日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

崖っぷちからの大逆転勝利!高橋&松友ペア、バドミントン初の金メダル!

2016年08月19日 | Sports

大詰めを迎えたリオデジャネイロ五輪、大会14日目は、バドミントンで女子ダブルスの決勝戦が行われました。日本の高橋礼華&松友美佐紀ペアは、世界ランク1位の実力通り、準決勝まで順当に勝ち上がってきました。 決勝の相手は世界ランク6位のクリスティナ・ペデルセン&カミラ・リターユール(デンマーク)のペア。バドミントン競技で日本勢初の金メダルをかけた大一番は、壮絶な死闘となりました。


第1ゲームは、立ち上がりはシーソーゲームの展開となり、4-4からデンマークが3ポイント連取して4-7とするが、日本も逆に4連続ポイントを奪い、8-7と逆転する。しかし、デンマークがその後に13-15と勝ち越し、日本も1点差で追いかけるが、デンマークが先に20点目を挙げてセットポイントを迎え、デンマークの強打を日本が粘りのディフェンスで返すが、最後はリターユールのストレートへのスマッシュが決まり、第1ゲームはデンマークが21-18で勝利。
日本にとって後が無い状態で迎えた第2ゲーム、日本が序盤から猛攻を仕掛け、2-1から4ポイントを連取すると、11-5でブレイクを奪う。後半に入っても日本のリードは変わらず、21-9と12点の大差をつけて第2ゲームを取る。ゲームカウントも1-1のタイとなり、勝負は最終ゲームへ。

迎えた最終第3ゲーム。日本が5-4とリードするが、デンマークが4連続ポイントで5-8とする。日本も負けじと3ポイント返して8-8とする。日本が10点目を取った後、デンマークが「二度打ち」で10-10の同点とするも、高橋が前に落とすプレーで日本に11点目が入りブレイク。しかし、後半に入るとデンマークが4連続ポイントで流れを掴み、16-16から3連続ポイントを奪い、16-19と日本を突き放す。
追い込まれた日本ペアだったが、ここからドラマが生まれます。前衛の松友が相手コートの前に落として17点目を入れると、今度は松友がクロスへのスマッシュを決めて19-18と1点差に詰める。前衛・高橋がサーブ→ペダーセンとリターユールの強打を松友が返し、ラリー戦から松友が強烈なスマッシュを打ち抜いた!日本が3連続ポイントで19-19の同点に追いついた!勢いに乗る日本は、ラリーから高橋の強打→相手が返しきれずアウト!デンマーク側のミスで、日本が20-19とついに逆転してマッチポイント!次の1点を取れば金メダルが決まる場面で、ペダーセンが強打を連発→高橋&松友が返すと、高橋スマッシュ→ペダーセンのリターンがネットに当たって勝負あり!日本が5連続ポイントで21-19!ゲームカウント2-1で、高橋&松友ペアが金メダルを手にしました!


本当にすごい試合でした!一進一退の攻防が続いたため、途中から心臓がバクバクしちゃいましたよ。第3ゲームで16-19とタカマツペアがリードされ、もはや万事休すかと思われましたが、そこから5連続ポイントを奪って奇跡の大逆転勝利。松友選手と高橋選手、追い込まれても冷静でしたね~。松友選手がネット際のドロップショット、さらにはクロススマッシュを次々と決めて見せれば、高橋選手も強打を連発。これには相手も返すことはできませんでした。
試合終了の瞬間、高橋選手が倒れこみ、朴柱奉ヘッドコーチもベンチから飛び出して選手たちを抱擁。朴柱奉コーチは、現役時代にバルセロナ五輪で男子ダブルスで金メダルを獲った韓国の名選手。日本バドミントン界の大躍進は、この人のおかげである事は言うまでもありません。
女子ダブルスはこれまでに、北京五輪で小椋久美子&潮田玲子ペアがベスト8、前田美順&末綱聡子ペアが4位入賞。ロンドン五輪では藤井瑞希&垣岩令佳ペアが銀メダル。そして今回のリオで、タカマツペアが日本に初めての金メダルをもたらしました。
高校時代にペアを結成し、インターハイ優勝、日本選手権で4度優勝。国際大会でもBWFスーパーシリーズファイナルズ、全英オープンを制覇。世界的に無名だった2人が世界ランキング1位にまで上り詰め、結成10年目で悲願の世界一。高橋選手、松友選手、金メダルおめでとうございます!


女子ダブルスの快挙も素晴らしかったんですが、女子シングルスでもメダル獲得です。奥原希望選手は準決勝でインドのプサルラ選手に0-2のストレート負けを喫して3位決定戦に回ることになっていましたが、相手の李雪芮選手(中国)が左ヒザ負傷により棄権したため、奥原選手が不戦勝により銅メダル決定。シングルでは男女通じて初のメダルとなりましたが、こんな形でメダルだなんて拍子抜けするわぁ~。そういえば、奥原選手が2011年の日本選手権で優勝したときも、相手選手が体調不良でドタキャン→奥原不戦勝だった気がします。
今回のリオ五輪は、女子ダブルスで金メダル、女子シングルスも銅メダルという結果に終わりました。今年4月に男子のエースだった桃田賢斗選手と田児賢一選手の闇カジノ通いが発覚し、バドミントン界に暗い影を落としましたが、女性陣がバドミントンのイメージダウンを払拭させました。バドミントン界の未来は、もっと明るくなるはずだ。




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すごいぞ日本女子レスリング!伊調馨が史上初の4連覇!登坂&土性も金メダル!

2016年08月19日 | Sports

リオデジャネイロ五輪の大会14日目は、女子レスリングで日本勢が3階級で金メダル獲得!日本レスリング界にとって歴史的な1日となりました。




女子48キロ級の登坂絵莉選手は、初戦の2回戦でジュルジズ・エシモワ(ウズベキスタン)に6-0で下すと、準々決勝のヘイリー・アウゲロ(米国)戦では、第2ピリオドに相手にバックを取られて1-2とリードされたが、登坂が体を入れ替えた後、ローリングなどの連続攻撃で一気に8ポイントを奪い、9-2と突き放す。その後も相手の片足を取ってから、体をひっくり返して4点追加。11-2の完勝で準決勝進出。
準決勝の孫亜楠(中国)戦、第1ピリオドにバックで2点を失ったが、第2ピリオドに登坂がバックで2点を返すと、アンクルホールドから3回続けてローリングを決めて8-2。その後「消極的姿勢」の注意を受けて1点取られたが、リードを守り切りタイムアップ。8-3で孫を下し、決勝進出&メダル確定。
決勝戦、登坂はロンドン五輪銀メダリストのマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)と対戦。第1ピリオド1分過ぎに、スタドニクが登坂を場外に押し込んで1点を先取。登坂はなかなか攻めることができないまま、第1ピリオドの3分間が終了。
第2ピリオド、「消極的」の注意を受けた登坂に30秒間の「アクティビティタイム」が与えられたが、技が出ないまま30秒が経過し、スタドニクに2点目が入る。試合時間残り48秒で登坂に1点が入ったが、まだ1-2と1点ビハインド。残り15秒で登坂が勝負を仕掛け、残り6秒で片足タックルで相手を倒し、その勢いでバックを取って2ポイント獲得!試合終了目前で登坂が3-2と逆転!劇的勝利で金メダル獲得です!



4大会連続金メダル獲得に挑む58キロ級・伊調馨選手は、初戦の2回戦でマルワ・アマリ(チュニジア)に11-0のテクニカルフォール勝ち。準々決勝のエリフジャレ・エシリルマク(トルコ)戦も3-1で勝利。準決勝のユリア・ラトケビッチ(アゼルバイジャン)戦では、わずか2分20秒で10点を挙げてテクニカルフォール勝ち。危なげなく決勝戦まで進出します。
決勝はワレリア・コブロワゾロボワ(ロシア)と対戦。第1ピリオドに伊調が相手の消極的姿勢で1点を先取するが、2分15秒すぎに伊調タックル→コブロワゾロボワがタックルを切ってから伊調の足を掴む。伊調も抵抗するが、バックを取られて2点を失う。第1ピリオドを終え、1-2とリードされる展開に。
第2ピリオド、30秒過ぎにコブロワゾロボワが両足タックルを狙うが、伊調が必死に守り抜く。1分25秒過ぎにコブロワゾロボワのタックルを切った伊調が、逆に片足タックルを仕掛けるもかわされる。残り30秒でコブロワゾロボワが片足を取ったが、伊調が相手を潰してからバックに回る。コブロワゾロボワも伊調の右足を掴むが、伊調が強引に離してバックを取って2点獲得!残り3秒で伊調が逆転し、4大会連続金メダルを達成しました!




69キロ級は土性沙羅が出場。1回戦はウクライナの選手に11-2と圧勝すると、2回戦はトルコの選手を相手に12-0のテクニカルフォール勝ち。準々決勝のドロシー・イーツ(カナダ)戦では、前半に1-2とリードされたが、後半にタックルとバックで6点を奪い勝利。準決勝のアンナイエンニュ・フランソン(スウェーデン)戦は、0-2と劣勢を強いられたが、第2ピリオド残り50秒にバックを奪い2-2の同点。残り15秒のところで相手に抱えこまれるが、土性が投げ返して4点を奪う。終了間際に大技を決めた土性が7-2で決勝進出。
決勝戦、ロンドン72キロ級金メダリストのナタリア・ボロベワ(ロシア)と対戦。第1ピリオドはボロベワが優位に進め、土性が「消極的姿勢」で1点を取られる。第2ピリオドも「アクティビティポイント」でポイントを奪えず1点を失う。0-2で迎えた残り1分30秒、土性が片足タックルを仕掛けるも、ボロベワがかわす。残り40秒で相手のバックをかわしきった後、片足タックルでテイクダウンを奪い、2-2の同点!このまま2-2で試合終了となったが、「ビッグポイント(大技の点数)」で上回った土性が判定勝ちで金メダル。



いやぁ~日本の女子レスリングは強いですねぇ!3階級制覇の金メダルラッシュです。決勝戦は3試合とも劇的な内容となり、登坂選手は残り6秒、伊調選手は残り3秒で逆転。土性選手はボロベワ選手に押し込まれながらも、ワンチャンスをモノにしました。劣勢になりながらも試合をひっくり返す執念ぶりはさすがです。
伊調選手はアテネ・北京・ロンドンに続いての金メダル。女子では史上初の個人種目4連覇を達成。男子でも4人しかいないという偉業ですから、伊調選手にも国民栄誉賞を与えてもいいと思います。4年後の東京五輪については「今は考えられない。とりあえず一区切りとしたい」と明言せず。4年後は36歳になるけど、5連覇を目標に現役続行するってこともありそうだ。
初出場で金メダルを獲得した登坂選手と土性選手は、至学館高校と至学館大学出身。先輩の登坂選手が先に金を獲得すると、後輩の土性選手も続きました。2人を指導する栄和人コーチも、試合終了後に小躍りしたり、選手に肩車されたりと喜び爆発しまくりでした。教え子が優勝すると嬉しいですよね。4年後は2人ともチームの中心選手になるだろうし、連覇も期待できるでしょう。

日本はこの日に女子レスリングで3個獲得し、今大会の金メダル獲得数は10個となりました。2ケタに達したのは2004年のアテネ以来です。卓球男子団体も銀メダルでしたので、ここまで金10個、銀5個、銅18個、合計で33個獲得しております。大会最終日までにメダルの総獲得数は幾つになるのでしょうか?



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