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日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

混戦の桜花賞を制したのはエンブロイダリー!モレイラは桜花賞連覇!

2025年04月13日 | 競馬

4月13日に「2025大阪・関西万博」がついに開幕。その同じ日に阪神競馬場で牝馬三冠の第1戦・第85回桜花賞(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを勝った⑨アルテヴェローチェ、フェアリーステークス快勝②エリカエクスプレス、クイーンカップを制した⑦エンブロイダリー、フィリーズレビューを勝った④ショウナンザナドゥ、チューリップ賞を勝った⑮クリノメイ、ファンタジーステークス覇者⑭ダンツエラン、アルテミスステークスの勝ち馬⑱ブラウンラチェットといった重賞ウィナーの他に、阪神JF2着⑥ビップデイジー、⑫リンクスティップ、⑧ウォーターガーベラ、⑩トワイライトシティなどが参戦しました。



単勝の人気は、1番人気エリカエクスプレス(3.4倍)、2番人気アルテヴェローチェ(3.8倍)、3番人気エンブロイダリー(5.0倍)、4番人気のリンクスティップ(6.8倍)までが10倍以下。その後はビップデイジー、ショウナンザナドゥ、クリノメイ、ブラウンラチェット、③マピュースと続きました。


スタートでエリカエクスプレスがポンと飛び出し、早くも先頭を奪う。2番手争いはクリノメイ・⑤ボンヌソワレ・⑯ナムラクララの3頭、ショウナンザナドゥ5番手、6番手グループには①ヴーレヴー・⑩トワイライトシティ・ビップデイジー・⑪ミストレスがいて、エンブロイダリー10番手、その後ろの11番手にアルテヴェローチェがつける。12番手集団にはマピュース・ウォーターガーベラ・ダンツエランの3頭が並走。後方勢は15番手⑰プリムツァール、16番手⑬チェルビアット、17番手ブラウンラチェット、最後方にリンクスティップ。
外回り3,4コーナー中間のところで、エリカがまだ先頭で逃げるが、クリメイとナムクラが接近。ビップデイジーとザナドゥは4番手グループの中、大外にミストレス、アルテとエンブロは中団馬群、しんがりにいたスティップは大外に持ち出し、徐々にポジションを上げる。
4コーナーを回り、最後の直線に入ってもエリカエクスプレスが逃げている。内からショウナンザナドゥとヴーレヴー、大外からアルテヴェローチェとリンクスティップ、馬場の真ん中にエンブロイダリーが追いかける。さらにマピュースも最内を突く。残り200mでエリカの脚が鈍くなるところをアルテとエンブロが捕らえ、2頭の追い比べになる。残り100mでエンブロイダリーが前に出て、アルテヴェローチェもくらいつくが、エンブロイダリーがそのまま先頭でゴール!アルテヴェローチェは2着、大外追い込んだリンクスティップが3着。


【桜花賞 全着順】
1着⑦エンブロイダリー
2着⑨アルマヴェローチェ
3着⑫リンクスティップ 
4着③マピュース 
5着②エリカエクスプレス
6着⑬チェルビアット 
7着⑰プリムツァール
8着①ヴーレヴー
9着⑱ブラウンラチェット
10着④ショウナンザナドゥ
11着⑥ビップデイジー 
12着⑤ボンヌソワレ
13着⑯ナムラクララ
14着⑧ウォーターガーベラ
15着⑮クリノメイ 
16着⑭ダンツエラン 
17着⑪ミストレス 
18着⑩トワイライトシティ

【払戻金】
単勝 ⑦500円
複勝 ⑦200円 ⑨ 150円 ⑫ 200円
枠連 4⃣-5⃣ 860円
馬連 ⑦-⑨ 1,000円
馬単 ⑦-⑨ 2,000円
ワイド ⑦-⑨ 490円  ⑦-⑫ 690円  ⑨-⑫ 400円
3連複 ⑦-⑨-⑫ 2,200円
3連単 ⑦-⑨-⑫ 11,060円


レース前は混戦模様、雨の中で行われた今年の桜花賞は、エンブロイダリーがアルテヴェローチェとの叩き合いを制し、桜の女王の座を手にしました。2歳女王のアルテヴェローチェは、クビ差の2着。3着のリンクスティップは、スタートで出遅れて最後方を進みましたが、ラストの直線で盛り返しました。
1番人気だったエリカエクスプレスは、スタートを完璧に決め、そのまま先頭を走り続けましたが、残り200mで捕まって5着。スタートが良すぎて抑えられなかったのもあるし、道悪の馬場で脚を使ったかな?エリカの今後は短距離&マイル路線となるのでは?今年のGⅠは1番人気馬がまだ未勝利です。
GⅠ初勝利のエンブロイダリーは、前走のクイーンカップに続いての重賞連勝。鞍上のジョアン・モレイラ騎手は昨年のステレンボッシュに続いての桜花賞連覇。今年のJRA・GⅠは早くも2勝目で、3週連続重賞勝ちと勢いは止まりません。森一誠調教師は昨年厩舎を開業し、GⅠ初出走で初制覇の快挙を果たしました。父のアドマイヤマーズ産駒はGⅠ初制覇。現役時代は朝日杯FS、NHKマイルカップ、香港マイルとGⅠ3勝の実績を誇りましたが、その子供もマイル戦のGⅠウィナーを輩出しました。

エンブロイダリーは前走のクイーンカップでは2着に2馬身半差の完勝。この日は主戦のルメール騎手が豪州遠征のため、モレイラ騎手に乗り替わり。右回りの実績が乏しいのと、関西輸送が未経験と不安な点もあってオッズでは3番人気。直線ではエリカエクスプレスを外側からかわすと、アルテヴェローチェとの競り合いでは内から突き放しました。これでエンブロは昨年11月の2歳1勝クラスから3連勝、通算成績も6戦4勝となりました。3連勝と勢いあるし、左回りの連対率100%だから、オークスも期待しかないでしょう。


来週は中山競馬場で牡馬クラシック第1戦・皐月賞が行われます。3連勝でホープフルステークスを勝ち、最優秀2歳牡馬に選ばれたクロワデュノールが登場。史上4頭目の無敗三冠牡馬へ、第1関門突破なるか?







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2025年春のGⅠ開幕!サトノレーヴが念願のスプリント王座獲得!

2025年03月30日 | 競馬

2025年春のGⅠシリーズの開幕戦・第55回高松宮記念(GⅠ・芝1200m 18頭立て)が30日、中京競馬場で行われました。昨年の勝ち馬①マッドクール、昨年のスプリンターズステークス覇者⑥ルガル、2023年スプリンターズステークス優勝の⑮ママコチャのGⅠウィナーの他に、2年連続2着⑭ナムラクレア、香港スプリント3着⑩サトノレーヴ、昨年のスプリンターズS2着⑫トウシンマカオ、シルクロードステークスを制した⑬エイシンフェンサー、阪急杯優勝⑧カンチェンジュンガ、③ビッグシーザー、JRA初の女性調教師・前川恭子厩舎所属⑦モズメイメイなどが参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ナムラクレア(3.5倍)、2番人気サトノレーヴ(3.8倍)、3番人気ルガル(5.7倍)。その後は4番人気マッドクール(7.1倍)、5番人気のトウシンマカオ(7.6倍)まで10倍以下でした。


スタートで②ウイングレイテストとマッドクールの1枠勢が好スタートを決めたが、ビッグシーザーが先手を奪う。ルガル2番手、3番手にウイングレイテスト、⑱ペアポルックスも先団に加わる。モズメイメイ5番手、マッドクールは6番手、外側7番手エイシンフェンサー、8番手サトノレーヴ。中団グループはママコチャ・カンチェンジュンガ・トウシンマカオ・⑰ドロップオブライトの4頭が並ぶ。その後ろの14,15番手にナムラクレアと⑯バルザムノートが並走、後方は15番手⑨キタノエクスプレス、16番手④トゥラヴェスーラ、17番手⑤オフトレイル、最後方に⑪スズハローム。
3,4コーナー中間を通過し、シーザー先頭、ルガル2番手、ポルックスとウイングレが3,4番手、マッド最内、サトレヴとマカオとクレアは中団馬群。ママコチャが外に出した。
4コーナーを回って直線コースに差し掛かり、先頭争いはビッグシーザーとルガルの2頭。真ん中からペアポルックス、外からエイシンフェンサーとママコチャも迫ってくる。後続からサトノレーヴも上がって来るが、ナムラクレアは馬群の中。残り200mでママコチャが前に出るが直後にサトレヴが襲い掛かる。クレアも馬込みから脱して大外から追い上げてきたが、残り100mでサトノレーヴが抜け出してゴールイン!ナムラクレア猛追届かず2着まで。


【高松宮記念 全着順】
1着⑩サトノレーヴ 
2着⑬ナムラクレア 
3着⑭ママコチャ 
4着⑫トウシンマカオ
5着⑮エイシンフェンサー
6着①マッドクール 
7着⑥ルガル 
8着⑰ドロップオブライト
9着③ビッグシーザー 
10着⑧カンチェンジュンガ
11着④トゥラヴェスーラ 
12着⑯バルサムノート 
13着⑦モズメイメイ 
14着⑤オフトレイル 
15着⑨キタノエクスプレス
16着②ウイングレイテスト
17着⑪スズハローム
18着⑱ペアポルックス

【払戻金】
単勝 ⑩ 380円
複勝 ⑩ 160円 ⑭ 140円 ⑮ 330円
枠連 5⃣ー7⃣ 570円
馬連 ⑩-⑭ 820円
馬単 ⑩-⑭ 1,460円
3連複 ⑩-⑭-⑮ 2,900円
3連単 ⑩-⑭-⑮ 11,080円
ワイド ⑩-⑭ 360円 ⑩-⑮ 1,150円 ⑭-⑮ 860円



春のスプリント王決定戦は、単勝2番人気のサトノレーヴが力強い末脚で捻じ伏せて優勝。3度目のGⅠ挑戦で初制覇を果たしました。1番人気のナムラクレアは、3/4馬身差の2着に敗れ、またしてもGⅠ初タイトルに届かず。一昨年と昨年も2着に敗れ、クリストフ・ルメール騎手を背にラストチャンスにかけた結果が「同一GⅠ3年連続2着」の珍記録。過去には春の天皇賞のディープボンド、エリザベス女王杯のクロコスミアがいましたが、クレアで史上4頭目だそうです。彼女も今年で馬齢6歳、無冠のまま終わってしまうのか?
3着のママコチャはGⅠ馬の意地といったところか?4着のトウシンマカオまでが6歳世代が独占。イクイノックス&ドウデュース世代はまだまだ強いです。連覇を狙ったマッドクールは6着、昨年の最優秀スプリンターのルガルは7着でした。

優勝したサトノレーヴは、重賞3勝目で通算8勝目。鞍上のジョアン・モレイラ騎手は高松宮記念初勝利で、JRAのGⅠ勝利は昨年の桜花賞以来通算3度目。今週末から短期免許で来日した「雷神」が、春の中京に雷を落としました。サトレヴの父・ロードカナロア産駒は、2021年のダノンスマッシュ、2023年のファストフォースに次いで同レース3勝目。管理する堀宣行調教師は、2010年と11年にキンシャサノキセキが連覇を達成しましたが、14年ぶりの宮記念勝利となりました。
デビューからずっと右回りしか走っておらず、左回りは今回が初めてで不安視されていましたが、最後の直線で外に持ち出した直後にギアを上げ、前の馬達をまとめて抜き去りました。モレイラ騎手の手腕もあったし、直線で長い分末脚が上手く使えたんじゃないかと思います。
5歳だった昨年の夏に北海道で重賞2連勝を飾り、6歳の春にGⅠレースで優勝。まさに遅咲きのスプリント王座と言えます。 4月の香港GⅠ「チェアマンズスプリント」の参戦も期待したいけれど、香港短距離の怪物・カーインライジングを倒すのは難しいか?


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サウジカップ2025 フォーエバーヤングが香港最強馬を倒し海外GⅠ初制覇!

2025年02月23日 | 競馬

日本時間23日未明、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で「2025サウジカップ(GⅠ・ダート1800m 14頭立て)」が行われました。日本からは、現役最強ダートホース⑤フォーエバーヤング、2023ドバイワールドカップ覇者⑩ウシュバテソーロ、JBCクラシック優勝⑬ウィルソンテソーロ、東京ダービー馬⑦ラムジェットの4頭が参戦。海外からは香港の英雄⑨ロマンチックウォリアー、ドバイターフ覇者④ファクトゥールシュヴァル(フランス)、⑫ウォークオブスターズ(UAE)、⑧ラトルンロール(アメリカ)、アルゼンチンからサウジに移籍した③エルコディゴ&⑥インテンスフォーミー、②ディファンデッド(アメリカ)などが出走しました。



スタートは14頭ほぼ揃って飛び出し、フォーエバーヤングが好スタートを決めると、ディファンデッド、ウォークオブスターズ、①アルムスマク(サウジアラビア)と共に先頭集団を形成。その後ろのグループにはロマンチックウォリアー、⑪ウェイトトゥエクセル(サウジ)、ラムジェット、エルゴディゴと続く。中団グループにインテンスフォーミー、ウィルソンテソーロは10番手あたり、11番手ファクトゥールシュヴァル(サウジ)、12番手⑭ウートンサン、13番手ラトルンロール、ウシュバテソーロは最後方。
3コーナーを通過し、フォーエバーはまだ先頭集団につけるが、ロマンチックが5番手から外に持ち出し、先頭集団に加わる。ディファンデッドウォークオブスターズ、アルムスマクを含めた5頭一団のまま4コーナーへ。ウィルソン6番手、ラムジェット中団馬群、ウシュバ依然として後方のまま。
4コーナーを回り、最後の直線コースに入ったところでロマンチックウォリアーが早くも先頭。フォーエバーヤングも2番手で食い下がる。ウィルソンテソーロが3番手だが、前2頭とは差がある。残り200mでフォーエバーが外に切り替えると、ロマンチックとの差を徐々に縮める。後続ではウシュバテソーロがもの凄い脚で上がって来て、ラムジェットも3番手争い。残り50mでフォーエバーとロマンチックの2頭が並ぶと、ゴール前でフォーエバーヤングが前に出て先頭ゴールイン!フォーエバーヤングがロマンチックウォリアーとのマッチレースを制し、悲願の海外GⅠ初制覇!!



1着賞金1000万ドルの世界最高額レース「サウジカップ」は、フォーエバーヤングが香港最強・ロマンチックウォリアーをゴール前で捕らえて優勝。4コーナー手前でロマンチックが先頭になり、フタをされて厳しいかと思われましたが、坂井瑠星騎手が外に進路を変えると、執念の末脚で差し切りました。ロマンチックウォリアーも初めてのダート戦なのに、強い内容でした。次のドバイワールドカップでも再戦が期待されますね。
その他の日本勢はウシュバテソーロが最後方から追い込んで3着。昨年の2着に続き、またも上位でフィニッシュ。ウィルソンテソーロが4着、ラムジェットは6着という結果でした。
フォーエバーヤングは前走の東京大賞典に続き、GⅠ2連勝。通算でも4勝目を挙げました。海外重賞は通算3勝目で、GⅠは3度目の挑戦で初勝利となります。日本馬がサウジカップを制したのは、2023年のパンサラッサに次いで史上2頭目。矢作芳人調教師はこのレース2勝目です。鞍上の坂井瑠星と馬主の藤田晋さんは共に海外GⅠ初勝利、その前に行われた「ネオムターフカップ」でもシンエンペラーが快勝し、「藤田軍団」はサウジカップデーで2勝を記録しています。
今回の勝利で日本円でおよそ15億円を獲得したフォーエバーヤングは、歴代獲得賞金総額が21億9350万2000円となり、日本馬の賞金ランクでアーモンドアイを抜いて3位に浮上。3着に入ったウシュバテソーロも3億円を獲得し、25億6361万6400円で歴代トップです。
次走のドバイWCでは、サウジより強力なメンバーが揃う可能性もあるので、さらに厳しい戦いになるかもしれませんが、海外GⅠ連勝を目指して頑張ってほしいです。






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井上尚弥2025年初戦を快勝!韓国からの代理挑戦者を4RでKO!

2025年01月25日 | Sports

ボクシングの「世界4団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチ」井上尚弥VS金芸俊(キム・イェジュン=韓国)が24日、東京・有明アリーナで行われました。今回のタイトルマッチは当初、2024年12月24日にサム・グッドマン選手と対戦する予定でしたが、グッドマン選手の左目上負傷により1カ月延期。さらに試合2週間前にグッドマン選手がまたもスパーリング中に左目上を負傷したため中止決定。代役挑戦者にWBO11位のキム・イェジュン選手が選ばれました。1か月遅れの防衛戦となる今回も、豪快なKO劇で王座防衛なるか?



第1ラウンド、開始20秒過ぎにキムイェジュンが先にパンチを出し、45秒過ぎには井上も左ジャブから右ストレートを伸ばすも挑戦者の顔面には届かず。井上は圧力をかけて相手をコーナーに追い詰め、左ジャブを放つ。1分40秒ごろに左ジャブが顔面を捉えると、残り1分を切って右ボディブロー。その後も井上がプレッシャーをかける展開が続き、第1ラウンド終了。ほぼ井上が優位に進めたか?
第2ラウンド、開始早々から両者がジャブを出し合うと、36秒過ぎに井上の右ストレートが相手のボディにヒット。40秒には右ストレートが出るが、イェジュンブロック。55秒過ぎに右のパンチが顔面を捉える。1分30秒くらいにキムイェジュンも攻撃を仕掛けるが、井上がブロック。1分50秒、井上のワンツーが決まると会場がどよめく。キムイェジュンも右のジャブを細かく当てると、2分34秒に右ストレートをヒット。右を貰った井上は後ろに下がる。それでも井上は終了直後に右のカウンターを放ち、最後は連打を見せた。
第3ラウンド、先にキムイェジュンが上下にパンチを当てるが、井上も40秒過ぎに右ストレートをボディに当てる。50秒過ぎにはキムイェジュンが右→左のワンツーを決める。さらに再びワンツーを井上の顔面に当てた。だが、中盤過ぎに井上の左ジャブが次々と当たる。井上は残り50秒を切って右ストレート、残り30秒で左ボディと右ボディを続けて決める。序盤はキムイェジュン、中盤以降は井上ペースだった。
第4ラウンド、井上が20秒過ぎてから連打を放つと、じわじわとコーナーに詰め、右ジャブで相手を寄せ付けない。1分15秒、井上が右フックから左フック、1分35秒には重い左ボディを当てる。残り1分、井上が左フックを顔面に当てた後、キムイェジュンがすかさず「来い」と挑発。挑戦者の挑発に井上の怒りが爆発!ボディ連打で相手にロープを背負わすと、2分15秒に左フック→左ショート→右ストレートでイェジュンがダウン。カウントが進む中、挑戦者セコンドからタオルが投げ込まれ試合終了。4ラウンド2分25秒、井上尚弥のTKO勝ちとなりました。



日本国内での男子世界タイトルマッチとしては19年ぶりとなる日韓戦は、井上尚弥選手が「日本人無敗」だったキムイェジュン選手に完勝。WBOとWBCは4度目、IBFとWBAは3度目の防衛に成功しました。さらには2020年のジェイソン・モロニー戦から10試合連続のKO勝利です。
前回のTJドヘニー戦では、相手が試合中に腰を痛めて棄権するという何ともスッキリしない幕切れでしたが、今回は久しぶりに井上選手の派手なKO劇が見られました。対戦相手が変更になったため、対策が取れてなかったのか貰うシーンが何度も見られたけど、最後は右ストレートが火を噴きました。キムイェジュン選手もいきなりの世界挑戦でしたが、モンスターを相手に奮闘したと思います。ただ手招き挑発はいらんかったかな。
2025年最初の試合をKO勝ちで飾った井上選手、今年は春はラスベガス、秋にはサウジアラビアで試合を行う予定です。次の対戦相手には、WBC1位のアラン・ピカソ選手か、再三井上選手を挑発しているムロジョン・アフマダリエフ選手のどちらかとなりそう。両者ともに難敵だと思いますが、井上選手ならKOで勝ってくれるはずだと思います。


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国内では敵なし!東京大賞典はフォーエバーヤング快勝!

2024年12月29日 | 競馬

2024年のダート競馬を締めくくる第70回東京大賞典(GⅠ・ダート2000m 10頭立て)が29日、東京・大井競馬場で行われました。このレース2連覇中の⑩ウシュバテソーロ、昨年2着の雪辱を狙う②ウィルソンテソーロ、ジャパンダートクラシック覇者④フォーエバーヤング、東京ダービー馬③ラムジェット、コリアカップ2連覇⑨クラウンプライド、紅一点⑦グランブリッジ、昨年のブリーダーズカップクラシック2着⑤デルマソトガケ、さらに地方勢から⑥サヨノネイチヤ(大井)、⑧グランデマーレ(大井)、①キングオブザナイル(愛知)の3頭が参戦しました。



スタートでフォーエバーヤングがポンと出るが、外からクラウンプライドが上がって先頭に立ち、フォーエバーヤングは2番手に控える。ウィルソンテソーロ4番手、デルマソトガケ6番手、ウシュバテソーロとラムジェットは後方から。キングオブザナイルが最後方でスタンド前を通過した。
1,2コーナーを回って向正面のところで、クラウンプライドが先頭、2番手にフォーエバーヤング、3番手グランブリッジ。最内からラムジェットがスルスルと上がっていく。ウィルソンテソーロは5番手を追走。6番手デルマソトガケ、7番手グランデマーレ、8番手サヨノネイチヤ、ウシュバテソーロ9番手、集団から大きく置かれたキングオブザナイルはポツンとしんがり。
外回り3コーナーに差し掛かり、グランデマーレの鞍上がバランスを崩して落馬しかけるも立て直す。前の方ではクラプラが先頭をキープし、フォーエバー2番手、グラブリ3番手、ラム4番手。ウィルソン5番手、ウシュバは大外に持ち出した。
4コーナーから最後の直線に入り、先頭を行くクラウンプライドに、最内潜り込んだラムジェットと外のフォーエバーヤングが並ぶと、残り300mでフォーエバーが先頭に躍り出る。外からウィルソンテソーロ、グランブリッジ、ウシュバテソーロも追い込んでくる。残り200mでフォーエバーが抜け出し、外からウィルソンが懸命に差を詰め、ラムも内ラチで頑張る。ウシュバはまだ4番手。残り100mを切ってフォーエバーヤングが後続を振り切り、堂々と先頭ゴールイン!フォーエバーヤングが古馬勢を破り、国内無敗を守りました!



【東京大賞典 全着順】
1着④フォーエバーヤング
2着②ウィルソンテソーロ
3着③ラムジェット 
4着⑩ウシュバテソーロ
5着⑦グランブリッジ 
6着⑤デルマソトガケ 
7着⑨クラウンプライド
8着⑥サヨノネイチヤ 
9着①キングオブザナイル
10着⑧グランデマーレ

【払戻金】
単勝 ④ 130円
複勝 ④ 100円 ② 120円  ③ 140円
枠複 2⃣-4⃣ 260円
枠単 4⃣-2⃣ 290円
馬複 ②-④ 210円
馬単 ④-② 270円
ワイド ②-④ 130円 ③-④ 180円 ②-③ 310円
3連複 ②-③-④ 420円
3連単 ④ー②-③ 790円



ダート界に世代交代が起こりました!暮れの大一番・東京大賞典は、3歳馬のフォーエバーヤングが強力な古馬勢を退けて完勝しました。昨年のリベンジを狙ったウィルソンテソーロは2年連続の2着、3着には東京ダービー馬のラムジェットが入り、3連覇を目指したウィルソンテソーロは4着に終わりました。地方勢はサヨノネイチヤの7着が最高でした。
フォーエバーヤングはこれで、昨年の全日本2歳優駿、今年秋のジャパンダートクラシックに続いてGⅠ3勝目。国内では5戦5勝と負け知らずです。鞍上の坂井瑠星騎手、矢作芳人調教師、馬主の藤田晋氏は東京大賞典初勝利であります。

今年のフォーエバーヤングは、中東遠征から始まり、2月のサウジダービーでは先行する馬をゴール前差し切って優勝、3月のUAEダービーでは2馬身差の快勝し、デビューから5連勝。5月にはアメリカのケンタッキーダービーに挑戦し、先に抜け出たミスティックダンを懸命に猛追し、シエラレオネとミスティックダンに並んでゴールするも、3着惜敗。日本馬初のケンタッキーダービー制覇まであと一歩届きませんでした。
その後、復帰戦のジャパンダートクラシックで快勝し、再びアメリカに渡ってブリーダーズカップクラシックに挑むも3着に終わりました。今年最後の東京大賞典は2番手追走から直線突き抜けて勝利。ウシュバテソーロ、ウィルソンテソーロの強豪を破り、国内では敵なしとなりました。
2025年は再び中東遠征を行い、「サウジカップ」をステップに「ドバイワールドカップ」に参戦予定。相性の良い中東の地で自身初の海外GⅠ勝利を挙げてほしいですし、秋には「日本馬初のBCクラシック制覇」の夢も叶えてほしい。





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2025年のクラシックの主役へ!クロワデュノールが3戦無敗でホープフルS制覇!

2024年12月29日 | 競馬

2024年のJRA最終開催日となった28日は、中山競馬場で2歳中距離王決定戦・第41回 ホープフルステークス(GI・芝2000m 18頭立て)が行われました。GⅠ昇格後はサートゥルナーリア、無敗3冠馬・コントレイル、さらには先日の有馬記念を制したレガレイラとGⅠ馬を輩出しているこのレース、今年は2連勝で東京スポーツ杯2歳ステークスを勝った⑥クロワデュノールをはじめ、札幌2歳ステークス覇者⑫マジックサンズ、⑱マスカレードボール&⑮ピコチャンブラックの「アイビーステークス組」、京都2歳ステークス2着①ジョバンニ、母はアパパネ⑰アマキヒ、中央GⅠ完全制覇に王手の武豊騎乗⑦ヤマニンブークリエなどが参戦しました。



正面スタンド前でのスタートで、クロワデュノールが絶好の飛び出しを見せるが、⑬ジュンアサヒソラがハナに立つ。③ジェットマグナム2番手、ピコチャンブラックが3番手につける。クロワデュノールは4,5番手あたり、マジックサンズとヤマニンブークリエとジョバンニは中団、アマキヒはやや後ろのポジションでゴール板を通過する。
1,2コーナーから向正面に入るところで、ジュンアサヒソラが先頭、2番手ジェットマグナム、3番手ピコチャンブラック、4番手②ショウナンマクベス。5番手④クラウディアイ、外側6番手にマジックサンズが並ぶ。7番手⑯ジュタ、8,9番手の位置にクロワデュノールとジョバンニ並走。その後ろの10番手に⑩アスクシュタイン。11番手ヤマニンブークリエ、12番手⑤レーヴドロペラ、大外から⑪ファウストラーゼンが一気に上昇。後方勢はアマキヒ・⑧デルアヴァー・マスカレードボールがいて、レーヴドロペラが後方に下がり、後方2番手⑭リアライズオーラム、最後方に⑨アリオーンスマイル。
3,4コーナー中間地点で、前を行くファウストとアサヒソラが後続を引き離し、クロワが3番手に浮上。ジュタが外に回り、ピコチャン中団に下がる。マジサンとマスカレードとブークリエも後ろの位置。
4コーナーから最後の直線に入ってすぐにファウストラーゼンが先頭に立つ。まさかの大金星か!?しかし、残り200mで外から追うクロワデュノールがファウストを抜き去った。残り100mでジョバンニが2番手に上がり、さらにはジュタも追い込んでくるが、クロワデュノールが快勝でゴールイン!2番手にジョバンニ、ファウストラーゼンが3着と粘りました。



【ホープフルステークス 全着順】
1着⑥クロワデュノール
2着①ジョバンニ
3着⑪ファウストラーゼン 
4着⑯ジュタ 
5着④クラウディアイ
6着⑩アスクシュタイン 
7着③ジェットマグナム 
8着⑤レーヴドロペラ 
9着⑧デルアヴァー 
10着②ショウナンマクベス
11着⑱マスカレードボール
12着⑬ジュンアサヒソラ 
13着⑮ピコチャンブラック
14着⑦ヤマニンブークリエ
15着⑭リアライズオーラム
16着⑫マジックサンズ 
17着⑰アマキヒ 
18着⑨アリオーンスマイル

【払戻金】
単勝 ⑥180円
複勝 ⑥120円   ①280円   ⑪3,810円
枠連 1⃣-3⃣ 1,160円
馬連 ①-⑥1,100円
馬単 ⑥-①1,310円
ワイド ①-⑥ 450円 ⑥ー⑪ 15,600円 ①-⑪ 47,860円
3連複 ①-⑥-⑪ 140,500円
3連単 ⑥-①-⑪ 293,380円



今年最後のGⅠレースは、1番人気のクロワデュノールが直線突き抜け、2着に2馬身差をつける快勝。デビューから負けなしの3連勝で2歳中距離王の座に就きました。2着のジョバンニは2戦目の野路菊ステークスから3戦連続2着。3着のファウストラーゼンは、単勝17番人気のブービー人気で、オッズも303.3倍がつきました。向正面で動き出すと、3コーナーで先頭に追い付き、直線で一番前に出た時は大波乱が起きるかと思われました。残り200mでクロワに抜かれた後も良く粘りましたね。17番人気が来たことで、3連単で29万円台の高配当。
その他の上位人気ですが、4番人気のマスカレドボール11着、3番人気のピコチャンブラックは13着、2番人気のマジックサンズは16着。デビュー2年目の佐々木大輔騎手も上位人気馬でGⅠを勝つには厳しかったか。ヤマニンブークリエは14着に終わり、武豊騎手の中央GⅠフルコンプリートは来年以降に持ち越し。
優勝したクロワデュノールは、栗東・斎藤崇史厩舎に所属し、父・キタサンブラック、母・ライジングクロス。鞍上の北村友一騎手は、クロノジェネシスで制した2020年の有馬記念以来4年ぶりのGⅠ制覇。2021年5月に落馬負傷で1年以上も長期離脱。背骨を8本折る重傷を負いました。騎手生命の危機を乗り越え、涙のGⅠ勝利。来年は自身初のクラシック制覇となるでしょうか。
クロワデュノールは6月の新馬戦で2着に2馬身半差の完勝を果たすと、2戦目の東スポ杯ではサトノシャイニングとの叩き合いを制して2連勝。この日のホープフルは初めての右回り&距離延長でしたが、難なくクリア。出入りの激しいレースでも力を存分に発揮。3戦3勝で2025年のクラシックに名乗りを上げました。東スポ杯とホープフルを連勝したのは、コントレイルと同じ。今からクロワの「無敗三冠」を期待したくなっちゃいます。果たして今後、クロワの強力なライバルは現れるのだろうか?



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64年ぶりの快挙だ!3歳牝馬のレガレイラが有馬記念制覇!

2024年12月22日 | 競馬

2024年の中央競馬を締めくくるドリームレース・第69回有馬記念(GⅠ・芝2500m)が22日、中山競馬場で行われました。ファン投票歴代最多得票を獲得し、今回がラストランのはずだった②ドウデュースが、20日に右前肢破行を発症して出走取消。主役不在で混戦ムードに変わった今年の有馬記念は、2024年ダービー馬①ダノンデサイル、菊花賞馬③アーバンシック、大阪杯を勝った⑤ベラジオオペラ、昨年末のホープフルステークスを勝った⑧レガレイラ、昨年2着⑦スターズオンアース、エリザベス女王杯を勝った⑬スタニングローズ、宝塚記念に続くグランプリ春秋連覇へ④ブローザホーン、2021年ダービー馬⑯シャフリヤール、2023年春の天皇賞馬⑪ジャスティンパレスのGⅠ馬9頭に加え、ブリーダーズカップターフ2着⑥ローシャムパーク、海外GⅠ2着2回⑩プログノーシス、白毛馬初の有馬参戦⑮ハヤヤッコ、4年連続の有馬⑨ディープボンドなど15頭が出走しました。



単勝オッズは、1番人気アーバンシック(2.8倍)、2番人気ダノンデサイル(4.0倍)、3番人気ベラジオオペラ(7.1倍)と10倍以下は3頭。その後、レガレイラとジャスティンパレス(ともに10.9倍)、プログノーシス、ローシャムパーク、スターズオンアースと続きました。


スタートでアーバンシックとプログノーシスが出遅れる。1周目3コーナーでの先行争いで、ベラジオオペラが前に出るが、ダノンデサイルが思い切って先頭を奪う。父・横山典弘の奇襲攻撃に、長男・和生も驚いた!?スターズオンアース3番手につけ、レガレイラ5番手、アーバンシック7番手、ジャスティンパレス外側8番手、シャフリヤールも中団待機。後方はハヤヤッコは一番外を回り、⑭ダノンベルーガ最後方。
1周目スタンド前に差し掛かり、ダノンデサイル先頭、2番手ベラジオオペラ、3番手集団にスターズオンアース・ディープボンド・レガレイラの3頭。6番手スタニングローズ、7番手アーバンシック。8番手グループにブローザホーン・ジャスティンパレス・シャフリヤール。11番手ハヤヤッコ、12番手ローシャムパーク、13番手⑫シュトルーヴェ、14番手プログノーシス、ダノンベルーガがポツンと最後方でゴール板を通過。
1コーナーを回り、先頭のデサイルは最初の1000mを62秒9のスローペースで通過。向正面で、ベラオペ2番手、ボンドが3番手、ハヤヤッコが4番手に浮上。5番手スターズ、6番手レガ、7番手スタニングと牝馬勢が続き、中団グループにはシャフリ8番手、9番手グループにアーバン・ジャスパレ・ローシャムの3頭。12番手シュト、13番手ブローザ、14番手プログ、最後方にダノベル。
2周目3コーナーを過ぎて、まだデサイルが先頭キープ。ベラオペ・ボンド・ハヤヤッコと4頭変わらず。レガが内側5番手、シャフリが外から捲るように上昇。さらにスタニング、ローシャムとこの辺りはサンデーレーシングだらけ。アーバンとジャスパレは10,11番手。スターズはズルズルと後退していく。
15頭一団で4コーナーから最後の直線へ。先頭のダノンデサイルは少し差を拡げる。2番手ベラジオオペラも粘るが、外からシャフリヤールが追い上げ、レガレイラも連れて上がって来た。アーバンシックは5番手争い。残り200mを切ってもデサイルが頑張るが、ラスト100mを切ったところでシャフリとレガがデサイルを捕らえ、最後はレガレイラとシャフリヤールが並んでゴール!ダノンデサイルは3番手、ベラジオペラ4番手、アーバンシックは6番手あたりでゴールしました。


【有馬記念 全着順】
1着⑧レガレイラ
2着⑯シャフリヤール
3着①ダノンデサイル
4着⑤ベラジオオペラ
5着⑪ジャスティンパレス
6着③アーバンシック
7着⑥ローシャムパーク
8着⑬スタニングローズ
9着⑭ダノンベルーガ
10着⑫シュトルーヴェ
11着⑩プログノーシス
12着④ブローザホーン
13着⑨ディープボンド
14着⑦スターズオンアース
15着⑮ハヤヤッコ
取消②ドウデュース

【払戻金】
単勝 ⑧ 1,090円
複勝 ⑧ 320円  ⑯ 540円  ① 210円
枠連 4⃣-8⃣ 6,980円
馬連 ⑧-⑯ 20,470円
馬単 ⑧-⑯ 33,100円
3連複 ①-⑧-⑯ 20,850円
3連単 ⑧-⑯-① 196,520円
ワイド ⑧-⑯ 4,450円  ①-⑧ 720円  ①-⑯ 1,900円


今年の有馬記念は、3歳牝馬・レガレイラと、2021年ダービー馬・シャフリヤールのマッチレースは写真判定に縺れ込みましたが、レガレイラがハナ差で勝利しました。3歳牝馬の有馬記念制覇は、1960年の第5回のスターロッチ以来64年ぶりの快挙です。テイエムオーシャン、ファインモーション、ウオッカやダイワスカーレット、ブエナビスタといった名牝でさえ成し得なかった事をレガレイラが果たしました。同世代の牡馬、さらには古馬勢を退ける「歴史的下剋上」と言えるでしょう。
2着のシャフリヤールは、勝っていれば約3年半ぶりの国内勝利でした。大外枠が嫌われて単勝オッズでは10番人気と低かったんですが、外側から脚を伸ばしてきました。ダノンデサイルをかわした時は勝ったかと思ったけど・・・。それでもベテランの意地は見せたし、負けてなお強い競馬をしました。
3着のダノンデサイルは、まさか逃げに打って出るとは思いもしませんでした。横山典弘騎手も思い切ったことをしたし、うまくスローペースに持ち込んだのも良かったですね。1番人気のアーバンシックは、スタートで出遅れたのが大きく響いて6着に終わりました。最優秀3歳牡馬争いは、デサイル優勢かもしれません。
優勝したレガレイラは、昨年のホープフルステークス以来となるGⅠ2勝目。鞍上の戸崎圭太騎手は、2014年のジェンティルドンナ以来10年ぶり2度目の有馬記念勝利。写真判定の結果で1着と分かった瞬間、検量室前で大きなガッツポーズが出ました。木村哲也調教師は2022年のイクイノックスに次いで2勝目。今年の木村厩舎はチェルヴィニアがオークスと秋華賞の牝馬2冠を果たし、レガレイラが有馬記念で優勝。木村厩舎の時代は来年も続きそうです。
スワーヴリチャード産駒も有馬初勝利。現役時代は2度挑戦しながらも勝利できませんでしたが、初年度産駒でグランプリホースを輩出。今のところハーツクライの後継種牡馬の中で一番の実績を残しているけど、これから種牡馬デビューするドウデュースとの「ハーツクライ後継種牡馬争い」が楽しみですね。
今年のレガレイラは、春は牡馬クラシックに挑み、皐月賞では落馬負傷中のルメール騎手から北村宏司騎手に乗り替わり、1番人気になるも6着。日本ダービーも5着に終わりました。秋になってからもローズステークスで5着、エリザベス女王杯でも5着と1番人気を裏切り続けました。今回は戸崎騎手と初コンビを組み、勝負根性で5戦ぶりの勝利を挙げました。苦しい一年でしたが、暮れの中山の舞台で再び輝きを放ちました。この1勝は来年の飛躍に繋がるはずです。


有馬記念は終わりましたが、28日は2歳中距離王決定戦のホープフルステークス、29日は大井競馬場でダート競馬頂上決戦・東京大賞典が行われます。2024年の競馬はまだまだ続きます。


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レモンポップがチャンピオンズカップ連覇!国内ダートGⅠ6連勝で現役生活に別れを告げる。

2024年12月01日 | 競馬

12月に入り、2024年も残すところあと1か月。12月1日は中京競馬場で秋のダート頂上決戦・第25回チャンピオンズカップ(GⅠ・ダート1800m 16頭立て)が行われました。前回覇者でダートGⅠ5勝を誇る②レモンポップはこれが引退レース。砂の現役最強馬が連覇で有終の美を飾れるのか?レモンポップの他にも、佐賀のJBCクラシックで念願のGⅠ初制覇⑧ウィルソンテソーロ、フェブラリーステークスを制した③ペプチドナイル、昨年の南関東3冠馬⑬ミックファイア(大井)、2022年ホープフルステークス優勝⑥ドゥラエレーデ、メンバー唯一の3歳馬⑫サンライズジパング、コリアカップ2連覇①クラウンプライド、GⅠでは善戦続き⑯ガイアフォース、③ハギノアレグリアスなどが参戦しました。


スタートでレモンポップが完璧に決めた一方で、ミックファイアが後手踏む。レモンポップが好スタートからそのまま先手を取りにいこうとするが、外から⑪ミトノオーが迫る。ペプチドナイル3番手グループ、サンライズジパングとウィルソンテソーロは中団馬群、ガイアフォースはやや後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、先頭レモンポップ、2番手ミトノオー、3番手クラウンプライド、4番手ペプチドナイル。5番手グループには⑤ペイシャエス・⑮グロリアムンディ・ハギノアレグリアス。中団の8番手集団はドゥラエレーデ・ウィルソンテソーロ・⑧テーオードレフォン・⑭スレイマン・サンライズジパングと5頭が横並び。13,14番手の位置に⑧セラフィックコールとガイアフォース、後方2番手ミックファイア、最後方⑩アーテルアストレア。
3コーナーを過ぎて、レモンが淡々と逃げ、ミトノオー2番手、ナイル3番手。外からサンジパが4番手に上がる。クラプラ5番手、ガイアが一番外に持ち出し、ウィルソンとハギアレは中団馬群。16頭が一団で4コーナーから直線コースへ。
最後の直線に入り、レモンポップがラストスパートをかけて後続を突き放していく。2番手からペプチドナイルが懸命に追いかけ、さらに外からウィルソンテソーロも猛追。残り200m、レモン先頭、ウィルソンが3番手に上がる。ドゥラエレーデが最内を突いてやってきている。レモンがこのまま逃げ切るかと思いきや、残り100mでウィルソンがナイルをかわして2番手に上がると、レモンとの差を詰め、最後は2頭並んでゴール!レモンポップが逃げ切って2連覇か、ウィルソンテソーロが最後に逆転したか!?





【チャンピオンズカップ 全着順】
1着②レモンポップ 
2着⑧ウィルソンテソーロ
3着⑥ドゥラエレーデ 
4着③ハギノアレグリアス
5着④ペプチドナイル 
6着⑫サンライズジパング
7着⑩アーテルアストレア
8着⑤ペイシャエス 
9着⑮グロリアムンディ
10着⑪ミトノオー 
11着①クラウンプライド
12着⑧セラフィックコール
13着⑬ミックファイア 
14着⑨テーオードレフォン
15着⑯ガイアフォース
16着⑭スレイマン

【払戻金】
単勝 ② 220円
複勝 ② 140円  ⑧ 180円  ⑥ 560円
枠連 1⃣-4⃣ 520円
馬連 ②-⑧ 840円
馬単 ②-⑧ 1,190円
ワイド ②-⑧ 390円  ②-⑥ 1,520円  ⑥-⑧ 2,200円
3連複 ②-⑥-⑧ 7,410円
3連単 ②-⑧-⑥ 18,050円


スタートから先頭を走り続けた単勝1番人気のレモンポップと、外から襲い掛かった2番人気・ウィルソンテソーロの一騎討ちは、写真判定の末、レモンポップがハナ差抑えて1着。前身のジャパンカップダート時代のトランセンド(2010&2011年)以来史上2頭目の連覇を果たし、引退の花道を飾りました。ウィルソンテソーロは追い上げ及ばず2着でしたが、負けてなお強しといった印象を受けました。3着には9番人気のドゥラエレーデが入りました。その上位3頭ですが、なんと昨年のレースと同じ順位。平地のGⅠ競走では初めての珍事となりました。
その他、フェブラリーステークス馬のペプチドナイルは5着、メンバー唯一の3歳馬・サンライズジパングは6着、地方から参戦のミックファイアは13着という結果でした。
優勝したレモンポップは、中央&地方を合わせてダートGⅠ6勝目。鞍上の坂井瑠星騎手と田中博康調教師もこのレース2連覇です。昨年は大外枠から逃げ切り勝ち、内枠に入った今年は、スタートでバッチリ決めた後は先頭を譲らず。昨年同様、ウィルソンテソーロの追撃を凌いで逃げ切りました。
デビュー当初は短距離馬のイメージがありましたが、マイルや中距離のGⅠで優勝。今年はサウジカップで12着と大敗した後、再起戦のさきたま杯、マイルCS南部杯、チャンピオンズカップとGⅠ3連勝。通算成績18戦13勝、国内では連対率100%、さらに昨年の根岸ステークスから国内7連勝。間違いなくダート界の歴史に残る名馬であり、怪物でありました。本当にお疲れ様でした。



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ドウデュース秋GⅠ連勝!残すはラストランの有馬記念!

2024年11月24日 | 競馬

日本馬と外国馬が激突する第44回ジャパンカップ(GⅠ・芝2400m 14頭立て)が24日、東京競馬場で行われました。今年のJCは、海外GⅠ6勝の実績を持つ⑧オーギュストロダン(イギリス)、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス覇者①ゴリアット(フランス)、ドイツGⅠ2勝⑬ファンタスティックムーン(ドイツ)の3頭が来日。日本勢は秋の天皇賞を勝った③ドウデュース、オークス&秋華賞の牝馬2冠⑨チェルヴィニア、宝塚記念を勝った②ブローザホーン、2023年春の天皇賞馬④ジャスティンパレス、2022年の2冠牝馬⑭スターズオンアース、菊花賞馬⑩ドゥレッツァ、皐月賞馬⑫ソールオリエンス、さらには凱旋門賞に挑んだ⑦シンエンペラーも参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ドウデュース(2.3倍)、2番人気チェルヴィニア(4.0倍)、3番人気ジャスティンパレス(6.2倍)、4番人気のオーギュストロダン(9.8倍)までが10倍以下でした。


スタンド前でのスタートで、⑤シュトルーヴェが出遅れる。最初のポジション取りでシンエンペラーが⑥ダノンベルーガをかわして先手を奪い、ソールオリエンスとスターズオンアースも先団に加わる。オーギュストロダンとチェルヴィニアは中団より前、ジャスティンパレスは中団、ドウデュースは後方2番手でゴール板を通過した。
1コーナーを回ったところで、シンエンペラーが先頭、ソールオリエンスが2番手、スターズオンアース・ダノンベルーガ・チェルヴィニアが3番手集団を形成する。ただ、向正面に入ると順位が大きく変動。スローペースにしびれを切らせたドゥレッツァが、シンエンペラーをかわし一気に先頭。2番手集団にシンエンペラー・スターズオンアース・ソールオリエンス、5,6番手の位置にチェルヴィニアとゴリアット、外側7番手にオーギュストロダン、8番手ジャスティンパレス、9番手ダノンベルーガ。10番手⑪カラテ、11番手ブローザホーン、12番手シュトルーヴェ、13番手ファンタスティックムーン、ドウデュースは最後方に下がった。
3コーナーを通過し、ドゥレが先頭、スターズ2番手、シンエン3番手、ソール4番手、ゴリアット5番手。チェル6番手、ロダンとジャスパレは中団変わらず。ドウデュは一番外に持ち出すと、徐々にポジションを上げていく。
14頭一団で最後の直線コースへ。ドゥレッツァがまだ粘り、真ん中からチェルヴィニアも上がるが、大外からドウデュースの末脚が飛んできた!残り300Mで早くもドウデュースが先頭に浮上するが、ドゥレッツァも引き下がらない。残り200mでシンエンペラーが最内から追い上げる。チェルヴィニアとスターズオンアースは4番手争いか?ゴール前でドウデュがわずかに前に出て、シンエンがグイッと伸びてくるが、ドウデュース先頭でゴールイン!ドウデュースが日本総大将の意地を見せつけジャパンカップ制覇!


【ジャパンC全着順】
1着③ドウデュース
2着⑦シンエンペラー
同着⑩ドゥレッツァ
4着⑨チェルヴィニア
5着④ジャスティンパレス
6着①ゴリアット
7着⑭スターズオンアース
8着⑧オーギュストロダン
9着⑥ダノンベルーガ
10着⑤シュトルーヴェ
11着⑬ファンタスティックムーン
12着②ブローザホーン
13着⑪カラテ
14着⑫ソールオリエンス

【払戻金】
単勝 ③ 230円
複勝 ③ 150円  ⑦ 470円  ⑩ 340円
枠連 3⃣-5⃣ 320円  3⃣-6⃣ 190円
馬連 ③-⑦ 1,510円 ③-⑩ 1,150円
馬単 ③-⑦ 1,890円 ③-⑩ 1,540円
3連複 ③-⑦-⑩ 12,230円
3連単 ③-⑦-⑩ 22,390円  ③-⑩-⑦ 18,940円
ワイド ③-⑦ 980円  ③-⑩ 800円  ⑦-⑩ 2,990円


国内外のGⅠ馬10頭が参戦した今年のジャパンカップは、1番人気のドウデュースがドゥレッツァ&シンエンペラーとの叩き合いを制しました。2着争いは写真判定となりましたが、GⅠでは珍しい同着。ドゥレッツァは向正面で一番前に出て、直線でドウデュにかわされても粘り続けました。昨年の菊花賞を彷彿とするような走りでしたね。シンエンペラーは馬場の内側から脚を伸ばしてました。ドゥレとシンエンはともに海外遠征帰りで、単勝の人気も中位にいましたが、予想外の好走でした。
2番人気だったチェルヴィニアはスローペースに泣かされ4着、3番人気のジャスティンパレスも5着。海外勢はゴリアットの6着が最高。ディープインパクト産駒のオーギュストロダンは8着。ディープ産駒の最終世代にして最高傑作と言われるロダンが、現役ラストランを父の故郷である日本を選んだのは嬉しかったです。数年後にはオーギュストロダン産駒の馬が日本で走るときが来るでしょう。日本に来てくれてありがとう。もう1頭の外国馬のファンタスティックムーンは11着でした。

優勝したドウデュースは、前走の秋の天皇賞に続いてのGⅠ連勝で、通算5勝目。鞍上の武豊騎手は歴代最多のジャパンカップ5勝目をマーク。レース後の表彰式では、プレゼンターを務めた元メジャーリーガーのイチローさんと握手を交わしました。競馬界と球界のレジェンド同士の競演にファンも盛り上がったと思います。友道康夫調教師は2017年のシュヴァルグラン以来となるJC2勝目。ハーツクライ産駒としてはシュヴァルグラン、スワーヴリチャードに次いで3勝目となります。
この日は序盤から掛かりっぱなし、向正面で一旦は最後方まで下がるシーンもありました。それでも3コーナーで大外に持ち出すと、残り400mのところで早くも先頭に躍り出ました。ダービーや秋天に比べると仕掛けが早かったけど、後続勢を完封しました。やっぱりドウデュースは強いというか凄い!自身初のGⅠ連勝を果たし、秋古馬GⅠ3冠制覇に王手。引退レースとなる有馬記念ではどのような走りでファンを驚かせてくれるのか楽しみです。










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ついに掴んだ初GⅠ!ソウルラッシュがマイルチャンピオンシップ快勝!

2024年11月17日 | 競馬

秋のマイル王者決定戦・第41回マイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m 17頭立て)が17日、京都競馬場で行われました。④ナミュールと⑬ソウルラッシュの昨年の1,2着馬、2年前の勝ち馬⑮セリフォス、昨年のエリザベス女王杯を制した②ブレイディヴェーグ、富士ステークスを勝った⑤ジュンブロッサム、オーストラリアで5億円を手にした⑥オオバンブルマイ、天皇賞秋からの連戦⑦マテンロウスカイ、⑰エルトンバローズ、さらに海外からジャックルマロワ賞など欧州マイルGⅠ3勝の⑪チャリン(イギリス)が参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ブレイディヴェーグ(3.7倍)、2番人気ナミュール(4.8倍)、3番人気チャリン(5.1倍)、4番人気ソウルラッシュ(5.3倍)、5番人気のジュンブロッサム(9.7倍)まで10倍以下でした。



スタートでジュンブロッサムが出遅れ、チャリンもあまりいいスタートではなかった。先行争いで⑭ウインマーベル、⑩レイベリング、⑨ニホンピロキーフが出ていく中、③バルサムノートが先手を取る。2番手レイベリング、3番手ニホンピロキーフの5枠2頭。4番手に①コムストックロード、5番手⑧フィアスプライド、6番手ウインマーベル、7番手エルトンバローズ、ブレイディヴェーグは8番手。中団9番手にオオバンブルマイ、その後ろのナミュールとマテンロウスカイが並んでいる。12番手にソウルラッシュ、外側13番手にチャリン、14番手⑫アルナシーム、後方勢はセリフォスとジュンブロッサムが15,16番手で並び、⑯タイムトゥヘヴンが最後方。
外回り3コーナーに差し掛かり、先頭のバルサムは坂の上りで後続を引き離す。2番手争いはレイベリング・キーフ・コムストック・マーベルの4頭。ナミュールは6番手に控え、エルトン8番手、中団勢はブレイディ・オオバン・ソウル・セリフォスの4頭が固まっている。チャリンとジュンブロはまだ後ろのポジション。
4コーナーからラストの直線で、バルサムノートがまだ先頭、真ん中からニホンピロキーフ、外からウインマーベルが並びかける。残り300mあたりでマーベルが前に出る。ソウルラッシュ4番手、ブレイディヴェーグとナミュールはまだ馬群の中、ジュンブロッサムとチャリンは大外に持ち出す。残り200mでソウルがマーベルとキーフに襲い掛かると、一気に先頭に躍り出る。後続からエルトンバローズ、さらにはブレイディとチャリンも追い上げてきたが、ソウルラッシュが完全に抜け出して先頭ゴール!団野大成ゴール手前でガッツポーズ!そして2着争いはエルトン・マーベル・ブレイディ・チャリンと激戦となりました。




【マイルチャンピオンシップ 全着順】
1着⑬ソウルラッシュ
2着⑰エルトンバローズ
3着⑭ウインマーベル 
4着②ブレイディヴェーグ
5着⑪チャリン 
6着⑮セリフォス 
7着⑯タイムトゥヘヴン
8着⑨ニホンピロキーフ
9着⑧フィアスプライド
10着⑤ジュンブロッサム
11着⑫アルナシーム 
12着⑥オオバンブルマイ
13着③バルサムノート 
14着⑦マテンロウスカイ
15着①コムストックロード
16着⑩レイベリング 
17着③ナミュール 

【払戻金】
単勝 ⑬ 530円
複勝 ⑬ 180円  ⑰ 440円  ⑭ 770円
枠連 7⃣-8⃣ 1,260円
馬連 ⑬-⑰ 3,000円
馬単 ⑬-⑰ 5,660円
ワイド ⑬-⑰ 830円  ⑬-⑭ 2,260円  ⑭-⑰ 6,080円
3連複 ⑬-⑭-⑰ 29,110円
3連単 ⑬-⑰-⑭ 128,450円


混戦と言われた今年のマイルチャンピオンシップは、4番人気だったソウルラッシュが、ゴール残り100mで抜け出し、最後は2着に2馬身1/2差をつけての完勝。昨年2着のリベンジを果たし、GⅠ初制覇を果たしました。2着には7番人気のエルトンバローズ、3着には10番人気のウインマーベルが入りました。1番人気のブレイディヴェーグは4着に敗れました。同じ初マイルのマーベルと明暗分かれました。イギリスから参戦のチャリンは5着。現役最後のレースだったんですが、スタートで後手を踏んだのが痛かった気がします。
そして2番人気のナミュールは、最下位の17着。残り200mあたりからスローダウンし、ゴール直後にクリスチャン・デムーロ騎手が下馬しました。脚には異常はなかったってことは、ガス欠なのか、急にやる気を失ったのか?このまま引退→繁殖入りになるかもしれません。

優勝したソウルラッシュは、読売マイラーズカップ以来となる重賞4勝目で、通算でも8勝目。鞍上の団野大成騎手はマイルチャンピオンシップ初勝利で、GⅠ通算2勝目。ゴール手前からスタンドに向かってド派手なガッツポーズを見せて喜びを爆発させていましたが、「適切な騎乗姿勢を取らなかった」として過怠金5万円が課されました。着差があったからあの行動に出たけど、下手すりゃ落馬負傷か油断騎乗で逆転されてたかも。池江泰寿調教師はこのレース2勝目。池江厩舎のGⅠ勝利は2022年のスプリンターズステークスのママコチャ以来です。
これまでGⅠに国内外合わせて6度挑戦してきましたが、3年前のマイルCSで4着、昨年はあと一歩のところでナミュールの強襲に遭いました。今年6月の安田記念でも3着とGⅠ制覇まであと一歩。そして7度目のGⅠ挑戦となった今回、魂の力走で惜敗続きに終止符が打たれました。ここまで辿り着くまで長くかかりましたねぇ。12月の香港マイルにも挑戦予定だそうで、もう一度魂のこもった走りを見せてくれるはずだ。

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