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Tee-Set - Do It Baby (1975) • TopPop


Tee-Set は1966年にオランダのデルフトで結成されたバンドである。この映像では、ベースの Franklin Mdjid がロングホーン・ベースを弾いている。オランダのビート・バンド、例えばこのブログでも紹介したゴールデン・イヤリング、ショッキング・ブルー、ビンタングスなどもそうだが、こうしたバンドのダンエレクトロ使用率の高さは気になるところであった。ギブソンやフェンダー、あるいはリッケンバッカーやグレッチなどと比べてもマイナーな存在であったはずのダンエレクトロを彼らがこぞって使っていたのはどうしてなのか。

その答えは案外とたやすく見つかった。下のサイトで明らかにされている。

guitarnerd.com.au

要するに、1960年代のオランダにはギブソンやフェンダーの代理店がなく、しかしダンエレクトロの代理店はあったため、オランダ国内においてそこそこ流通していたというわけである。アメリカのギターに強い憧れを抱いていたオランダのミュージシャンたちはダンエレクトロを使用するようになったとのこと。



そして、オランダでは上の画像のような、ヘッドに「LONGHORN」とロゴが施されたタイプのものが存在する。これはオランダでしか流通していないものなのだそうだ。1969年にダンエレクトロが工場を閉めた後にオランダに届いたロングホーン・ベースはヘッドに「DANELECTRO」のロゴを冠することができなくなったので、「LONGHORN」ロゴとなったのだそうだ。このタイプは500本ほどあったらしい。