日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

高松宮記念&ドバイミーティングREVIEW

2010年03月29日 | 競馬

28日は深夜にドバイ・ミーティング、午後は中京競馬場で春のスプリント王決定戦・高松宮記念が行われました!ドバイでは日本勢4頭が参戦し、ブエナビスタがドバイシーマクラシック、レッドディザイアがドバイワールドカップでGI制覇に挑みました。果たして日本勢の結果はどうなったのか?


日本時間27日夜~28日未明にかけてメイダン競馬場で行われた「ドバイ・ミーティング」。ブエナビスタが出走した「ドバイ・シーマクラシック」は、芝2410mに16頭で争われました。このレースには⑭ダーレミ、⑯キャバルリーマン、⑦ユームザインといった海外の実力馬が参戦。並み居る強豪にブエナはどこまで立ち向かう?
ブエナビスタは好スタートを切った後、中団~後方に下げました。1コーナーに入り、⑨プレシャスパッションが先頭、⑧ゴールデンソードが2番手、キャバルリーマンが4番手につけ、ブエナビスタは後ろから5,6頭目の位置で追走。ダーレミはバックストレッチで7番手で待機、ユームザインが後方2番手、②イースタンアンセムが最後方で追走します。
縦長で3コーナーに入ると先頭と3番手集団の差が縮まり、①ジュークボックスジュリーとキャバルリーマンが接近。⑥ポンペヤーノが最内からかわし、ダーレミと③アンマーも虎視耽々と窺い、ブエナは後方3番手で最終コーナーから直線へ。ゴールデンソードが先頭に立つが、外からキャバルリーマン、ダーレミ、⑬スパニッシュムーンの3頭が激しく競り合う。ブエナビスタは残り400mで追い上げを始めると、残り300で5,6番手まで浮上してきた!残り50mを切ってキャバルリーマンと⑪ディームをかわし、ゴール前でスパニッシュムーンを抜くも、ダーレミには届かない…。ダーレミがシーマクラシック優勝、ブエナビスタは惜しくも2着!
いやぁ~惜しかった!Youtubeなどで最後の直線の猛追を見た時は、もしかしたら行けるんじゃないかなと思ったんだけど、残り200mでなかなか前が開きませんでした。もう少し直線が長ければ、ダーレミを捕らえていたかもしれない…。初めての海外挑戦で2着と大健闘、とにかくよく頑張った!次こそは海外GI制覇を期待してます!

メイン競走の「ドバイ・ワールドカップ」は③レッドディザイアが登場。前哨戦のマクトゥーム・チャレンジで見事に勝利し、本番でも有力候補とされておりました。数多くの日本馬が参戦し、涙を呑んできたこの大一番で、日本馬として初のW杯制覇の期待がかかっていたのですが…。
レッドディザイアは中団からスタートし、⑤グロリアデカンペオンと⑭アモールデポブレが先手を取り、⑥ヴィジョンデタ4番手、①アリーバーが5番手、レッドディザイアは6番手付近で1コーナーを回ります。2コーナーから向正面に入り、グロリアデカンペオンが単独先頭、アモールデポブレ2番手、⑬ミスターブロックが3番手に上がり、マスタリー4番手。レッドディザイアは中団でヴィジョンデタと並走。後方では⑦リザーズディザイアが後ろから3頭目という恰好。
3コーナーに入ると逃げるグロリアデカンペオンにアモールデポブレとミスターブロックが並びかけ、4番手のアリーバーが最内をつく。レッドディザイアはまだ6番手の位置。そして最後の直線に入り、ディザイアの末脚が炸裂と思いきや全然伸びて来ず失速。先頭のグロリアデカンペオンは、リザーズディザイアとアリーバーの猛追を振り切り、逃げ切ってゴール!昨年2着の雪辱を果たし、ブラジル史上初のドバイW杯制覇を成し遂げました。そしてレッドディザイアは11着に終わりました。
やはり世界の壁は厚かった。ディザイアのW杯制覇を期待していた人たちも非常にガッカリされていたはずです。グロリアデカンペオン、リザーズディザイア、アリーバーの上位3頭は、レッドディザイアが勝った「マクトゥームチャレンジ ラウンド3」に出ていた馬達でした。前哨戦では道中後方待機だったのに、この日は中団でレースを進めていました。この前と同じ戦法で行けば上位進出も狙えてたのに。
この他の日本勢の結果ですが、ゴドルフィンマイルに出走したグロリアスノアは、直線で伸びるも4着。ゴールデンシャヒーンに挑んだローレルゲレイロは、果敢に飛ばして見せ場を作りましたが、後続勢に抜かれて4着に終わりました。「短距離部」の2頭はいずれも4着、2ケタ順位や最下位というようなヒドい負け方ではないので頑張ったと思います。ドバイミーティングでは日本勢は未勝利、とにかく無事に帰国してほしい。陣営の皆さん、お疲れ様でした。



ドバイでの激闘から約12時間後、春のGIシリーズ第1弾・第40回高松宮記念が中京競馬場で行われました。「春の最速王者」を決めるこのレースは、フルゲート18頭で争われ、重賞3連勝と絶好調な⑥キンシャサノキセキ、これがラストランとなる③アルティマトゥーレ、昨年秋のスプリンターズステークスでハナ差の2着に敗れた⑰ビービーガルダン、2年前の勝ち馬⑨ファイングレイン、他にも⑰エーシンフォワード、⑪エイシンタイガー、⑬サンカルロ、⑮プレミアムボックスと最速自慢の馬達が集結。中京競馬場の改修工事前最後の大一番は、フィナーレに相応しい大激戦となりました。
直前の単勝上位人気は、1番人気がキンシャサノキセキ(3.7倍)、アルティマトゥーレが2番人気(4.3倍)、3番人気がエーシンフォワード(4.9倍)、4番人気のサンカルロ(9.3倍)までが10倍を切りました。
注目のスタートは少しばらつき、プレミアムボックスとアルティマトゥーレがやや立ち遅れてしまいます。先行争いでは、①セブンシークィーンが先頭、2番手に⑩ヘッドライナー、ビービーガルダンは3番手から。5番手集団にエイシンタイガーと④ショウナンカザン、キンシャサがいて、中団の10番手付近にはアルティマ、⑦カノヤザクラ、ファイングレイン、エーシンフォワードが追走。後方では⑭スズカコーズウェイが後ろから5頭目、その後ろにサンカルロ、最後方にいたプレミアムボックスが残り600mの辺りで押し上げる。
18頭が一団の状態、早くも4コーナーから直線に向いてきて、ヘッドライナーとセブンシーの2頭が先頭を争い、5番手の⑫グランプリエンゼルが外に持ち出す。有力勢はまだ馬群の中で直線へ。残り200mでヘッドライナーが先頭に躍り出るが、トップ争いは横一線!真ん中からキンシャサノキセキ、大外からビービーガルダンとエーシンタイガーが襲いかかる。更にはアルティマトゥーレとサンカルロが割り込んでいく!そしてゴール前でキンシャサとビーガルが抜け出し、2頭並ぶような態勢でゴールイン!わずかにキンシャサが前に出たのか、それともビービーガルダンが捕らえたか?写真判定の結果はこうなりました!

最終成績&払戻金
1⑥キンシャサノキセキ 1:08.6
2⑰ビービーガルダン  ハナ
3⑯エーシンフォワード クビ
4⑬サンカルロ     クビ
5③アルティマトゥーレ ハナ
6⑭スズカコーズウェイ  1/2
7⑩ヘッドライナー    1/2
8⑨ファイングレイン  クビ
9⑱ピサノパテック   1.1/4
10⑤トウショウカレッジ 3/4
11②アイルラヴァゲイン アタマ
12⑧エーシンエフダンズ ハナ
13⑮プレミアムボックス  クビ
14①セブンシークィーン ハナ
15⑦カノヤザクラ    1/2
16④ショウナンカザン   クビ
17⑫グランプリエンゼル  3/4
18⑪エイシンタイガー 1.1/2
単勝 6 370円
複勝 6 160円 17 350円 16 180円
枠連 3-8 600円
馬連 6-17 2,690円
馬単 6-17 4,450円
ワイド 6-17 1,110円 6-16 420円 16-17 1,230円
3連複 6-16-17 4,230円
3連単 6-17-16 23,750円

写真判定の結果キンシャサノキセキが先着し、大激戦の高松宮記念を制しました!ビービーガルダンはまたしてもハナ差の2着で王座獲得ならず。3着には3番人気のエーシンフォワードが入線。2番人気のアルティマトゥーレは5着に敗れて有終の美を飾れませんでした。また、プレミアムボックスは15着、エーシンタイガーは最下位の18着に終わりました。
キンシャサノキセキは重賞4連勝、7度目のGI挑戦で悲願の初制覇!鞍上の四位洋文騎手は昨年の秋華賞以来約5か月ぶりのGI勝利で通算14勝目、高松宮記念では1998年のシンコウフォレスト以来12年ぶり2度目の制覇です。これまでのGIでの成績は2006年のNHKマイルカップで3着、2008年の高松宮記念とスプリンターズステークスで揃って2着とあと一歩及びませんでした。昨年の春からは3戦連続で2ケタ順位と不振に陥っていましたが、昨年10月のスワンステークスで復活勝利を挙げると、阪神カップ、オーシャンステークスも制して重賞3連勝。勢いそのままに春のスプリント王に輝きました。7歳で絶頂期を迎えつつあるキンシャサノキセキ、次なる「キセキ」に向かってまたひた走ります。



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