三大ギタリストとDano

2022-09-29 17:58:38 | Dano Column
何年も前から、キース・レルフのソロを集めたアルバムが出ればいいのにと思い続けていたにもかかわらず、2年ほど前にリリースされていたことに気づかず、見事にスルーしてしまい、つい先日手に入れたところ。どのようなかたちにせよ、このようなアルバムがリリースされたということは、キース・レルフのソロに関心があるのは私だけではなかったということであり、私はそのことを嬉しく思ったりする。

キース・レルフといえばヤードバーズであるが、ヤードバーズといえば三大ギタリストということになるのはさかのぼり追体験であればしかたがないこととはいえ、30~40年ほど前の、まともに音源を聴くことができなかった時代ならいざ知らず、ヤードバーズのスタジオ録音からライブ録音、様々なレアトラックまであらゆる音源を聴くことができる現代にあってはどうだろうか。いまだに三大ギタリストじゃないだろうとは思うわけ。ヤードバーズに第1期ジェフ・ベック・グループやレッド・ツェッペリンの萌芽を見ようとするのではなく、キース・レルフとジミー・ペイジが仲良くフォーキーな楽曲を演奏したらどうなっただろうか、などと妄想したほうがよいのではと思うわけだ。

だがしかし、このブログは「Danelectro研究」なので、ギターやギタリストについて様々な記事を掲載していくものなのであってみれば、三大ギタリストについて語らないわけにはいかないのだ。そんなわけで、キース・レルフのアルバムを入手したことを契機とし、ヤードバーズが輩出したいわゆる三大ギタリストとダンエレクトロのギターとの関係について書いておくことにしたい。

まず一人目はエリック・クラプトン。そもそも私がヤードバーズを知ったのは中学2年生の頃で、当時必要にかられて購読するようになったFM雑誌に掲載されたクラプトンの特集記事を読んだからだった。その記事でクラプトンが「ギターの神様」と呼ばれていることを知り、そのことを確かめるためにクラプトンを特集したラジオ番組を聞いてみることにし、ヤードバーズをはじめ、ブルースブレイカーズやクリーム、当時新譜だった「アナザー・チケット」収録曲などを聴くことになったわけなのだが、なぜクラプトンが「ギターの神様」と呼ばれているのか、その理由はわからずじまいだった。そんなクラプトンとダンエレクトロとの関係であるが、ヤードバーズ時代ではなく、クリーム時代にショートホーン3021を抱えてステージに立っている写真があり、クリーム解散後にスティーヴ・ウィンウッドらと結成したブラインド・フェイスの頃にサイケデリックにペイントされたショートホーン3021を抱えた写真が残っている。映像や音声は残っていないようだ。



二人目はジェフ・ベック。彼もまた、ヤードバーズ時代にダンエレクトロを使用していたということはなく、時代はだいぶくだって2003年にリリースされた9枚目のソロアルバム「Jeff」の、しかも日本盤のみに収録されたボーナストラックである「Take a Ride」という楽曲において、ダンエレクトロの6弦ベース(バリトンギター)UB-2を弾いている。YouTubeで見ることができる動画で、ベックが自身のギターコレクションを紹介しているものがあり、それらのギターにまつわるエピソードを語っているベックの目の前には確かにダンエレクトロのUB-2が立てかけてあり、特徴的なヘッドストックがはっきりと見えているのであるが、結局紹介されないまま動画は終了してしまうという何とも残念なものなのだった。ジミー・ペイジからもらったというマキャフェリのプラスチック・ギターは紹介したのにどういうわけか、と問い詰めたくなる。



三人目はジミー・ペイジ。彼はダンエレクトロを弾くギタリストといえばまず最初に名前があがる人であり、ヤードバーズ時代から変則チューニング用にダンエレクトロを弾いていたそうなのだが、映像や音声は残っていない。売れっ子セッションマンだった頃にスタジオでダンエレクトロを弾いている写真は残っており、それは以前、このブログにも掲載したことがあるがここに再掲しておく。ジミー・ペイジについては今まで何度か書いてきた経緯があるので、ここに改めて書くこともないけどね。


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