬

2歳牡馬マイル王決定戦・第71回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ・芝1600m 16頭立て)が15日、阪神競馬場で行われました。デビュー2連勝中の⑥サリオス、函館2歳王者のキズナ産駒②ビアンフェ、デイリー杯2歳ステークス優勝⑫レッドベルジュール、京王杯2歳ステークス優勝⑧タイセイビジョン、小倉2歳ステークス覇者⑤マイネルグリットといった2歳重賞ウィナーに加え、新潟2歳ステークス2着③ペールエール、デイリー杯2着⑦ウイングレイテスト、3戦2勝⑯ラウダシオン、ダートで2戦2勝の⑭タガノビューティー、小倉2歳ステークス2着④トリプルエースなどが参戦しました。


単勝の人気は、サリオスが2.0倍で1番人気。2番人気にタイセイビジョン(5.8倍)、レッドベルジュール僅差で3番人気(5.9倍)、4番人気のペールエール(8.8倍)まで10倍以下。その後はビアンフェ、ラウダシオン、トリプルエースと続きました。

スタートでレッドベルジュールが少し出遅れ。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、ポンと飛び出したビアンフェが先手を奪う。2番手に⑮メイショウチタンが上がり、サリオスとトリプルエースが3,4番手で並んでいる。5番手グループにはペールエール・ウイングレイテスト・⑩エグレムニの3頭が並ぶ。中団8番手にラウダシオン、9番手にマイネルグリット、10番手①ジュンライトボルト、⑬プリンスリターンが11番手追走。その後ろの12番手にタイセイビジョンが控え、レッドベルジュール13番手。後方勢はタガノビューティー14番手、15番手⑨グランレイ、最後方に⑪カリニート。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭のビアンフェは前半800mを45.4秒で通過。チタンが2番手につけ、サリオスは外側4番手。エグレムニが単独5番手に上がり、中団馬群にはラウダシとタイビジョ,ペールにベルジュールが待機している。
4コーナーを回って最後の直線コースに入ってもビアンフェが先頭で逃げ続けるが、外からサリオスが2番手に浮上する。大外からタイセイビジョンが追い込み、さらにはタガノビューティーも上がってきている。残り200mの手前でサリオスがビアンフェを捕らえて先頭に立ち、2番手からタイビジョが接近するが、ラスト100mで突き放し、先頭ゴール!無傷の3連勝で朝日杯制覇!


【朝日杯FS 全着順】
1着⑥サリオス       1分33秒0
2着⑧タイセイビジョン   2馬身1/2
3着⑨グランレイ      1馬身1/4
4着⑭タガノビューティー   クビ差
5着⑬プリンスリターン   1馬身1/4
6着①ジュンライトボルト
7着②ビアンフェ
8着⑯ラウダシオン
9着⑦ウイングレイテスト
10着⑫レッドベルジュール
11着④トリプルエース
12着⑪カリニート
13着⑤マイネルグリット
14着⑩エグレムニ
15着⑮メイショウチタン
16着③ペールエール

単勝 ⑥ 200円
複勝 ⑥ 120円  ⑧ 190円  ⑨ 2,360円
枠連 ⑶-⑷ 530円
馬連 ⑥-⑧ 660円
馬単 ⑥-⑧ 950円
ワイド ⑥-⑧ 310円 ⑥-⑨ 6,240円  ⑧-⑨ 13,830円
3連複 ⑥-⑧-⑨ 38,080円
3連単 ⑥-⑧-⑨ 90,260円


2017年のダノンプレミアム、2018年のアドマイヤマーズに続き、今年もまた無敗の2歳マイル王者が誕生しました。単勝1番人気のサリオスが、直線残り200m手前から抜け出し、2着に2馬身半の差をつけて完勝。デビューから負けなしの3連勝、前走のサウジアラビアロイヤルカップに続いての重賞勝利で、GⅠ初勝利を果たしました。
2着のタイセイビジョンも外から末脚を伸ばしましたが、勝った相手が強すぎました。武豊騎手は朝日杯で5度目の2着となり、悲願の朝日杯初制覇はまた来年以降に持ち越しです。3着に入ったグランレイは単勝オッズで14番人気でした!これはこれで驚きましたわ。
4着のタガノビューティーは初めての芝コースで好走。ロケットスタートから先頭をひた走ったビアンフェは7着。3番人気のレッドベルジュールはスタートミスが響いて10着、4番人気のペールエールは最下位の16着に沈みました。

サリオスは美浦・堀宣行厩舎に所属し、父がハーツクライ、母がサロミナ。鞍上のライアン・ムーア騎手は2013年のアジアエクスプレス以来となる朝日杯2勝目。日本でのGⅠ勝利は、2017年チャンピオンズカップ以来2年ぶりです。堀宣行調教師は同レース初勝利です。
前走のサウジアラビアRCではクラヴァシュドールとの叩き合いを制し、1分32秒7の東京芝1600mの2歳レコードを樹立。この日は1分33秒0を記録し、ダノンプレミアムの持つ朝日杯FSのレースレコードを0.3秒も上回りました。この馬は2歳にして馬体が大きく、馬体重が538キロもあります。筋肉の量が多いねぇ。まだ気が早いけど、2020年の3歳牡馬クラシックの主役の最有力候補と言えるでしょう。




来週・12月22日は、中山競馬場で年に一度のグランプリレース「有馬記念」!ファン投票第1位のアーモンドアイが緊急参戦すれば、宝塚記念&コックスプレート優勝のリスグラシュー、皐月賞馬・サートゥルナーリア、菊花賞馬・ワールドプレミア、無冠返上を狙うヴェロックス、さらには元ダービー馬・レイデオロ、大阪杯を勝ったアルアイン、ロンシャン帰りのフィエールマンとキセキも参戦予定です。
その前日には中山大障害もあるし、阪神カップにはグランアレグリアが久々に登場します。今後は有馬の後にホープフルステークス、さらに東京大賞典と注目レースが続きます。










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レシステンシアが圧巻の逃走劇で無敗の2歳女王に!中山では藤田菜七子が待望のJRA重賞初制覇!

2019年12月09日 | 競馬

12月8日は阪神競馬場で令和最初の2歳GⅠ競走・第71回阪神ジュベナイルフィリーズが行われました。そして、中山競馬場では、JRA女性ジョッキー・藤田菜七子騎手がついに重賞初勝利を飾りました!


第71回阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ・芝1600m 16頭立て)は、アルテミスステークスを勝った⑮リアアメリア、新潟2歳ステークス覇者③ウーマンズハート、サウジアラビアロイヤルカップ2着⑩クラヴァシュドール、ファンタジーステークス優勝④レシステンシア、⑥クリスティ・⑨マルターズディオサ・⑪ルーチェデラヴィタのキズナ産駒3頭、①ヤマカツマーメイド、⑦ロータスランドなどが参戦しました。
レースは16頭綺麗なスタートで始まり、レシステンシアが好ダッシュから先手を奪い、ウーマンズハートが2番手、内側3番手ウーマンズハート、その外側にマルターズディオサが4番手。5番手グループには⑤ボンボヤージ・クリスティ・⑯エレナアヴァンティの3頭が固まり、8番手ヤマカツマーメイド、9番手にクラヴァシュドール。10番手⑧オータムレッド、その後ろの集団に②カワキタランド・⑬ジェラペッシュ・ルーチェデラヴィタの3頭が並んでいる。後方勢は⑭スウィートメリナ・⑫ヒメサマ・リアアメリアの3頭が控える。アメリアは最後方から爆発なるか?
外回りコース3コーナーを過ぎ、先頭のステンシアは前半800mを45.5秒で通過。2番手からロータス,外からディオサも接近。ウーマンズは内側4番手、クリスティは中団より前の馬群、クラヴァシュが中団の外側に持ち出し、アメリアはまだ後方の位置だ。
4コーナーから直線に入り、先頭のレシステンシアが残り400mでラストスパートを仕掛けて後続との差を拡げる。2番手争いは内からウーマンズハート、真ん中ロータスランドとヤマカツマーメイド、外側にマルターズディオサが追いかける。さらにはクリスティとクラヴァシュドールも追い込む。リアアメリアは全然伸びてこない。これはまずい!逃げるステンシアは残り200mを切ってさらに突き放す!クラヴァシュとディオサが2番手争いから抜け出すも、レシステンシアが先頭でゴールイン!スタートから先頭を譲らなかったレシステンシア、圧勝で2歳牝馬の頂点に立ちました!


令和初の2歳女王決定戦は、序盤から先頭でレースを進めたレシステンシアがそのまま逃げ切り、2着に5馬身の大差をつけて優勝。勝ちタイム1分32秒7は、ウオッカの持つ阪神1600mの2歳レコードタイム「1分33秒1」を0.4秒も上回りました。
2着争いは接戦となりましたが、マルターズディオサが2着、3番人気のクラヴァシュドールはハナ差の3着。2番人気のウーマンズハートは4着、単勝1.8倍と断然の1番人気だったリアアメリアは6着。上手く折り合いをつけたのに、直線で末脚が弾けませんでした。ステンシアは多頭数のレースを2回走ったのに対し、アメリアは2戦とも少頭数。多頭数の経験不足がモロに出ましたねぇ…。
勝ったレシステンシアは、父がダイワメジャー、母はマラコスタムブラダ。鞍上の北村友一騎手は今年のGⅠ競走3勝目。ステンシアを管理する松下武士調教師は、開業5年目でGⅠ初勝利を手にしました。
リアアメリアとウーマンズハートの無敗対決と言われていましたが、ステンシアもデビューから2戦負けなしでした。新馬戦では武豊騎手を背にキーダイヤとの叩き合いを制し、2戦目のファンタジーステークスでは2番手から抜け出して快勝。3戦目の今回は圧巻の逃走劇を見せました。3戦3勝で2歳女王になったのも凄いですが、5馬身差&2歳レコード勝ちという内容から、来年の桜花賞でも圧勝するのではないかと思います。






中山メイン・第12回カペラステークス(GⅢ・ダート1200m 16頭立て)は、藤田菜七子騎手が乗る⑦コパノキッキング、JBCレディスクラシック2着④ゴールドクイーン、クラスターカップ2着⑮ヒロシゲゴールド、⑫テーオージーニアス、2連勝中⑩レッドアネラ、①ドリュウ、⑬タテヤマ、⑭シュウジなどが参戦しました。
スタートで、②ビップライブリー、ゴールドクイーン、コパノキッキング、レッドアネラらが好スタートを切り、ダートコースに入ったところでゴールドクイーンがハナに立つ。レッドアネラは2番手に控え、3番手に広重ゴールド、4番手に⑤ハングリーベン、コパノキッキングは5番手追走。内側6番手ビップライブリー、7番手シュウジと続き、中団の8,9番手にタテヤマと⑯オールドベイリーが並走。10番手⑨オウケンビリーヴ、11番手⑥ダノングッド、12番手テーオージーニアス、13番手⑧シャインヴィットゥ、14番手③ヒザクリゲ、後方に①ドリュウと⑪ハニージェイドという展開。
縦長の状態で3,4コーナーから最後の直線に入り、ゴルクイとアネラの2頭が競り合い、3番手からヒロゴー、4番手からキッキングが差を詰める。残り200mでアネラが少し前に出るが、外からキッキングが襲い掛かり、ラスト100mでアネラとゴルクイを捕らえて先頭に躍り出る!後続からシュウジとジーニアスが追ってきたが、コパノキッキングが先頭ゴールイン!藤田菜七子騎手、ついにJRA重賞初勝利です!



藤田菜七子騎手がまたもやりました!コパノキッキングとのコンビで、日本人女性騎手で初めてのJRA重賞競走勝ちを収めました!女性騎手のJRA重賞勝利は、2002年中山大障害のロシェル・ロケット以来17年ぶりの快挙であり、平地重賞は史上初となります。ちなみに、コパノキッキングは昨年もカペラステークスで勝っており、同レース2連覇を達成しています。2着のテーオージーニアスは丸山元気騎手が乗っており、根本康広厩舎の所属騎手が1,2着を独占しました。
前走のJBCスプリントでは早めに先頭に立ちながらも、ゴール前でブルドッグボスに差されて2着。それから35日後が経った今回、道中は4番手を追走すると、直線で外から追い込んで差し切り勝ちを決めました。菜七子騎手が先頭でゴールした瞬間、スタンドから大きな拍手が沸き起こりました。レース後のインタビューでは「コパノキッキングと関係者の皆さんに感謝したい」、「この1年いい結果が出なくて悔しい思いも何度もしたので、勝つことができてうれしい」と話しました。
この勝利で通算99勝(JRA89勝+地方交流10勝)となり、通算100勝に王手。年内いや来週にも100勝に到達するかもしれません。GⅠ初騎乗、重賞制覇、さらには「ウィメン・ジョッキーズ・ワールドカップ」総合優勝、新潟リーディングも獲得し、12月8日現在で42勝をマークして関東リーディングで10位と健闘。今年は本当に大躍進の1年だと思います。今年も残り少なくなったけど、勝利数をもっと重ねられるといいですね。菜七子騎手、JRA重賞初勝利
おめでとうございます。






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クリソベリルがデビュー6連勝!古馬を捻じ伏せ砂の頂点に立つ!

2019年12月01日 | 競馬

12月に入り、令和元年も残り1か月になりました。12月1日は中京競馬場で秋のダート王者決定戦・第20回チャンピオンズカップ(GⅠ・ダート1800m 16頭立て)が行われました。デビューから5戦負けなしの⑤クリソベリル、2年前の優勝馬⑪ゴールドドリーム、フェブラリーステークスを制した④インティ、浦和JBCクラシックの覇者③チュウワウィザード、世界的名手デットーリ騎手が跨る⑥オメガパフューム、⑯ヴェンジェンス・⑫キングズガード・⑧ウェスタールンドの「みやこステークス組」、武蔵野ステークスを勝った⑦ワンダーリーデル、芝のGⅠを勝った経験のある①タイムフライヤー、もう1頭の3歳馬⑬ワイドファラオ、川崎記念優勝⑩ミツバ、韓国GⅠ馬⑮ロンドンタウンなどが参戦しました。



単勝の人気は、ゴールドドリーム1番人気(3.5倍)、クリソベリル2番人気(4.4倍)、インティが3番人気(4.7倍)。4番人気以降はオメガパフューム(6.1倍)、チュウワウィザード(6.7倍)、ウェスタールンド、⑨サトノティターン、タイムフライヤー、ワイドファラオと続きました。


スタートは16頭綺麗に揃い、好スタートを決めたインティが早々と先手を奪う。外から⑭テーオーエナジーが2番手に上がり、クリソベリルは3,4番手、ゴールドドリームは5番手、オメガパフュームとチュウワウィザードは中団より前の位置、ウェスタールンドとタイムフライヤーは中団の位置につけた。
1,2コーナーを過ぎたところで、先頭がインティ、2番手テーオーエナジー、内側3番手にクリソベリル、4番手ロンドンタウン、その後ろの5番手にゴールドドリームが控える。6番手争いでは、内側チュウワウィザード,真ん中にサトノティターン,外側からワイドファラオが押し上げる。9番手オメガパフューム、タイムフライヤーとウェスタールンドが10,11番手で並んでいる。12番手ミツバ、13番手ヴェンジェンス、14番手ワンダーリーデル、15番手にキングズガード、②モズアトラクションが最後方という展開。
3コーナーを回り、インティが軽快に飛ばすが、テーオーとロンドンが差を詰める。ベリルとゴルドリは4,5番手あたり、チュウワとオメガとティターンは中団馬群。
4コーナーから直線コースに差し掛かり、インティが先頭で粘る粘る。このまま逃げ切りをきめるのか?後続勢は内からクリソベリル、真ん中からロンドンタウン、外からゴールドドリームが追走する。残り200mでゴルドリとベリルがインティに接近すると、残り100mでインティ,ゴルドリ,ベリルの3頭が並び、最後はクリソベリルが抜け出してゴールイン!3歳馬クリソベリル、デビュー6戦6勝でダート界の頂点に立ちました!



【チャンピオンズカップ全着順】
1着⑤クリソベリル      1分48秒5 
2着⑪ゴールドドリーム     クビ差
3着③インティ        1馬身1/4
4着④チュウワウィザード   1/2馬身
5着⑫キングズガード     1馬身3/4
6着⑥オメガパフューム
7着⑯ヴェンジェンス
8着①タイムフライヤー
9着⑧ウェスタールンド
10着⑮ロンドンタウン
11着⑦ワンダーリーデル
12着②モズアトラクション
13着⑩ミツバ
14着⑬ワイドファラオ
15着⑨サトノティターン
16着⑭テーオーエナジー


単勝  ⑤ 440円
複勝  ⑤ 170円  ⑪ 130円 ④ 190円
枠連  ⑶-⑹ 490円
馬連  ⑤-⑪  960円
馬単  ⑤-⑪ 1,820円
3連複 ④-⑤-⑪ 1,900円
3連単 ⑤-⑪-④ 8,980円
ワイド ⑤-⑪ 380円  ④-⑤ 670円  ④-⑪ 410円


GⅠ馬が8頭(芝と海外も含む)も揃った今年のチャンピオンズカップ、人気上位馬の叩き合いを制したのは、今年の3歳ダート王者・クリソベリルでした。2年ぶりの勝利を狙ったゴールドドリームはクビ差の2着。ゴルドリが外から伸びてきた時は、「ゴルドリが勝った」と思っていましたが、勝った馬が強かったです。スタートから先行を続けたインティは、残り100mで捕まり3着。前走のみやこステークスでは直線の不利もあってブービーでしたが、この日は見せ場を十分に見せました。
チュウワウィザードは4着に敗れてJBCクラックに続いてのGⅠ連勝はならず。デットーリ騎乗のオメガパフュームは6着に終わっています。
デビュー6戦6勝のクリソベリルは、ジャパンダートダービーに次いでGⅠ2勝目。川田将雅騎手はチャンピオンズカップ初勝利。今年はGⅠ競走で有力馬に騎乗しながらも悔しいレースが続いていましたが、ようやくGⅠでの連敗が止まりました。音無秀孝調教師もこのレース初勝利で、今年のGⅠ3勝目をマークしています。
前走の日本テレビ盃は初めて古馬と一緒に走り、2着のロンドンタウンに4馬身差の圧勝。今回は古馬の一線級が揃いましたが、ゴール前でインティとゴールドドリームの間を割って差し切り勝ち。この馬の勝負根性、川田騎手のGⅠ勝ちへの執念が見れました。今年の3歳世代は古馬の壁に悉く跳ね返されてきたけど、クリソベリルが初めてその壁を破りました。
今後は年末の東京大賞典を使わず、年明けに向けて休養。音無調教師によると海外遠征を計画しているとのこと。世界に挑むのも良いけど、脚の怪我の影響で1年間もレースから遠ざかっているルヴァンスレーヴとの対決も見てみたい…。実現したら名勝負になりそうな気がするとおもうけど、どうなんかな。





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